《櫻井ジャーナル》

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2015.08.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 IS(イラクとレバントのイスラム首長国。ISIS、ダーイシュなどとも表記)がイラクのモスル周辺で盗掘した石油が日本へ運ばれているという情報がある。本ブログでは何度も書いているように、ISの 兵站

 ジャーナリストの ウィリアム・イングダールによると 、密輸石油を扱っているのはこの息子が所有する海運会社のひとつであるBMZ社で、レバノンのベイルートやトルコ南部のジェイハンにある秘密の埠頭から日本へ向かうタンカーで運んでいるという。兵站の調達や運送を含む経費をこの石油密輸で生み出しているようだ。また、戦闘で負傷したISの兵士を治療している秘密の病院を運営しているのは大統領の娘であるスメイー・エルドアンだと病院で働いていた看護師は語っている。

 新たなオスマン・トルコを建設するという妄想を抱くエルドアン大統領の行動をアメリカ、イスラエル、イスラエルが容認してきた最大の理由は、シリアのバシャール・アル・アサド体制を倒すという目的に合致しているからである。イスラエル第一のネオコン/シオニストは1980年代にイラクの体制転覆を主張していたが、1991年にはネオコンの ポール・ウォルフォウィッツがイラク、シリア、イランを殲滅すると口にしている

 その当時、国防次官だったウォルフォウィッツが中心になり、1992年には国防総省の内部で DPG が作成されている。いわゆる「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」だ。1991年12月にソ連が消滅してライバルがいなくなるとネオコンはアメリカが「唯一の超大国」になったと認識、潜在的なライバルを潰して覇権を確たるものにするためのプロジェクトを始める。西ヨーロッパ、東アジア、旧ソ連圏などがライバルに成長することを防ぐことを目的にしているが、ライバルを生む出すのに十分な資源を抱える西南アジアも支配の対象にしている。

 ソ連消滅後、アメリカは東アジアを重視する姿勢を見せるが、その理由はロシアを属国化したという安心感にある。次は中国ということだ。中国を屈服させ、略奪するため、当然、拠点として日本が利用されることになる。



 その後、日本をアメリカの戦争マシーンへ組み込む作業が続き、安倍晋三政権の「安全保障関連法案」につながる。 6月1日、安倍晋三首相は官邸記者クラブのキャップとの懇親会で、「安全保障法制」は「南シナ海の中国が相手」だと口にした という。

 2000年にネオコン系シンクタンクのPNACは1992年のDPGをベースにして「米国防の再構築」という報告書を公表、東アジアの重要性を謳い、2001年から始まるジョージ・W・ブッシュ政権はその報告書に基づく政策を打ち出していった。そうした中、9月11日にニューヨークの世界貿易センターとワシントンDCの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃される。そして、この攻撃と全く関係ないイラクを「大量破壊兵器」という嘘を口実にしてアメリカは先制攻撃する。勿論、イラクはウォルフォウィッツが殲滅すると語っていた3カ国のひとつだ。

 9/11から間もないころ、ドナルド・ラムズフェルド国防長官の周辺では攻撃予定国リストが作成され、そこには イラク、イラン、シリア、リビア、レバノン、ソマリア、スーダン が載っていたという。ウォルフォウィッツが挙げた3カ国のほか、リビアなど4カ国がプラスされている。

 調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュは2 007年3月5日付けニューヨーカー誌 で、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアの「三国同盟」がシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラに対する秘密工作を開始した書いている。工作の中心にはリチャード・チェイニー米副大統領、ネオコンのエリオット・エイブラムズ国家安全保障問題担当次席補佐官、ザルメイ・ハリルザド、そしてサウジアラビアのバンダル・ビン・スルタンがいるとしている。

 リビアのムアンマル・アル・カダフィ体制がNATOと アル・カイダ系のLIFG によって倒されたことは本ブログで何度も書いてきた。この後、戦闘員と武器の多くはシリアへ移動、現在に至っている。その間、ISが登場してくるが、本質的な変化はない。ただ、リビアの経験からロシアはアメリカが信頼できない国だということを学び、シリアでは同じ間違いを犯さないだろう。





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最終更新日  2015.08.25 03:42:05


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