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2004年11月23日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ずっと気になっていたこの映画「死ぬまでにしたい10のこと」のdvdを借りた。


若くして結婚し、子供二人と失業中のダンナを養うため、夜間の大学の掃除をして、母親の住む家の裏庭のトレーラーに住む主人公。その彼女が末期ガンであることが発覚。残された時間は2、3ヶ月。その限られた時間に何をするか。彼女は10のするべきことをノートに書きとめた。その中には「旦那以外の男性と恋をすること」や「旦那にいい人を見つけてあげること」も含まれていた・・・。

とっても女流監督らしい、いかにも女性の感覚の映画だった。
ハンサムで優しい自分にベタぼれの旦那、そして可愛らしい二人の娘。貧乏だが幸せいっぱいの家庭。不満など何ひとつない。
しかし彼女は父親の刑務所入りという出来事や早い結婚&出産のため、ダッシュで人生を行き抜けてきた。ゆっくりと立ち止まって、何かを感じたり、考えたことなどなかった。そんな中での死の宣告であり、彼女は残りの家族の幸せと自分の人生に何かひとつ心のときめくような秘密の恋をしたいと願った。そういうところは いかにも女性の映画だと思う。最初に感じたのは 「なんだ。自分のことばかりしか考えてないじゃあないか。」なんて違和感を感じたけどよくよく考えてみると、自分がそういう立場だったとき やっぱり似たようなことを考えると思うから。「今後に残る何かを残したい」と考えるのは男性的なのではないだろうか。きっと男性が主人公の映画だと、歴史的な偉業をしたいだとか、目立ちたい、最後に何か注目を浴びたい!といった行動をとりそうだ。「自分の最後のときめきが欲しい」と願うとこなんて まさに女そのものではないか?
そして主人公の「家族に死につつあることを隠し通したい。」だなんて、ガンならぜーーったいに無理だと思う。だいたい痛みなど相当なものだろうし、「貧血なのー」では済まされないだろう。まあ、でも そういう突っ込みは合えてこの映画には不向きだ。なぜなら、この映画は女性の望む「カッコいい死に方」の理想を描いているようなようなものだから。

この映画の主人公、サラ・ポーリーは真っ白な肌に繊細な造りの顔立ちで、パッチリと野花が開いたようなまつ毛の目にちょこんと小ぶりな唇が可愛らしいフェミニンな雰囲気を持った女優。彼女はなかなかよくて、真っ白な化粧っ気のない顔をしかめたりくしゃっとしたりして、心の内の感情をこと細かに表現する。うまい!そして、旦那役の男優はモデルのような格好よさで本当に優しそうな笑顔を見せる。適役だった。主人公の幸せそうな家庭を演出するのに、彼は不可欠だった。彼女は本当に不満ひとつない幸せな家庭を持っていたということを表現するのにぴったりの俳優。
また、主人公の不幸な寂しげな母親。彼女も美しいのだが、苦労し過ぎてつかれと寂しさがにじみ出ているのだが、疲れて憐れな感じなのではなく、何処か寂しげな陰のある女性と言う感じがよく出ていたように思う。


この映画を観たあと、旦那が「若くして苦労している夫婦を描くのに、あの二人の俳優は美しすぎるのではないか?」と疑問を抱いていたけど、まあブラジルに住む彼にとっては当然のことかもしれない。貧乏&悲惨はブラジルでは「醜い」と相場が決まっているから。(←キツイが、事実)


素敵な佳作だった。







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最終更新日  2004年12月16日 11時36分38秒
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