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秋山郷の憂鬱
今般の大雪では、屋根の雪の重みで住宅が潰れかかったり道路が不通になって集落が孤立したりと、とにかく大変な状況が続いています。福島県でも本日、会津の下郷町の保育所で屋根から雪が滑り落ち、真下にいた園児が生き埋めになって一人が亡くなるという惨事がありました。その中でも注目を集めているところに、新潟県津南町と長野県栄村とにまたがる国道405号線があります。地図で見ると、国道405号線は栄村の秘境・秋山郷へと続く唯一の生活道路。津南の中心街から南下して秋山郷のところで行き止まりになっているから、通行止めになってしまっては生活に大きな支障を来すまさに命綱です。それにしても、地図で見ると、秋山郷って、本当に隔絶された土地なんですよね。直線距離で東に20キロほどしか離れていない所に越後湯沢があるんですが、両者の間にはかの苗場山が聳え立っていて連絡する道路は皆無だし、西側もスキーのメッカ・志賀高原からやはり20キロほどしか離れていないんですが、こことの連絡手段も冬季には役に立たなそうな林道があるばかり。国道405号線がせめて秋山郷で行き止まりにならずに南に通じていれば群馬県の草津や長野原へと抜けられたのですが、未だ全通の予定がありません。聞くところによると、秋山郷は平家の落人の集落だとか。さすがにそんな山里ならば源氏の追手も来ないでしょうけど、今回はそのロケーションがあだになってしまいました。雪害からの早期回復を、願ってやみません。
2006.01.16
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高校名は変わらない
岩手県の中南部に、北上市という市があります。北上という名は1954年の町村合併の際に当地を流れる北上川に因んでつけられたもので、そもそもこの地域の中心市街地の名前は黒沢尻と言いました。でも命名から50年も経ってしまうと、北上という地名はすっかりこの地に定着しており、ＪＲの駅名やこの駅と秋田県横手を結んでいる路線名、その他公共施設の大半が、現在北上を名乗っています。ところがどういう訳か、公立高校だけは、未だに黒沢尻を名のっているんですよね。北上農業高校のように改称した高校もありますけど、黒沢尻北高校、黒沢尻南高校、黒沢尻工業高校と、今なお黒沢尻を名乗る高校が三つもあるんです。実はこの現象、東北の場合、他の都市(平成の大合併で成立した市は、さしあたっては除きます)でも比較的見られるんですよね。ここに市名、中心市街地名、市を代表する高校名、市を代表する駅名を挙げて紹介すると…青森県むつ市・田名部・田名部高校・田名部(現在は廃止)青森県十和田市・三本木・三本木高校・三本木→十和田市岩手県二戸市・福岡・福岡高校・北福岡→二戸岩手県江刺市・岩谷堂・岩谷堂高校・駅なし秋田県鹿角市・花輪・花輪高校・陸中花輪→鹿角花輪秋田県男鹿市・船川・船川水産高校→男鹿海洋高校※1・船川→男鹿※2山形県村山市・楯岡・楯岡高校・楯岡→村山山形県南陽市・赤湯・宮内高校＋赤湯園芸高校→南陽高校・赤湯宮城県名取市・増田・高校なし※3・増田→名取福島県相馬市・中村・相馬高校※4・中村→相馬福島県いわき市・平・磐城高校※5・平→いわきこうしてみると、駅名がコロコロ変わるのに対し、高校名はなかなか変わらないものなんですよね。ちなみに、高校と同じく県で管轄しているはずの警察署についてもみてみると、なんと警察署のない名取市を除くすべての市で、管轄警察署名＝市名となっています。やはり、高校名の変わらなぶりは、際立っていると言えるでしょう。※1…男鹿海洋高校は船川水産高校と男鹿高校が合併してできたものですが、男鹿高校は元々船川水産高校の定時制を起源としています。※2…駅名改称と同時に、路線名も船川線から男鹿線に改称。※3…市制施行後に市内に名取北高校が開校。なお、名取高校は、南隣の岩沼市に所在。※4…市制施行以前から相馬高校。郡名(相馬郡)に因む命名。※5…市制施行以前から磐城高校。旧国名(磐城国)に因む命名。
2006.01.06
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「村民」宮里藍
昨日行われた沖縄県国頭郡東村の成人式に、同村出身のプロゴルファー・宮里藍が出席したとのことです。人口2,000人弱の同村では今年の新成人は30人足らずしかいなかったんですが、その倍の60人の報道陣が集まったということでも、話題を集めましたね。それにしても出身地の成人式に出席するなんて今や大スターとなった藍ちゃんも律義だな～ と思っていたんですが、聞くところによると、彼女、未だに住民票が同村内にあるとのこと。となると、彼女の稼ぎ出した多額の賞金からいくばくかの住民税が、村に納められているということか？ 調べてみると、東村の年間税収は約３億円とのことだから、そのうちのかなりの部分は彼女が納めた分だということになりますよね。東村の財政は、極端な話ひとりの新成人に握られているといっても、過言ではないようです。個人の税収が市町村の財政まで左右するという話は、これまで聞いたことがありませんでした。税収だけで言うなら、下手な企業を誘致するよりも一人の大富豪を呼び寄せて住まわせた方が、結果的にお得なのかもしれませんね。堀江貴文の住民票が未だに尾道にあるのかどうかは知りませんが、もっと小規模な自治体に住民票を移していれば、更なる大歓迎を受けていたりして(笑)…う～ん、いかんいかん。また損得勘定の話になってしまいました。大富豪を呼び寄せるんじゃなくて、そういう素質を持った人材を育てる環境を整備する方が先ですよね。え？ お金が足りなくて成長するまで待てないってか？ 嗚呼!!
2006.01.05
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鎌倉の思い出
前の日記でかまくらのこと書いてたら、鎌倉にも行きたくなっちゃったな…いわゆる観光旅行で、私が最も多く足を運んだ街が、実は鎌倉なんですよね。1998～2000年に３年連続で、2002年にはこちらのマニアックなオフ会で、鎌倉を訪れています。鎌倉駅から鶴岡八幡宮にかけての中心部もいいですが、趣のある寺社が点在する北鎌倉や、大仏のある長谷、行政的には藤沢市になりますが江ノ島もまた、面白い観光スポットですよね。これらのスポットを、健脚ならば歩いて回るのもよし、脚にチョット自信がなければ鉄道を使ってもよしという点も、個人的には気に入っています。その鉄道の一つに江ノ電があるってのも、また嬉しいですね。でもちょっと残念なのは、鎌倉って、子供向けの観光スポットではないんですよね。寺社や大仏を見て喜ぶ子供はそう多くはないだろうし、鶴岡八幡宮も石段が急だから上まで登れないかも。比較的喜んでくれそうなのは江ノ島付近でしょうか。江ノ電とか湘南モノレールのような物珍しい乗り物、あるいは江ノ島水族館には興味を抱いてくれると思うんですが、肝心の江ノ島までは歩くと結構距離があるのが難点。島内も坂が多いし、エスカーで登れても下りは自前の脚で歩かなくちゃなりませんからね。鎌倉の面白さが分かるのは、中学生になってからかな？ 子供がそのぐらいの年齢になったら、家族で訪れてみたいものです。
2005.12.20
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かまくらの思い出
一昨日に引き続き昨日の夜も雪が積もってしまい、妻の朝は二日連続で雪かきとなりました。昨日は私の出発時間までには家に戻っていましたが、今日はなかなか戻らず。何やってるんだろう？ と思いながら出掛けようとする頃にようやく戻ってきました。「みてみて！ かまくら作ったの」ありゃま。見ると、玄関の先に、小さいかまくらができてました。高さ50センチぐらいで本場・横手のものと比べるとかなり小さ目ですが、子供たちが見たら喜んでくれそうです。それにしても、面白いことやってくれるよなぁ(笑)話は変わりますが、本場のかまくらは、７年前に、訪れたことがあります。湯沢の郊外に友人が住んでいて、当時交際中だった妻共々招待されたんです。かまくらは夜が見せ場なので見物するには宿泊の予約が必須でありまた横手での期間中の宿泊は非常に難しいのですが、この時は友人のツテで横手からさほど離れていない湯沢市内のホテルに泊めてもらうことができました。かまくらを見ていて思ったのは、横手市民に愛されている祭りなんだな… ということ。パンフレットに載っているような高さ２メートル級のかまくらこそ目抜き通りのメイン会場に十数個あるにすぎないんですが、市内の各戸で玄関先に小さいかまくらを作ってたりするんですよね。高さも50センチ以下でもちろん中には人は入れず辛うじて灯りが入っているだけ。でもそれが雪灯篭みたいな感じで、幻想的な風景を醸し出しているんです。その時以来横手には訪れていないんですが、雪国気分を味わえるかまくらは一見どころか何回でも訪れる価値のある祭りだと思うし、機会があったらまた行ってみたいなと思うのであります。
2005.12.20
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やたらと多い女性地名
先日、姉歯元建築士の話に関連して宮城県栗原市金成にある姉歯という地名のことをこちらの日記に書いたんですが、この姉歯を中心とした宮城県北から岩手県南にかけての一帯は、このテの女性関係地名(苦笑)がやたらと多いんですよね。姉歯の真南15キロほどの古川市(それこそ姉歯氏の出身地だよ！)には化女沼※1という沼があるし、逆に姉歯の真北30キロほどのところには、水沢市姉体(あねたい)※2なんて地名があったりします。ついでに言うと、姉体から南東５キロほどのところには胆沢郡前沢町生母(せいぼ)というこれまたほほぉと思わせる地名があるんですが、ここにはなんと「母体(もたい)小学校」※3という小学校があります。たった５キロしか離れていないところに、姉体と母体ですよ。昔この一帯で何があったんだろう？ と想像を巡らせてしまいます(おいおい)。今秋に発足した新潟県胎内市※4とか、埼玉県戸田市美女木(びじょぎ)、あるいは長崎市女の都(めのと)などこのテの地名は全国的に結構散らばっているんですが、ここまで集中している例は、恐らく他にないのでは？ と思います。※1一般的には「けじょぬま」と訓みますが、本来の訓みは「けしょうぬま」らしいです。※2ついでに言うと、岩手県北の二戸郡一戸町にも、姉帯と書いて「あねたい」と訓む地名があります。※3そもそも生母(旧東磐井郡生母村)は、1889年に「赤生津村」と「母体村」が合併してできた地名です。※4市内を流れる胎内川が市名の由来だが、市内には「胎内観音」なんてまさに曰くありげな観音様があったりします。
2005.12.17
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たかたのばば？ たかだのばば？
