《櫻井ジャーナル》

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

サイド自由欄

寄付/カンパのお願い

巣鴨信用金庫
店番号:002(大塚支店)
預金種目:普通
口座番号:0002105
口座名:櫻井春彦

2012.08.27
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 シリアの首都、 ダマスカスから近いダラヤで政府軍による虐殺があったと「活動家」が宣伝

 イランで8月26日から31日にかけて非同盟運動の会議が開かれている。アメリカやイスラエルなどの国々はイランを孤立化させようと働きかけてきたが、エジプトのムハンマド・ムルシー大統領や国連の潘基文事務総長も出席することになった。

 これに対し、イギリスやアメリカと同じようにシリアの体制転覆に協力しているフランス政府が主導する形で、 国連の安全保障理事会は8月30日から緊急閣僚会議を開く予定 になっている。このタイミングに合わせるように「虐殺話」も持ち上がった。

 反政府軍側の話を無条件に信じる人もいるようだが、ホウラ地区での虐殺以降、反政府軍寄りのメディアでも表現が慎重になっている。当初、ホウラで住民はシリア軍の攻撃で殺されたとされたのだが、すぐにこの話が嘘だと判明、次に政府側の民兵が実行したと主張されたのだが、これも嘘だということが明らかになる。

 例えば、 東方カトリックの修道院長 やドイツの有力紙が虐殺の実行者を反政府軍だとしている。修道院長は、反政府軍に参加しているサラフィ主義者や外国人傭兵が虐殺したと報告、キリスト教徒も政府派だと見なされて犠牲になったが、スンニ派でも国会議員の家族は殺されたと フランクフルター・アルゲマイネ紙 は伝えている。

マザー・アグネス・マリアムは外国からの干渉が事態を悪化させていると批判 している。「人道」や「反独裁」を掲げて介入している「西側」が殺戮の原因だということである。

 1990年代の初め、少なくともネオコン(アメリカの親イスラエル派)は「唯一の超大国アメリカ」による世界支配構想を作り上げていた。1992年に書き上げられたDPG(国防計画指針)の草案はその構想を文書にしたものだと言える。ただ、草案の段階で外部に漏れて批判され、書き直されている。

 リチャード・チェイニー国防長官の下、この草案を作り上げたのは、国防総省のスタッフだったI・ルイス・リビー、ポール・ウォフォウィッツ、ザルメイ・ハリルザド。アンドリュー・マーシャルONA(ネット評価室)室長の弟子にあたる人たちだ。

ウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官 によると、旧ソ連圏の国々、シリア、イラン、イラクを掃除すると1991年にウォルフォウィッツ国防次官は話していたという。また、2006年に実施された「ビジラント・シールド07」では、ロシアや中国との戦争も想定しているとも言われている。

 ビル・クリントン政権の8年間、ネオコンはホワイトハウスで主導権を握れなかったのだが、2001年にスタートしたジョージ・W・ブッシュ政権で復活、この年の9月11日以降は完全に主導権を握った。

 言うまでもなく、9月11日にはニューヨークの世界貿易センターに立っていた超高層ビルに航空機が突入、ペンタゴンが攻撃されたわけだが、その直後には攻撃予定リストが作成されていたとも クラーク大将 は語っている。そのリストに載っていた国は、イラク、イラン、シリア、リビア、レバノン、ソマリア、スーダン。

ニューヨーカー誌の2007年3月5日号 に掲載されたシーモア・ハーシュのレポートによると、アメリカはイランとシリアに狙いを定めた秘密工作をすでに開始、スンニ派の過激なグループ、要するにアル・カイダを含むイスラム武装集団を支援することも戦術に含まれていたようだ。ハーシュのレポートが出た頃には、ブッシュ・ジュニア政権がシリアの反政府派を組織し、プロパガンダ・システムの準備を始めていることが ウィキリークスの公表した外交文書 で明らかにされている。



 アメリカ、イギリス、フランス、トルコといったNATO諸国やサウジアラビア、カタールなどの湾岸独裁産油国は反政府軍を支援しているだけでない。この軍隊を組織したのである。その反政府軍に従軍して取材することは、アメリカ軍に埋め込まれて取材することと大差がない。このことを自覚する必要がある。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012.08.27 18:34:48


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: