2024/06/22
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳
◆ 炬燵に入ってカニ鍋に熱燗なんて時期は当の昔に終わっているのに、何故か本日はカニの日。でかいカニの看板で有名な料理屋がこの日にしたんだとか。 ◆ 神田の映画館で赤い布を振り回して破目を外した連中が、御用となる(1908年=赤旗事件)。 ◆ 永井荷風のアーン♥♥小説を面白半分で載せた雑誌、当局の検閲によって陽の目を見ずに終わる(1972年)。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年06月22日 

日本にとって最悪シナリオ 北朝鮮が「ベラルーシ化」する日 =終節=
プーチン、金正恩首脳会談から見えてきたこと
=Wedge_Online 【プーチンのロシア】 2024年6月14日 /
佐々木正明( ジャーナリスト、大和大学社会学部教授)



 米国は再三にわたり、北がロシアへ武器を供給していると警告してきた。仮に2億5000万ドル(約355億円)相当の売却があったとしても、北の国内総生産(GDP)の約1%に相当する。孤立している北朝鮮にとっては、貴重な外貨獲得手段となる。

 今年7月に平壌で朝鮮戦争休戦70周年記念式典が行われた際には、プーチン大統領は、右腕であるショイグ国防相を平壌に派遣した。金総書記は外国人として初めて個人の執務室にショイグ氏を迎え入れたとされ、ショイグ氏も北は「ロシアにとって重要なパートナー」として、「われわれは共通の国境と豊かな協力の歴史によって結びついている」とほめたたえた。

 ショイグ氏が帰国した後も交流は続いた。モスクワから露空軍のイリューシンIL-62M機が直行し、平壌国際空港に約36時間止まっていることが確認されている。また米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、別のロシア当局グループが北を訪問していたことを明かしている。

 ロシアと北朝鮮は両政権幹部の事務方が緻密に下交渉を重ね、満を持して、首脳会談の実現へと導いたのである。



さらなる関係性発展の可能性
 2度目の首脳会談は数時間に及び、公式晩さん会へと移った。ロシア側はカムチャッカ半島の特産物であるカニを材料にした水餃子「ペリメニ」やキャビアなどのコースでもてなした。
 金総書記は会談で、「わが国にとって最優先事項はロシアとの関係だ」と言った。さらに、米国や日本などを念頭に、「われわれはプーチン大統領とロシア指導部の決定を常に支持し、帝国主義との戦いで共に戦っていく」と強調した。

 北にとって長引く制裁網とコロナ禍のダメージから脱出するにあたって、外貨や食料、エネルギー資源を得られるロシアとの関係強化は渡りに船だ。しかも、北が懇願する形でロシアに接近したのではなく、むしろ、プーチン政権が北への政策を転換したことで、向こうからすり寄ってきたのである。

 プーチン大統領は会談後、露国営メディアレポーターの直撃取材を受け、「金総書記とは心を開いて意見を交換し、二国間関係だけでなく、地域の問題について話しあった」と語った。

 さらに、ロシアは国連決議の対北制裁を解除するのかと質問を受け、「ロシアは軍事協力面での国際義務を遵守する。しかし、ルールの範囲内で可能性はある」「ロシアは国連安保理理事国の一員であり続ける。そして、一方で、全ての分野で北朝鮮との関係を発展させる」と述べた。

 ペスコフ露大統領報道官も「ロシアは国連安全保障理事会での立場を維持しているが、それが露朝関係のさらなる発展を妨げることはできないし、妨げることもないだろう」と語っている。

 北から武器・弾薬の供給を受けることについての情報は表に出ていないが、制裁逃れを指摘されながらも、北との関係強化を図るという相矛盾したプーチン政権の姿勢は、「(ウクライナ戦争で)ロシアの勝利以外選択肢はない」(ショイグ国防相)とする強い意志の表れに過ぎない。

 今回の金総書記の極東ツアーは大掛かりになるようだ。プーチン氏は、北の訪問団が今後、ウラジオストクやコムソモリスク・ナ・アムーレの軍需工場を視察することも明かした。宇宙開発や農業面での支援強化も図るといい、冷戦時代の友好関係以上の関係性が深まるかもしれない。



日本も想定すべき最悪のシナリオ
 北はこの日にあわせて、日本海に向けて弾道ミサイル2発を発射し、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下した。格好の覚悟の表れだ。ロシアの支援を受けた北の「核」「ミサイル」は日本にとってさらに脅威になる恐れが出てきた。

 最悪のシナリオは、北の「ベラルーシ化」だろう。ロシアはウクライナ侵攻のどさくさに紛れて、戦術核をベラルーシに配備し、さらに、民間軍事会社ワグネルの戦闘員まで派遣し、ウクライナを支援する隣国ポーランドやバルト三国を刺激して見せた。

 ウクライナ危機の深刻化に伴ってVUCA(「Volatility」(不安定)「Uncertainty」(不確実性)「Complexity」(複雑性)「Ambiguity」(曖昧性)の4つの頭文字を取った)の時代がさらに顕著になっている。

 まさに一寸先は闇の中で、北の「ベラルーシ化」は懸念される1つのシナリオに過ぎないが、もし、ロシアがウクライナ支援国をけん制するためワグネルのような戦闘員を北に送ったら、日本はどう対処するのか?
 欧州はいま、ロシアの核の脅威にさらされているが、日本も同様の危機に直面するリスクは、今回の北への接近で高まったと言わざるを得ない。

 今回、プーチン大統領と金総書記は何を話し合ったのか、今後、どのような手段で関係を強化していくのか――。さらに、ウクライナ情勢への波及がどれほどあるかは、米国、韓国と一緒になって、監視を強化し、情報共有を密にしていく必要があるだろう。
 今回の会談を、中国の習近平政権がどう評価するかも、情勢を見極めるうえで、重要なポイントになる。



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古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/06/22 05:10:08 AM
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