今日、三菱東京ＵＦＪ銀行の発足に際して振込先の口座のチェックをしていたら、ふとした疑問につき当たりました。東京三菱銀行高田馬場支店の表示だったんですが、訓みが「たかたのばば」なんですよね。振込には支店名の漢字ではなくカナが重要になってくるので、たかが濁点ひとつの違いでも、どうしても気になっちゃうんですよね。ちなみに私は、高田馬場の訓みは「たかだのばば」だとずっと思ってました。ワードで試してみるといいんですが、「たかだのばば」だと一発変換できるけど、「たかたのばば」だと「高田の馬場」とかなったりして、一発変換できませんからね。ところがこの辺を突っ込んで調べていくと、高田馬場は昔は「たかたのばば」と訓んでいたそうなんですね。ところが1910年に今のＪＲ山手線が当地に「たかだのばば」駅を作ったもんだから、そちらの訓みが定着。1975年には「たかだのばば」が町名にまでなってしまい、地位を確固たるものにしてしまった、という次第。その辺の歴史的経緯があるせいか、高田馬場にある都銀の支店の訓みは、東京三菱銀行に限らず、みずほ銀行やＵＦＪ銀行も「たかたのばば」。何故か三井住友銀行だけが「たかだのばば」です(なお、りそな銀行は、高田馬場に支店がありません)。しかも笑えるのは、冒頭で紹介した三菱東京ＵＦＪ銀行の発足に際して、東京三菱銀行の高田馬場支店はそのまま高田馬場支店になるんですが、ＵＦＪ銀行の高田馬場支店は高田馬場駅前(たかたのばばえきまえ)支店になるんですよ。駅名に限っては昔から「たかだのばば」のはずなんですけどね。この辺がシステムの融通の利かなさというか銀行のプライドの高さというか…
2005.12.16
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左荒線
今日初めて知ったんですが、山形県長井市に、山形県中央信用組合という金融機関があります。この信用組合、管轄区域がちょっと変わっていて、長井市を中心とした西置賜郡一帯と、その真北にある寒河江市を中心とした西村山郡一帯とを管轄しているんですよ。同じ山形県でも長井は米沢を中心とした置賜地域、寒河江は山形市を中心とした村山地域にそれぞれ属するので、このような地域区分は、かなり珍しいと言えます。西置賜郡と西村山郡との間は最上川で直に結ばれているし国道287号線も通っているから、ひょっとしたら意外に近しい存在なのかな？ と想像を巡らせていたら、思い出したのがこの地域で建設が予定されていた鉄道路線のこと。西置賜郡には赤湯から長井を経て荒砥まで至る山形鉄道フラワー長井線(旧国鉄長井線)、西村山郡には山形から寒河江を経て左沢(あてらざわ)まで至るＪＲ左沢線と、それぞれ盲腸線が通じているんですが、これらの終着駅である荒砥と左沢とを結ぶ「左荒線」(さこうせん)という鉄道路線の計画が、かつてあったということなんですよ。完成の暁には山形～左沢～荒砥～赤湯(あるいは米沢)～山形と走る環状運転列車の計画もなされていたようですが、結局立ち消えになってしまいました。この路線、あったら面白かったろうなぁ… 私がついつい期待してしまうのは、仙台と新潟とを結ぶ直通特急が走る可能性。両都市の間はかつて仙山線～奥羽本線～米坂線～羽越本線～白新線を経由した急行「あさひ」(後に「べにばな」)が走っていましたが、現在は奥羽本線が標準軌化されてしまったので直通列車すら走る可能性がなくなってしまいました。でも、左荒線があったならば、それも可能になります。停車駅は、山形、寒河江、長井、今泉、小国、越後下関、坂町、中条、新発田、豊栄あたりかな？ ちょっと多いような気もしますが、片道の所要時間が４時間未満、運賃＋特急料金が10,000円未満に抑えることができたならば、現在仙台～新潟間でよく使われる新幹線(なんと大宮経由！ 所要時間約３時間半。運賃＋特急料金 18,170円(指定席))や磐越自動車道経由の高速バス(所要時間約４時間。運賃4,500円)には対抗できるかも。いや、やっぱりこうしてみると、都市間連絡は高速バスの独壇場かなぁ(苦笑)
2005.12.14
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日本のチベット
昨日の日記で岩手県についてちょっと触れましたが、その昔、岩手県、特に北上高地は、交通網が極めて不便だったことから「日本のチベット」と呼ばれていたんですよね。私が子供の時も、まだ使われてました。ただし、「…昭和30年代頃まで、岩手県は『日本のチベット』と呼ばれていた。が、東北自動車道、東北新幹線、三陸鉄道などの開通により、交通の便は良くなりつつある…」といった感じで、過去形の表現が多かったのですが。ただ、今はもう、使われることがなくなりましたよね。インフラがだいぶ整備されたのかなと思うとどうもそうではないらしく、岩手県関係のＨＰを覗いてみると、ともすれば「○○町は日本のチベットの中でもとりわけ辺地で…」と、自分の出身地域のチベット度を自慢しているところもあったりします。じゃぁなんで、「日本のチベット」が使われなくなったのかというと、ただ単純に、「日本のチベット」が放送禁止用語に指定されちゃったからなんですね。「過疎地帯」「辺地」「高山地帯」などと言い換えなければならないようです。「過疎地帯」とか「辺地」と呼ぶのも直接的すぎて却って反感を買いそうな気はしますが、確かに「日本のチベット」なんて表現は、チベットにも岩手県にも失礼ですよね。それにしても、そもそも何で、「日本のチベット」なんて言い方が流通したんでしょう。言い出しっぺの人は一体誰だったのか、個人的には興味があります。
2005.12.13
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上有住は「陸前」です。
毎週購読している「週刊現代」のグラビア欄に、「滝にときめく」と題した、日本各地の滝を紹介したページがあります。今週号で紹介されている滝は、岩手県気仙郡住田町上有住、滝観洞(ろうかんどう)という鍾乳洞の中にある日本最大の地下滝・天の岩戸の滝でした。ところが、この滝の紹介のタイトルが、???「陸中上有住 天の岩戸の滝」とあるじゃないですか。書いた人には多分「岩手県＝陸中」という固定観念があったと思うんですが、実はこれがマチガイで、住田町、大船渡市、陸前高田市の岩手県南２市１町及び釜石市唐丹町は、「陸前高田」の名前が示す通り、昔は陸前国だったんですよ。ついでに言うと、岩手県北部の二戸市、二戸郡一戸町及び浄法寺町、八幡平市のうち旧岩手郡安代町及び岩手郡葛巻町のうち田部地区は、昔は陸奥国でした。このように、東北地方には、旧国と県の境が一致しない例が、ままあります。青森県はすべて陸奥一国ですが、秋田県は鹿角市と鹿角郡小坂町が陸中国(他の地域は羽後国)、山形県は酒田市(最上川以南を除く)と飽海郡遊佐町が羽後国(他の地域は羽前国)、宮城県は白石市、角田市及び刈田、伊具、亘理の各郡が磐城国(他の地域は陸前国)です。福島県も、中通りと会津が岩代国で浜通りが磐城国だと単純に思われがちですが、厳密に言うと、現在中通りに分類される地域のうち、郡山市及び須賀川市の阿武隈川以東、白河市、田村市、田村郡、石川郡、東白川郡、西白河郡は磐城国でした。いずれにせよ、周辺の下野(栃木県)、上野(群馬県)、越後(新潟県)のようにほぼ旧国＝県とはいかない訳で、ある意味学者やライター泣かせの地域区分であるとは思います。
2005.12.12
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有田みかんからいろいろ連想
昨日、義母が世間話をしていた時に「有田みかんって訓み方は『ありた』だっけ？ 『ありだ』だっけ？」という話になり、どうにも気になって仕方ない、どっちが正しいの？ と妻を通じて私に質問してきました。有田みかんの場合、訓みは「ありだ」なんですよね。有田焼のイメージに引っ張られてしまい、ついつい「ありた」と言ってしまいがちなんですけど(笑)東北の方だと有田みかんの産地すら有田焼の佐賀県だと勘違いしている人が結構いたりするんですが、有田みかんの産地は和歌山県の有田市です。でも、有田市って、非常にマイナーな土地なんですよね。同名の市町が並び立っている例だと他にも群馬県の草津温泉と滋賀県草津市なんてのがありますが、こちらの方は草津温泉はもちろんのこと草津市だってＪＲの草津線なんて路線があったりしてそれなりの存在感を示しているんです。でも、有田市の場合はそもそも中心駅の駅名が「箕島」。30歳以上の方ならピンときたかと思いますが、かつて甲子園を湧かせた箕島高校の所在地なんですよね。ここ。だから余計に、有田の存在感が薄くなっちゃってるような… そうそう、野球がらみで言えば、昔バファローズ～ジャイアンツで活躍した有田(ありた)修三捕手がいたのも、有田を「ありた」と読んでしまいがちな一因になっていますよね(あくまで個人的な連想ですが・笑)。そもそも中心地が箕島なのになぜ有田市になったのかと言うと、この辺は元々「有田郡」なんですよね。で、ややこしいのが、有田郡の中心地は、調べてみると箕島ではなくその10キロほど南に位置する湯浅町だということ。湯浅の方が箕島よりも先に町制施行しているし、そもそも湯浅も箕島も、湯浅税務署の管轄だったりするんです。高校も、湯浅にある耐久高校が同名の私塾に端を発し１世紀以上の歴史を有しているのに対し、箕島高校は元々実業系の学校で戦後に入ってから普通高校になったとのことです。現在の人口はは有田市約33,000人に対して湯浅町約15,000人と大きな差がついてしまいましたが、箕島の人口が伸びたのは、石油精製などの工場の進出があったからのようですね。私の住む南東北でも宮城県名取市や福島県田村市の例があります(参考)が、同様のケースは全国でも結構あるのかな？ と思います。で、この種の混乱に拍車をかけているのが、来年の１月に箕島と湯浅の中間に位置する有田郡吉備町他２町が合併して「有田川町」という自治体ができるということ。2002年末に廃止された有田鉄道の沿線でもある(起点の藤並から終点の金屋口まで全線が町域内)し、有田中央高校なんて高校もあります。また。そもそも有田みかんの主産地は、有田市ではなく有田川町だという話もあります。有田みかんも、そのうち有田川みかんに名称変更しちゃったりして？
2005.12.04
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都道府県別の食料自給率
