2004年03月21日
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子育てをしていると、とうの昔に忘れてしまった、古ーい記憶が時々よみがえってくる。自分がまだ小さかった頃のこと。

私がまだ小さかった時、私の家はとても古く、おトイレも外にあった。トイレに行くには、玄関から出て、家と作業部屋(離れみたいなもの。両親の仕事部屋だった。)の間にある、暗くて小さな小道(?)を通っていかなくてはならない。トイレの隣には、大きな木が何本も何本も生えていて、夜になるとざわざわーっざわざわーって、まるで木と木が葉をざわめかせながら、話をしているみたいだった。
夜、おトイレに行きたくなって起きると、うちの両親はたいてい、まだ作業部屋で仕事をしていた。あまりはっきりしたことは憶えていないけど、たぶん夜中の12時くらいまでは毎日仕事をしていたんではないかと思う。トイレに行く時に、作業部屋に明かりがついていると、安心したのを憶えている。
そうでない時は、母を起こし、外まで付いて来てもらい、トイレまでは怖くていけなかったので、玄関先の庭で「地面の神様、ごめんなさい。」といってから、庭におしっこをした。

私は末っ子だったので、かなり大きくなるまで、両親と同じ部屋に寝ていた。確か、中学に上がるまで。
母は色が白く、夜の薄明かりの中では青白くさえ見え、生きているのか死んでいるのか、見ただけではわからなかった。怖くなった私は、しょっちゅう、意味もなく寝ている母を起こした。
その度に母は、怒ることもなく、「なあに、どうしたの?こっちおいで。」と言って一緒の布団に入れてくれ、私は安心して眠ることができた。

ああ、懐かしい。こんなこと、すっかり忘れていたなあ。
でも、今、自分が母親になって、毎晩2回、健太郎に起こされて、ひとりでは心細いのか、眠れないわが子に、「よしよし、かわいそうに。怖かったねぇ。お母さんといっしょに寝ようね。」と言って自分のベッドに入れてやると、ふと、その頃の光景が目に浮かぶのである。そして、私の腕の中で、安心したようにすやすや眠る健太郎の顔を見ては、「私もこんなふうだったのかなぁ。」って思う。



子育てって不思議だ。こんなことやあんなこと、この子が生まれてこなければ、きっとずっと忘れたままになっていたんだろうな。そして、これからも、この子が這ったり、歩いたり、話し始めたりするたびに、またいろんな記憶がよみがえってくるんだろうか。
そうなればいいな。ものすごく楽しみ。

いろんなこと、思い出させてくれて、本当に嬉しい。健太郎、ありがとうね。






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最終更新日  2004年03月22日 01時10分50秒
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Re:古い記憶(03/21)  
にゃんぱち  さん
ジーンとするような気持ちになった。

私も母とずっーと一緒に寝ていた。高校生になっても時々、母の布団に入って一緒に寝ていたんだ。
母の匂いが大好きで、その匂いを嗅ぎながらだと、すごくよく寝れた。

かこさんがケニー君と一緒に新しい体験をしながら、古い記憶も思いだすのっていいね。

(2004年03月23日 00時55分36秒)

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