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2004年11月30日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『マスター・アンド・コマンダー』 (2003) MASTER AND COMMANDER: THE FAR SIDE OF THE WORLD  ジャンル アドベンチャー/アクション/ドラマ シネマト
マスター・アンド・コマンダー(期間限定) ◆20%OFF!
海を舞台にした ヒット作では「パイレーツ・オブ・カリビアン」「タイタニック」がある。あの華やかさより、もっとクラシックで文学的味わいの作品だ。ナポレオン時代のイギリスとフランスの海上での戦いの日々が舞台。イギリス艦隊 サプライズ号の艦長ジャック・オーブリー (ラッセル・クロウ)は少年兵たちにとっての師(マスター)であり、船員達にとっては指導者(コマンダー)。しかし、こんな子どもまで 何故乗船しているのか? 戦争で人不足になり、子どもまで狩り出されていたのだ。そんな少年たちを厳しい戦いと任務の中 オーブリーは英雄ネルソンの提督の逸話で勇気づけたり、激励したりと、父のような包容力の憧れのマスターだった。優秀な指導者に恵まれて成長していく話と言うとロビン・ウィリアムズの「今を生きる」に通じるものがある。そうした優しさと同時に、冷静な判断力 対処力というのも見せてくれる。嵐の中船員がひとり海に投げ出されるが より多くの船員の乗った船を救うために、その命綱を切る。、船員達に侮られた心弱い若い士官候補生の顛末は、尊敬される器がなければ上司として失格であるという厳しい世界を見せる。 狭い艦内、大勢の男、男、男、、人間関係が、統率が崩れたら 命を落とす事にも成りかねない。

やられたら どこまでも追いかけてとことんやりかえす、当時、どんな戦略で戦いをしたのか、戦いぶりに夢中になった。霧に紛れて攻撃を回避、偽のマストで敵を惑わせる。風向きと潮の流れを読み、敵艦の後尾に回りこむ、当時の航海戦術が面白い。 監督に「クロウは オーブリーにぴったり。リーダーの資質を持つ男」と、1年間 主演を説得されたという。原作の巨体、筋肉もりもりなオーブリーそんままに タフなカリスマ艦長、海の男の頼もしさを見せてくれる。 オーブリーと良いコンビの艦医マチュリン、「ビューティフル・マインド」でクロウと共演、「ドッグ・ヴィル」のポール・ベタ二ーが老けた役作り。 長期間、同じ場所に居合わせる艦内(しかも男ばっか)、友情ドラマも熱い(暑苦しい?)。植物や動物を愛する繊細で知的な人物だが、自らの開腹手術をやってしまうという、ブラック・ジャックな 根性も見せてくれます。 そうそう、「ロード・オブ・ザ・リング」のピピンがいます!ピピンはピピンにしか見えない~。 新しい冒険に出てきたか?

 「1805年―ヨーロッパ征服を狙うナポレオンの前に多くの兵士の命が犠牲となった。窮地に立つ英国軍が、一人の艦長のもとへ送り込んだのはまだ幼い少年たちであった…。」  という、宣伝文句が問題になったそうですが やっぱり内容といまいち合ってない気がする。 "歴史小説 男のロマン"では 女性観客の動員がみこめないだろうという予測からの宣伝コピーだそうで。でも 「ロビンソン・クルーソー」や「宝島」「15少年漂流記」のような冒険話に通じるものがあり、地味めだけど楽しめた。日本女性に受けの悪い もっさりラッセルも「俺についてこい~!」な兄貴肌の風格が好きだわん。 「ビューティフル・マインド」に続いて ラッセル作品いっちゃいました~。 

●原作 監督
全20巻からなるパトリック・オブライアンの世界的ベストセラー海洋歴史冒険小説「“オーブリー&マチュリン」シリーズから第10作目『南太平洋、波瀾の追撃戦』を軸に映画化。 広大無辺な洋上を舞台に、伝説的艦長と少年兵士たちの絆と 成長を迫力の映像で描いたスペクタクル・アドベンチャー。監督は「いまを生きる」「トゥルーマン・ショー」のピーター・ウィアー。彼の「トゥルーマン・ショー」は嫌いだが、このクラシックな男の世界の映画は素晴らしい。