今朝の福島の地元紙の１面に、食料自給率の記事が載っていました。2004年時点での全国平均のカロリーベースでの自給率は、前年と変わらず40％とのこと。相変わらず、低い数値です。アメリカだってフランスだって先進国は自給率を確保すべく農業に力を入れているんですけどね。かく言う私もメーカー勤務で第二次産業の人間ではあるので偉そうななことは言えないんですが、憲法第９条の改正云々よりも自給率を高める方が、国防上での重要課題なんじゃないかと思っちゃったりもします。今のままだと、日本は「兵糧攻め」で確実に降参しちゃいますからね。ところで、この記事には福島の新聞らしい文章が書かれていて、それによると、福島県での自給率は85％になるということ。福島県は確かに農業県ですが、全国平均の２倍以上の自給率があるとは思いませんでした。そこでちょっと気になって、都道府県別での自給率について調べてみました。2004年の数値は、以下の通りになります。北海道 201％青森県 117％岩手県 106％宮城県 83％秋田県 141％山形県 122％福島県 85％茨城県 72％栃木県 81％群馬県 34％埼玉県 12％千葉県 30％東京都 1％神奈川県 3％新潟県 89％富山県 72％石川県 48％福井県 66％山梨県 21％長野県 53％岐阜県 26％静岡県 18％愛知県 13％三重県 42％滋賀県 53％京都府 13％大阪府 2%兵庫県 16％奈良県 15％和歌山県 29％鳥取県 58％島根県 63％岡山県 37％広島県 23％山口県 29％徳島県 44％香川県 35％愛媛県 38％高知県 45％福岡県 19％佐賀県 83％長崎県 41％熊本県 52％大分県 47％宮崎県 60％鹿児島県 78％沖縄県 27％それにしても、明らかに「北高南低」の数値ですよね。カロリーベースの数値だから米どころが上位に来ることは十分予想できますが、ここまでハッキリと差が出るとは、思ってもみませんでした。西日本が軒並み低数値なのも、ちょっと驚きです。人口も第二次、第三次産業も集積しているとは言い難い四国が４県とも全国平均並みの数値なのがその典型と言えるでしょうが、この背景には、西日本ではお茶やミカンなど嗜好品的作物の栽培が東日本よりも発達していることや、昨年相次いだ台風の影響あたりもあるんでしょう。そう言えば、米どころの新潟県も、中越地震の影響で自給率を10ポイントほど減らしてしまったそうです。それにしても、全国的にもう少し数値を上げてもらえないものかなぁ… 農業に対する価値の転換が、まずは必要になるのではないかと痛感します。
2005.11.26
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旧国名を漢字変換。
今日の２題目のネタが思い浮かばずにモンモンとしていたんですが、その間、また変な暇潰しをしておりました。「自分のＰＣのWardで旧国名がどれだけ変換できるか？」という遊びだったんですが、現在の都道府県市町村名の大半が一発変換できるWardですが、旧国名に関しては変換できないのもあるんですよね。とりあえず、旧国名の全部が支庁名や自治体名として生きている北海道を除くと、こんな具合に分けられます。＜変換できる旧国名＞陸奥、陸中、陸前、常陸、下野※1、上総、安房、武蔵、相模、越後、越中、駿河、三河、尾張、但馬、大和、紀伊、因幡、隠岐※2、備中、備後、周防、讃岐、肥後、豊後、琉球＜変換できるが、同名の市区町村名がある(あった)旧国名＞羽後、岩代、下総、佐渡、加賀、能登、越前、若狭、甲斐、信濃、美濃、飛騨、伊豆、伊勢、志摩、伊賀、近江、山城、丹波、丹後、摂津、河内、和泉、播磨、淡路、出雲、石見、備前、美作、安芸、長門、阿波、伊予、土佐、豊前、筑前、筑後、肥前、壱岐、対馬、日向、薩摩、大隅＜変換できない旧国名＞羽前、磐城、上野、遠江、伯耆変換できなかったのは、結局５ヶ国。上野、遠江は「上州」「遠州」(いずれも一発変換可)の通称の方が通りがいいせいもあるんでしょうが、他の３国については、詳しい理由が推察できません。いずれも、「羽前千歳」「磐城棚倉」「伯耆大山」などと、旧国名交じりの駅名は、一発変換できるんですけどね。※1 2006年1月に下野市が発足予定。※2 隠岐の島町ならある。
2005.11.16
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「さいたま県」の足音
私の勤務先に、埼玉県に出張に行った際出張報告書に「さいたま県に出張」と誤って書く人がいます。おいおい、「さいたま」ってさいたま市のことでしょ？ サイタマケンは昔も今も「埼玉県」なんだって！ と突っ込みを入れようかなと思いつつ未だに入れてないんですが(笑)、とにもかくにも「さいたま」という自治体名ができて早４年。呼び名はだいぶ浸透しつつあるようです。それにしても、なんでさいたま市は漢字の「埼玉市」ではなく、ひらがなの表記なんでしょう？ ひらがなの親しみやすさその他諸々の要因はあったと推察するんですが、歴史的に見ると、浦和、大宮、与野の旧３市は元々(南)埼玉郡ではなく、北足立郡に属していたんですよね。これじゃぁ「埼玉市」を名乗りづらいはずだ(笑)ついでに言うと、(南)埼玉郡は浦和、大宮、与野の東方に位置し、中心地は奇しくも今年の４月にさいたま市岩槻区となった旧岩槻市。埼玉県の県名も、成立当時(1871年)岩槻に県庁があったことに起因しています(1890年に浦和に県庁移転)。歴史的経緯はともかくとして、冒頭に記したカンチガイって、案外いろんな所で見られてるんじゃないかなぁ？ 地元の人には「さいたま」の「さい」に「彩」の当て字をする傾向がまま見受けられるし、そもそも「埼」という字は「埼玉県」ぐらいにしか使う機会がありませんから、「埼」離れは今後ますます進んでいくかもしれません。このままだと近い将来本当に「埼玉県」が「さいたま県」になってしまいそうな予感さえ覚えます。
2005.11.08
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何故か神奈川県に多い静岡県の地銀
今日、取引先の銀行口座に関連して調べものをしていたら、静岡県の地銀って、神奈川県にも結構支店を開いていることを知りました。静岡市に本店を置く静岡銀行は、神奈川県内に10もの支店があります。しかも白楽(横浜市神奈川区)、中山(横浜市緑区)、辻堂(藤沢市)、相模大野(相模原市)と、言っちゃなんだが知名度の高くない地域に支店があったりします。静岡銀行よりもっとすごいのが、沼津市に本店を置くスルガ銀行。神奈川県内の支店が、なんと36ヶ所！ 横浜市内だけでも、横浜(中区)、横浜弥生台(泉区)、横浜駅前(西区)、横浜戸塚(戸塚区)、横浜日吉(港北区)、横浜磯子(磯子区)、横浜六ッ川(南区)、横浜若葉台(旭区)と八つも支店があるばかりか、なんと神奈川県庁にまで出張所が置かれております。神奈川県の地銀というと横浜銀行が真っ先に思い出されますが、スルガ銀行もなかなかどうして、神奈川県の地銀みたいな感じがしますね。地銀って、都道府県を単位にしているものだという認識が頭にへばりついているんですが、静岡県の地銀の状況を見る限りだと、そうだとも言い切れないですよね。どういう経緯でこのようになったのかはわかりませんが、ここまで他県に根を下ろした地銀ってのも、結構珍しいんじゃないかという気がします。
2005.10.27
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そう言えば、ないですよねぇ…
勤務先のとある部長がさいたま市浦和区まで出張するということで、旅費の試算を頼まれました。まぁ、今は運賃検索のサイトがいくつかあるから以前みたいに時刻表を繰ったりとかいう手間もなく簡単に済んじゃうんですが、この検索で、妙な引っ掛かりが。検索結果が、「仙台市内～浦和」になっている。どうして、「仙台市内～さいたま市内」じゃないんだろう？ＪＲには、「都区内と各特定市内駅」という制度があって、特定の都市内にある駅に関してはその都市の中心駅から201キロ以上離れた駅までの運賃をその都市の中心駅からの営業キロまたは運賃計算キロで計算しています。一例を挙げると、横浜市内の長津田駅から愛知県の豊橋駅まで行こうとする場合は、長津田駅から豊橋駅までではなく横浜駅から豊橋駅までの営業キロで計算することになります。ちなみに、この制度が適用されている都市は、札幌、仙台、東京23区、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、北九州、福岡の11都市で、特別区の東京以外はすべて政令指定都市。逆に「○○市内の駅」がない政令指定都市は、長らく川崎市だけだった※んです。ところが、さいたま市には「さいたま市内の駅」は今もって存在しないし、さいたま以前に政令指定都市に昇格している千葉市にも「千葉市内の駅」はありません。恐らく、静岡にも堺にも新潟にも、そのような制度を設ける予定はないでしょう(というか、東海道本線しか走っていない静岡と阪和線しか走っていない堺に、どうやって設けるんだという話になりそうですが・笑)。別にそんなの知らなければどうだっていい話なんですが、こういう状況を見ると、なんだか政令指定都市の格や威厳が、落ちているような気がするんですよねぇ。※ただし、川崎駅、尻手駅、八丁畷駅、川崎新町駅及び鶴見線内各駅は、川崎市内なのに「横浜市内の駅」の扱いを受けています。
2005.10.26
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東京都葛飾区東金町
昨日、仕事場で、ささいなミスをしました。ささいと言っても、私にとっては悔いの残るミスです。同僚とお客さんの住所を確認する会話をしていた時に、「東京都葛飾区東金町」という住所を、「とうきょうとかつしかく『とうがねまち』」っていっちゃったんですよね。しかも自信ありげに(涙)しばらく経ってから、あれ？ この地名って、「ひがしかなまち」って訓むんじゃないかい？ って気がつきました。気がついた時は恥ずかしかったなぁ… よく考えてみたら葛飾区にはＪＲ常磐線の金町駅がある訳で、その金町の東側にあるから「東金町」。落ち着いて考えればすぐに気がついたはずなのに、「東金」の字にばかり目がいってしまい、ついつい「とうがね」と言っちまった次第です。地名の読み間違いを犯したのって、いつ以来かなぁ？ 大学の同級生に群馬出身の奴がいるんですが(参照)、彼の実家の住所が当時の住居表示で「群馬県佐波郡東村大字上田」といったんですよね。「ぐんまけんさわぐんあずまむらおおあざかみだ」と訓むんですが、「佐波郡」は山口県に「さばぐん」、「東村」は福島県に「ひがしむら」があるし、「上田」は長野県上田市など「うえだ」と訓む例が多いから、これはものの見事に読めませんでしたねぇ。そう言えば(苦笑)地名や人名って、字面が難しいものよりも、何通りかに訓めるものの方が、つっかかる確率が高いですよね。ホントに。
2005.10.25
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かまぼこの話
