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きょう東京都内で公明党大会があった。神崎代表が「今後2年間は小泉政権で行く」と言えば、招かれた小泉首相も「今回の台風や地震でも公明党は被災者の立場に立って努力している。そういう活動があるから選挙で強い」と持ち上げた。公明党が小渕内閣下で自民党と連立を組んで10月で丸5年になった。蜜月はまだまだ続きそうだ。発足当時、この自公の橋渡しをしたのが、公明批判の急先鋒で知られた野中広務だった(「野中広務 差別と権力」魚住昭著)。野中はそれまで、公明党が選挙のとき学会施設や電話をタダで使っていることを批判したり、学会刊行紙の掲載写真に写っている有名画のなかに届け出のない絵画があると指摘したりしていた。それが、約10年前、当時の公明代表が暴力団関係者と密会している場面を撮影したビデオが流出した騒動があって以降、一転これを利用して公明党側に急接近していった。野中はそのパイプを使って99年、参院で過半数割れして不安定だった小渕政権に公明党を加えるのに成功するのである。現在のような一騎打ちの小選挙区制度において、自民党議員たちは、全国600万票以上あるといわれる学会票にどれだけ助けられているか分からない。さて、その野中がちょうど1年前、「毒まんじゅうを食った人がいる」という言葉で小泉政権を批判し、突然政界を引退した。思い起こせば、野中は97年4月、沖縄県の米軍基地に絡む改正駐留軍用地特別措置法が可決されたとき、「国会が大政翼賛会にならないで欲しい」と発言したのをはじめ、今回、小泉政権が進めたイージス艦のイラク派遣にも最後まで反対していた。野中はマスコミによって悪代官のイメージができあがったが、その政治信条は公明党のそれに最も近いハト派である。「素晴らしい人です。細やかな気配りがあって人間として温かい」と高く評価していたのは、ハンセン病団体の人たちだった。タカ派の自民党と平和主義の公明党の「緩衝役」を欠いてしまった自公政権は今後どこに向かうのだろうか。自衛隊のイラク派遣期間を延長するかどうか、憲法9条をどう改正していくか、など「踏み絵」が続く。BOOK検索蓮4044
October 31, 2004
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今年は異常気象が目立つ。7月は雷が多かった。太平洋高気圧が平年よりも広く日本上空に張り出し、気温の高い日が続いた。太陽熱で暖められた空気は上昇気流となって積乱雲をつくる。この積乱雲が大量の雷を発生させた。7月の全国の落雷数は昨年の1・6倍で166万回。福島・栃木両県境の帝釈山で落雷を受け6人が死傷するなど事故が相次いだ。家電製品の故障も続発した。松下電器産業によると、ファクスやテレビなどの落雷被害による修理依頼・問い合わせが、7月の1か月間で昨年の約6倍にあたる約600件あったそうだ。パロマの給湯器の故障も例年の5倍にのぼったという。しかし、雷は悪いことばかりではない。稲妻という言葉は「稲の夫(つま)」から来ているように、雷は昔から豊作をもたらすものとされてきた。雷によって電気が放たれると、空中の窒素が酸素・水と結合して硝酸になり、これが雨水に溶けこんで植物に窒素を補給することになるからだ(「雑学の力」日本文芸社編)。今年は異常発生した雷に助けられて、コメの発育はこれまで順調だった。9月下旬に農林水産省が発表したコメ作況指数は、コメどころの東北が台風被害を受けていたにも関わらず、不作だった昨年を11ポイント上回る101。政府は、過剰米対策を発動する準備さえ進めていたほどだ。ところが、きのうの農水省発表によると、10月半ば現在のコメ作況指数が98へ大幅に低下したそうだ。9月に100以上だった作況指数が、10月になって平年作を割り込むのは1965年以来である。原因は台風被害の拡大である。直撃を受けた九州では9月時点では99だったのが、なんと一気に85に低下。