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2005年07月05日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『太陽の帝国』 (1987) EMPIRE OF THE SUN

(太陽の帝国)003.jpg
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第2次大戦下の中国、日本軍の収容所での11歳のイギリス少年の成長過程を描く。 J・G・バラードの自伝的色彩の強い同名の小説を基にのスティーヴン・スピルバーグ監督。 「バットマン・ビギンズ」のクリスチャン・ベール、ジョン・マルコヴィッチ、ミランダ・リチャードソン他

1941年、クリスマスを迎えた上海。 ジェイミー(クリスチャン・ベール)は 両親と英国租界地域で上流の暮らしをしてた。 英国人らは、中国への日本の侵略が始まるまで、英国での暮らしぶりをそのまま続けていたのだった。中国人の使用人、運転手に囲まれ、上流学校に通うジェイミー(クリスチャン・ベール)は、飛行機に夢中。 日本軍の「零戦」が大好きでパイロットになることが夢だった。 彼には戦争の恐ろしさはまったく分かっていない。ただ、「零戦はかっこいい!」だけなのでした。 

(太陽の帝国)005.jpgやがて日本軍の進攻で、ジェイミーは砲弾、銃声の飛び交う市街で、両親と離ればなれになってしまう。 なんとか、屋敷に戻ってみたら、屋敷は略奪の跡だらけ。かつての使用人も冷たい目を向け、価値のありそうな家財道具を勝手に運び出していってしまった。 屋敷でひとりぼっちで母の帰りを待っていたが、街からは、どんどん欧米人がいなくなっていく。 ベイシー(ジョン・マルコヴィッチ)とフランク(ジョー・パントリアーノ)の2人のアメリカ人に拾われるが、まもなく日本軍に捕まり、日本軍の捕虜収容所へと送られる。

(太陽の帝国)004.jpg収容所では 両親の友人、(ミランダ・リチャードソン他)、ローリング医師(ナイジェル・へイヴァース)らに見守られ、精神的、肉体的に成長していく。 捕虜のボス格、ベイシーの使い走りとして収容所内を忙しく立ち回る。鉄線ごしに 自分と同じように空を飛ぶことに憧れる日本人少年(片岡孝太郎)と心を通わせるようになった。 やがて終戦。ジェイミーにとってのこの戦争とは?

スピルバーグ監督で、収容所のお話といえば「シンドラーのリスト」。ユダヤ人捕虜収容所を壮絶に描いてますね。 今作では、生々しいシーンというのはありませんでした。 何かと 批判される監督ですが、戦争映画は、何の為に作られるかっていうと、大抵は"反戦"のためですから、 スピルバーグ監督の作品だけが"偽善"くさいと 槍玉にあげられるのはおかしいと思います。

この映画では、ジェイミーの純真さが 生意気さがうるさいと感じるトコもありました。 でも、スタンド・プレーが目立つ点はあっても、子供だし、主役だし。 彼がホテルの窓から戦艦に面白半分に手鏡信号をしてしまって、街が爆撃受けても、 上海の街が逃げ惑う人々でごった返しの中ジェイミー一家だけ自家用車に乗っていて、窓に悲痛な人々の顔をガラス越しに他人事に見るのも、子供で戦争の重大性を理解できないから。 彼の戦争や収容所生活への 冒険のような元気さ明るさで乗り切る姿は ある意味救いでした。

かつての使用人が 家財道具を運び出す際にジェイミーに平手打ちをしていく。 突然の立場の逆転。使用人らは帰る場所があるけれど、両親とはぐれたジェイミーを守ってくれる人はいない。 ベイシー(マルコビッチ)はジェイミーにはいろいろな意味で大人の逞しさ、汚さ、弱さを見せてくれる。 純粋な子供の心は 徐々に世の仕組みに気づいてく。 コレだけの体験をしては、元の"おぼっちゃま"には戻れはしないでしょうね。 けれど、戦争時、皆が大変な思いをしたし、生きているだけでもラッキーな事。 ジェイミーの視点から、 でも、いろんな事が見えました。とても、優れたお話だと思いました。 

●クリスチャン・ベイル
彼は、 子役の頃から、"おぼっちゃま"だったんですね~。
「アメリカン・サイコ」では"おぼっちゃま"が猟奇趣味へ行っちゃいました!。
「バットマン・ビギンズ」では"おぼっちゃま"が世の悪と戦う!
そうそう、「若草物語」でも、隣の屋敷のローリーは"おぼっちゃま"でしたよねー。 
「バットマン・ビギンズ」の子供時代の話で、子役がいましたが、どんな顔だったか思い出せません。かわりに、この「太陽の帝国」でのベイルの顔が「バットマン~」のストーリーの中にインプットされたような感じです。

●その他の出演者 感想 
ベン・スティラー? どこにいたのでしょう~。マルコビッチの相棒の誰かかな・・ 伊武さん、悪く映ってますねー。 仕方ないよね。敵国日本兵だもんね~。 今の謙さんのような扱いは、ハリウッドでは破格なことなのね。。日本は敵国だった事は事実だもんね。 ガッツ石松さんは無難に映ってましたね。だけど捕虜に乱暴するとか、非人間的扱いをしたとかいうひどい描かれ方はしてないけど。一応、日本に気を使ったかな? だけど、 ジェイミー達が「天皇のために~」っと神風特攻隊?や日本軍を見る視線は、今の北○○を見る私たちのような気分だったんだろうな、、っとか思いました。

監督: スティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg

出演: クリスチャン・ベイル Christian Bale
ジョン・マルコヴィッチ John Malkovich
ミランダ・リチャードソン Miranda Richardson
ナイジェル・ヘイヴァース Nigel Havers
ジョー・パントリアーノ Joe Pantoliano
ベン・スティラー Ben Stiller
伊武雅刀
ガッツ石松
山田隆夫

SF作家、J・G・バラードの自伝的小説の映画化。第二次大戦中、両親とはぐれた少年が、強制収容所で力強く生きていく様を描く。前半の日本軍による上海侵攻のダイナミックな描写、少年とゼロ戦パイロットのみずみずしい交流など、印象的なシーンが多い。近年のスピルバーグは何かと批判されるケースが多いが、本作に限ってはもっと高く評価されてしかるべきだろう。






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最終更新日  2005年07月18日 23時52分23秒


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