今日は休日ですが所用があり、仙台まで来ています。この日記も、仙台のネットカフェで書いているのだ(笑)所要がお昼過ぎなのでこうやって暇をつぶしているわけですが、その間、久々に、物産展に足を運んでました。藤崎で開催している山形の物産展。私は趣味が耳かき収集なのでついついこういう場も覗いてしまうんですが(参照)今回は耳かきはありませんでした。残念(T_T)ところで、藤崎の催事場では、山形の物産展のほかに「全国かまぼこ祭り」なるイベントも催されていて、こちらの方も、ちょっと覗いてきました。一口にかまぼこと言うけれど、皆さんが想像しがちな紅白の板かまぼこをはじめ、はんぺんやちくわ、さつま揚げに縁起物の細工かまぼこなど、多種多様なかまぼこ(というか、魚肉練り製品と言うべきか)が展示されていて、なかなか見応えがありました。中でも面白いなと思ったのが、地域によって製造しているかまぼこに違いが見られること。仙台だと笹かまぼこが有名ですが、新潟のカニ風味かまぼこや千葉・東京のはんぺん、富山の細工かまぼこ、焼津の黒はんぺんに鹿児島のさつま揚げ(現地ではつけ揚げと呼ぶ)などが、結構目立っていました。あと、小田原の板かまぼこも、ほかの地域より大きめで、さすが小田原という感じでしたね。また、地域の食材を練りこんだかまぼこも、多数展示されていました。北海道の鮭、仙台の牛タン、山口のふく(河豚)、博多の明太子等など。練り物というだけあって地域の食材と簡単にミックスできるのも、かまぼこの魅力のひとつと、呼べるのかもしれませんね。
2005.10.16
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北海道の条丁目制
昨日北海道のネタを書きながら地図を見ていて思ったんですが、北海道の街の地名に多い「北○条西×丁目」の類(条丁目制)って、港町とか鉱山町にはあまり見られないような気がするんですよね。暇潰しに、現在北海道にある34市の中心部における条丁目制についてちょっと調べてみると、＜条丁目制採用…14市＞札幌市、旭川市、帯広市、北見市、岩見沢市、網走市、美唄市、芦別市、江別市、士別市、名寄市、砂川市、深川市、石狩市＜条丁目制不採用…20市＞函館市、小樽市、室蘭市、釧路市、夕張市、留萌市、苫小牧市、稚内市、赤平市、紋別市、三笠市、根室市、千歳市、滝川市、歌志内市、富良野市、登別市、恵庭市、伊達市、北広島市ご覧の通り。港町に関しては殆ど条丁目制不採用だし、鉱山町に関しても、採用しているのは平坦地に位置する美唄、芦別など一部に限られます。あと、ベッドタウンに関しても、条丁目制を採用していないところが多いですね。恵庭や北広島はそのパターンだし、江別も、ＪＲ江別駅付近は条丁目制を採用していますが、大麻や野幌では採用していません。逆に条丁目制を採用している市を見ると、特に大きな産業を持たず、地域の中心地として発展してきた所が多いですね。
2005.10.02
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北海道二海郡八雲町
今日付でまた、市町村合併に伴い新しい市町が誕生しました。その中で一段と目を引くのが、北海道は渡島半島に新設された新・八雲町です。旧・八雲町と熊石町とが合併してできた町なんですが、前者は渡島支庁、後者は檜山支庁の管内。支庁の枠を超えた初めての合併になります。ちなみに、新・八雲町は、渡島支庁の管内。旧・八雲町は太平洋(噴火湾)、熊石町は日本海に面しているため、檜山支庁は南北二箇所に分断されることになります。更に面白いのは、この合併に伴い、八雲町だけを管轄する「二海(ふたみ)郡」という新しい郡名が設けられたこと。前述のように町域が二つの海に面していることから名付けられたものですが、郡の新設というのは非常に珍しいと思います。ちなみに、旧・八雲町は山越郡、熊石町は爾志(にし)郡の所属。山越郡には長万部町、爾志郡には乙部町がそれぞれありますが、これらの町の郡名には変更がなく、二海郡とあわせて「１町１郡」の形態となります。それにしても、いろんな意味で、非常に珍しい合併ですね。
2005.10.01
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「圷」と「塙」
今日「電車男」関係のサイトをネットサーフィンしていたら、恐くてＨな陣釜さん役を熱演(だと思いますよ。少なくともこれまでの彼女のキャラからはあの役柄は考えられないっす)している白石美帆の本名が、「圷美帆」だということを、初めて知りました。そう言えば、主役・エルメスを演じている伊東美咲も、本名は「安斉智子」。改めて、芸能人の名前って一種のＣＩ戦略なんだなぁ… と感じます。それ以上に気になったのが、「圷」という苗字。見慣れない字なので韓国系の名前かと連想した方もいるかと思いますが、この字はれっきとした「国字」(要するに、「畑」や「峠」と同じで日本で作られた文字。音読みがないのが特徴)で、「あくつ」と訓みます。この漢字を使う地名は、茨城県から栃木県にかけて、かなり広い範囲にまたがっています(「阿久津」などの訓みも多く存在)。白石も茨城県北部に位置する常陸大宮市の出身なので、(地名との関連が深い)苗字的にはまさにド地元の人という次第。ちなみに、「圷」の意味は、「つちへんにした」の字面で想像できるかと思いますが、標高が低い土地、より詳しく言えば低湿地を意味します。この字を使う地名が多い地域は確かに細かい高低差があるところなので、こういう表現が発達したんでしょう。で、「圷」があるとなると当然その逆の表現もある訳で、それが、「つちへんにたかい」と書く「塙」(これまた国字です)。塙町という自治体が福島県南部にありますが、茨城や栃木にも一部「花輪」などと字を変えたりして、数多く存在しています。そう言えば、ベース漫談のはなわって、本名が「塙尚輝」っていうんですよね。佐賀県出身のイメージが強い彼ですが、プロフィールを見ると元々は関東の生まれ。苗字のルーツは案外北関東にあるのかもしれません。
2005.09.19
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「蛇抜」さん。
会社の顧客名簿に「蛇抜」という苗字の人を見つけました。「なんて訓みんだろう？」「『へびぬき』かなぁ？」普通に訓めば「へびぬき」あるいは「へびぬけ」なんでしょうが、百舌鳥を「もず」、木賊を「とくさ」と訓む複雑怪奇な日本語のこと。何かウラがあるんじゃないかと思い、一応ネットで検索してみます。その結果、「ほぼ間違いないだろう」という表現を、ようやく発見。それは「じゃぬけ」。信州木曽谷で土石流を指す表現なんだそうです。確かに、勢い良く斜面を下っていく茶褐色の土石流の姿は、獲物を襲う獰猛な蛇の姿に喩えることができますよね。ちなみにこの表現、木曽に限らずその周辺の県で地名にもいくつか見られるようです。土石流とか鉄砲水の発生地だったのでしょうか？ そしてこれらの「蛇抜」地名を起源に、どうやら「蛇抜」という苗字が派生したみたいです。ご本人に確認した訳じゃないですが、恐らく間違いないでしょう。
2005.09.17
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内容がワンパターンかも…
総選挙公示後の日記を振り返ってみると、内容のワンパターン度が、ますます進行しているような気がしてなりません。もともとネタの引き出しはあまり多い方ではないんですが、それにしても安易な地理ネタに走り過ぎかなぁ… データ、特に固有名詞をズラズラと揃えれば書きたいことがなくても分量的にはそこそこ埋まりますからね。固有名詞といえば、大学時代、ある講義で400字詰め原稿用紙10枚分のレポートを提出するように言われ、字数稼ぎのためにこんな文章をムリヤリ挿入したことがあるんですよね。「福島から郡山行の普通列車に乗ると、停車する駅名を告げる車掌のアナウンスが、『この列車は、南福島・金谷川 松川・安達・二本松 杉田・本宮・五百川 日和田・終点郡山の順に、各駅に停車して参ります』と見事なまでの七五調で非常にテンポがいいのだが、こんなケースは稀である。逆に福島から仙台方面への列車に乗ると『東福島・伊達・桑折』まではいいのだが、その先は『藤田・貝田・越河・白石』とバラバラ…」これで原稿用紙１枚分近くは稼いだと思うんですが、それにしても、いったい何の講義のレポートなんだか(苦笑)確かに固有名詞は、ネタに詰まった時の救世主ではあります。でも濫用は、やっぱりよくないですよね。内容で勝負(誰とだ？)できるように、もっと視点と感性を磨かなければと思います。
2005.09.09
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「碧海」
今日、仕事で、愛知県碧南市のお客様に手紙を出す機会がありました。碧南市… 妙に漢語調でカタイ感じの名前だなって思って調べてみたら、元々は「愛知県碧海郡の南部」を指す地名なんだそうですね。碧海郡の存在は、全然知りませんでした。それもそのはずで、郡域のすべての自治体が市制施行してしまったため、1970年には消滅してしまったんです。ちなみに碧海郡の郡域は、現在の刈谷市、安城市、高浜市、知立市、碧南市の全域及び豊田市、岡崎市、西尾市の一部。三河の西部を占める、結構広い郡でした。ちなみに、刈谷、安城、高浜、知立、碧南の５都市では以前合併協議が進められたことがあり、交渉が成立すれば市名として「碧海」の復活もありえたんですが、残念ながら碧南市が離脱を表明して立ち消えになってしまったとのことです。碧海郡に限らず、郡って、結構消滅していますよね。その中には横浜市都筑区のようにひょんな形(行政区の再編)で復活を遂げたものもありますが、忘れ去れたものも結構あると思います。別に今の人に無理して使って欲しいとまでは思いませんが、私は大学で近現代史のゼミにいたせいもあってか、たった数十年前の歴史でもこのへんの表記が変わってしまってるのは、どうにもしっくり来ないものがあるんですよね。
2005.09.08
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一人称の怪
このところ、小黒さんやj.bondさんなど広島県に縁の深い方と接する機会が増えています。私は広島に行ったことがまだないんですが、ネットを通じて接すると、広島が近くなったような気分になります。でもやっぱり、私は広島のことについて殆ど知らないんですよね。その象徴とも言えるのが、広島で一般的に使われている「ワシ」という一人称。沢木耕太郎の「奇妙なワシ」というエッセイにも書かれているんですが、「ワシ」って一人称は、破天荒で唯我独尊的な人物が新聞・雑誌などでコメントを掲載される時にのみ使われるものだ(要するに、本人が「俺はこう思う」と発言しても「ワシはこう思う」と掲載されてしまう)という固定観念が、どうしてもあるんですよね。今でも清原和博あたりが「ワイ」という一人称を「使わされて」いますが、「ワシ」って一人称はどうしても修辞的誇張というイメージが強い。そしてそのイメージを逆用して「ワシ」という一人称を意図的に使っているのが小林よしのりなんじゃないかと(笑)そして広島でも、本当は「俺」とか「わたし」、あるいは「うち」なんて一人称が一般的で、「ワシ」はやっぱり修辞的誇張なんだろうと決めてかかってる部分があるんですよね。感覚的に。嫌ですね。自分のこういう部分。
