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2004年11月29日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『ファーゴ』 (1996) FARGO ジャンル サスペンス/ミステリー
(LD)ファーゴ
 アカデミー賞 主演女優賞 受賞

なんなんでしょうね、この殺伐とした感じは。間抜けな犯人組のブシュミともうひとり、ブルース・ウィリス似の男が この映画の雰囲気の主流を作っているように感じました。 無口 無感動 無表情 無関心。。何をやってもうまくいかない、わめき男 ブシュミと 絶妙に合ってます。 この"無○○"的空気は 全ての登場人物に通じるように感じます。 主人公の妊婦の捜査官。 おいおい、、妊娠8ケ月で殺人事件の捜査をするなよ! まさに、彼女のお腹がいちばんの恐怖でした。 目を覆いたくなるような恐ろしい妊婦殺人事件に発展するかも、、という恐怖感を感じさせます。それでいて、彼女の淡々とした働きぶり。しかも有能。やがてその捜査のツボを心得ているやり方に 見るほうも落ち着いてくるのですが。 お腹の子を守るという 意識の薄さにはヒヤヒヤしっぱなしです。 又 彼女の夫がまた、、妻への愛情表現の言葉と裏腹な 表情の無さ! 笑顔の無さ! あれはコーエン兄弟の流の ユーモアなのかな。 そして、 ブシュミ同様、能無し男ぶりで光っているのが、ウィリアム・H・メイシー。 彼は「カラー・オブ・ハート」でも「シービスケット」でも ある"枠"にはまったイメージ通りの人物を実にうまく表現するッ人ですね。今回のキャラの、先を読むことの出来ない予想力の無さも無○○に通じるものを感じます。 妻を危険な目に合わせる事にまるで無関心。愛情が無いからといえばそれまででしょうが。事態が収拾つかなくなっていっても何も出来ないでいるという無能ぶり。とここにも"無"。 

このように 全体的に どこか上の空のようなムードで 人物もくせもの揃い。 操り人形のような印象を感じます。ブシュミとメイシーが右往左往するのが効いてます。 それはもちろんコーエン兄弟による 操りでしょうが、二人の映画作りはユーモアが鉄則だそうですから、「こうしたら面白いよ 弟よ、」「うん、兄さん」というようなやりとりで 事件もどんどん展開していくよう。派手なカーチェイスなど期待すると拍子抜けしますが。

きわめつけは 粉砕機で人間をブインブインと削っちゃって、白い雪が真っ赤な肉片だらけなトコ。 粉砕機から 削りきれてない足が突き出しているのに、ゾッとするよりもユーモラス。 靴下をはいた足がなんか かわいい。犯人を護送しながら、 「なんで、こんなことを 良い天気なのに」と、運転手が言うけど、 天気で締めくくっておしまい。 そういえば これは実話を元にしたそうですが、雪だるま式に事件は犠牲者を増やしちゃったんでしょうか。。。主演は、ジョエル・コーエンの妻で「真実の行方」のフランセス・マクドーマンドで 96年度アカデミー主演女優賞を受賞しましたが、 つまり"伊丹監督と宮本信子"夫妻のような関係でしょうか。 "篠原監督と岩下志麻"のような重々しさはないですね~。


【ストーリー】
 アメリカ中北部の田舎町を舞台に、偽装誘拐が引き起こす惨劇とそれに関わる人々の奇妙な姿を描いたユニークな犯罪ドラマ。
 ミネソタ州ミネアポリスに住むカー・ディーラーのジェリー・ランディガード(W・H・メイシー)は借金返済のために(以下ネタバレ)

コーエン兄弟はその特異な作風で知られる、80~90年代アメリカ・インディペンデント映画界の雄だが、この作品はその真価がもっとも発揮された一編と言っていいだろう。実話を基にしているとはいえ、ほとんどは創作だというストーリー自体の面白さももちろんだが、個々のキャラクターのおかしさとさりげなくも効果的な台詞の数々は、ドラマの完成度を極限まで高めている。雪に覆われた白い町で起こる血みどろの物語。まさに“白のフィルム・ノワール”と呼んでもいい。カンヌ映画祭で監督賞に輝いただけでなく、アカデミーでは主演女優賞と脚本賞も獲得した逸品。(キネマ旬報より)

監督: ジョエル・コーエン
製作: イーサン・コーエン Ethan Coen
出演:
フランシス・マクドーマンド  Frances McDormand マージ・ガンダーソン
スティーヴ・ブシェミ  Steve Buscemi カール
ウィリアム・H・メイシー  William H. Macy ジェリー・ランディガード
ピーター・ストーメア  Peter Stormare グリムスラッド
ハーヴ・プレスネル Harve Presnell ウェイド
ジョン・キャロル・リンチ John Carroll Lynch ノーム・ガンダーソン
クリステン・ルドルード Kristen Rudrud





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最終更新日  2005年10月21日 20時40分56秒


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