【ストーリー】
 ヨーロッパがナポレオンに席巻されつつある1805年、海の上でもフランス勢力は圧倒的優勢を誇っていた。劣勢のイギリス軍は、それまでに多くの兵士を失い、幼い少年たちまで徴兵しなければならない戦況に立たされている。そんな中、弱冠12歳の士官候補生ブレイクニーら数人の少年たちも兵士として軍艦サプライズ号に乗り込む。そして、伝説的な名艦長として名を馳せるジャック・オーブリー指揮のもと、  フランス軍の武装船アケロン号の*拿捕\(下の【時代考証】参照)  という重大任務に向かう乗組員たち。しかし、彼らの前には、大海原の脅威という試練も待ち構えていた…。



【時代考証】

***ナポレポン戦争*** 
1805~14年 ナポレオンは対外侵略を繰り返し ヨーロッパと新世界を動乱に巻き込んだ。 この戦いはフランスとイギリスの経済における覇権争いが中核をなす。17世紀に始まった第2次英仏百年戦争の最期の戦争といえる。すなわち 成長するフランス資本主義の先頭を大陸に広めるため、イギリスの大陸における経済的支配を打倒、フランス商品の市場拡大を意図したもの。

1805年 英、露、オーストリアの 第3回対仏同盟結成。ナポレオンは英国上陸作戦を計画するが、フランス艦隊はトラファルガーの海戦でネルソンの英艦隊に破れ、英の制海権を打倒できなかった。しかし、ナポレオンはアウスリッツの戦いで 大陸で露とオーストリアの連合軍を破り対仏同盟を解体させるなど、大陸へのイギリスの接近を阻止した。

1806年 ナポレオンは大陸制覇は成功しつつあったが、ひとり英だけは侵入を許さなかったので、 大陸封鎖令をだし、英の経済破壊をもくろんだ。コレはヨーロッパと英の通商の禁止であり、英商品を追い出し、フランス商品市場を大陸に確保するためのものだった。 これに対し  イギリスは、*自由拿捕(だほ)令をもって、対抗。フランスおよびその従属国と貿易する船はすべて拿捕するとの挙に出た。

1806年、こうした封鎖令に苦痛を感じた大陸諸国で反抗の手が上がる。スペイン、続いてオーストリアなど。 しかし ナポレオンは露と密約を結んだり、皇女マリー=ルイズを皇后とし、名門と婚姻関係を結ぶ事でイギリスとトルコを覗く全ヨーロッパに君臨した。

***ナポレオンの没落***
大陸封鎖令はイギリス経済に打撃を与えたものの、この令には矛盾があり、イギリス商品を一切しめだすためには フランス工業の飛躍的進歩が必要で、ヨーロッパ各国に商品を供給させなければならなかったが、その為にはイギリスの海運力が必要だった。 結局はイギリスの経済力・海運力を否定する事は不可能だった。 封鎖令の内容も 時に厳しく 時にゆるくと ム密貿易も許されたりと変更、動揺せざるをえなかった。

封鎖令は大陸諸国に苦しみをもたらし、 ついにはナポレオン支配に不満を抱くこととなる。 真の自由は民族自身の力によらなければならぬという、民族意識を高めることとなる。 

***ナポレオン戦争の意義***


しかし、皮肉なことにナポレオンの植え付けた自由の意識が諸国民の自覚を高め、民族意識をめぜめさせ、結局はナポレオンは没落する事となる。ナポレオンによって伝播された自由意識と、さらに解放戦争でつちかった民族意識の精神が ヨーロッパ全土に土着。 19世紀の世界史の流れを決定する大きな要因となっていく。
(文英堂 解明世界史 / 羽田明 豊田堯 中山冶一共著)

監督: ピーター・ウィアー Peter Weir

ラッセル・クロウ Russell Crowe ジャック・オーブリー艦長
ポール・ベタニー Paul Bettany スティーヴン・マチュリン医師
ビリー・ボイド Billy Boyd バレット・ボンデン
ジェームズ・ダーシー James D'Arcy トーマス・プリングス
マックス・パーキス Max Pirkis ブレイクニー
マックス・ベニッツ Max Benitz ピーター・カラミー






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最終更新日  2005年10月21日 20時36分57秒


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