《櫻井ジャーナル》

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2012.09.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 8月の下旬にシリアのダラヤで虐殺があった。ホウラに関する報道で失態を演じたこともあってか、「西側」のメディアはかつてほど反政府軍色を露骨に出していないが、それでもバシャール・アル・アサド体制を批判するトーンは崩していない。その ダラヤの虐殺も反政府軍が実行した可能性が高いことを示す映像

 アメリカ、イギリス、フランス、トルコなどのNATO加盟国、サウジアラビア、カタールのような湾岸産油国は反政府軍を使い、シリアの体制転覆を目指してきた。そうした勢力のために「西側」や「湾岸」のメディアはプロパガンダを続けてきたのだが、事実を世界に伝えようとしている人々もいる。

 そうしたひとりがマザー・アグネス・マリアム。修道院復興を目指して12年の間、シリアで活動を続けてきたカトリックの聖職者で、反政府軍の実態を現地化からの証言に基づいてい証言している。( その1 その2 )当初、政府を批判する運動が始まったときは反政府軍を好意的に見ていたようだが、現地からの証言を聞くにつれ、「西側」メディアの伝える内容が正しくないことを知ったという。

 彼女によると、かつてのシリアは「全体主義的」な側面はあるものの、安心して暮らせる場所だった。ところが、反政府軍は混沌、混乱、殺戮、誘拐を広めているとマリアムは語る。反政府軍は自分たちを支持しない人間を虐殺しているという。民主化するために変えなければならない点はあったが、反政府軍は民主化をもたらすどころか、破壊と虐殺を繰り返しているということだ。

 ホウラでの虐殺について、現地を調べた 東方カトリックの修道院長 は次のように語っている:「もし、全ての人が真実を語るならば、シリアに平和をもたらすことができる。1年にわたる戦闘の後、西側メディアの押しつける偽情報が描く情景は、地上の真実と全く違っている。」

フランクフルター・アルゲマイネ紙 もホウラの虐殺は反政府軍によるものだと報道している。政府軍と反政府軍との戦闘が続いている間に、反政府軍はアラウィー派(大統領を含め、党や軍の幹部に多い)やシーア派の住民だけでなく、キリスト教徒や反政府軍に服従しないスンニ派住民も殺害していったという。

 本ブログでは何度も書いたことだが、FSA(自由シリア軍)はNATOや湾岸産油国が編成、訓練、支援している軍隊。リビアでアンマル・アル・カダフィ体制が倒れてから、アル・カイダ系の武装勢力がシリアへ移動、その際に武器も運ばれている。それだけでなく、イギリス、カタール、アメリカ、フランス、ヨルダン、トルコなどは自国の特殊部隊をシリア領内で潜入させている可能性がある。

 こうしたシリアへの軍事介入は、遅くとも1990年代の初頭に想定されていたことも本ブログでは何度も書いてきた。いわば、シリアの民主化運動は乗っ取られたのである。





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最終更新日  2012.09.05 02:59:39


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