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お店のカウンターに1枚の写真を飾っていますの。私が一番お気に入りの不思議な植物の写真です。正式にはどのような名称で呼ばれているのかわかりませんが、この付近では「黄金ソテツ」と呼んでいます。一般にソテツは緑一色で針状の葉がたくさん連なった南系の植物です。季節になるとメスは赤い実を抱き、オスは円錐形の芯棒を空に向けて突き出します。 久米でもこのような色を出す「ソテツ」は、私が知りうるに3個だけですが、その中でもこれは突出してすばらしいオスのソテツです。 お店を訪れる方に、つい自慢してしまいますの。「こんな素敵なソテツがあるのよ」と。 このような黄金色になるのは1年のわずかな期間だけですが、その見事さには圧倒されてしまいます。不思議なことにこれほどの変種で見事なソテツであるにもかかわらず、万人に紹介されることもなく密やかに個人の庭先に息づいているのです。 植物の世界では「知る人ぞ知る」黄金のソテツ、私は「久米の宝物」のひとつと思っておりますが、島の人でも知る人は少ないようです。 そして4月、そろそろ黄金のソテツの芽吹きが始まっています。
2005年03月31日
以前からわりと植物が好きで、島に帰ってからは野山に分け入るのが、とても楽しみでした。本土では見かけない植物や園芸店で売っている植物が、ここでは道端やちょっとした藪の中に自生しているのですから。 埼玉に住んでいる時も、時々河原や野原でタンポポやハコベやツクシンボなどを、摘んできておひたしにしたり,公園のつつじの花を摘んで天ぷらにしたりしていましたのよ。 久米は四季が同時に混在しているような島で、いろいろな草花が季節を問わず咲いています。 小さい頃から見かけた風景だったはずですが、大人になって改めて島を見たとき、この島の植物形態がとても不思議で奇異で新鮮に移ったのものです。 友人の勧めでカメラを買ったときから、「面白いもの」探して歩くのが好きになりました。シロバナセンダングサの花の変色を見つけたり、斑入り葉を探したり、消えてしまった植物を探したりと、植物にかかわる事に楽しみを見つけていました。 そんなわけで何かと摘んできた野草を、酒に漬けるようになりましたの。カフェ花龍の前身は実は「スナック」でしたので、酒はキープ切れで流れてしまう「処分酒」が結構ありましたから。いつのまにか自然に薬草酒が増えていったのです。 カフェ花龍を始めるとき、この薬草酒は是非メインに入れたいと思っていたのですが、何しろ喫茶店ですので、酒をと言うわけにもいかず、同じように興味を持っていた薬草茶にいたしました。 薬草の不思議な味わいは、お茶でもお酒でも充分に堪能できます。特にお茶は身体が洗われるようなすっきり感を感じさせてくれますし、それぞれに特徴のある自然の味を私たちに教えてくれているような気がします。 ですが、たまに「薬草酒もいかが?」と地味に隠し持っているお酒をお薦めしたくもなるのですよ。
2005年03月31日
なんだかあわただしいうちに、1週間が過ぎてしまいました。先日、東京より(正確には埼玉県ですが)2年ぶりに友達が訪ねて参りましたの。 私を訪ねると言うようリ、久米を気にいって訪ねていらっしゃるのですが、彼がこちらに赴任している時には、とても親しくして頂いて、週末はほとんど朝まで一緒に飲んで歌って、夜が白々と明ける頃に、帰宅することもよくありました。 久米では職業上「お偉い方の一人」に数えられる方なのですが、気さく過ぎてなお同い年ということもあり、全く気がねなく友達呼ばわりでお付き合いをしていた方です。 久しぶりの再会でしたが、変わらずジーンズでナップザックを背負い、まるで青年のように到着ロビーから出てきた時は、思わず微笑んでしまいました。