西日本を中止に全国25道県で9月時点の指数が下方修正された。さらに恐ろしいのは、このデータには10月後半に入って発生した台風23号や新潟県中越地震の被害は反映されていないことである。作況指数がさらに下方修正されるのは避けられないだろう。昔から、地震・雷・火事・おやじという。最近の世情をみていると、地震・雷・火事・台風というのが時代に最も合っているようだ。【DEERS百貨店】 本・雑誌 ◇ パソコン・家電・AV ◇ 生活・インテリア ◇ スポーツ・アウトドア ◇ ファッション・ブランド ◇ ダイエット・健康 ◇ トラベル ◇ 趣味・ペット ◇ フード・ドリンク・ワイン ◇ 現金5万円プレゼント ◇ 出品初心者は30日間無料! 蓮4044
October 28, 2004
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たとえ電話でも、相手がイスにふんぞり返って話していたらすぐに分かる。先日、NHKに問い合わせをしたら、「折り返し電話します」ということだった。ずっと待っていたら、1日以上たって電話がかかってきた。相手の声にまじって、その同僚らの笑い声が漏れ聞こえてきた。同僚らとの雑談ついでに電話をかけてきた印象で、しかも声がふんぞり返っていて非常に不快だった。NHKの受信料支払い拒否件数は、最近一挙に3万件以上上乗せされたという。不祥事の問題もあるが、この態度を見ていると、さもありなんという印象だ。言葉というものは口ほどによくモノをいう。ふんぞり返って話していればすぐ相手に分かるし、逆に、申し訳ないと思って電話に向かって繰り返しお辞儀をしていたら、その誠意もまたちゃんと相手に通じるものだ。きょう「話す力が面白いほどつく本」(櫻井弘著)を読んだ。いま巷でベストセラーになっているらしい。「なるほど!」と納得させられたのは、相手を肯定する言葉を使った方が、自分の気持ちを相手に受け入れてもらいやすいということだ。待ち合わせに遅れてきた部下に対し、「駄目じゃないか。遅れて!」と頭ごなしに言ってはならない。怒りをぐっとこらえて「君を待っていたんだぞ」とおだやかに話す。部下はきっと、反発するより前に「悪いことをしたな」という気になるはずだ。「早く起きなさい」とは言わずに「いま何時かな」と聞く。「こんなことも分からないのか」と相手を否定する前に「ここまでは分かっているんだね」と相手を立てる。言葉遣いひとつで、互いに理解し合えるものだという。この著書には、言葉の効果的な使い方を紹介するおもしろい話が載っていた。客船が太平洋のど真ん中で沈没寸前になった。あなたは乗組員だとして、どうやって乗客に海に飛び込んでもらうか。もし乗客がイギリス人だったら「紳士なら飛び込みなさい」と言えばいいそうだ。米国人だったら「保険がかかっているから安心して飛び込みなさい」。ドイツ人だったら「船長の命令だ。飛び込め」。イタリア人には逆に「飛び込むな」と言った方が効果的だそうだ。ところで、もし乗客が日本人だったら。「みんな飛び込んでいるよ」というのが一番効果があるそうだ。【楽天市場】本・雑誌 ◇ パソコン・家電・AV ◇ 生活・インテリア ◇ スポーツ・アウトドア ◇ ファッション・ブランド ◇ ダイエット・健康 ◇ トラベル ◇ ホビー・ペット 蓮4044
October 26, 2004
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イソップ寓話集にこんな話がある。あるとき、家の中にいた子ヤギが、外のオオカミに向かって窓越しに悪口を言った。するとオオカミは「オレをののしっているのはお前じゃない。お前のいる場所だ」と言ったという。作家イソップはこの寓話について、場所や時期というものが強いものに挑む勇気を与える、と解説している(「この言葉!」森本哲郎著)。だが、この話はむしろ逆の解釈の方が自然だろう。つまり、本来弱い者も立場さえ変われば強気に出られることを皮肉っているのである。