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ダンスの基本(その11)でご紹介した『音楽表現』について、今回はワルツのバリエーションを例に実践してみます。 【呼吸を使うタイミング】 1小節目の手前のイントロの終わり部分で息を吸い、1小節目の大きなアクセントの1拍 目の直前で息を吐いて、1拍目を力強く踊ります。 イントロの部分と同様に、2・4・6・8小節目の終わりのピックアップ(準備)の部分で 息を吸い、その直後の強い小節「3・5・7・8小節」の大きなアクセントの1拍目の直 前で息を吐いて、1拍目を力強く踊ります。 ※ 各小節毎に光と影が存在して、1小節目と 2小節目、3小節目と 4小節目、 5小節目と6小節目がそれぞれ繋がっています。光と影を踊り分けましょう。 そして、7・8小節目はハイライト・シーンとなります。【1】ナチュラルターン1~3 カウント:123{強い小節で、1拍目は大きなアクセントに注意して踊ります(以下、同様)}。1.男性、壁斜めに面して右足前進(1~2で1/4右回転)。女性、壁斜めに背面して左足後退(1~2で3/8右回転)。2.男性、左足横。女性、右足横。3.男性、右足クローズ(2~3で1/8右回転)、LODに背面して終わる。女性、左足クローズ、LODに面して終わる。※準備として、1の直前に大きく息を吸うことで胸が大きくふくらみ、呼吸が体幹(コア)の筋肉を活発化させ、シェイプを継続すると共にもっとスペースをつくり出します。【2】ナチュラル・ピボット カウント:223(弱い小節)1.男性、左足後退3/8左回転・ピボット、新壁斜めで終わる。女性右足前進3/8右回転・ピボッティングアクション、新壁斜めに背面して終わる。2.男性、右足前進1/2右回転、壁斜めに背面して終わる。女性、左足後退1/2右回転、壁斜めで終わる。3.男性、左足後退1/2右回転、壁斜めに面して終わる。女性、右足前進1/2右回転で壁斜めに背面して終わる。※ポイント:各回転は、前進又は後退した後、体重が掛かった軸足の上で行います。【3】ツイスト(前半) カウント:323(強い小節)1.男性、右足前進・壁斜め。女性、左足後退して右回転開始、終わりに少しライズ。2.男性、左足前進後1/2右回転、壁斜めに背面して終わる。女性ヒールターン右足HT壁斜めで終わる。3.男性、右足を左足の後ろに交差、壁斜めに背面して終わる。女性、左足前進、壁斜めに面して終わる。 【4】ツイスト(後半) カウント:423(弱い小節)・男性4~6.ツイストを解きます。男性、右足の上でツイストを解いて右へ1/4回転、中央斜めに面してクローズドポジションで終わる。・女性4.右足前進壁斜めOP(アウトサイド・パートナー)。5.左足前進・右1/4回転、中央斜めに背面して右足後退準備で終わる。【5】フォーラウェイ・リバース&スリップピボットで中央斜めへ、 カウント:523&(強い小節)1.男性、左足中央斜めに前進。女性、右足、中央斜めに後退。2.男性、右足、右サイドリーディングでフォーラウェイに後退。横へ左1/4回転。女性、左足、左サイドリーディングでフォーラウェイに後退。3.男性、左足フォーラウェイでCBMPに後退、左1/8回転。次いで、右足を体重を掛けずに後ろへポイント、女性をクローズドポジションに導きます。女性、右足フォーラウェイでCBMPに後退(小さく)、左足CBMPに保つ。次いで、右足の上でピボット(5/8回転)してクローズドポジションとなり、左足前進準備して終わる。 &.男性、右足後退。右足上で3/8左回転、壁斜めに面して終わる。女性、左足前進。次いで、左足上でピボット(1/4左回転)。壁斜めに背面して終わる。【6】リバース・スイブル カウント:62&(弱い小節)男性、壁斜めへ左足前進左1/4回転、右足横左1/4回転、左足CBMPに後退。右足を左足の前に交差して壁斜めに背面して終わる。