《櫻井ジャーナル》

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2012.08.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 シリアのアレッポで政府軍と反政府軍の戦闘が続いているが、 反政府軍が捕虜にしていた政府軍側の兵士を大量処刑している光景とされる映像

 イギリスのウィリアム・ヘイグ外相と緊密な関係にある「シリア人権観測所」はこの虐殺を「報復」と表現したが、反政府軍は昨年春から「死の部隊」を編成し、住民を殺害しているとする報告もある。今回の一件はその延長線上にある。

 サウジアラビアやカタールの管理下にあるイスラム武装勢力、その中にはアル・カイダも含まれているのだが、そうしたグループの戦闘員は多くがシリア国外から入ってきている。一方、FSA(シリア自由軍)の主力は傭兵とゴロツキだと言われ、暴力的な行為に走りやすい体質を持っていると言える。

 リビアでNATOは分離独立派を使っていたが、シリアには利用できる「少数派」がいない。むしろキリスト教徒など少数派は政府を支持している。分離独立派がいたリビアでも地上軍の主力は アル・カイダ系のLIFG (リビア・イスラム戦闘団)。シリアでイスラム武装勢力に頼るのは必然だろう。

 戦闘が始まった直後から、「残虐な政府軍」が「民主化を求める国民」を暴力的に弾圧しているというシナリオは嘘だと主張するウェブスター・タープレーのようなジャーナリストはいたが、今年3月には シリア駐在フランス大使のエリック・シュバリエ も報道されたような弾圧はなかったと語っている。

 「政府軍による弾圧」を有力メディアが伝え始めた頃、報道は嘘だということをシュバリエ大使はアラン・ジュペ外務大臣兼国防大臣(当時)に報告しているのだが、これを聞いて外相は激怒する。残虐な弾圧が行われていると書き直せというわけである。外相は事実が知りたかったわけではなく、シリアに軍事介入する口実が欲しかっただけということである。

フリーランスのフォトジャーナリスト も26日に解放されてから反政府軍は外国人によって編成されていたと証言している。ジハード集団のキャンプにシリア人は見当たらず、 少なくとも6名はロンドンやバーミンガムの地域で使われている発音をしていて、その中には強いロンドン南部訛りのある人物 が含まれていたという。

 反政府軍の残虐性が明らかにされた出来事のひとつがホウラでの虐殺。当初、「西側」は政府軍の攻撃で住民が殺されたとしていたが、事実に反することがわかると親政府派の武装グループによる犯行ということにされた。

 ところが、現地を取材したロシアのジャーナリストは反政府軍による虐殺だと報告、続いてローマ教皇庁の フィデス通信 は東方カトリックの修道院長の報告として、サウジアラビアの支援を受けたスンニ派のサラフィ主義者(ムスリム同胞団とつながる)や反政府軍に参加している外国人傭兵が虐殺を実行したと語り、 フランクフルター・アルゲマイネ紙 も同じ内容の報道をしている。ドイツの場合、ビルト紙やディ・ベルト紙もホウラでの虐殺が反政府軍によるものだと伝えている。

 こうした中、シリアの体制転覆を支持し続けている潘基文国連事務総長の姿は哀れだ。





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最終更新日  2012.08.03 00:17:22


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