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ジョニー・デップ


2009年10月26日
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カテゴリ: カテゴリ未分類




【内容】

テーマは次々と起こり未解決なままに終わる子どもの行方不明事件。連れ去られた子どもたちは性的虐待を受けるか、快楽殺人のえじきとなり、連れ戻すことに成功したとしてもトラウマという生涯の傷を負う。けれど連れ去られる前の子どもたちの毎日がすでに地獄のようだったとしたら?
寝室から突然消えたアマンダ・マックリーディの捜索を依頼してきたアマンダの叔母ビアトリスが明かすアマンダの暮らしは、とても幸せとはいえなかった。母親のヘリーンは麻薬とアルコール中毒で定職もない。娘の失踪にも本気で心配するどころか、テレビの取材に娘の無事を訴える自らの演技に夢中になっている始末。
満ち足りた幼年期を送ったとはいえないパトリックは、この事件で傷つくのが怖い。しかし、これまで補佐役に徹していたアンジーがこの事件に異様な執着をみせることで2人の気分がすれ違ったまま依頼を受けることになる。
警察との良好な協力関係によって捜査は進み、アマンダ奪回のための映画ばりのハデなアクションシーンまで物語は一気にのぼりつめる。しかし中盤で、まるでエンストをおこした車のように物語は停滞する。これは単純な幼児誘拐事件ではないらしい。麻薬取引と取引の途中で盗まれた20万ドル、組織の仲間割れなどが絡んで事件の真相がいっこうに見えてこない。見えたと思ったら裏があり、その裏にはさらに裏がある。
複雑な展開が最後まで飽きさせない。これほどの長編を引っ張っておきながら、なんとも後味の悪いエンディングを用意するところなどは、レヘインの真骨頂といったところか。この答えでほんとうによかったのか。パトリックと共に迷い悩みながら、読者はひたすらに続編を待ち望むことになるだろう。(木村朗子) より

【感想】

ほんとに、ルヘインさんはひどい。

釈然としない終わり方で、強くテーマを感じさせられました。

日本国憲法にあるように、全ての子供には世話をされ、大事にされる権利がある筈なのに。(←そんなような言葉)この世の中にはひどい闇があるらしいですね。
この本が、幼児虐待を扱っているようだと気付いた時、どんなラストを迎えるのか、知りたくない、読むのを止めようかと思いました。
でも、結局読んじゃいましたね。子供は取り戻せるのか、一体何処にいるのか、生きているのか死んでいるのか。小さくても救いがあるならそれを感じたくて。

舞台となる町では、子供の誘拐や虐待がちょこちょこあるようですね。前回読んだ『闇よ、我が手を取りたまえ』でも、ありました。異常者の犠牲になる子供の話は吐き気がします。それだけなら、猟奇小説でくくられてしまうでしょう。また、警察の組織に遵守しない警官のはなしも、ルヘインさんの手にかかると警察小説っぽくもなくなります。もちろん主人公は探偵ですから、そもそも警察の枠外の物語です。 

題名の『愛しき者はすべて去りゆく』は、そのままの意味なら、誘拐されたり、虐待されたり、消えていく子供たちのことなのでしょう。
そうした異常者の犯人たちは一掃されますが、肝心のパトリック達が関わる発端となった少女アマンダは依然として行方不明のままです。そして、その行方が分かった時に明らかになることに、またまた驚きました。

読後に強く残るのは、闇に消えてしまう寸前の子供を救おうとしていた大人たちのことでした。悲惨な状況から子供を救おうとする人々のせっかくの思いが、踏みにじられた結末には、もっと違う解決法はなかったのかと、思えてなりません。人々の善が、無駄になってしまうのが無念です。子供の幸せを何より優先させる道はないものか、と。法律だけでは、人の幸せは守れないな、と。


さらに、主人公のパトリックが、なりゆきというか、そこで果たした役割は、納得がいかず残念。せっかくアンジーと暮らすようになり、ふたりで自分たちの子供を持つ話までするようになったのに、事件の結末を迎えると。。パトリックの選択に、愛想をつかしたアンジーは出て行ってしまいます。法律は守った、でも、大事なものを無くしてしまったみたい。パトリックにとって、アンジーは心象風景のすべての善きことの象徴、という存在のはず。ということは、アンジーが去っていくのを指をくわえて見ているパトリックの気持ちは、まさに題名そのものというわけですね。事件では、男らしくクールなのに、結構カッコ悪い。
ふたりの行く末がまた分からなくなりました。








ベン・アフレックの監督デビュー作品として「Gone Baby Gone」映画化されている。



【著作】
デニス・ルヘインさん本

『ミスティック・リバー』 映画化
『シャッター・アイランド』 映画化
『コーパスへの道』七編収録の短編集
『運命の日』


『スコッチに涙を託して』
『闇よ、我が手を取りたまえ』
『穢れしものに祝福を』
『愛しき者はすべて去りゆく』
『雨に祈りを』





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最終更新日  2009年10月30日 09時39分31秒


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