2005.09.02
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お笑いと熊本県と。
「電車男」のネット住人の役で出演している温水洋一って、同じＣＸ系の「スローダンス」のも同一人物の役で出演しているんですね。この手の小細工っていかにもＣＸっぽいですが、その「スローダンス」で温水の婚約者を演じているのが、なんと松野明美！ 現役時代は小さい身体で悲壮感漂う走りを見せていましたが、引退してからは、すっかりタレント業が板についていますね。それは、彼女が「熊本県出身」ってとこも、あるのかもしれませんね。熊本県出身の元スポーツ選手って、昔のマッハ文朱しかり、陣内貴美子しかり、タレントとして成功しているケースが多いように思います。なんていうかこの人たちには、「突き抜けた明るさ」が共通していますよね。彼女たちの逆の道を行っているかに見える熊本県出身のスポーツ選手(不動裕理)もいますが、彼女もバラエティーに出演させたら、案外違う面が見えるかも(笑)そうそう、あと熊本県出身の人って、お笑い関係者が多いですよね。残念ながら女性でメジャーな人がいないんですが、男性だと、コロッケ、井手らっきょ、内村光良、くりぃむしちゅーの二人にヒロシ※ですか… 大都市圏以外でこれだけお笑いを輩出しているところも、ちょっとないと思います。そう言えば、「おヨネばっちゃん」ことばってん荒川は、まだ元気なんでしょうか？※ヒロシの生年月日を調べたら、1972年2月14日とあった。なんと、私とたった1日違いでビックリ！ ちなみにヒロシと藤島親方(元大関武双山)は、誕生日がまったく同じです(笑)
2005.08.26
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鉄道建設時代の終焉？
本日、秋葉原とつくばを結ぶつくばエクスプレス(ＴＸ)が開業しました。つくば市は10万人以上の人口を有しながらこれまで軌道系の交通機関には縁がなかった(昔、筑波鉄道があるにはあったけど…)から、市民の喜びもひとしおでしょう。ＴＸの営業距離は58.3キロとなかなかの長さですが、今後の鉄道をめぐる状況を考えると、新幹線以外でこれだけの延長を持つ路線は、もう建設されないかもしれませんね。80年代から90年代にかけて全国で盛んに行われた旧国鉄の特定地方交通線や未完成路線を引き継いでの第三セクター鉄道の開業は2002年7月の土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線(42.7キロ)を最後に一段落した感があるし、通勤鉄道だってＴＸほどの規模の路線を敷設するスペースも費用も需要もなかなかないでしょう。これまでは、ＪＲ、私鉄問わず赤字ローカル線の相次ぐ廃止がある一方で新線建設の話がどこかで進んでいて、完成を待つ楽しみがありました。が、今は新幹線だけ。しかも並行在来線の廃止、第三セクター化含みの話になりますから、楽しみも半減になります。時代の流れと言えばそれまでですが、ちょっと淋しいですよね。
2005.08.24
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メジャーかマイナーかわからん祭り
今日のテーマソング… はもうやめたんだよな。思わず何にしようか考えてしまったのが、ちょっと悲しいです…仙台を代表する祭りといえば、夏は七夕、冬は光のページェント。春にも、これらほどメジャーではありませんが、すずめ踊りで知られる青葉まつりというのがあります。では秋は？ 一応、定禅寺ストリートジャズフェスティバルというのがあり、仙台市内では盛り上がりをみせていますが、上記の３祭りと比べると、全国的な知名度は著しく低いです。地元では盛り上がるんだけども他県民の知名度が低い祭りやイベントって、調べてみると結構ありそうですよね。今日たまたま聞いたんですが、静岡市には大道芸ワールドカップなるイベントが毎年開催されていて、地元ではメイン会場からのＴＶ中継が入るほどの気合いの入りようなんだとか。でも、あたしゃ、そんなイベントがあるなんて全く知りませんでした。他にも、「地元ではメジャーなんだけど全国的にはマイナーな祭り・イベント」があったら、教えてください。宜しくお願いします。
2005.08.22
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ＩＧＲいわて銀河鉄道
今日のテーマソング：ささきいさお「銀河鉄道は遥かなり」昨日の地震の直前の話になるんですが、盛岡の支店に新しく入ったアルバイトさんの通勤手当申請書を見て、驚いてしまいました。「二戸～盛岡 片道2,030円」なに～っ!!慌てて調べてみると、確かにこの区間は、鈍行利用だと片道70.8キロで運賃2,030円。第三セクターのＩＧＲいわて銀河鉄道とはいえ、かつてのＪＲ東北本線だったら片道1,280円で済んでいたから、えらい割高だなぁ… という印象は拭えません。首都圏や関西圏とは異なり、地方では鉄道の運賃がＪＲ＜非ＪＲのケースが非常に多いです。にしても、この差は酷すぎますよね。気になって似たような経緯(新幹線開通に伴う並行在来線廃止)で第三セクター化されたしなの鉄道について調べてみると、軽井沢～篠ノ井の全線65.1キロを乗り通しても運賃は1,240円(ＪＲならば1,110円)。沿線人口の違いはあるにせよ、ＩＧＲいわて銀河鉄道の運賃は、やはり割高です。盛岡～二戸間は東北新幹線も通っていて、こちらの料金は、運賃1,110円(65.7キロ)＋指定席特急料金(自由席はない)1,790円で計2,900円。ＩＧＲいわて銀河鉄道と870円しか違いません。それでいて所要時間は半分以下。運行本数も拮抗しているとなれば、ＩＧＲいわて銀河鉄道の今後がちょいと不安になります。「貨物列車や北斗星が走っているから廃止になる心配はない」という声を耳にしたことがありますが、本当に大丈夫かなぁ？
2005.08.17
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喜連川温泉パン
今日のテーマソング：サザンオールスターズ「ミス・ブランニュー・デイ」温泉ネタがしばらく続きますので、ご勘弁を(笑)栃木県さくら市に住む妻のお友達から、喜連川温泉パンなるものを戴きました。見た目は普通のコッペパン。食べてみると、イーストがそんなに入っていないのか重量感があり、しかもほんのり甘く懐かしい味がします。気になって製造元のサイトを開いてみると、この会社は元々学校給食用の食パンやコッペパンを主に製造しており、その余り生地で作ったのが、温泉パンだった訳。なるほど～ 懐かしさは学校給食の味だったのね。ついでに言うと、温泉パンという名前の由来は、製造元の近くにある喜連川温泉から取ったもの。喜連川に温泉があることは聞いてはいましたが、実は1981年に新しく湧出した温泉だということを、このサイトで初めて知りました。温泉パンも、温泉を訪れた観光客あたりから口コミでウワサが広まったのかなぁ？ 私はこのパンの存在を知らなかったのですが、妻はかなり前から知っていたし、栃木県民以外にも比較的知られている模様です。福島近辺のスーパーには売っていないのでさすがに常食という訳にはいかないでしょうが、フツーの食パンよりは確実に美味しいし、「また食べたい！」と思わせる逸品です。
2005.08.13
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長崎の原爆の日に…
今日のテーマソング：「蝶々夫人」今日の高校野球で一番驚いたのは、長崎の初出場・清峰高校がセンバツの優勝校・愛工大名電に勝ったことです。こういうニュースを聞くと嬉しいですよね。「小よく大を制す」みたいな感じで。しかも長崎に原爆が落ちた日に快挙を成し遂げたのが、妙な縁を感じます。２回戦の相手は「やればできるは魔法の合言葉」という校歌らしくない校歌(持ち上げる人は多いけど、私は、ガキっぽすぎる歌詞だと思います)を持つ、愛媛の済美。前年センバツ優勝、夏準優勝の強豪ですが、長崎県予選準決勝から続いている奇跡を、また期待したいですね。ところで、この清峰、どんな高校かと思ったら、長崎市内じゃなくて、佐世保のすぐ北の北松浦郡佐々町ってところにあるんですね。北松南高校といっていたのを、2002年に総合学科の創設に伴い改称したとのこと。ちなみに県立です。野球部が強くなったのも校名変更と軌を一にしてのことで、それ以前の同校は、予選１回戦負けの常連でした。ひょっとして、「スクール・ウォーズ」のリアル版？ の躍進ぶりですね。このこともまた、心を微妙に揺さ振ります。
2005.08.09
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衆議院の選挙区についての妄想
今日のテーマソング：森田健作「さらば涙と言おう」昨日の日記で、現在福島１区になっている原町や相馬は宮城３区に編入したら、ということを書いたんですが、今日は１日、このことが頭に引っかかっておりました。衆議院の選挙区は基本的に北海道、東北などのブロック制になっているから、「○○県１区」ではなく「○○ブロック１区」にした方がいいんじゃないかなって、ふと思ったんです。東北ブロックの場合、現行の選挙区は、青森県第1区 青森市（旧浪岡町域を除く）、五所川原市、東津軽郡、北津軽郡 第2区 十和田市、三沢市、むつ市、上北郡、下北郡 第3区 八戸市、三戸郡 第4区 弘前市、黒石市、青森市（旧浪岡町域）、つがる市、西津軽郡、中津軽郡、南津軽郡 岩手県第1区 盛岡市、紫波郡 第2区 宮古市、久慈市、二戸市、岩手郡、下閉伊郡、九戸郡、二戸郡 第3区 大船渡市、遠野市、一関市、陸前高田市、釜石市、西磐井郡、東磐井郡、気仙郡、上閉伊郡 第4区 水沢市、花巻市、江刺市、北上市、稗貫郡、和賀郡、胆沢郡 宮城県第1区 仙台市青葉区・太白区 第2区 仙台市宮城野区・若林区・泉区 第3区 白石市、名取市、角田市、岩沼市、刈田郡、柴田郡、伊具郡、亘理郡 第4区 塩竈市、古川市、多賀城市、宮城郡、黒川郡、加美郡、志田郡 第5区 石巻市、東松島市、遠田郡、牡鹿郡 第6区 栗原市、登米市、気仙沼市、玉造郡、本吉郡 秋田県第1区 秋田市 第2区 能代市、大館市、男鹿市、鹿角市、北秋田市、潟上市、鹿角郡、北秋田郡、山本郡、南秋田郡 第3区 横手市、由利本荘市、湯沢市、大仙市、由利郡、仙北郡、平鹿郡、雄勝郡 山形県第1区 山形市、上山市、天童市、東村山郡東村山郡 第2区 米沢市、寒河江市、村山市、長井市、東根市、尾花沢市、南陽市、西村山郡、北村山郡、東置賜郡、西置賜郡 第3区 鶴岡市、酒田市、新庄市、最上郡、東田川郡、西田川郡、飽海郡 福島県第1区 福島市、原町市、相馬市、伊達郡、相馬郡 第2区 郡山市、二本松市、安達郡 第3区 白河市、須賀川市、田村市、岩瀬郡、西白河郡、東白川郡、石川郡、田村郡 第4区 会津若松市、喜多方市、南会津郡、耶麻郡、河沼郡、大沼郡 第5区 いわき市、双葉郡 