一昔前、世間を騒がせた疑惑の総合商社こと鈴木宗男・元衆議院議員はこの子ヤギの典型であろう。国会という家の中にいる間は恫喝を繰り返し、思いのままふるまった。イスラエルを訪問したときは、会談をドタキャンされたアラファト議長に詫び状まで書かせた男である。だが、ひとたび逮捕されると、あっけなかった。疑惑が次々と表沙汰になり、腹心の道庁の幹部から「重石がとれた」と言われたのだ。議員バッジを外せば、ムネオも一匹の子ヤギに過ぎなかったわけだ。最近、この子ヤギのはかなさを見せつけられたのは、日歯連1億円献金隠し事件で在宅起訴された村岡兼造・元官房長官である。告発された橋本龍太郎元首相や青木幹雄・同党参院議員会長は、村岡よりずっとクロかったのに嫌疑不十分とされた。昨年の総選挙を区切りに議員バッジを外していた村岡氏は、すでに「家」を失っていたのである。村岡氏は現金授受の現場にいなかったことはすでに明らかになっている。週刊誌上で「生け贄にされた」と怒っているのはごもっとも。在宅起訴が内閣改造前日だったことも、政治ショーの匂いをぷんぷんさせる。橋本派の会計担当者の逮捕だけで事件を幕引きすれば世論の反発は避けられない。そこで、子ヤギが生け贄として差し出されたのである。さて、さきのムネオの話だが、先日、次期総選挙では北海道で地域政党を立ち上げて出馬すると表明した。子ヤギは家の中にいなければ、オオカミに食われてしまうことを思い知ったようだ。【楽天市場】本・雑誌 ◇ パソコン・家電・AV ◇ 生活・インテリア ◇ スポーツ・アウトドア ◇ ファッション・ブランド ◇ ダイエット・健康 ◇ トラベル ◇ ホビー・ペット 蓮4044
October 24, 2004
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「国家には仰ぎ見るものが必要である」と語ったのは、マレーシアのマハティール首相だった。先日、首都クアラルンプールを訪ね、世界一高いというペトロナス・ツインタワーにのぼってきた。88階建てで高さ約452メートル。観光客が上ることができる41階のスカイブリッジから見下ろすと、東西南北あちこちで高層ビルの建設が続いているのが分かる。南西方向約1・5キロ付近には、マスジット・ジャメという寺院がある。この付近で二つの川がひとつになっている。かつてこれらの川の上流にはスズの鉱山がたくさんあって、スズを洗った泥水がこの付近にたまっていたという。クアラルンプールという地名は、マレー語で「泥が交わる場所」という意味なのだそうだ。そんな泥の街がいまやアジアの成長センターになったのだから歴史は分からない。ツインタワーの南西の小高い丘には高さ世界第4位(421メートル)のKLタワーがそびえ、街中には高架電車が走る。私が泊まったホテル周辺のブキ・ビンタンという繁華街はデパートが林立し、日本の池袋あたりと見まがう発展ぶりだ。これがいまのクアラルンプールのひとつの顔だ。だがその一方で、ブキ・ビンタンの大通りから一歩路地裏に入ると環境は一変し、屋台やバラックの家々が軒を連ねる。食事代は表通りの5分の1程度。喧噪が絶えることがない。さてこれらのどちらが本当のクアラルンプールなのか。旅を終えたいま、どちらもクアラルンプールの真の姿だ、という当たり前のことに気づいた。マレーシアという国は複雑だ。民族的にみれば、5割強はマレー人が占め、華人が4分の1、インド人が1割である。宗教的にはマレー人はほぼすべてがイスラム教徒。華人は仏教、儒教、キリスト教などさまざま。インド人はヒンズー教徒が8割だ。彼らはこうした民族・宗教の雑多のなか、生き抜く知恵を数千年かけて磨いてきたのだ。異宗教の友達同士で食事に出掛けたら大変である。豚肉を注文したらイスラム教徒が怒るし、牛肉にしたらヒンズー教徒が怒る。企業が制帽をつくろうとしたらシク教徒はターバンを主張し、イスラム教徒の女性はスカーフを譲らない。私は西海岸のマラッカの屋台でビールを頼んだら、店員に「イスラム教徒なのでビールは出しません」と断られた。クアラルンプールで昼下がりにお金の両替に行くと、営業時間なのに「いまはお祈り時間です」と断られた。この国では、互いの習俗や文化、価値観を尊重し合わなければ共存していけない。そこで、冒頭に紹介したマハティールの言葉の意味が分かるのである。世界に冠たるツインタワーやKLタワーといった「仰ぎ見るもの」が、雑多なマレーシア国民の誇りと統合の象徴なのだ。マレーシアのまだら模様の発展ぶりを「近代文明に対する背伸びだ」と考えていた私はどうやら間違いだった。BOOK検索蓮4044
