PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
フリーページ
ちょっと前までは本当に几帳面で言われたことはしっかりやれるくりーむだったが、最近はずるさが身につき私が見ていないとなまける。これもまあ成長なのかもしれないが、のんきに笑ってばかりいる気にもなれず、今日はお説教をした。
毎日の課題の日記を書いているのだが、字は汚くマス目をはみ出し、内容も工夫が感じられない。規定の1ページ分を終えると、ノートも投げ出して遊び始めた。
「くりーむくん、ちょっと。」
聞こえないふりをするくりーむ。この技は最近身につけた。
「ちょっと、呼んでるんだけど!」
とぼけた顔をしてやってきた。目の前に座らせて説教を始める。
「あのね、あんたは大人になったらどんな暮らしがしたい?」
「うーん、わかんないなあ。」
「じゃあ、仕事をしてお金があってごはんもちゃんと食べられる生活と、仕事もなくてお金もなくて住む家もない生活。さあどっち?」
まあ、こんな極端な選択肢、ありえないけど、本人にわかりやすいようにとあえて極端なのを。
「お金があるほうがいい。貧乏はいやだ。」
「そうだよね。ずばり言わせていただきます。このままで行くと、あんたは貧乏な大人になるよ!ごはんもろくに食べられないかもね。」
「だって、銀行に行けばお金あるし、大丈夫だって。」
「それはお父さんのお金でしょうが!あんたは今子供だからお父さんのお金でごはんだって食べられるけど、あんたも大人になったら自分で働いて自分のお金で暮らしていかないといけないの!」
「そんな・・・。」
「お金持ちの大人は子供の頃、字も丁寧に書くし、マス目もはみ出したりしない。お母さんに言われなくたって宿題もする、ピアノもする。自分で考えて行動できるんだ。嫌だなあと思っても、我慢してやり遂げる。これがお金持ちになる方法だよ。それがどう?あんたは、みんな逆の事してるでしょ。まあ、あんたが貧乏になりたいんならそれでもいいんだけどさ。お母さんは貧乏な大人になったらかわいそうだと思って、親切で言ってあげているんだよ。」
これまた極端な言い方でねじ伏せてしまった。が、くりーむはそれを疑わない。他人には聞かせられないが、我が息子だけだし、いいでしょう。くりーむの能力ではこのくらい言わないと効き目はない。
「わかった。ぼく、これからちゃんとやるよ!」
この素直さは彼の最大の武器なのだが、持続しないんだな。たぶん明日になってまた言わないとだめだろう。親も忍耐。