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さてと・・・,店の端~~~~~の方で立たせておいた奴らに目を向けると,相変わらず脳天気な女が,無邪気に笑っている。H部長の寒~~~いおやじギャグに付き合うのも慣れたものだ。 「あの・・・申し訳ありません。予約で満席になっているそうで,粘ったんですが 追加できませんでした。」 「えエエエ~~!。」二人同時に発した声は,上手にハモッていた。H部長が続けた。 「1席ぐらい何とかなるんじゃない? ダメなの?」H部長の目が一瞬きつくなったこと,私は見逃さなかった。 「よろしければ私の席をお譲りしますが・・・, 皆さんと同じテーブルになってしまいますけれど・・・。」と言うやいなや, 「あっ,別にいいよ。」予想外だった。あっさりあきらめて二人で別の店にでも行ってくれると思っていた。 「でも,空子ちゃんは?」 「私は,外の喫茶店かどこかで,時間をつぶしてます。」 「ものまねショー見られないね-。悪いねー,あっでも何度も見てるか? じゃあいいか!」私の返事を聞く暇もなく,空いている席の方へ2人は歩き出していた。 つづく
2009/10/31
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とうとう店に着いてしまった。奴らは楽しそうに最後尾で入場を待っている。本当に一緒に入るのか聞いてこなければ・・・。鏡にも似た隣のビルの外壁に,むくれた自分の顔が映った。あぁ,いけない・・・また顔に出てしまった。私は気づかれないように下を向き,むくれた顔をリセットしながら奴らに近づく。そして一世一代の作り笑顔で,声をかけた。 「一緒に入られますか?」 「うんっ,よろしく!」 H部長が言った。 「大盛況ですので,席が空いているかどうか・・・?」 「そこは,何とかしてよ~~~,空子ちゃんの力で。お願~~~い。ねエ! 」(そうそう遅れましたが私の名前は空子(クウコ)。28歳. 添乗員歴10年目。) 「ねエ! 」と,脳天気な女が続く。 「あはっ,がんばります。」と、力なく答えた。(気づかれたか?)通常こんな時の1人追加など何の問題もないのだが,他の社員と同席にするわけにはいかないだろうと思い,別のテーブルを用意してもらうしかないな・・・と考えていた。そろそろみんな気づき始めている。 「あいつは誰だ?」 「何でここにいるの?」声こそ聞こえないが,そんな視線が奴らに繰り返し注がれる。おバカな2人はそんな空気を知るよしもない。早速店に入り,団体の担当者を呼び1名追加とテーブルの追加を頼んだ。 ナント驚くことに,あっさり断られた。 「テーブルどころか,1席も空いてません! 無理です!」この愛想のない断り方にはいささかムカッついたからではないが、と言われたH部長の言葉を忘れたわけでもないのだが、交渉する気などそもそもなかったので,私も負けずにその担当者の目をしっかりと見据えて言った。 「あっそう,じゃぁけっこうです!」 [このエピソードは事実に基づくフィクションです。] まだまだ つづく
2009/10/30
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私たちのバスが新宿に着いた時は,まだビジネスマンが家路に急ぐ頃で,日本一の歓楽街も人は多いが,静かなものだった。店の中では,派手な衣装に着替え,最後にもう一度化粧直しをして, 「よっしゃ!」と気合いを入れているバタフライやスパイダーたちの姿が,リアルに想像できるのは, 「私だけ?」さて,私たち一行はものまねショーパブの店の近くで,速やかにバスを降り歩き始めた。私はもちろん,後に続く41人の老若男女を引き連れて先頭で旗を掲げ,堂々と歩く。ちょくちょく後ろを振りかえりながら,脱落するものはいないか気をつけて見ていると,イチャツクあいつらが目に入る。 ・・・どこまで着いてくるんだ。 ・・・さっさとどっかに消えろ・・・まさか?社員旅行だぜ,いくら二次会でも愛人を同席させるわけ? つづく
2009/10/30
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そんなこと,聞ける訳もなく, 「えっ,でも・・・(少し間を置いて答えた) 幹事さんの了解を得れば結構ですよ」 うちの主催旅行ではないから,幹事が良いと言えばそれに従うしかない。 ペイペイの幹事には聞くまでもなく, [S君,いいよね!」 と言いながら,その女の背中に腕を回し,バスへ促そうとした。 が,とっさに私は彼女の前に自分のカバンを割り込ませ, バスへの進入を一時停止して言った。。 「H部長さん,彼女は目立たないように前の方に乗っていただいた方がいいのでは?」 「あっ,そうね。」と, 怪しげに微笑みながら,バスに乗った。 これから2人でデートすなら,人目につかないように 別行動するのがスマートだと思うが,そう言うところが真のナイスミドルとは呼べない, 「田舎っぺ大将」なのだ。 私は,先にH部長を乗せ,その女を最後にガイドが立つ位置よりも低い ステップのところに立たせせて,バスを出した。 つづく
2009/10/29
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そんなこと,聞ける訳もなく, 「えっ,でも・・・(少し間を置いて答えた) 幹事さんの了解を得れば結構ですよ」 うちの主催旅行ではないから,幹事が良いと言えばそれに従うしかない。 ペイペイの幹事には聞くまでもなく, [S君,いいよね!」 と言いながら,その女の背中に腕を回し,バスへ促そうとした。 が,とっさに私は彼女の前に自分のカバンを割り込ませ, バスへの進入を一時停止して言った。。 「H部長さん,彼女は目立たないように前の方に乗っていただいた方がいいのでは?」 「あっ,そうね。」と, 怪しげに微笑みながら,バスに乗った。 これから2人でデートすなら,人目につかないように 別行動するのがスマートだと思うが,そう言うところが真のナイスミドルとは呼べない, 「田舎っぺ大将」なのだ。 私は,先にH部長を乗せ,その女を最後にガイドが立つ位置よりも低い ステップのところに立たせせて,バスを出した。 つづく
2009/10/29
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9月某日,今日はとある教育業界の会社の社員旅行(総勢41名)に同行する。 行き先は,東京・・・(私の地元は関東近郊の地方都市で, はとバス観光のようなコースも結構人気がある。) 出発は,午後2時「夜の東京満喫」と銘打ったコースである。 夕食は,あの有名な鉄人×××の店でフルーコースを堪能し, 二次会は,新宿のものまねショウーパブで盛り上がり・・・ その後,自由行動で各自西新宿のホテルへ。 翌日は,バスか電車どちらで帰っても良い,といった具合だ。 この行程の中で添乗員の私が心配するのは, やはり全員無事にホテルへ戻ってこられるか?ってことだ! それだけ>>>>それだけの楽な仕事のはずだった・・・。 無事夕食を済ませ,移動のバスに乗り込んだ。 当然添乗員が最後に乗り込むのだが,短い首に安っぽいスカーフを巻いて, ナイスミドル気取りのH部長が,何故か私のそばを離れない。 いたずらなビル風がそのスカーフをほどき,加齢臭とともに私のおでこを撫でる。 うっうう,息が出来ない・・・。 ガイドが人数確認のため,バスに乗った。そして私は,まだ乗ろうとしない H部長に声をかけた。 「どうぞ,お乗り下さい。」 「お願いがあるの,一人乗せてって!!」 見ればH部長の隣に見かけない派手~~~な若い女が立っていた。 社員の女性ではないことは,すぐにわかった。 この人銀座のど真ん中でいつの間にナンパしたんだ? いやっ,それとも不倫相手を呼んじゃったわけ? つづく
2009/10/28
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