以前に東京でお会いした時には、スーツ姿でまるっきり「東京人」になっていたので、思いっきりの「久米島スタイル」につい時が過ぎたことを忘れてしまったほどですもの。 島での暮らしの間に、出会いそれから去って行った方が、たくさんいらっしゃるのですが、幸いこの友人たちは、おおかたが島を忘れずにいてくれます。そして時々便りをくれたり、時々島に戻って来たりしますの。 この方も島に思いをはせている方のお一人ですけれど、こんな風に島を愛するように、私の「花龍」も思い出に残る店になれたら、どんなにかすばらしいだろうと、遠方より来た友に会うたびに思うのです。
2005年03月29日
3月1日に「カフェ花龍」をオープンして3週間ほどになります。去年の7月から娘親子の住んでいた部屋を空けてもらい、カフェ花龍オープンの準備にかかりました、あんまりお金もありませんから、出来るだけ手持ちの家具や器具を使いまわしながら、大工仕事も、素人のお友達にお願いして取りかかってもらいましたの。 実のところ、廃材や板きれを使ったような「ほったて小屋」風になるのだろうと予想していたのですよ、何しろ素人さんだからと。 ところが、最初に取りかかったカウンターの仕上がりの見事なこと。とても安い材料で作ったとは思えないくらい上等な雰囲気になってしまい、このカウンターが店のインテリアを決めてしまいました。 私の予想した「ちょっと雑な山小屋風スタイル」のイメージから「ちょっと上品なインテリ風スタイル」に変わってしまいましたから。 少しづつ時間のある時にせっせと通ってもらい、今年の1月まで7ヶ月をかけ、アアでもないコウでもないと思考錯誤しながら、今の雰囲気に出来上がった次第です。とても気に入っていますのよ。特に昼間の居心地の良さは格別かな、と自賛していますけれど?・・・ このお店を作ってくれた「好坊(ヨシボウ)」にとても感謝しています。「民宿とさしみ屋さん」をしているお家の仕事の合間に、素敵な店を作ってくれましたもの。そして時々ギターとサンシンで歌ってくれるのです。好きなメンバーが集まるとすぐに演奏が出来るように、ギターとサンシンとカスタネットとマラカスとタンバリンとがいつも用意してあります。 好坊を感謝して考案中の「好坊コーヒー」が、来週からメニューに仲間入り出来そうです。飲みに来て下さいね。
2005年03月23日
ちょっと横道にそれてお友達の話しを少ししたいと思います。もちろんお店のお客様でもありますが、この方は今年63歳くらいになります。「沖縄県歌謡祭」の招待状を頂いて、昨日沖縄本島まで出かけてきました。歌の好きな沖縄のアマチュア歌手の皆さんの発表会とでもいいましょうか、40代・50代の私くらいの年配の方々が衣装を凝らし、ヒット曲や自分の持ち歌を披露する歌謡祭でした。 沖縄は芸能が盛んで、日本本土の芸能界のように沖縄独特の芸能界があります、友人のその方は沖縄芸能界へ、CDデビューする晴れの舞台だったのです。もちろん、すでに何度も舞台に立っており、その音楽の履歴は長いのですが、自曲ははじめてのようでした。 歌も上手にこなしとても60代とは思えぬ若若しさで、よく外国にもフルマラソンを走りに出かけています。 実は島にはとても不思議な(私の目から見て変わった)方々が結構住んでいらして、植物や生物だけでなく人間も孤島で独自に進化(変化)したのかしらと、思いたくなってしまうくらいです。 この方もその個性的な人たちのお一人で、その年齢でいて「わがままを通すやんちゃ坊主」のような雰囲気を持ってらっしゃいます。ファイトとエネルギーは見習うに充分なくらいですが。 「久米島のPRソングだ」とも言うその歌の主、実は久米島町議会の副議長でもあるのですから、十分変り種ですわね。ちなみにお写真はしっかり現在の顔ですのよ。
2005年03月21日
