ニューヨーク・タイムズ紙は「無罪評決」に先立つ去る1月31日、国民の多くが求めてきた、弾劾裁判における重要証人喚問を共和党が却下したまま評決を急いだことについて、これを糾弾する社説を掲載、この中で「上院が無罪判定を下したとしても、トランプ氏の身の潔白を証明することにはならないし、そうすべきではない。彼は史上、最も腐敗した大統領『the most corrupt president in modern times』であり、国民はそのことをいつまでも記憶にとどめることになるだろう」と厳しく断罪した。
エリザベス・ウォーレン民主党大統領候補も昨年末、遊説先のニューヨーク集会で「トランプは全身これ腐敗だ=Donald Trump is corruption in the flesh。彼は大統領就任式では『国民のために尽くす』と宣誓しておきながら、実際は彼自身と腐敗した取り巻きたちのためだけに仕事をしているに過ぎない」とこきおろした。
また、全米最大の大衆紙USA Today も昨年12月30日、政府不正の監視組織=Citizens for Responsibility and Ethics専務理事を務めるノア・ブックバインダー元連邦検察官による「寄稿社説」を掲載、この中でトランプ大統領のウクライナ疑惑に関連する権力乱用、司法妨害、憲法蹂躙行為などに触れ「2019年は米国史上最も腐敗した1年となった」と断じた。
ではここで、トランプ大統領同様、とくに「腐敗」が目立ったとされる過去の大統領のケースを振り返ってみることにする。 米国政治史の研究家として知られるAdam I.P. Smith英オックスフォード大学教授は、以下の5人を「史上最も悪名高き米国大統領=the 5 most notorious presidents in history」として列挙、その理由を説明している:(順不同)