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2026年06月27日
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テーマ: ニュース(96801)
カテゴリ: ニュース
憲法改悪に反対する市民のデモを「ごっこ遊び」と中傷した衆院議員に関連して、政治家の真摯な対応を求めるにはどうするべきか、映画監督で「週刊金曜日」編集委員の想田和弘氏は、5月29日付の同誌巻頭コラムに、次のように書いている;




 門氏の発言が、主権者の表現行為を軽視した暴言であることは、論をまたない。しかし、デモによって政府の政策を大きく変更させえたことが、これまでほぼ皆無であったことも事実である。したがって、より効果的な市民運動のあり方を考えることも、私たちには必要ではないだろうか。

 では、権力者に「ごっこ遊び」と高を括(くく)らせないために、私たちには何かできるだろうか?

 そのヒントは、本誌2025年8月22日号で特集した政治学者・故ジーン・シャープ氏の非暴力抵抗理論にあるのではないかと、僕は思う。

 氏は権力者の<権力の源泉>は、人々の協力と服従にあると説いた。つまり私たちが協力と服従をやめれば、必然的に権力は崩壊するのだという。そして協力や服従を停止し、権力の源泉を枯渇させるための具体的方法を198項目挙げた。

 その第一のカテゴリーは「抗議と説得」である。国会前デモやビラ撒(ま)き、演説などはこの範疇(はんちゅう)に入る。シャープいわく、これは非暴力の「武器」のうち、最もおとなしいものである。

 第二のカテゴリーは「非協力」だ。消費者や生産者によるボイコット、自宅待機、銀行預金の撤退、税金の支払い拒否、賃貸料の留保、ゼネスト、公的援助の拒否、仮病を使って休む、司法関係者による非協力、などが含まれる。

 第三のカテゴリーは「非暴力介入」である。ハンガー・ストライキや妨害的な買い占め、並行政府の樹立などが含まれる。

 こうしてみると、私たちが「武器」として使ってきたのは、そのほとんどが、最もおとなしい第一のカテゴリーに含まれることがわかる。だからこそ権力者はたいして困ることも、妥協を強いられることもなく、反対意見を無視し、やりたい政策を押し通すことができたのではなかったか。

 高市政権はこれから、日本の軍事化と権威主義化を急速に進めていくだろう。

 私たちがそれを止めるには、シャープが言うように、何が政権の弱点で、どう攻めればよいのか、総合的な戦略を練るべきではないか。そしてデモだけでなく、第二、第三のカテゴリーも含めたあらゆる非暴力の「武器」の使用を検討する必要があると思うのだが、皆さんはどう思いますか。


2026年5月29日 「週刊金曜日」 1570号 3ページ 「風速計-『ごっこ遊び』と言わせぬために」から引用

 故ジーン・シャープ氏が説いた非暴力抵抗活動のうち、第一のカテゴリーは、抗議活動として十分な経験を積んでいるので実行しやすい半面、活動に動員できる人数を政府与党の譲歩を引き出せるほどの「勢力」にするのは、並大抵の仕事ではないという「ハードル」が存在すると思います。第二のカテゴリーの「税金支払い拒否」というのも、かなりの人数がまとまって一斉に行動を起こすのでないと、10人や20人で「税金不払い運動」などをしても、すぐに税務署の係官が家財の差し押さえにやって来ますから、そう気安く実行できるものでもありません。しかし、「ゼネスト」となると、私が就職して間もない頃は、当時の国鉄労組とか郵政労組が中心になって実施したものでした。効果はてきめんで、高度経済成長を反映した高額の賃金ベースアップを勝ち取って、我々中小企業のベースアップにも大変良い影響を及ぼしてくれて、「さすがは総評だ」と感謝したものでしたが、今となってはそういう「闘う労組」が姿を消してしまったので、今からあのような闘いを構築するのは、かなりの難事業のように思われます。でも、これからの若い世代の「課題」ですから、真剣に考える必要があると思います。





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最終更新日  2026年06月27日 01時00分05秒


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