となるんですが、人口バランスを考えて、これを下記の通りにしちゃおうかな…と(笑)東北ブロック第1区青森市(旧浪岡町域を除く)、五所川原市、東津軽郡(平内町を除く)、北津軽郡第2区弘前市、黒石市、つがる市、青森市(旧浪岡町域)、中津軽郡、南津軽郡、西津軽郡第3区十和田市、三沢市、むつ市、東津軽郡(平内町)、上北郡、下北郡、三戸郡(五戸町、新郷村)第4区八戸市、久慈市、二戸市、三戸郡(五戸町、新郷村を除く)、九戸郡、二戸郡、下閉伊郡(普代村)第5区盛岡市、宮古市、岩手郡、下閉伊郡(普代村を除く)第6区花巻市、北上市、遠野市、釜石市、紫波郡、稗貫郡、和賀郡、上閉伊郡第7区一関市、水沢市、江刺市、大船渡市、陸前高田市、気仙沼市、胆沢郡、西磐井郡、東磐井郡、気仙郡、本吉郡第8区古川市、栗原市、登米市、加美郡、玉造郡、志田郡、遠田郡第9区石巻市、塩竈市、多賀城市、東松島市、宮城郡、黒川郡、牡鹿郡第10区仙台市宮城野区・若林区・泉区第11区仙台市青葉区・太白区第12区白石市、角田市、名取市、岩沼市、相馬市、原町市、刈田郡、伊具郡、亘理郡、相馬郡第13区いわき市、双葉郡第14区白河市、須賀川市、田村市、郡山市(阿武隈川東岸地域)、岩瀬郡、西白河郡、東白川郡、石川郡、田村郡第15区会津若松市、喜多方市、南会津郡、耶麻郡、河沼郡、大沼郡第16区郡山市(阿武隈川東岸地域を除く)、二本松市、安達郡第17区福島市、伊達郡第18区米沢市、長井市、上山市、寒河江市、南陽市、東置賜郡、西置賜郡、西村山郡第19区山形市、天童市、東根市、村山市、尾花沢市、東村山郡、北村山郡第20区鶴岡市、酒田市、新庄市、最上郡、西田川郡、東田川郡、飽海郡第21区横手市、湯沢市、由利本荘市、大仙市、由利郡、仙北郡、平鹿郡、雄勝郡第22区秋田市第23区能代市、大館市、男鹿市、鹿角市、北秋田市、潟上市、鹿角郡、北秋田郡、山本郡、南秋田郡 どんなもんでしょう？ 異論はあると思いますが…
2005.08.09
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日光尾瀬国立公園？
今日のテーマソング：「夏の思い出」福島県に住んでいながら全然知らなかったんですが、福島、栃木、群馬、新潟の４県にまたがる日光国立公園が、改称問題で揺れているんだとか。原因は、この国立公園内にある観光地・尾瀬。尾瀬を有する福島、群馬、新潟が日光尾瀬国立公園への改称を推進しているのに対し、尾瀬と何にも関係のない栃木県は反対の姿勢なんだそうです。にしても、日光と尾瀬が同じ国立公園の中にあること自体が、正直言って驚きです。両者の直線距離はそう遠くはないし金精峠を通ればば両者を一遍に巡る旅行だって可能ですが、やっぱり日光は日光、尾瀬は尾瀬ですよね。福島、群馬、新潟は改称ではなく分離独立を目指した方がいいんじゃないかという気がします。とは言うものの、国立公園の名前というのもいいかげんなものがあったりするんですよね。今現在国立公園は以下の28ヶ所が指定されているんですが、著名観光地を一緒くたにしたものが多いかな？ このリストを見ると、日光→日光尾瀬への変更希望も、何となく肯けちゃうんですよね。＜国立公園リスト＞利尻礼文サロベツ国立公園 知床国立公園 阿寒国立公園 釧路湿原国立公園 大雪山国立公園 支笏洞爺国立公園 十和田八幡平国立公園 陸中海岸国立公園 磐梯朝日国立公園 日光国立公園 上信越高原国立公園 秩父多摩甲斐国立公園 小笠原国立公園 富士箱根伊豆国立公園 中部山岳国立公園 白山国立公園 南アルプス国立公園 伊勢志摩国立公園 吉野熊野国立公園 山陰海岸国立公園 瀬戸内海国立公園 大山隠岐国立公園 足摺宇和海国立公園 阿蘇くじゅう国立公園 西海国立公園 雲仙天草国立公園 霧島屋久国立公園 西表国立公園
2005.08.01
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ついつい関西弁に…
今日のテーマソング：ＢＯＲＯ「大阪で生まれた女」妻の実家に大阪から親戚がきているということで、お祭り(前の日記を参照)が終わってから挨拶に行きました。東北に住んでると、関西の方とお話する機会は、あまりありません。そのせいか、関西弁が新鮮に響きます。で、いつも面白いなぁ… と思うのは、関西の方と話していると、私の方も、かなりの確率で関西弁っぽい話し方になってしまうこと。さすがにアクセントまでは真似できませんが、「そやから」とか「言うた」「買うた」なんて言い方、何故かポロっと出てしまうんですよね。80年代前半の漫才ブーム以降、関西弁って日本を席捲し続けているような気がするんですが、この背景には、他の言葉を話している人を引き込んでしまう魅力というか魔力というかが、潜んでいるんじゃないかと思います。そもそも関西弁は言語史的には日本語の最進化系のことばだし(小学校の時の国語の時間に、「日本語の単語は京都を中心とした同心円状に広まっている」なんて習いませんでした？)、非関西弁を話す人の脳の奥底にも、関西弁への願望が刷り込まれてるのかも(笑)
2005.07.30
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芥川賞かぁ…
今日のテーマソング：エンヤ「ブック・オブ・デイズ」いや～ 今日の朝刊を見て、驚きました！中村文則氏「土の中の子供」で芥川賞受賞のニュース。実はそんな作家がいたことすら恥ずかしながら知らなかったんですが、氏のプロフィールを見ると、なんと私と同じ大学の同じ学部、同じ学科を卒業しているではないですか！ そこの学部は歴史が浅くしかも地味な学部だからそんなビッグニュースをもたらすようなＯＢ・ＯＧなぞ輩出したことがなかったんですが、そんな人材がいたとは… 心の底から驚いちゃいました。そして改めて、中村氏にお祝いを申し上げたい次第です。今後の活躍を、期待してやみません。中村氏のプロフィールを更に詳しく見ると、1996年に大学入学、とあります。実はこの年、私は大学７年生(苦笑)で未だ在学中。ということは、学内のどこかで遭遇していた可能性があるかも(笑)そんな身近に未来の芥川賞作家がいたんだ！ と思うと、(ホントにミーハーで嫌になっちゃいますが)嬉しいものですよね。それにしても中村氏、愛知県の出身ですか… 何故愛知から東北の大学に？ と思う方もいらっしゃるでしょうが、実は意外にいたりするもので、約200人いた学部内の私の同級生の中にも、愛知出身者が少なくとも５人はいました。その全員と話したことがあるんですが、振り返ってみると、みんな個性的なキャラだったような気がします。愛知県って個性が伸びる土地柄なのかな？ だから中村氏のような人材が育つのかな？ ついついそんなことを、考えてしまいました。
2005.07.15
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坂東市と奥州市
今日のテーマソング：千昌夫「星影のワルツ」ここ数日報道されている鳥インフルエンザ関連のニュースを通じて、「茨城県坂東市」なる市があることを、初めて知りました。調べてみると、今年の３月に、岩井市と猿島郡猿島町が合併してできた市との由。確かにこの地は坂東武士を束ねた武将・平将門の本拠地だったしそれなりに相応しいネーミングではありますが、坂東＝関東のイメージがどうしても残る中、関東の他地域から批判の声もあったんじゃなかろうか、と一瞬思います。ところが更に調べてみても、そのテの批判は殆どなし。利根川が坂東太郎と呼ばれたのも遠い昔の話になったみたいです。そう言えば、東北にも、来年２月に岩手県の水沢市・江刺市・前沢町・胆沢町・衣川村の５市町村が合併して「奥州市」なる市が誕生します。この地域もアテルイから奥州藤原氏に至るまで約400年間それこそ奥州をめぐる歴史絵巻が展開されていた訳ですが、さすがにこのネーミングには、ある程度の批判があるようです。私も、このネーミングには賛成はしかねます。やっぱり「奥州」の名前は東北地方太平洋側の共有名称じゃないですか。それにこの地域には、「胆江(たんこう)」という広域名称が既にありますし、「水沢江刺駅」という東北新幹線の駅もあります。奥州なんて決定を下す前に、どうして先にその名前を使うことを考えないんでしょうか？ 合併する自治体の数が多ければ多いほど、新しい自治体の命名でもめるのは宿命と言っていいでしょうが、できれば周囲の地域から白い目で見られない名前にして欲しいものですね。
2005.07.11
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温泉といったら、やっぱり草津かな？
今日のテーマソング：「草津節」今朝まで秋保温泉にいたんですが、お湯に漬かりながら考えていたのは、実は別の温泉のことでした。先日、親を殺した15歳の少年が逃亡して滞在していたという草津温泉のこと。どうしてまた、そんなところに行ったのかなぁ… って思ってました。でも草津温泉って、メジャーな温泉場にしては妙にアットホームな印象はあるんですよね。それを強くさせているのが、当地を本拠地とする「Ｊ２版イーグルス」のザスパ草津の存在。このチームについては、観客席で絣姿の女性が「湯もみ」で応援していたのを、以前ＴＶで観たことがありました。何と言うか、非常にインパクトが強かった(笑)Ｊリーグって、ホームタウン制を敷いている割には、各チームの応援に個性がないというか、率直に言って画一的でただ五月蝿いだけじゃないですか(ま、どのプロスポーツも似たり寄ったりだけど)。そこに地域性たっぷりの「湯もみ」を持ち込むとは、ある意味非常に斬新ですよね。ザスパのことが気になって調べてみると、他にも興味を引く事実がザクザク。他のＪチームをクビになった選手が温泉の宿を間借りして生活し、しかも温泉でアルバイトをしながらサッカーを続けていることや、昨年Ｊ２進出を決めた時にシャンパン・ファイトでもビールかけでもなく、湯畑で「湯かけ」をやったこと、「湯もみ」以外にも浴衣姿での応援も検討されていることなど、吉田戦車(現在「フロマンガ」なる妙な４コママンガを連載中)が泣いて喜びそうなエピソードばかりなんです。「温泉で選手がバイト」の事実が示す通りチームの財政状態は良くないし、そもそも草津町内に試合のできる場所がない(現在は前橋市内のスタジアムを間借り)など問題山積のザスパですが、草津温泉の支援、応援ぶりは、ストレートに伝わってきますよね。殺人を犯した少年にも、その事実は知らないまでも、雰囲気は伝わっていたのかな～ と勝手に推察してしまいます。
2005.06.24
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「吉里吉里人」の思い出
