イランのハッサン・ロウハニ大統領、ロシアのウラジミル・プーチン大統領、そしてトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が9月7日にイランで会談し、共同声明を発表した。
その中で3カ国はダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)、アル・ヌスラ(タハリール・アル・シャーム)、そうした勢力とつながっている個人、グループ、企て、何らかのものなど全てを徹底的に排除するために協力し続けることを再確認した。現在、イドリブには1万人から6万人のジハード傭兵がいると言われている。
軍事作戦が実行された場合、トルコ系の武装グループはトルコへ逃がせば良いとして、イドリブの住民やアメリカ系のジハード傭兵が難民としてなだれ込む可能性があり、それをトルコ側は懸念しているようだ。
アメリカ国務省のマイク・ポンペオ長官は9月4日にトルコのメブリュット・チャブシュオール外相と電話で会談、シリア軍によるイドリブに対する攻撃は受け入れられないということで一致したと語っていたが、トルコ政府の懸念をアメリカ国務省は自分たちに都合良く表現したのだろう。
現在、シリアで残されたアル・ヌスラの支配地はイドリブ。そこを奪還するため、シリア政府軍はロシア軍と攻撃の準備を進めている。それをアメリカは阻止しようとしているが、難しいだろう。アメリカによる軍事的な脅しに対し、ロシアは武器/兵器の供給や艦船の増派などで応じた。化学兵器の使用という偽旗作戦をアメリカが実行する可能性は残されているが、それも本格的な軍事力の行使には至らない可能性がある。