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2009.12.07
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カテゴリ: 映画/ホラー

「離れ離れになったが、ボストンで会える・・・。あんたも・・・大切な家族を(失ったのか)?」
「皆、死んだ」

日本人の感覚からすれば、この手のパニック・ホラー的映画は、夏を舞台に繰り広げられるものだ。
しかし、ハリウッドを動かす巨匠ともなれば、季節感よりも危機感、圧迫感、そして何より恐怖感を優先させる。
真冬の凍てつく川に放り出される人々や、ぞろぞろと歩く人々の吐く息の白さに驚かされる。
これは正に、冬を舞台にした氷のように冷たいホラー映画なのである。
スピルバーグ監督は、何と言っても恐怖の正体を徹底的に見せ、そして語る。
得体の知れない未知の生物も披露してくれるし、凄惨な殺戮シーンもいびつにならない程度に表現している。


一介の労働者であるレイは、別れた妻が里帰りのためボストンへ行く間、息子のロビーと娘のレイチェルを暫らく預かることになる。
子どもたちと上手くコミュニケーションを取ることもままならず、苛立ちを隠せないでいる中、外では異変が起きていた。
嵐とも竜巻とも思えない暗雲が立ち込める中、突然稲妻が光った。
そうこうするうちにアスファルトにひびが入り始め、地中から見たこともない三本足のマシーンが現れるのだった。

本作「宇宙戦争」の魅力は、何と言ってもそのキャスティングにあるだろう。
ややもすればB級になりがちなホラー映画を、名だたる俳優陣が体当たりの演技で作品を盛り上げるのだから、おもしろくないわけがない。
レイチェル役のダコタ・ファニングの、健気で他を寄せ付けない迫真の演技は、大人顔負けなのだ。
また、チョイ役でティム・ロビンスが出ているのも見逃せない。
代表作に「ショーシャンクの空に」や「あなたになら言える秘密のこと」などがある。

本作におけるキャスティングにはちょっと勿体ないような大物俳優なのだ。
凍えるような冬の夜、あったかいリビングで大切な人と肩を寄せ合い観ていただきたい・・・そんな作品なのだ。


【監督】スティーヴン・スピルバーグ
【出演】トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2009.12.07 08:27:23 コメントを書く
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