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この前、TVサーフィンをしていたら、NHK教育テレビで、女性のうつの特集番組にチャンネルが合いました。うつになる年代は、さまざま。うつになるきっかけも、さまざま。真面目で、責任感が強くて、なんとかしなきゃ、なんとかするべき、と自分をあるべき理想の型にはめようとして、知らず知らずのうちに、追い込んでしまって、気づけば、うつ状態に……。子宝に恵まれて幸せなはずなのに、産後うつを患った方、更年期で体調が崩れて、うつになってしまった方、仕事のキャリアを重ねながら、将来の不安を抱えうつ気味になった独身の方、それぞれの気持ちの吐露が、自分だけではない、という安堵感をもたらしてくれますね。公で話せるだけ、深刻な事態を脱出されたので、よかったです。加齢、体調、現状、人間関係のもつれ、他もろもろ、「変化」と「停滞」と「密室」という言葉が、ふと浮かんできました。天候だって、うつの要因になるんですよね。 太陽がサンサンと降り注ぐ街から、どんよりとした灰色の雲に覆われる街にやってきた方が、軽い「季節うつ」を感じているのを、たまに耳にはさみます。親しい方が亡くなって、大きなショックを抱えたまま、天候にも気落ちさせられたら、もうたいへんですね。(太陽が与える、心の回復力は、偉大)密室の時代ですから、ひとりで問題を抱え込んでしまう女性の環境を、おもんばかる、パートナーや家族の思いやりは、不可欠です。人間は、一人では、生きられない。でも、究極のところでは、誰にも助けてもらえない、誰も助けられない。チャンネルを握って、しばし画面にはりついたドラちゃんが、心配そうな声で言いました。「ねぇ、君はだいじょうぶだよね?」
2006.01.30
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昨日ご紹介した本とともに書店で拝読(笑)させていただいた本があります。(メモ書きみたいに「つぶやき書き」しますので、あしからず、です)生きがいの創造(2)「生きがい論」シリーズを発表されるようになった飯田史彦氏の原点ともいえる不思議体験を公表したもので、目に見えないけれど魂は存在していることを、実感させてくれる1冊でした。メッセージが詰め込まれた光の玉みたいなものが、ぽんと胸の中に入ってきて、その存在が肉体の持ち主にしゃべりかけてきたことが、著者の現在の活動につながっているようです。目に見えないだけで、その存在は、生きているんですね。ふと、江原啓之氏のことを想いました。あの世の話本書は、佐藤愛子氏と江原啓之氏とのスピリチュアルな対談集です。霊感と霊能力は別もの、と江原啓之氏はおっしゃっていますが、江原氏が受けとめて人に伝えていらっしゃるものと、同じ種類のものを、飯田氏も受けとめられているのかもしれないなぁ、と思ったりしました。江原氏は、霊感→霊能力に高めて、生業として人を救う責任を背負った方で、飯田氏は、大学教授(本業)とバランスをとりながら、霊感をボランティア活動として人助けに役立てている方ですね。なんだか恩田陸氏の新作を思い浮かべていました。エンド・ゲームこの物語は、オセロ・ゲームのように、人の記憶を裏返したり、裏返されたりする特殊な能力をもった人たちが登場し、過去・現在・未来の記憶の境目に入り込んでいける場面が描かれているのですが、わたしの中では、飯田氏、江原氏、恩田氏のおっしゃることが、不思議とつながってしまいました。それはなぜなのか?今、自問自答中です。それとともに、『アカシック・リーディング』(如月マヤ著)にも通じている気がしたのですね。新聞広告にでかでかと載っていた本を、書店で目にしたので読んでみました。アカシック・レコードは、人類の記憶・記録が、過去・現在・未来すべて保管されている魂の貯蔵庫といわれています。サイキックの方はここにアクセスして情報を取り出されているようですが、この記録庫は特別な人だけでなく、一般のだれにでもアクセスできるものだそうです。