「たたずまい」と言うにはちょっとおこがましいかもしれませんね。久米のかっての繁華街の通りに面して店があります。「かっての」と表現していますのは、3年前に島の二つの村(具志川村・仲里村)の合併に伴い、旧・具志川村であったところのこの地区は、少し寂れてまいりましたから。 店は新興通りと呼ばれる商店街の端にありますが、以前に比べて人通りも少なく、東側のリゾート・イーフ地区のような観光客の姿もまばらです。隣接する中央商店街と共に起死回生をねらい、いろいろな企画を打っていますが、昨今の例に漏れず「かっての繁華街」をとどめるには難しい状況です。 「寂れゆく商店街」と言えばそれまでですが、でも実は、古きを訪ねあるいは面白さを見つけようとすれば、ぴったりの場所なんです。だってドル時代の昔からある商店街ですもの。ぜひ歩いていただきたい通りですのよ。 ところで「店のたたずまい」と表現しては、老舗の趣きある大店と思われかねませんので、ほんとは「店舗正面」といった方が似合っていると思います。母の古い着物をといて暖簾を作りました。「趣き」を出したかったのですが、通り沿いにはちょっと不釣合いかもしれません、めげずに出していますけれど。 隣にリサイクルショップがありまして、覗いて見て頂きたいお店のひとつです。ゼロから作り上げた娘のお店です。
2005年03月19日
私自身は純粋の久米産なのですが、長い間埼玉県に住んでいて、久米に戻ったとき、最初にやってみたいなと思ったのが、実は「織り」でした。久米には「久米島紬」という国指定重要無形文化財に認定されたところの素敵な織物があります。 若い自分に母に作ってもらった紬がとても気に入っていましたから、「紬」そして「織り」に対して興味を抱いていたのです。ですけれど、織機に触れることもなくあれから12年というひと歳月が過ぎ、自分の居場所が定まったこの時点で、どういう訳か「織機」が手元に入っていました。娘が少し「織り」をかじっていた事も、興味の綱をつなげる手助けになったようです。「久米島紬」とまでは、もちろんいきませんが、「趣味の織り」くらいならそろそろやってもいいのではないでしょうか。 そんなわけで、お店の入り口に「織機」が陣取ることになってしまいましたの。友人のおばあちゃんが昔織っていて、今は使われることなく放り置かれたものを補修し、お色直しをしてもらいました。この「織機」に糸がかかるのは、まだ少し時間がかかるかも知れませんけれど。
2005年03月18日
店内只ひとつのテーブルは、5~6名がゆったり座れるように大きく取りましたが、カウンターが6席とこのテーブル席で11~12名で満席の、どちらかというと小さな喫茶店です。 手の届く範囲でおもてなしが出来るようにと、座席数を極端に減らした次第です。正直言いますと、とてものんびりしていますので、お客様がたくさん入ると対応できなくなってしまいますの。 何しろ花龍へ来て下さる方が「時間の流れが止まっているようだ」と感じて下さるといいかなと思っていますので。 このテーブルも古い椅子を二つつなぎ合わせて作った手作りですけれど、お気に入りの書物をしまった本棚の前に置くと、とてもぴったり合うような気がします。「ゆっくり本でも開いて下さいな」と、つい言いたくなるような・・・。 本のある風景ってやっぱりいいですわね。
2005年03月17日
本のある風景ってとても好きです。喫茶店を設計する時すでに本棚の位置が決まっていましたし、昔は本屋さんをしたいと思っていましたから。今お店に置いてある本は絞りに絞って久米島関連書・植物・環境科学の本だけにしてあります。特に地元・久米島関連書は、出版本の少ない中、そこそこ収集してあると思います。私自身まだ読んでない本もたくさんありますので、時間を見つけて紐解く日がとても楽しみです。コーヒーに本、本にお茶って似合うと思いません?