今日のテーマソング：ピンクレディー「サウスポー」私の直属の上司は宮城県北部のとある町の出身なんですが、その町は来年の１月に古川市などと合併して大崎市という新しい市になることが決まっています。「大崎市なんかになりたくないよなぁ…」事あるごとに、上司は口にします。「いっそのこと、『吉里吉里人』みたいに独立を宣言したらいいんでしょうけどね。」と返す私。そしたら上司、「そんな本もあったよなぁ… 買ったけど、結局読まなかったよ。」「私は読みましたよ。」「あんな分厚い本、よく読んだなぁ。」そう、私は、学生時代に「吉里吉里人」を読破したんでしたっけ。分厚い文庫本が３冊でひとつの物語になっていて、読破するのに半月ばかりかかったと、記憶しています。それにしても、1981年に発表されたこの小説、その後のミニ独立国ブームのきっかけとなるなど社会にそれなりの影響を与えたのにも関わらず、そのあらすじを知っている人は、殆どいないと言っていいでしょう。私も忘れました(苦笑)そういえば、ドラマ化も映画化も、されていませんよね。おぼろげな記憶をもとにストーリーをたどっていくと、こんな感じでしたか。東北本線の長距離列車(夜行だったか？)が、宮城と岩手の県境で、足止めを食らいます。聞くと、足止めを食らった地域(ここが吉里吉里村。実は岩手県大槌町の吉里吉里とは無関係なのだ)は、今日、日本国から独立を宣言し吉里吉里国を名乗ることになったとの由。捉えられた乗客のひとりであるうだつの上がらない小説家(彼が本編の主人公)は、吉里吉里国の様子を、いろいろと目にします(この辺の記憶が定かじゃないんですが、鬱陶しいぐらいに「吉里吉里語」(要は、単なる方言)が使われていたのと、国力向上のためか産業振興や新しい(ある意味ロクデモナイ)研究に力を入れている様子が、細かく描かれていました)。そして、この国の元首の決定方法は、なんと、「タッチ制」。小説家は瀕死の重傷を負った大統領(これがバスの運転手だったりするから面白い)からタッチされてついに大統領に就任し…う～ん、自信がない。多分こんな感じだったと思うんですが…そうそう、思い出した。この小説。実はやたらと、男女を問わず「生殖器」が登場します。これもまた、ドラマ化や映画化を阻む障害になっちゃったんでしょうね。多分。
2005.06.20
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個性的な一畑電鉄
今日のテーマソング：竹内まりや「ドリーム・オブ・ユー」今日、業者への支払リストに、「一畑○○…」という会社を見つけました。請求書の住所を見ると、島根県になっています。どうも、当地を走る一畑電鉄の関連会社のようです。そのことはなんとなくわかったけれど、この会社の訓み方が「いちはた」なのか「いちばた」なのか失念してしまったので、ＨＰにて確認。「いちばた」ということがようやくわかりました。松江(温泉)や宍道湖、出雲大社など知名度の高いスポットを沿線に抱えているのに全国的にはあまり知られていない一畑薬師の名前を社名にしているこの会社。伝統を大事にしているのか意地になっているのか、とにかくそれなりのプライドを持った私鉄なんだなと推測されます。ところがこの会社についてもう少し詳しく調べていくと、面白いというか悪く言うと節操のない面を発見。なんとここ、文字の長い駅名の宝庫でもあるんですよ。松江のターミナル・松江しんじ湖温泉(これも長い駅名だ)の隣が、ルイス・Ｃ・ティファニー庭園美術館前という、日本でもっとも長い名前を持つ駅。終点の電鉄出雲市の隣の駅も出雲科学館パークタウンとこれまた長い名前の駅です。全線を通して26駅あるんですが、そのうちカナで10文字以上の駅が５つ(残りは松江フォーゲルパークと浜山公園北口)もあります。私は「節操がない」と表現しましたが、長い名前の駅名は沿線スポットを紹介したものばかりで、見方を変えれば乗客誘致の努力の結果ともいえるでしょう。また、一畑電鉄には、なんと、特急が走っています。地方私鉄の特急というと長野電鉄や富山地方鉄道の例がありますが、前二者が観光特急なのに対して、こちらは通勤特急。電鉄出雲市と松江しんじ湖温泉との間を朝１本、夕方２本走っています。それにしても、どうも一筋縄ではいかないローカル私鉄のようです。乗る機会はないかも知れませんが、これからもがんばって欲しいものです。
2005.06.17
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もう１回行ってみたい長崎
今日のテーマソング：森山直太朗「生きとし生ける物へ」昨日の日記で東日本の中規模都市を旅行者の目から勝手に評価したんですが、西日本も含めて私が行ったことのある街で文句無しにNO1だと思うのは、やっぱり長崎なんですね。昨日も言った「玄関口である駅と繁華街との間がある程度離れていて、しかもその中間に面白いスポットがあるところ」の条件に、この街はぴったりマッチ。長崎駅から約１キロ南に出島や新地中華街、繁華街の観光通りがあり、更にそこから1キロ南には、大浦天主堂やグラバー園があります。足に自信のある方は、新地中華街から大浦天主堂までの道のり、オランダ坂を通るのもいいでしょう。ただし、これらのスポットをすべて徒歩で回るとなると、間違いなく疲れます。そこで役に立つのが、路面電車。東日本の都市ではほぼ絶滅した路面電車が長崎ではまだ健在で、これらのスポット、更には長崎駅の北方３キロほどのところにある平和公園や浦上天主堂を結んでくれています。一般に地方都市のバスは料金体系や乗り方(前乗りか後乗りか)が分かり辛く旅先では敬遠することが多いんですが、長崎の路面電車はどこからどこまで乗っても料金は100円。しかも長崎駅では１日500円で乗り放題のフリー切符を発売しているので、初めての方にも安心です。見所が多い長崎ですが、チャンポンや卓袱、トルコライスと、この街ならではの食べ物が多いのも、また見逃せません。そうそう、カステラも、ぜひ食べたいですよね。ちなみに、私たち夫婦は４年前に長崎を訪れたんですが、１日の滞在で結局これだけしか回ることができず、後ろ髪を引かれる思いで立ち去った思い出があります。行くにはお金も時間も掛かり過ぎるけど、子供がもう少し大きくなったら是非、再訪したいなと思うのであります。
2005.06.06
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勝手に評価！ タウンウォッチング
今日のテーマソング：ミニモニ。「ロックンロール県庁所在地」ここ数日の南東北は、とても天気がいいです。思わずどこかに出掛けたくなっちゃうし、20代の頃はよく出掛けてました。特に好きなのが、知らない街を歩くこと。東日本の県庁所在地クラスの街は半分以上制覇しています。あくまで「ストレンジャー」としての立場で言うと、歩いてみて面白いなと思う街は、玄関口である駅と繁華街との間がある程度離れていて、しかもその中間に面白いスポットがあるところ。私が歩いた事のある街だと盛岡と新潟が双璧ですね。盛岡は駅と繁華街(肴町)との間に開運橋、大通商店街、映画館通り、盛岡城址、中ノ橋通とみていて飽きない風景が続くし、新潟も駅と繁華街(古町通)との間に万代シティという(休憩)拠点があり、観光的にはもちろん体力的にも(笑)タウンウォッチングのしがいがある街です。あと、これらの街は同規模の他の街と比べて人通りが多く、活気を感じさせて嬉しくなります。長野も面白いですよね。善光寺を模した旧駅舎こそ長野新幹線の開業を機に残念ながら取り壊されてしまいましたが、その長野駅から善光寺までの道のりも、妙に庶民的な権堂の商店街・飲み屋街が中間にあり、宿坊が建ち並ぶ善光寺近辺との対比が楽しいです。地方都市では超珍しい地下鉄(長野電鉄の地下区間)の存在も、個人的にはオススメ。弘前もいいかなぁ？ この街の売り物は、土手町のこみせ(アーケード)。１キロ以上にわたって続いているんですが、両側の商店が妙に古めかしく(「街並み保存」みたいな人工的な古さではないのがＧＯＯＤ)、タイムスリップしたような気分になります。でもそのど真ん中に斬新なデザインの中三デパートがデンと建ってたりするから、長野と同様、対比の面白さもあります。同じ青森県では、県都・青森の街も、いい雰囲気だと思います。私が訪れた時(90年代後半)には青森駅周辺に露店が広がっており、各地の風景が画一化される中地方色(独自色)が豊かで異彩を放っていました。今その露店はどうなっているのかわからないんですが…逆に申し訳ないけれどダメだなぁ… と思った街は、秋田と宇都宮。秋田は繁華街の広小路がさびれ放題だし、宇都宮はＪＲの駅近くを流れる田川が致命的に汚いのがマイナスです。いずれもいわゆる観光都市ではなく「人に見られる」観点での街づくりに特に励んではいなかったんでしょうが、もう少し何とかならないものかと思います。
2005.06.05
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小笠原満男！
今日のテーマソング：ザ・バーズ「振り向くな君は美しい」昨日のバーレーン戦、日本代表、勝ちましたね！決勝点を入れたのは、小笠原満男。岩手の大船渡高校出身ということで、岩手出身の後輩が喜んでおりました。それにしても、サッカーの日本代表って、東北・北海道出身の選手が異常に少ないような気がします。岩手出身者では小笠原が初めての代表入りだったそうだし、小野が骨折していなければ出場すら危ぶまれていた状態。レベルが低いと言われればそれまでですが、サッカーが浸透する上での障壁のひとつになっていることは確かです。福島出身の日本代表って、いたかなぁ？ 少なくとも私の記憶には、ありません。宮城出身も、加藤久ぐらいでしょうか？ 日本代表では主将もつとめ、Ｊリーグ発足時には早大助教授兼Ｊリーガーという異色の選手でしたが、彼ぐらいしか思い出せないってのも、ちょっと淋しいですね。
2005.06.04
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ひたちなかの蒸し蛸とその製造社名
今日のテーマソング：たこ八郎「たこでーす。」※ひょんなことから知ったんですが、茨城県ひたちなか市の名産は、蒸し蛸なんだそうですね(あと干し芋もあるけど)。県内有数の漁港・那珂湊を抱えているだけあって、水産加工業も盛んな街のようです。蛸に関しては好物でもないし特段の興味はないんですが、面白いのはその製造社名。大手の会社に「あ印水産」「カ印水産」「ヨ印水産」と、「カナ１文字＋印」の社名が多いんですよ。ちなみに蒸し蛸メインの企業でないところにも「ヤ印」(子持ちししゃもの製造業者)ってのがあったりします。同業の会社に似たような社名が多くなる傾向があることは1年以上前にもこちらの日記で紹介しましたが、ひたちなかのケースって、何なんでしょう？ 仙台の牛たん屋みたいに発祥の会社があって、そこから分家独立、あるいはあやかって命名されたのが広まったんでしょうか？ いずれにせよ、魔法瓶の「象印」や剃刀の「貝印」に比べて「カナ１文字＋印」という命名は特異な感じがするので、その由来については非常に興味がありますね。※大方の人が予想される通り、たこ八郎が歌っているというより叫んでいるだけの曲です(笑)でも作曲者が、なんと久石譲なのだ！
2005.06.02