みんな、どんどんアクセスして活用しましょう、と本書は伝えていました。いったい、どのようにすれば、アクセスできるのか……。事例よりも、そこが一番の関心ですね。まず、リラックスして、深呼吸、瞑想。暗闇の中、階段を下りて、アカシック・レコードの部屋へ向かうイメージをするのですが、人それぞれのやり方があるそうですから、詳細は本書でご確認くださいね。人によって、保管場所のイメージも、ちがうのだそうです。実は、夢の中で、自分のレコードを手にしたことがあるんですよ。残念なことに、核心に迫るシーンで、ちょうど目覚めてしまった!でも、その場所は今でもはっきりと覚えています。人に案内されて保管庫へ向かう途中、階段を下りていきました。本書に出てくる階段は、あの階段のようなものなのかなぁ、と想像しています。著者は、他者(クライアント/相談者)アカシック・レコードを読んで伝えることを、お仕事とされていますが、わたしたちは自分自身の魂の記録が、自由自在に読める(感じられる、自分の声を聞く)ようになれたらいいですね。『生きがいの創造2』『あの世の話』『エンド・ゲーム』『アカシック・レコード』と、どれもこれも、どこかでつながっている。まるで、ユング心理学でいう人間の集合意識が、どこかでぜんぶつながっているかのように。人間の記憶、人間の魂って、おもしろいです~。
2006.01.27
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命がけで純愛を貫く天才数学者の完全犯罪天才数学者として期待されていた石神は、大学のいざこざで失職し、生きる希望を失った。首をくくろうとした矢先、隣に越してきた母娘のさわやかな挨拶に心救われ、高校教師として出直す道を選ぶ。それ以来、隣の靖子に淡い恋心を寄せ、彼女が勤める弁当屋に通うようになった。ある夜、靖子は娘と元夫を殺めてしまう。事態を察知した石神は、細密な完全犯罪を計画。母娘の容疑を見事にカモフラージュする。事件を追う草薙刑事は、友人で物理学者の湯川教授に、石神が同じ大学出身者だと伝える。当時から彼の才能に注目していた湯川は、次第に石神が企てた数式のほころびに気づきはじめる。石神は共犯者であるだけでなく、母娘を救うために別の殺人まで犯している、と。しかし、石神は湯川に気づかれることまで計算済みだ。純愛を貫いて、自首するが……。物理学者湯川シリーズの本作は、命がけの純愛ミステリー。(東野 圭吾著 文藝春秋1,600円)※日記※過去に掲載されたブックガイドです
2006.01.08
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読みはじめて2日目の『たびを』テーブルに置けば、高さ5.5センチ。ページをめくると、上下2段にわたって、文章が印字されている。1冊なのに、分量にして3冊分もある、ぶ厚い新刊小説。そこにあるだけで圧倒される厚さです。ぶ厚い小説といえば、山田詠美さんの『アニマル・ロジック』。泉鏡花文学賞受賞作の本書は、アメリカの店頭で並ぶようなアメリカンな装丁。登場人物の名前をメモしながら、読みましたね~。宮部みゆきさん、京極夏彦さんも、 ぶ厚い1冊を書かれますね。『どすこい(仮)』なんて、すごいぶ厚かったような……。ブックガイドの仕事をさせていただくようなったせいもあるのか、特別、愛している本でなくても、どんな方の本でも、おかげさまで、すらすらと読む体力がついてきたみたいです。もともと本は好きだったけれど、まともな本をまともに読んだことはなく、仕事に忙殺されて、ほとんど読めなかった時期があります。どなたが芥川賞で、どなたがノーベル賞を受賞しようが、まったく気にもならなかった時期があります。それなのに、本を読まなきゃ、人生つまんない、と思えるぐらいに、ぶ厚い1冊を読みながら、箸やすめのように、ぶ厚い上中下巻の『血脈』を読んだりしているんですからね。