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ジョニー・デップ


2008年01月06日
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カテゴリ: 日本文学
出版社/著者からの内容紹介

理に巣喰うは最強の敵――。京極堂、桜の森に佇(た)つ。
当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな――2つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。房総の富豪、織作(おりさく)家創設の女学校に拠(よ)る美貌の堕天使と、血塗られた鑿(のみ)をふるう目潰し魔。連続殺人は八方に張り巡らせた蜘蛛の巣となって刑事・木場らを眩惑し、搦め捕る。中心に陣取るのは誰か?シリーズ第5弾。





このミステリーがすごい! 1998年国内編第4位


ようやく第5弾って感じです。早く邪魅の雫まで到達したいんですけど、なかなかですね。も~、どんどん深みにはまってしまってます。
京極堂の”憑き物落し”シーンは、悪魔のようだと形容されますが、情があってカッコよく、ホントに楽しみです。



「あなたが――蜘蛛だったのですね」
冒頭からいきなり物語りの、犯人と京極堂が対峙です。。

タイトル”「じょろうぐも」のことわり”が示す通りの蜘蛛の物語。蜘蛛の巣状の構造の美しさが作品の眼目をなします。

今回の物語は、一見それぞれ独立しているように見える 三つの連続殺人事件 が、からみあいながら進展していきます。

●東京警視庁の刑事・木場修太郎が捜査を担当する、「目潰し魔」による女性刺殺事件。

●いさま屋と待古庵が遭遇する、房総半島の旧家・「織作家」を襲う家庭の悲劇。




<京極堂シリーズ>は全部つながった話で、今作では過去の登場人物がいっぱい出てきました。レギュラー 京極堂、木場修、榎木津はもちろんです。

刑事:木場修 は、部下:青木と共に、「目潰し魔事件」追跡。そこに、『鉄鼠』から名前が出ていた友人の川島新造が容疑者NO.2として浮上し悩みます。『狂骨の夢』の心理学者:降旗も、指名手配中の犯人の担当精神科医だたことから木場修に専門家としてのアドバイスをします。

探偵:榎木津 は、失踪捜索依頼から、「連続絞殺魔事件」に関わります。この榎木津探偵事務所に『鉄鼠』の元神奈川県警刑事が:益田弟子入り、『魍魎』で登場の弁護士:増岡と、探偵事務所で出会い、肩を並べて京極堂を訪れます。

青木と益田 が京極堂の示唆で、それぞれが抱える 事件の類似 に気づいていく時、これまでのシリーズでも、複数の話が交差する作りでは同じなのに、違った特長が見えてきます。 まるで大きな蜘蛛の巣のような事件のつながり。 読者は登場人物と同様に、外側の糸から中心部へと向かってゆっくりゆっくりたどらされているのだと、。
そんな構成になっていたのかと「蜘蛛の巣」がおぼろげに見えてきたとき、、驚きました。


『狂骨』で登場した伊佐間、『鉄鼠』登場の今川 は、今作で合流。ともに織作家に滞在。二人とも榎木津の海軍時代の部下。もともと知り合いだったのかは不明ですが、なかなか息の合ったふたりです。


『魍魎』の樋口加奈子や『姑獲鳥』の久遠寺涼子 といった名前も事件に大きな影響を与えてます。


『魍魎』で重要な位置を占めた 柴田財閥 今回も重要な辛味があります。今作のキーワードである織作家とのつながりも。


関口巽 は、ところが今回ほとんど登場しません。そのせいか?今回ウンチクは以前ほど無いような。。関口がいないと、京極堂のウンチクはわりと穏やか目なのでしょうかね。


今のところ、シリーズ中では、『狂骨』と、この『絡新婦』がお気に入りです。『魍魎』も面白かったんですが。。次々読むと、次々面白い。。やっぱり、女性が絡む割合が多いもののほうが読みやすい気がします。



絡新婦

日本で言う斑蜘蛛(まだらくも)、女郎蜘蛛の事で、中国ではこの漢字を使うそう。中国語読みだと「ロスインプウ」となる。江戸時代の絵師である鳥山石燕が刊行した「画図百鬼夜行」と言う妖怪百科から題名となる妖怪を取っているのだが、その画集の中でこの絡新婦の文字を使っている。 

「絡新婦」の図は、母胎としての母蜘蛛が中心にいて、そこから発っせられた子蜘蛛が外側に向けて仕掛けていくと言うように書かれている。今回の小説の事件もそのような構造を持つ。中心に犯人がいる。犯人はその目的のために周囲の状況をたくみに操作し、また嘘の情報で周囲を誤誘導し、結果として周囲に散りばめた子蜘蛛を使って事件を起こさせると言う形なのである。詳しい仕掛けは小説に当たってもらった方が良いのだけど、これにより結果として犯人は何も事件を起こさないと言う事になる。犯行は子蜘蛛がする


■京極夏彦 読書感想

『姑獲鳥の夏』 『 魍魎の匣』 『狂骨の夢』  『鉄鼠の檻』 『絡新婦の理』 
『塗仏の宴 宴の支度』 『塗仏の宴 宴の始末』 『陰摩羅鬼の瑕』  『邪魅の雫』 
『巷説百物語』 『続巷説百物語』 『後巷説百物語』  『前巷説百物語』 『嗤う伊右衛門』









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最終更新日  2009年06月21日 21時38分34秒
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