継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

2008.03.05
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。

○歪曲報道(高山正之)
○中国は毒を撒き散らして自滅する(宮崎正弘)
○日露戦争を演出した男モリソン下(ウッドハウス暎子)
○愛国者は信用できるか(鈴木邦男)


◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。

○将軍と側用人(大石慎三郎)
 僕が日本史を勉強した頃、徳川綱吉は「生類憐れみの令」で
 人より犬を可愛がったバカ殿様であり、田沼意次も賄賂政治

 いましたが、最近は江戸時代に対する研究も進み、新しい、
 素直な見方ができるようになっています。

 その結果として、綱吉は井沢さんの「逆説の日本史」でも
 述べられていたように戦国の遺風を断ち切り、命を大事にする
 平和な時代に一気に意識を転換させた名将軍である可能性も
 あるそうです。

 この本ではさらに譜代の名門大名が老中になって政治を行なう
 体制の弊害を防ぐために優秀な人間を自分の直属の部下として
 使う側用人制度を作ったことでも評価しています。
 いかに将軍とその側用人の組み合わせを示してみました。
・徳川綱吉と柳沢吉保-荻原重秀(インフレに対応した貨幣改鋳)

・徳川吉宗と有馬氏倫、加納久通、大岡越前(米将軍、新田開発)
・徳川家重と田沼意次(商人の活用、北方領土の開発)

 中興の祖といわれる吉宗も側用人を有効に使った将軍だった
 そうです。吉宗一人で活躍したような印象がありますが、
 彼は側用人、大岡越前を徹底的に働かせ、またお庭番の活用


 元禄時代に下がった年貢率の再引き上げに苦闘しますが、
 容易に上げられず、それを学んだ田沼意次の商人重視政策に
 つながります。
 天下の名将軍ですら税金で庶民に敗れたのですから、今の世で
 税金が政府の死命を制すというのも分かります。

 また吉宗は新田開発と適地適産の奨励で田沼意次時代の大発展
 につながる基礎をすえたとも言われていました。

 田沼意次についても予算制度の確立、流通税の確立(農民の
 年貢頼りから豊かになった商人の上納金にシフト)、蝦夷地の
 大開発による食糧増産と北方領土の確立を計画して、明治以降
 の発展を百年早めたかもしれない、と大評価。
 この時代にサハリンを実効支配していれば、ロシアとの国境
 紛争もカムチャッカ半島の領有を競うものになったかも
 しれないのに、残念です。

 これら、時代を大きく進める可能性のあった改革の動き、
 その原動力となった商人勢力の自由な活動とそれを可能にした
 側用人制度は松平定信によって徹底的に破壊されて、
 近代化達成の夢は絶たれました。

○歴史を記録する(吉村昭)
 吉村さんの対談集で多くの方と話しています。面白かったのは、
 半藤さん、城山さんとの対談でした。
 半藤さんとは、江戸時代は素晴らしかった、といろいろ語り
 ます。常識に反するところやギョッとするところがあって、
 面白かったです。
 とくに幕府官僚の素晴らしさなどを吉村さんは訴える。
 それに併せて道路の素晴らしさについても力説。

 一方で「西郷隆盛と毛沢東は希代の革命家、「永久革命論」
 によれば、勝った側が贅沢するのを許さない。常に革命を
 していないとほんとうにいい世界はできない、というほど
 革命にこだわる。文化大革命もその一環です」とたたえる
 半藤さん。
 毛沢東と西郷隆盛を同列に論じるのはどうかと思います。

 吉村さんも「二人は似ていますね」と答えるのはどうかと
 思います。二人とも詩がうまいと半藤さんも同調します。

 日本の道路はまるで駄目だった、というのが常識であるが、
 二人の話ではケンペルの話として「日本の道路は素晴らしい。
 柔らかいところにはきれいな石畳が敷かれている」と
 感心しています。

 徳川幕府は荷馬車ももちろん知っていたが、使うと道路が
 傷む、そうすると補修が必要になる、それより痛めない
 ように気をつけて荷馬車は走らせなかったと話します。
 江戸の街中では走ることすら禁じられていているほど
 だった、とのことですが初めて知りました。

 元禄時代以降、公共投資に税金を使わなかった、という
 指摘もすごく新鮮。一国平和主義の中ではそれで済む
 のですね。
 税として徴収してハードにお金を使うということが
 なくなった一方、庶民の間にお金は残ってそれがソフトに
 投じられ、豊かな江戸文化が誕生、成熟していったのです。

 現代がまさに公共投資をやめる時期だという指摘はその通り
 ではないでしょうか。正気に返ってみると、道路は充分
 足りていると思います。
 これ以上欲しい、という人はみんな、最も便利なところと
 比べて自分のところは足りない、と言っているだけ。
 これ以上の便利が欲しい人は移住しなさい、と言えばいい。

 城山三郎さんとの対談「あの戦争とこの半世紀の日本人」
 では二人の戦争感がかなり似ていることが分かります。

 吉村さんが「戦艦武蔵」で書こうとしたのは徹夜で働く
 行員の熱気、戦時の熱気があったこと。
 戦争は美化してはいけないが、あの戦争は庶民が一所懸命
 やったもの。軍部がやって国民は騙されていた、と
 いうのは嘘。

 文化人、マスコミは戦前と戦後で180度主張が変わった人
 がたくさんいたが、庶民は常識を持っていた。
「勝てば官軍、負ければ賊軍だよ」と普通のおじさん、おばさん
 が言っていた。

 日本人は礼儀正しい。災害時も落ち着いている。潜水艦の
 沈没時もおとなしくベッドで死を迎えている。
「従容として」という言葉は外国にはないでしょう。
「日本人はいろいろ問題もあるけど、まあまあいいほうの民族
 なんでしょう」(城山)
「いやあ、いい民族ですよ」(吉村)
 これに尽きます。

 戦争は負けて幸せ。当時は軍人、警官などみんな威張って
 どうしようもなかった、と二人で頷きます。これは渡部さん
 の話とは違うと思いますが。時代時代で微妙に変ったはず。
 でもリンチというかイジメは軍隊でもあったと思います。
 閉じた社会での苛め、それが今も学校で続いているのかも。

 尾崎秀樹さんとの対談「大正の腐敗を一気に吹き出す:関東
 大震災をめぐって」は当時の見方(1973年)では
 仕方ないかもしれませんが、大正はどうしようもない時代、
 暗くて、人は下品で軍部は威張って。というもの。
 渡部昇一さん、岡崎久彦さんなどとずいぶん違いますね。





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Last updated  2008.03.05 22:25:33
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くさなぎ@ 都市対抗野球 番組の内容ではありませんが、前田さんの…

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