女性、壁斜めへ右足後退1/4左回転、左足横1/4左回転、右足前進OPで壁斜めに終わる。次いで左足、前方へ伸ばして体重を掛けずにポイント、左を向いて終わる(女性の頭が左を向いていることでカウンターバランスが得られます。(カウント:3&)プロムナードピボットでLODに背面します3男性、右足前進して左へ1/4回転PPになる。女性、顔を右に戻して左足前進、PPになる。左回転を開始。&男性、左足前進して左回転LODに背面して終わる。女性、右足CBMPに前進、左回転してLODに面して終わる。※次に備えて大きく呼吸をします。【7】レッグロンデ723 <ハイライト・シーン> カウント:723(強い小節)1.男性、右足LODへ後退TH、左足、前方から左へ。次いで、(左足を左側に保持したまま)右足H上で左へ1/2回転。LODに面して終わる。女性、左足、CBMPに前進。2.男性、左横にある左足を右足の後ろへ交差(1~2間で、右足を軸に左足で円弧を描いたことになります)。LODに面したまま。女性、2右足横へ、&左足、CBMPに前進。3.男性、前方の右足へ体重を移しつつ(左足は同じ場所にポイントしたまま)、交差を解きながら、右足B上で左へ1/2回転。次いで、左足を前に保ったまま、右足上で、更に左へ1/2回転。LODに面して終わる。女性、3右足横へ、&左足、CBMPに前進。【8】スピン <ハイライト・シーン> カウント:823(強い小節)男性、(男女間の中心を軸に)1左足CBMPに前進、&右足横へ、2左足CBMPに前進、&右足横へを繰り返し。女性も同様に、1左足CBMPに前進、&右足横へ、2左足CBMPに前進、&右足横へを繰り返して、男女間の中心を軸に、二人で回転を継続します。<同時掲載> yahooブログ へ
2012.04.27
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ダイヤモンド・コレクションの第11回目、今回は音楽表現についての紹介で、一番刺激的な項目となります。 私自身、音楽に対してのこのような知識は無く、よほど優れた先生に師事しない限り、このようなことを意識することもなかったに違いありません。めぐり遭えたことに感謝です。 タイム、すなわちタイミングについて、より深く見て行きます。音楽の構成を理解し、それを使って表現や動きをより豊かにします。ダンスを魅力的に、リズミカルに音楽に調和させてくれるのは、最終的にはタイミングや間の取り方となります。 偉大なダンサーと一般のダンサーの違いは、主にタイミングの質にあり、間の取り方の違い、どう間を取るか、どのように奏でるかの違いとなります。魅力的なタイミングとそうでないタイミングの違いとなります。同じステップでも、踊り手によって違いが出ることになります。 ここで、大切な2つのキーワード音楽の構成とフレージング(ダンスをどのように見せるか、ピアノを弾くならどのように楽譜を奏でるか、どのようにステップするか、どのようにタイミングを取るか、間を取るかに関連)を紹介します。<音楽の構成> 音楽を構成する時のルール、クラッシックの構成について 音楽は8小節ずつ構成されます。これを、大きく分けると「イントロ→Q→A」の構成となります。 イントロダクションintroduction Q:1~4小節はQuestion A:5~8小節はAnswer<ルール[1]アクセント(Accents)> スローの場合 1234、2234、3234、4234、5234、6234、7234、8234 アクセント : 各小節毎に、1 拍(ビート)目はもっとも強く、3拍目は中くらいの強さで、 これらはナチュラル・アクセントと呼ばれます。 アクセント = リズム となります。 ボリュームにもパワーにも、小節毎に違いがあります。 アクセントのないダンスは、見ていても面白みがなくリズミカルではありません。 ※ アクセントはリズムであり、リズムこそダンスの魅力を引き出す鍵となります。 ※ 熟練ダンサーは、第二アクセント(2拍目であったり3・4拍目であったりその終わり てあったり様々で、決まっていません)も使います。これは、ラテンでもスタンダードで も大変重要な要素です。 ※ ワルツの場合のアクセントは、1拍目のみとなります。<ルール[2]:ハーモニー(Harmony)> 1~8小節の内、各小節毎にQとAがあり次の構成となります。 1小節目:Q、2小節目:A、3小節目:Q、4小節目:A、 5小節目:Q、6小節目:A、7小節目:Q、8小節目:Q *7・8小節目は、ハイライト・シーンとなり、魅力的な小節となります。 ※ Q&Aは、音楽でいわれるカデンツァ(ライズ&フォールの様な音の波)をもたらします。 ※ 小節毎に光と影が存在します(Q&Aは繋がっています)。 例 : 1小節目:Q と 2小節目:A は繋がり、3と4小節目も繋がっています。 ※ スタンダードでは、8小節毎にハイライト・シーンを使うことができます。 ハイライト・シーンは、スピン・ライン・ホバーなど特別なものがお勧め。 ※ 調和が大切。 ゴールデン・コンビネーション : フェザーステップ・リバースターン・スリーステップ (ステップが、音楽のアクセントやハーモニーと調和)<ルール[3]:ピック・アップ(Pick-Up)> ピックアップ(リードイン) : イントロみたいなもので、強い小節へリードします。強い小節への準備(プリパレーション) となります。 ピックアップのあるタイミング : 2小節目の終わり、4小節目の終わり、 6小節目の終わり、8小節目の終わり ※ ピックアップの直後に強い小節が来ます。<呼吸のテクニック(Breathing Technique)> 踊り手にとっては、ピックアップ(準備)は最も重要な要素で活力の基になります。準備の部分が、フレージングをつくります。 デモンストレーションやセグエや競技で踊る場合、ピックアップ(準備)や大きなアクセントが非常に重要な要素となります。 【呼吸を使うタイミング】 1小節目の手前のイントロの部分、ピックアップ(準備)で息を吸い、1小節目の大きな アクセントの1拍目の直前で息を吐きます。ピックアップは、フレージングの鍵となります。 呼吸は、イントロやピックアップや重力を利用する動きにも働きかける重要な要素です。 ※ 2・4・6・8小節目の終わりのピックアップのタイミングで、しっかりと息を吸って、その直後 の強い小節「1・3・5・7・8小節」に備えましょう。<同時掲載> yahooブログ へ
2012.04.18
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現在中級クラスで練習中のパソ・ドブレのアマルガメーションを纏めたので掲載しておきます。 先週、最後のフィガーまで行ったので、後は皆さんと繰り返し練習して音楽に合わせて踊り込んでゆきたいと考えています。皆さん、頑張りましょう。※パソ・ドブレで重要な要素である『ザ・プロムナード・シェープ』と『ザ・カウンター・プロムナード・シェープ』を追加してみました。<同時掲載> yahooブログ へ
2012.04.11
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ダイヤモンド・コレクションの第10回目、今回はライン3回目「ランジの仲間」のご紹介です。1. ランジとその仲間 今回はフェンシングのラインから生まれた ライト・ランジ、レフト・ランジ、セイムフット・ランジをご紹介します。 (1) ライト・ランジ ライト・ランジは、フェンシングのライン「右手による前方への突き」から生まれました。 男性は、クローズド・ポジションから右斜め前方へ半歩前進します。左脚サポーティングフットを伸ばしながら、女性よりも少し早く動きを止めて、膝を緩めた右足の上でバランスを保ちます。 女性は、左足を左斜め後ろへ半歩後退した後、左膝を少しゆるめてバランスを保ち、トップを男性から離れて左後方へ開いてゆくイメーシ゛。