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2008.01.30
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【ダ・ヴィンチ・コード】
20130222davi

「僕はイエス様に祈った。“両親に会わせて下さい”“学校に行き、犬と遊べるように僕を助けて下さい”と。誰かがそばにいる気がした。それが人間だったのか神か。人は神なのかも。子を持ったイエスは、奇跡を行ってはいけないのか?」

天才レオナルド・ダ・ヴィンチは、リアルな表現技法にこだわり、動物の解剖を行ったことがあるらしい。
その後、エスカレートして人体解剖にも立ち会ったのだ。
その時の成果が有名な「ウィトルウィウス的人体図」である。
それまで西欧では科学の存在を否定して来た。
というより、抹殺して来た。
それは例えばニュートンの「万有引力」であり、ダーウィンの「進化論」である。
それらはキリスト教の唯一絶対神の根底を覆しかねない意味を持っていたからなのだ。

「ダ・ヴィンチ・コード」が大衆の理解を難しくさせている点を少し考えてみた。
サスペンス映画として公開前はずいぶん話題にもなったのだが、蓋を開けてみれば・・・。

このことは、キリスト教の教義にあまり詳しくない日本人にとっては極めて難解なテーマなのだ。

舞台はパリのホテル・リッツ。
宗教象徴学教授であるロバート・ラングドンの元に、警察から捜査協力の要請を受け、ルーヴル美術館へ同行する。
そこで、ルーヴル美術館のソニエール館長の無残な遺体を見せられる。
現場に暗号解読官のソフィーがやって来て、ソニエールと会う約束をしていたロバートが容疑者として呼び出されている状況を秘密裏に伝える。
ロバートとソフィーは警察の目を盗み、ルーブル美術館を脱出。
そのまま大使館へ向かおうとするが、付近は警察の検問が厳しく思うように行かない。

その後、ロバートの旧友であるリーを訪れ、ダ・ヴィンチの描いた「最後の晩餐」についてのある秘密を聞かされる。

この作品に絡む宗教上の歴史や、西洋美術に関心を持っている人ならば充分楽しめたに違いない。
しかしそうは言っても、キャラクターの性格や心理状態が掴みにくいとどうしても感情移入が難しくなってしまうのも事実である。
そんな中、陰翳のある耽美的な映像の中で静かに微笑む「モナリザ」を観た時、思わずため息とともに「ああ、ルーヴル美術館に行きたい」とつぶやいてしまった。


【監督】ロン・ハワード
【出演】トム・ハンクス、ジャン・レノ

20130124aisatsu





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最終更新日  2013.02.22 10:30:31
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