《櫻井ジャーナル》

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2012.06.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 シリア軍に戦闘機を撃墜された トルコのアフメト・ダブトオール外相はシリア領空を侵犯した事実を認めたものの、攻撃を受けた場所は公海上だったと主張

 こうしたトルコ側の主張に対し、シリア政府は領空内で撃墜したとしている。イスラエルではロシア製の対空システム「パンチール1」で撃ち落としたと伝えられているのだが、このシステムはミサイル、機銃、レーダーがセットになっている。

 シリア政府によると、トルコ機は100メートルという低空でラタキアに向かって侵入してきた。ラタキアから90キロメートルの場所にはソ連海軍の基地がある。たとえシリア機でも撃墜する状況にあったというのがシリア側の主張だ。

 また、侵入機を撃墜したのはミサイルでなく機銃であり、その射程距離は1.2キロメートル。トルコ側の主張はありえないともしている。当初からシリア側は海岸線から1キロメートルの地点で撃墜したとしていた。撃墜された戦闘機の残骸はシリア領海内の深さ1300メートルの場所にあるとも言われているが、それが回収されたなら明確になるかもしれない。

 この領空侵犯事件だけを見るなら、トルコとシリアの主張は五分五分のように思えるのだが、これまでの経緯を考えると違った風景が見えてくる。

 本ブログでは何度も書いているように、 1991年の段階でアメリカのネオコン(親イスラエル派)は旧ソ連圏の国々、イラン、イラクと同じように、シリアを「掃除する」としていた

2001年の秋になると、アメリカ政府はアフガニスタンに続き、イラク、イラン、リビア、レバノン、ソマリア、スーダンと共にシリアを攻撃リストに載せている 調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュは、アメリカ政府がサウジアラビアなどの国々と手を組み、シリアやイランを攻撃する秘密工作を始めたと警告 している。

 そして昨年春、シリア政府に対する武装蜂起が起こるとトルコは反政府軍を保護、同国にある米空軍インシルリク基地ではアメリカの特殊部隊員や情報機関員、イギリスやフランスの特殊部隊員が反政府軍の兵士を訓練してきた。トルコは事実上、シリアに軍事介入しているのである。

 こうした訓練のほか、武器などをアメリカは湾岸産油国経由で提供してきたと言われている。リビアからも運び込んでいるようだ。そうした支援活動のほか、「西側」はメディアを使ったプロパガンダを実施している。

 1991年の湾岸戦争にしろ、2003年のイラク戦争にしろ、アメリカ政府は嘘八百を並べて戦争を始めた。シリアでも同じことを繰り返しているのだが、「西側」のメディアは前と同じように、米英両国政府の描くストーリーを垂れ流している。

 そうしたプロパガンダも最近は綻びを見せ、例えば、ホウラ地区での虐殺では「西側」の主張とは違い、反政府軍が政府派と見られる住民を殺していた可能性が高まってきた。こうした報告はロシア人ジャーナリストだけでなく、ローマ教皇庁の通信社である フィデス通信 やドイツの フランクフルター・アルゲマイネ紙 も伝えている。イギリスのテレビ局、 チャンネル4のアレックス・トンプソンによると、反政府軍は彼の取材チームを交戦地帯へと導き、政府軍から銃撃されるように仕向けた という。

 こうした情報が出てきている中、 「相次ぐ虐殺への関与が言われているのは、政府側から武器を与えられた民兵組織だという」 などと書く新聞がまだ存在する。情報を知らないのか、確信犯的に書いたのかは不明だが、シリアの体制転覆を狙うNATOや湾岸産油国のプロパガンダを広めるという役割は果たしている。





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最終更新日  2012.06.26 02:45:41


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