背骨を回転させて自由に行います(半歩後退の後のバランスが取れているからこそ、可能な動きで、頭の左後方への広がりは、後退の後に行うのがポイント。後退と同時に行ってしまうと広がりが短時間となり、薄っぺらなものになってしまいます)。 頭と頭の距離が効果的なラインとなります。この時、男性はほぼ垂直を保ちスウェイも回転も加えずに、女性の広がりによってスペースをつくります。※1.このフィガーは、色々な踊り方ができます。回転やスウェイをもっと加えて、アクションの特徴を変えることもできます(例:男性、右斜め前方へステップした後、左脚を伸ばしつつ「左足~頭まで一直線」になるように意識しながら、左回転します)(画像参照)。 ※2.このステップで大切なことは、女性のしなやかな伸びです。女性は、ステップした後一直線をつくりながら左斜め後ろを見るようにしなやかに伸びます。※3.ラインのほとんどの主役は女性です。男性は、黒子で女性を美しく見せることがポイントとなります。※4.女性は、ステップした後ほんの少し左へスウェイしそれから斜めへのアクション、それからラインを作ってトップを開きます。<オポジション・ポイント・ポジション-1> ライトランジの後、ライズして一旦スウェイチェンジすることで女性が左足を閉じてウエイトを右足に移し、左足を後ろへ伸ばします。二人共、右足軸足で左脚部を伸ばした形となります。そして、スウェイを変えてもっと大きなラインをつくることもできます(画像参照)。 (2) レフト・ランジ プロムナード・ポジションから踊られることが多く、男性は左へ半歩ステップ、右脚サポーティングフットを伸ばしながら、左足軸足でバランスを保ち、「右足~頭まで一直線」に伸ばして ランジ・アクションを行いますが、この時ライズを伴って高い位置で行われます。 女性も同様で、右へ半歩ステップ、左脚サポーティングフットを伸ばしながら、右足軸足でバランスを保ち、「左足~頭まで一直線」に伸ばして ランジ・アクションを行いますが、この時ライズを伴って高い位置で行われます。 レフト・ランジは、オーバースウェイに繋げて踊ることが多いフィガーです。レフト・ランジの後、一旦高い位置から降りて、オーバー・スウェイを行います。<オポジション・ポイント・ポジション-2> レフト・ランジの後、一旦スウェイチェンジすることで女性の左足を閉じて、ウエイトを左足に移し、右足を後ろへ伸ばします。二人共、左足軸足で膝を少しゆるめで右脚部を伸ばした形となります(画像参照)。そして、スウェイを変えてもっと大きなラインをつくることもできます。 (3) セイム・フット・ランジ 男性、壁に面して右サイドに女性の左サイドをコンタクトして、女性、LODに面して左サイドを男性の右サイドにコンタクトしてホールドしたポジションから開始します(アライメントの一例)。 男性、壁に面して右足横へ、ランジアクションを行います 女性、LODに面して、左脚サポーティング・フットで送りながら右足を半歩後退、左足を前方へ伸ばしたまま右足膝を少しゆるめて軸足とし、この上でバランスを保ちつつ、ランジと同じように背骨を自由に回転させてトップを左斜め後方へ開きます(画像参照)。※5.セイム・フット・ランジは、ウインナワルツ以外は全て踊れます。 (4) セイム・フット・ランジを使ったアマルガメーションの紹介 中央斜めへ、ナチュラル・テレマーク(女性ヒール・ターン)の後、セイム・フット・ランジを踊ります。次いで、女性は前方に伸ばした左足にしっかりと体重を掛けて、スウェイを換えた後、左足の上へ移動してレベロペ「右足キック」します(この時、男性は左足軸足でライズ)。次いでスウェイ・チェンジしながら、女性は右足後退して先程と同じ位置で再度セイム・フット・ランジ、そしてオープン・テレマークをP.P.で終わります。<同時掲載> yahooブログ へ
2012.04.08
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