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私の働いている保育園でも、息子が通っている保育園でも、感染者がでていると報告を受け、今じわじわとひろがってきているのを感じています。
溶連菌は、ただ抗生剤投与をうけるだけではいけない感染症です。
抗生剤投与されると数日でよくなりますが、しっかり診断を受け治療しないと再発したり、続発症として腎炎になったりするのがこわいところです。
しっかり検査をし、診断を受け、治療を行う、その後続発症をおこしていないかも検査を行ったほうが良い感染症です。
さまざまな種類がある溶連菌ですが、今回は最も頻度が多いA群β溶血性レンサ球菌とよばれる細菌によって引き起こされる溶連菌についてまとめていきたいと思います。
【潜伏期間】
2〜5日
【症状】
発熱
咽頭痛、のどが真っ赤になる
舌がいちごのようにブツブツができる
→いちご舌と呼ばれ、初めは白くなる。
赤い点状の発疹(体や手足)
日焼けのような発疹
首のリンパ節が腫れる
膿痂疹。俗に「とびひ」と言われる。
→水ぶくれやびらんができる。
⚠️多くの場合、咳、鼻水、鼻づまりはみられない
➕
⚠️合併症
溶連菌が免疫反応をおこし、感染して2週間以上たってから、扁桃炎、リウマチ熱、急性糸球体腎炎をおこす。
⚫︎扁桃炎
扁桃に膿がつき、喉がかなり赤くなる。
⚫︎リウマチ熱
関節痛、胸痛、発疹など
⚫︎急性糸球体腎炎
⚠️腎炎は見た目ではわかりにくいので、約1か月後、尿の検査を受けたほうが良い。
腎炎は、むくみ、血尿、高血圧による頭痛などの症状がでる。
【治療】
⚫︎抗菌薬投与が有効(飲み薬や点滴など)。
細菌を死滅させるために、少なくとも10日間は薬の投与を続ける必要がある。
合併症予防のために、指定された日数飲み切ることが大切。
→よくなったところでやめてしまうと、再発することもあるため。
⚫︎喉の痛みや発熱に対して、解熱鎮痛剤。
⚫︎水ぶくれやびらんに対して、抗菌薬の軟膏を塗布後、ガーゼ保護。
⚠️2日以上たっても熱が下がらなければ、再受診を。
【登園目安】
「条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患」に分類される。
基本的には、抗生剤内服後24時間以上たっていれば伝染性はほとんどなくなるので、受診したその日とその翌日は少なくとも登園は禁止。
その後は、本人の症状がなければ登園可能となる。
いっけん症状は、熱、喉の腫れや痛みなどの風邪のような症状なので油断しがちですが、その後がこわいというのが調べるほどわかってきました。
今回は合併症のリウマチ熱などについては詳しく書ききれませんでしたが、また次の機会に残せていけたらと思います。
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