2005年03月17日
窓の外は小さな空間になっており、隣家との境にお池と温室がありますの。今「久米島つつじ」と呼ばれる久米固有のつつじが咲き出したところです。池の上部には「ホウライカガミ」がつる巻いており、将来のオオゴマダラの飛来スポットだと心密かに描いております。夏のシーズンには窓の外にテーブルでも出して、コーヒー(お茶)タイムという趣向はいかがでしょう?バナナも時期に実りますでしょうし、パパイヤは昨年の台風で半分に折られてしまいましたが、まだ力強くがんばっています。植物のエネルギーが、窓から直接室内に入り込めるよう、緑あふれ花香る小宇宙を創る事に喜びを見い出しているこのごろでもあります。
2005年03月16日
このところお天気も回復して来て、少しずつ春の兆しが見えてきましたね、お店の裏庭の桜も、すでに葉桜になってしまっています。さくらんぼの実もずいぶんついてきました。ですのに私の方は、パソコンに写真を取り込むの大変で、人手を借りないとまだまだ出来ません。うまくお店の感じを伝えられないのが残念ですが、でも「我が家のリビングのように」という雰囲気を描きながら、去年の7月から、お友達とコツコツと作ってきました。大工さんの入っていない全くの手作りのお店です。本棚があって、ガラス張りの食器棚があって、少し大きめなテーブルとソファーがあって、パソコンが置いてあって、片隅にギターが置いてある。大きな窓の外にお池と温室が見える。商店街の中にあっては、そこそこくつろげる空間になっていると思っています。 50の手習いで織物をしたいと思って、店の中に織機をひとつ置いてあるのですが、なかなか糸がかけられません。田舎の喫茶店ってほとんど暇なものですから、そんな時間に布が織れたらいいなー、と思って置いたつもりだったのですが、なれない喫茶業務で手がいっぱいです。久米には「久米島紬」というとても素敵な織物があリます。私も大好きでよく着るのですが、そんな大それたものでなくても、綿花を栽培して糸を紡ぎ、草木で染めて布にしたいと、単純に夢見ているだけなんですけど。 木彫りの好きなお友達がほった彫り物が、結構店の中にあり、お店の「花龍」という名前もデイゴの木に彫ってくれました。ちなみに「花龍」の店名は、私の生まれた年の干支に由来するものです。 窓を開けるととても風の通る店です。
2005年03月15日
久米島は薬草の宝庫と言われていますの。島の中に生えている植物で、薬草もしくは食草にならないものはないと言われていますが、食生活が豊富になった今では、そのほとんどが忘れられてしまいました。そんな野草のいろいろを、おじいちゃんやおばあちゃんから聞き出し、古い文献から探し出し、野山に分け入って摘み取り、食してみようかな?と思った次第です。ですから、少しく「定型外飲食屋」でしょうか? たとえば、グワバやヨモギやウコンなどそれだけで高血圧や糖尿に効果のあるお茶として十分いけますでしょう?シロバナセンダングサやスベリヒユやタンポポやオオバコなど茹でたり天ぷらにしたり、昔から結構食されていたわけですし、お味も悪くありませんものね。 このようにお飲み物にもお食事にも、出来るだけ野草を取り入れたいと思っていますけれど・・・、お料理の腕も磨かないといけないですし、野草の勉強もしないといけないですし、人生リセット早々、カタツムリならぬ生活を実は今しているところですの。 ところでお店の裏庭のお池の上に蓬莱鏡(ホウライカガミ)という植物を植えてあります。これはオオゴマダラという日本で一番大きな蝶々の食草で、いつの日か、島では繁華街の建物の片隅に、白いオオゴマダラがひらひらと舞い降りるのを夢見ているんです。
2005年03月13日
雨が降り続くのですよ、この時期は。1年で一番うっとーしい時期です。寒さもこたえる年齢になりましたし、でも久米島は沖縄の離島ですから日本本土の方に「寒くて」と言っては、「何をおっしゃるの」と言われそうですね。とりあえず、人生の半分を通過し、残る半分をどう生きるかと考えたとき、実は面白いものを見つけました。「左巻きマイマイ」です。勝手に名前を付けましたけれど、つまり「左巻きのカタツムリ(の殻)」です。ネットで調べてみましたら、構造が鏡に移したようにまるっきり正反対になっているということで、私の残り半分の人生をリセットして心機一転するに「あっ、いいかも」と思い、お守りにしました。 新しい人生のスタートが、植物ドリンクの喫茶店「カフェ 花龍」です。半分を折り返した人生はノンストップの下り坂、だからこそ一日一日を大事に行こうと思っています、月並みですけれど・・・。3月から始めましたの。書き込みするのは少し恥ずかしい気もするのですが、いつか読んで下さっているどなたかが尋ねてくだされば、うれしいかな、などと思いながら。 そうそう、左巻きのカタツムリ、ちょっと珍しいそうですが、探せば久米には結構いるようです。また見つけたらどなたかに差し上げましょう。 沖縄県久米島に住んでいますが、この島ってとても不思議な島です。
2005年03月12日
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