2024/11/04
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★ 忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳 ★
☆ 草加次郎が島倉千代子を殺そうとするも未遂に終わる(1962年)。この腹いせから草加は、以後一年近く彼方此方で花火を爆発させることに。 ☆ ロナルド・レーガン主演の映画「ストロング・アメリカ」が封切り(1980年)。以後8年にわたるロングランを記録。豊国では王がバットを奉納して現役引退。 ☆ 麻原彰晃とゆかいな仲間たちが、自分たちを批判した弁護士の一家を丸ごとポアさせて極楽浄土に導く(1989年)。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年11月04日 】

汚職と脅迫に基づくプーチンの超長期政権
権力の私物化が招いたウクライナ侵攻 =中節=
『空爆と制裁』4章「狂気の皇帝 プーチン」 =連載第3/4回
Wedge_Online 【プーチンのロシア】 2024年9月9日 黒川信雄( 産経新聞社 元モスクワ特派員)



汚職と脅迫で成り立つ超長期政権


 前出のフィオナ・ヒル氏は、プーチン氏が用いる統治構造を、「非公式の私的なシステムに支配された環境」と解説する。

 それは、どのようなものか。典型的な事例が、プーチン氏が2000年に打ち出した、オリガルヒらに対する行動原則だ。オリガルヒは、エリツィン時代に国家の資本をかき集めて蓄財し、政治、経済両面において隠然とした影響力を行使していた。しかしプーチン氏は、彼らが活動を続ける上での〝交換条件〟ともいえる原則を打ち出した。

 それは、オリガルヒらは従来通りにビジネスに従事し、財産を築くことができるものの、一方で政府の財源を確保するための課税制度に合意し、かつそれを変更させようとするような試みは許されないというものだ。さらに国外での活動においても、プーチン政権が考える〝ロシアの国益〟を優先しなくてはならない。

 オリガルヒらを単に排除するのではなく、手元に引き入れ、コントロールする。まさに前述のKGBの工作員が駆使する「人間に対処する」手法が応用されている。一方で、そのルールに反した者は、厳しい罰が与えられる。実際に、そのようなプーチン氏の提示した行動原則に反旗を翻したオリガルヒらは、ロシア社会から排除されていった。

 さらに、プーチン氏の統治構造には、「人間に対処する」手法のもうひとつの重要な要素も駆使されている。「脅し」である。これは、むしろプーチン氏に従順な姿勢を示す取り巻きに対し、その忠誠を維持するために利用されている。



 具体的には、過去の〝罪〟を暴くことをちらつかせて、相手に忠誠を誓わせるというものだ。弱みを握り、相手をコントロールする手法だ。

 プーチン氏の統治システムの中で実績を上げ、その維持に貢献した人間は、さまざまな特権や報酬を得ることができる。しかし、金銭的な報酬というものは、いつか、誰かがさらに優れたものを提供する可能性がある。

 だからプーチン氏は、潜在的な脅しで、相手をコントロールする。誰もが、汚い金をつかまされ、弱みを握られるというのだ。だから、ロシアにおいて汚職というものは、ほかの国々とは意味合いが大きく異なる。それは、時に政府が人をコントロールするためのツールとして使われる。そして弱みを握られた人間は、プーチン氏に対し否が応でも忠誠を誓わざるを得ない。

プーチンの私的なものとなったロシアの権力
 これは、金銭的な報酬を与えることで忠誠をつなぎとめることよりも、はるかに効率的なシステムなのかもしれない。さらに、プーチン氏のシステム内で活動した人間は、その世界から足を洗うことは許されない。脅迫のシステムは動き続ける。その結果、政権を去った者であっても、プーチン氏に脅威をもたらすような行為は許されない。

 このようなシステムは、プーチン政権を支えるひとつの要素に過ぎないが、一方でそれは、プーチン氏の統治手法を象徴しているといえる。

 ロシアにおいて、そのような統治構造が20年以上に及び続いたのだとすれば、プーチン氏の周辺に、その意向に反する発言や行動ができる側近が居残り続けられるとは考えにくい。政治システムはますますプーチン氏の私的なものとなり、同氏の判断が国内の勢力によって押しとどめられたり、変更されたりする可能性は、極めて低くなる。

 ウクライナ侵攻という、国際社会を大混乱に陥れたプーチン氏の決断がロシアをどのような状況に導くかは、依然見通すことはできない。しかし、プーチン氏の暴走ともいえるその行動は、プーチン氏を食い止めるシステムがほとんど稼働しなくなった政治環境のもとで生まれたことは疑いようがない。



​​​ 【狂気の決断】ウクライナ侵攻最大の要因
プーチンが考える「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性」とは =前節=
『空爆と制裁』4章「狂気の皇帝 プーチン」本文公開=連載第4/4回=

 プーチン氏がウクライナへの全面侵攻に踏み切った背景には、ウクライナ人とロシア人は民族として同じルーツを持ち、ロシアはそのウクライナを統治する権限を持つという、プーチン氏の極めて独善的な思想が背景にある。

 プーチン氏がいつごろからそのような考えに固執し始めたのかは定かではない。しかしそのような考えを、絶対的な権力を持つ一国の最高指導者が抱き、さらにその決定を誰も食い止めることができない環境があることが、今回の戦争が引き起こされた要因であることは間違いない。

 そのようなプーチン氏の考えを明確に示す、本人による論文が存在する。侵攻の約7カ月前の2021年7月に公表された、「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性」と題された論文だ。

 今回の侵攻の本質が、北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大への懸念でも、西側に対する反撃でもなく、プーチン氏がそもそもウクライナという国を正当な主権国家として認めておらず、その地をロシアが支配することが正しいとする歴史観を抱いていたことにあるということを、この論文は物語っている。

 プーチン氏はこう書き出している。

 「ロシアとウクライナの関係を問われたとき、私はこう答えている。それは、ロシア人とウクライナ人は一体的な存在だということだ。この言葉は、決して短期間で考えられた結果でもなく、現在の政治的コンテクストから生まれたものでもない。これは、私があらゆる場面で述べてきたことであり、強く信じるものだ」

「まず、こう強調したい。近年、ロシアとウクライナの間に生まれた壁というものは、この本質的に同じ歴史、精神空間を分け隔てる壁というものは、私の気持ちにおいては甚大な、共通の失敗であり、悲劇だ」
 「これは、異なる時間軸においてなされた、われわれの失敗の結果だといえる。と同時に、これはわれわれの団結を乱そうとする、外部の力による企みがもたらしたものでもある」

 プーチン氏は何を言おうとしているのか。それは、ロシアとウクライナは、本来は一体のものであるが、ソ連時代などにおける失政、さらには、ロシアの弱体化を目指す外部の要因が、ロシア・ウクライナの分断をもたらしたと主張している。

 プーチン氏はここから、自身の歴史観を解説しつつ、現在のロシア、ウクライナがふたつの国に分かれている状況を〝修正〟する必要があるという考えを披露している。

・・・・・・・・明日に続く・・・ ・・
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古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/11/04 05:10:07 AM
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