2024/08/24
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳
◆ 1572年のフランス(サン・バルテルミの虐殺)や1929年のエルサレム(嘆きの壁事件)などこの日は神の名の下に異教徒を幾らでも血祭りに挙げても赦される日らしい。 ◆ ソビエト連邦共産党(1991年=ミッチィが党の解散を宣言)と冥王星(2006年)がリストラされた日。 ◆ アメリカに不法占拠された松江市が、右も左もない連中によって攻撃を受ける(1945年)が、ポンペイが消えて無くなった(79年)事件に比べれば屁のような事件で1ヶ月遅れで報道された。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月24日】

【日系自動車メーカーは喰われるか?】中国EVが東南アジアへ進出する理由、
激変する市場の行方 =後節=
=Wedge_Report 【チャイナ・ウォッチャーの視点】 2024年8月21日 /
高口康太( ジャーナリスト、千葉大学客員教授)



中国EVメーカーの苦悩
 さて、ここまでは「東南アジアを失う危機」という日本企業の目線から見てきた。では、中国企業目線で見ると、どう映るのだろうか。ポジティブな面で見ると、「中国市場と東南アジア市場の類似性」が挙げられる。

 中国企業の発展を理解するカギとなるコンセプトが紅利(ボーナス)だ。労働人口の増加、インターネット普及率の増加、スマートフォン普及率の増加など、市場のパイそのものが拡大していく追い風にうまく乗ることができれば、企業は急激に発展できる。東南アジアは中国の3~5年遅れでビジネストレンドがやってくるとみられており、中国での成功例を移植すればチャンスは大きいとみられていた。

 このロジックにのっとってIT企業やスマートフォンメーカーは進出を続けた。電子商取引(EC)、配車アプリ、動画配信、ショート動画など成功例は多い。そして次はEVの番だというわけだ。
 一方で、しぶしぶ東南アジアを選んだという側面も見すごせない。ポイントは「やむをえない選択肢」「中国国内の競争激化」の2点だ。

 まず、「やむをえない選択肢」について、中国経済誌『財経』ウェブ版は24年7月8日に「中国車はなぜ東南アジアで売れるのか?」との記事を掲載した。そこに「中国メーカーにとって東南アジアという選択肢は主体的なものであると同時に、受動的なものでもある」という一節がある。

 テスラなど他国のEVメーカーがまだ地盤を築いていないブルーオーシャンであるという意味では主体的に進出したい市場も多い。一方で大きなマーケットである米国や欧州は米中対立や貿易摩擦の問題から大々的な展開は難しく、残されためぼしい選択肢は東南アジアと南米ぐらいしかない。



 海外進出できなくても、世界最大の中国市場があるのだから安泰、という話でもない。これが第二のポイントである「中国国内の競争激化」だ。

 中国EV市場全体で見ると成長しているが、激しい競争がくり広げられており、企業別に見るとすでに淘汰のフェーズに突入している。なんといっても最大手のBYDが強すぎる。
 コスト改善能力に優れ、EVでは唯一の黒字企業だ。その体力を生かして積極的な価格競争をしかけている。

 赤字続きの他メーカーも値下げに追随せざるを得ず、結果として中国国内ではいくら売っても儲からない状況だ。中国以外の市場ではより高い価格で販売できることから生き残るために海外進出を加速させるという構図がある。

 その象徴とも言えるのがNETA(哪吒汽車)だ。22年には約14万台を出荷し、新興EVメーカー(10年代に設立されたEVメーカーを指す。BYDは含まれない)でトップの製造台数を記録したが、翌年からは一転、激しい競争に敗れ倒産危機に直面している。同社はタイ市場に望みをかけ、現地に工場を作るなど大々的に進出したが、ここでもBYDとの戦いが始まり、劣勢に追い込まれている。タイ市場における24年上半期の販売台数は前年同期比で半減している。



東南アジアの論理
 ここまで日本と中国の視点から東南アジアのEV普及を見てきた。最後に東南アジア側の論理も考えておきたい。中国がどう攻めるのか、日本がどう守るのかといった筋書きで語られることが多いが、東南アジアの国々、現地企業には独自の戦略とソロバン勘定があることも抑えておくべきだろう。

 現地のEV振興策はまるで日本車イジメに見えるが、脱炭素計画やグリーン産業をいかに誘致し振興させるかという地元の考えは無視できない。日本自動車メーカーが現地に雇用と技術をもたらしたように、中国EVメーカーも技術移転や現地のサプライチェーン育成といったメリットをもたらす可能性は高い。そもそも、EVの前から盛んだった中国IT企業の進出は東南アジア各国のデジタルサービスを大きく向上させるもので、そこで得たノウハウや技術は現地企業の成長にもつながっている。

 つまり、中国EVメーカーの東南アジア進出は受け入れる現地の側が仕掛けているという側面もある。現地工場建設を条件にEVの輸入関税を引き下げたタイが好例だ。

 新興国の経済成長、技術力向上には外資の力が不可欠である。その選択として中国という新たな要素が加わったことはウェルカムだろう。

 この選択肢は二者択一ではない。政治的に米国に近い、あるいは中国に近いという国際関係の力関係はあるものの、経済的にはなにか一つを選んで他の選択肢を放棄するのではなく、自国の発展のために複数の選択のベストミックスを探るという手法が採られるわけだ。日本が考えるべきは、日本”陣営“に引き入れることではなく、現地の人々が選ぶ選択肢の中にいかに多くの日本カードを入れるかであろう。



・・・・・・・・完・・・・・・・・

○◎ ○◎    ◎ ◎ ◎   ◎○ ◎○ ◎○ 
古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/08/24 05:10:12 AM
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