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チャレンジャーだよ一正は。
今日のテーマソング：きのこオールスターズ「きのこの唄」今日の昼休みに何の気なしにとある経済誌を眺めていたら、新潟市に本社を置く一正蒲鉾が今まいたけの製造に力を入れているという記事を見つけました。今年の1月13日の日記にも書いたんですが、新潟県の企業といえば、同業のライバル関係が熾烈なのが特徴。一正はカニ風味かまぼこの製造で堀川(聖籠町)とライバル関係にあることで知られていますが、その一方で魚肉摺り身入りのスナック菓子「カリッこ」シリーズを発売し、亀田製菓(新潟市亀田)、ブルボン(柏崎市)とこちらも大手が揃う菓子業界にもささやかな殴り込みをかけております。で、今度はまいたけですか～、こちらも雪国まいたけ(南魚沼市)が頑張ってるし(なんたって社名にまいたけが入ってるし・笑)、隣の長野県長野市には「♪エリンギ まいたけ ぶなしめじ」のHoktoがあるから、ここでも近場でまいたけ戦争勃発ですね。それにしても、信越地方って、もともとまいたけの名産地だったんでしょうか？ よくわかりませんが。しかしな～、一正もチャレンジャー精神が旺盛な会社ですよね。これからも活発に動いて、新潟県の産業を賑わせて欲しいと思います。
2005.06.01
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食材王国・静岡
今日のテーマソング：早見優「夏色のナンシー」静岡へ出張に行っていた上司から、お土産に「夜のお菓子うなぎパイ」なんてのを頂戴しました。いつも思うけど、「夜のお菓子」って面白いネーミングですよね。インパクト抜群です。また「うなぎ」といえば名産地＝静岡県というのも、全国的に知られていますね。静岡県は他にもお茶、みかん、わさび、あと「白鶴まる」のＣＭでやってた桜えびですか、とにもかくにも、食材が豊富なイメージがあります。他の都道府県で、これほどまでに食材が豊富なイメージが強いところって、意外にありませんよね。まず思いつくのは北海道でしょうがここは供給量こそ豊富なもののブランド力が弱いし、宮城なんかも地元では「食材王国」なんて言ってますが全国的に知られているのはササニシキとフカヒレぐらいでしょうか？ やっぱり、静岡県には敵いません。東京・名古屋・大阪の３大都市からの交通の便の良さ、そして温暖な気候に豊かな山、川、海が、食材王国・静岡のイメージを育んでいったのかな… 実は一度も行ったことがないんですが、機会があったら訪れてみたいですね。
2005.05.22
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岩泉線の運行情報
今日のテーマソング：「線路は続くよどこまでも」このところ、仕事帰りにこちらのサイトを覗くのが、習慣になっています。遠距離通勤ともなると運行状況は天候にも事故にも左右されやすいから、どうしても気になっちゃうんです。で、昨日の話になるんですが、いつものようにこのサイトにアクセスすると、岩手県を走っている岩泉線の情報が掲載されていました。この内容が、また何とも言えないんだな。原文のまま紹介すると、「岩泉線は、岩手大川～押角間でかもしかと衝撃した影響で、一部列車に遅れと運休が出ています。」てな具合。これを読んだ方の多くは、「かもしかと衝撃」のフレーズに、目が行ったと思います。確かに珍しい事故なんですが、東北では比較的人里に近い山でもかもしかが出現するので、決してありえない事故ではないんです。むしろ私が気になったのは、「一部列車に遅れと運休が出ています。」のくだり。だって、この区間の岩泉線って、１日３往復(朝１往復、夕方２往復)しか走っていない超過疎路線なんですよ。だから、「一部列車」どころか、この日のダイヤ自体がメチャメチャになっているはずなんです。それを「一部列車」で済ますとは… この手の文言って多分マニュアル化された表現になっていると思うんですが、もう少し、実態に即した表現にして欲しいものですよね。
2005.05.21
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仙台から新潟へ
今日のテーマソング：DUAL DREAM「Winter Kiss」昨日の富山出張の日記を書いていて思ったんですが、地方都市間を結ぶ鉄道ルートって、本当に廃れましたよね。仙台の場合だと、新潟へのルートなんて、どうしようもないぐらいにズタズタになっちゃってます。昔は「あさひ」(上越新幹線開業後は「べにばな」)という仙山線、米坂線を経由する直通の急行が走っていたんですが、時代が下るにつれて乗客が減少したからか仙台始発がいつの間にやら山形始発に短縮され、さらに山形新幹線開業に伴う奥羽本線の改軌に伴い米沢始発に短縮。今も一応快速の名前で走っていますが、実態は各駅停車と大差ない状況です。そんな鉄道の代わりにのしてきたのが、高速バス。仙台～新潟間もＪＲバスや新潟交通などが共同して路線を設けて走らせていますが、最初はひどいものでした。というのも、仙台と新潟とを結ぶ高速道路が未整備だったので、ルートの大半がなんと国道113号線！ 当然スピードが上がるはずもなく、運行時間は片道６時間。休憩タイムも山形市の南部にある観光物産会館と山形と新潟との県境に近いＪＲ小国駅前の２回設けられるほどでした。その後磐越自動車道が開通してルートもそちら経由に移り、所要時間も片道４時間ほどに短縮されたんですが、それでもまだ遠いかなぁ… 仙台～新潟間の距離は東北新幹線だと仙台～那須塩原間の距離(約200キロ)にほぼ匹敵するんですが、ちょっと時間が掛かり過ぎてますよね。まぁ、両都市間の交流ってそんなに盛んではないからそれでいいのかもしれませんが、逆に言えば交通インフラが整備されていないせいで疎遠になってしまう点もある訳で、新潟市が政令指定都市への昇格を視野に入れている現在、同じ政令指定都市の仲間としてはも少し活発な交流を促してもらいたいなとは思いますね。
2005.05.21
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ついに山形駅ビルもエスパルへ…
今日のテーマソング：今井美樹「野性の風」もう1年以上前になるんですが、こんな日記を書きました。郡山と福島の駅ビルの名前が仙台と同じ「エスパル」となったことに対してブツクサ書いたネタなんですが、この決定って、郡山、福島双方の駅ビルの管理会社が仙台駅の駅ビルの管理会社(仙台ターミナルビル株式会社)に吸収合併された結果、なってしまったものなんですね。実はこの仙台ターミナルビルって会社、昨秋には山形の駅ビルの管理会社も吸収合併していて、更なる拡大の一途を、たどっております。そして、山形の駅ビル・メトロプラザも、来月にはエスパルの名前が冠せられるとのこと。吸収合併の時点でいずれはそうなるだろうな… とは思っていましたが、いざその時になってみると、やっぱり、郡山や福島の時に感じた違和感を覚えますね。前にも書いたように、「エスパル」の名の由来は、Ｓ＝仙台の頭文字、ＰＡＬ＝フランス語で「友達」の意味ですから、仙台以外の都市にはなじまないし、そんな名前をつけられたら地元の人だって「仙台に経済侵略された」って気持ちを多少は感じるんじゃないでしょうか。まぁ、地下鉄のない山形に「メトロ」プラザってのもおかしいといえばおかしいんですが、この名前に愛着を感じていた市民だっていたはずで、それを同じ会社だからって安易に変えるのもどうかと思うんです。会社が同じだからって名前も統一を図るんではなく、もっと街の個性を考えて欲しいですよね。今の状況はちょっとやり過ぎの感が否めません。
2005.05.20
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富山県へ行こう！
今日のテーマソング：野際陽子「非情のライセンス」今日、勤務先の同僚が富山へ出張に行くということで、出張費用の仮払の申請に来ました。仙台から東北新幹線で大宮まで出てから上越新幹線で越後湯沢へ、更に「はくたか」に乗って富山までという行程。新幹線利用とはいえ、ずいぶんと遠回りなルートを選んだものです。とは言うものの、仙台から富山へ行くには、それがもっとも使いやすいルート。金沢(小松)までならば飛行機も長距離バスも通っていますがいずれも１日１往復しかなく、使い勝手は良くありません。富山って、東京からも、ちょっと行き辛いですよね。飛行機は１日８往復ありますが同程度の都市と比べて特段多いという訳ではなく※、鉄道は越後湯沢で乗り換えが必要。しかもこれでもまだ改善されていて、上越新幹線や北越急行が開通する以前は、東海道新幹線で米原まで出て北陸本線に乗り換えるのが、最速達のルートでした。東京からでもそんなあんばいだから、ましてや仙台では… 地方からの交通事情の悪さに、首をうなだれてしまうばかりです。※東京からだと、函館、秋田、山口宇部、徳島への各便が、１日８往復です。
2005.05.20
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13日の金曜日といえば…
今日のテーマソング：伊奈かっぺい「白いたより」今日は、13日の金曜日。年に１回あるかないかの、イヤな日です。でも、変な話ですが、私が中学生の頃は、そんな13日の金曜日が、楽しくもありました。今や知る人ぞ知る存在になってしまった津軽の吟遊詩人・伊奈かっぺいが必ずこの日にライブを行っていたからなんです。津軽弁丸出しの彼のトークは、まさに爆笑モノ(言ってること自体は普通なのだが、彼が喋ると笑えるってものばかりです)。ずっと前にこの日記でも書いたことがあるんですが、1986年に「花王名人劇場」で取り上げられて名前が売れるようになる以前から友人の紹介で彼のテープをダビングしてもらって密かに聞いておりました。彼のトークは元々暗い感じのものが多かったんですが、80年代の半ばは遅い結婚をしたからか、明るいものも多くなり、ひいてはそれが、津軽ローカルから全国区へと昇華するきっかけとなっていったような気がします。もっとも、彼は「東京進出」にはてんで関心がなかったようで、青森に住まいを構えたままで活動してましたけど。そういえば、この頃産まれた彼の最初のお子さんって、「不思議」と書いてハテナと訓むんでしたっけ？ そろそろ成人式を迎える頃だけど、お父さんの血を受け継いでいるのかどうか、ちょっと気になるところです。話があっちゃこっちゃに飛んでしまいましたが、13日の金曜日ライブは、確か90年代の半ばまでは、続いていたはずです。その後は会場(青森市・だびよん劇場)の経営者が亡くなってしまい開催ができない状態が続いていましたが、2000年10月に１回こっきりの復活公演があり、今に至っています。１度でいいから生で聞きたかったなぁ… 今更ながら後悔している、私なのでありました。
2005.05.13
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