昨日は、スノーマンについて想い、創作するには雪にうもれる時期も悪くないこと、こんな時期も神様からの贈り物なのだろう、と考え、ぶ厚い本を読む体力や書く体力について、想い巡らせていたら、今朝の新聞で「ぶ厚い」と「静けさ」について、多和田葉子さんのエッセイの中に見つけてハッとさせられました。ブダペストのペトフィ文学館を、小説家Lさんに連れられて訪ねる場面です。騒がしい町中にありながら敷地に入ったとたんに気持ちが落ち着く。それは「癒される」というような受け身な静けさではなく、「日常の喧騒など忘れて分厚い本でも書け」という励ましを感じさせるしたたかな静けさである。『溶ける街 透ける街』より~「したたかな静けさ」とは、すてきな言葉。昨夜ひいた妖精カードは「静かな時間」で、女神カードは、カードをひいてからもう3回も出逢っている「ホワイト・ターラ」(仏陀の女性版:これは、自分の感性を守るために、ネガティブ・ダイエットすすめるメッセージ)。すべてがリンクしているので、心地よくなります。『血脈』を読み終えたら、吉村昭さんの実録小説に向かおうか、と思っています。宮城谷昌光さん、北方謙三さんの、中国歴史シリーズにもトライして、そのほか、多種多様な世界のぶ厚い本を読む量を増やしてみようかな、とも思います。冬に読書は、いいですよ~。しかもぶ厚い本を!じっくりと、あるいは、さらりと、したたかな静けさのなかで、ぶ厚い本を、読み飛ばしてみませんか?
2006.01.07
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「おもしろいよ」とすすめられて、元旦に読んだのは、これ。下流社会話題のベストセラーですね。日本総中流社会だと思っていたのは過去のこと。すでに社会の形が崩れはじめ、中から下流にどんどん流れ出し、ひとにぎりのお金持ちと、大多数の下流とに分かれて、かなりの階級格差ができているんだよ、とマーケティングが専門の著者が、統計をふんだんに取り入れて、階級社会の現状を証明しようとしている1冊。だれもが、うすうす気づいていることを、改めて、数字と解説によって、たしかめることができる1冊。じぶんに置き換えて考えてみると、わたしの場合、銅版画をアートマーケットで販売するにあたり、作風や拙作の価値が、どのような方に好まれ、どのような方に好まれたら良いのか、これまで、ほとんど考えたことがなかったことを、客観的に考えてみたらどうかね、とマーケティングの視点で助言されているようなところが、参考になったかしら。階層を分類するには、もうひとつ、なにかが足りないように、感じるところもありましたけど。女性は、お嫁系、ミリオネーゼ系、かまやつ女系、ギャル系、普通のOL系。男性は、ヤングエグゼクティブ系、ロハス系、SPA!系と……、その他。上流だと感じる方は、DINKS夫婦や、高収入の男性(管理職やエグゼクティブなど)と妻子の家族、が多いのだとか。けれど、上流と感じる方には、創造性が弱いのだとか。今の時代、300万円以上収入がなければ、結婚はむりなんだそうですよ。30代で未婚の方は、出会いがないというか、結婚に至らないのは、お互いの階層が合わないから、だとか。人生に、向上心や、意欲がなければ、下流に落ち着きますよ、ということなのですね。貧しい、というより、欲がない、ことが、この書で声高にうったえる「下流」のメインポイントのようです。「ハングリー精神が日本人には欠けている」と横綱・朝青龍が嘆いていることと、どこか底通しているでしょうか。「おもしろいそうですよ」と義父に渡したので、手元にはありませんが、年配の方、親世代の方々に、子どもや孫の世代を理解していただくのには、けっこう役に立つかもしれません。兄弟姉妹、血がつながっていても、みんな同じじゃありませんからね。さて、新春から、読みたい本がいっぱい!仕事用に、ぶ厚~い本が届いていますが、これから血脈(上)(中)(下)を、読破したいと思います。
2006.01.04
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