《櫻井ジャーナル》

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2012.03.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 内部告発を支援しているウィキリークス。このサイトに情報を提供したとされているブラドリー・マニング特技兵の裁判が始まっているが、その中で アメリカ軍は情報の流出が間接的にアル・カイダを助けることになったと主張

 言うまでもなく、この主張は自分たちの行動と矛盾している。リビアでムアンマル・アル・カダフィ体制を転覆させるため、 アル・カイダ系の武装集団「LIFG(リビア・イスラム戦闘団)」 と自分たちが手を組み、シリアでアル・カイダ系の武装集団を助けていることを忘れたのだろうか? ヒラリー・クリントン国務長官もこの現実を認識 しているはずだ。

 シリアの反政府軍はイラクから武器や兵士を集めているような発言もあるが、NATO軍がリビアから武器を大量に運び込んでいる疑いがあり、 イギリスとカタールの特殊部隊が潜入 しているとイスラエルのメディアが報道したほか、ウィキリークスが公表した民間情報会社 ストラトフォーの電子メールにはアメリカ、イギリス、フランス、ヨルダン、トルコの特殊部隊が入っているという推測 も書かれている。

 また、アメリカの情報機関や特殊部隊、イギリスやフランスの特殊部隊がトルコにある米空軍インシルリク基地で反シリア政府軍の中核、「SFA(シリア自由軍)」の将兵を訓練しているとも言われている。



 つまり、リビアやシリアの件でアル・ジャジーラは「報道の自由」が認められていないわけで、内部でも不満が高まっているようだ。退職するスタッフもいるようだが、先週にはベイルート支局の幹部ディレクターだったハッサン・シャーバンも辞めたという。

 リビアのカダフィ体制を倒した目的は同国の石油利権を確保するだけでなく、サハラ以南のアフリカに自立させないことでもあった。カダフィは貿易の決済にドルやユーロでなく、「金貨ディナール」を使おうとしていた。アフリカを軍事的に支配しようとしてきたアメリカとしては、許し難い政策だと言えるだろう。

 2007年にアメリカ政府は「米国アフリカ軍」の設立を宣言している。エジプトを除くアフリカ全土をこの新統合軍に担当させる計画だったのだが、アフリカ諸国はアメリカ軍の駐留を拒否、司令部はドイツにおかれた。

 リビアのカダフィ体制を潰した現在、アメリカは「人道」を口実にして軍事介入を狙っている。そのターゲットのひとつがウガンダ。ジョセフ・コニーなる反政府軍の残虐行為が強調されている。昨年10月にバラク・オバマ米大統領はウガンダへの派兵を決定、この決定に合わせた 反コニー・キャンペーン のようだ。

 コニーが率いる部隊は「LRA(神の抵抗軍)」と呼ばれている。神憑った人物のようで、神の言葉を伝えている、つまり自分は「預言者」だと言っているようだ。子どもを誘拐して兵士にしているとも言われ、ろくでもない人物らしい。

 このカルト集団を倒すため、数年前から米国アフリカ軍は軍事行動を始めているようなのだが、今回はこれまでと違うかもしれない。何しろ、2009年にウガンダで石油が見つかったらしいのだ。

 利権のためなら残虐な独裁者と手を組むのがアメリカの支配層。「人道」や「民主主義」など何とも思っていない人たちだが、石油利権が関わってくると必死になるだろう。BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)がアフリカ諸国と手を組むことも阻止したいはずだ。





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最終更新日  2012.03.17 03:02:14


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