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2017.06.18
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【バタフライ・エフェクト】
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『小さな蝶の羽ばたきが、地球の裏側で台風を起こすこともある。』--カオス理論より--

2000年代の初めは、記憶喪失をテーマに扱ったものがトレンドだった。
『バタフライ・エフェクト』もその一つで、主人公が短時間の記憶を失くす症状があり、精神科で治療を受けているのだ。
カテゴリとしてはSF的な要素も含まれたり、あるいはラブ・ロマンスと言っても過言ではないストーリー性に富んだものだが、あえてTSUTAYAの商品カテゴリを参考にし、サスペンスとして捉えておくことにした。
ここのところやたらとシリアス系な作品ばかり視聴してきたせいか、脚本や演出で一般的に評価の高いものが見たくなった。
その点、『バタフライ・エフェクト』は公開時にアメリカで初登場1位を記録したとのこと。(ウィキペディア参照)
しかもシリーズ化されていて、今では『バタフライ・エフェクト3』まで公開されている。
今さらだけど、そんなことを知ったらがぜん興味が湧いた。
さすがにみんなの評価が高いだけのことはある。おもしろい!
ラストの、何とも言えないせつなさも、映画の醍醐味ではある。


ストーリーはこうだ。
小学生のエヴァンは、時折記憶がブラックアウトしてしまう少年だった。
母親は、エヴァンが精神病で入院中の夫の体質を遺伝してしまったのではと心配し、精神科の医師に相談する。
医師は治療のため、エヴァンに毎日の出来事を日記につけるよう勧める。
エヴァンが13歳になったとき、事件は起きる。
エヴァンは幼なじみのケイリーとその兄トミー、それにレニーらとつるんで遊んでいた。
不良のトミーは気の弱いレニーに爆弾を持たせ、それを知らない家のポストに入れて木っ端みじんに吹っ飛ぶのを眺めようと企んだ。
しかしエヴァンの記憶にはその瞬間にブラックアウトが起き、気が付いたときには森の中で倒れていた。
すぐそばにはショックのあまり倒れてしまったレニーと、レニーを抱きかかえようとするトミー、それに泣いて震えるケイリーがいた。
エヴァンは何が起きたのかまったく思い出せないでいた。
その後、エヴァンは母と二人その街を離れる。

心理学を専攻するエヴァンは成績優秀で、幼いころの記憶はすでに遠い昔のこととなっていた。
だがある日、エヴァンは自分が書き綴っていた日記を見つけてしまう。
懐かしさから読み耽っていると、しだいに過去が昨日のことのようによみがえって来た。
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この作品における主人公とヒロインの役に扮したそれぞれの役者さんは、本国のアメリカではそこそこ知名度があるようだが、日本ではさほどでもない。
そのせいか公開当時、あまり話題にならなかった覚えがある。

レビューはどれも高評価で、あえて私などが後からつけ加えることもなく、自信を持ってお勧めできる作品だ。
何度となく過去に戻って軌道修正し、未来を変えていくというストーリーは、マンガやアニメの世界では決して斬新な世界観ではない。
だが、実写の中でこれだけ感動的に心の琴線を震わせる内容に成功させたのは、ひとえに脚本の良さと言えるかもしれない。
難解なサスペンスが苦手の方でも充分に楽しめる作品なのだ。

2004年(米)、2005年(日)公開
【監督】エリック・ブレス、J・マッキー・グラバー
【出演】アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート


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最終更新日  2017.06.18 05:53:17
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