October 23, 2004
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海外に出掛けたとき、いつも迷うのは、現地の人たちの行動が好意にもとづくものか、何か企みがあってのものか、ということだ。すり寄ってくる相手を信じているとすぐトラブルに巻き込まれかねない。私の友人は学生のとき、フィリピンで仲良くなった人の家を訪ね、持っていた15万円全額を盗まれる被害にあった。お金を盗まれるのもやっかいだが、もっと悲しいのは、その国に対して悪い印象を持ってしまうことだ。だからといって、警戒ばかりしていても楽しい旅はできない。そこが難しい。先日、マレーシアへひとり旅に出掛けた。いつもそうだが、英語ができない私の旅の頼りは「地球の歩き方」一冊である。西海岸のマラッカから首都クアラルンプールにバスで移動しようと、早朝、トライショーという足こぎ三輪車に乗せてもらって「地球の歩き方」の地図に載っていたバスターミナルを目指した。ところが、それらしき場所に着いたにもかかわらず、バスが一台も見当たらない。1時間くらい周辺をウロウロしていると、タクシーの運転手が近寄ってきて「バスターミナルは3キロほど向こうに引っ越ししたから連れていってやる」と言う。これはいかにも怪しい展開である。地図を見せてどこに引っ越したのか聞いても「載っていない。載っていない」と繰り返すばかり。結局その人を追い払って、近くの小売店の店員に聞いて、本当にバスターミナルが郊外に移転したことが分かった。親切心を裏切ってしまったケースだった。その後、バスを乗り継いで、マレーシア北部のペナン島を訪ねたとき、パラセイリングや水上バイクに挑戦した。問題はマリンスポーツをしている間、だれに財布やパスポートを預けるかである。結局、砂浜にいる怪しいマリンスポーツ業者の「ノンプロブレム」という言葉を信じて、かばんを預けたまま空を飛んだ。着地後すぐかばんの中身をチェックしたが、無事でホッとした。お札の枚数を数える自分が情けなかった。クアラルンプールでは、マレーシア人の親切心に触れた次のような出来事があった。タクシーを降りたあと、「地球の歩き方」がなくなっていることに気づいた。タクシーに乗車した場所まで、もう一度別のタクシーをつかまえて引き返した。そこは「バードパーク」という野鳥施設の入り口で、タクシーが何台も客待ちしていたところである。私は何でも交渉する性格で、そこでも「タクシー料金を下げてもらえないか」と交渉していたから、客待ちしていたタクシードライバーたちは皆、私のことをよく覚えていた。「旅行ガイド本をなくした」と身振り手振りで説明すると、そのうちの一人が、先ほど私を乗せたであろうタクシードライバーに電話をしてくれ、わざわざ届けてくれたのである。ドライバー仲間たちは「マレーシアン・イズ・グッド・ピープル」と繰り返していた。私は何度も何度もおじぎをして「サンキュー」を繰り返した。「マレーシアにもう一度行きたい」。そう思えたことが、私の今回の旅のもっとも大きな収穫だった。【楽天市場】本・雑誌 ◇ パソコン・家電・AV ◇ 生活・インテリア ◇ スポーツ・アウトドア ◇ ファッション・ブランド ◇ ダイエット・健康 ◇ トラベル ◇ ホビー・ペット 蓮4044
October 22, 2004
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先日シンガポールを訪れた。海外へ行くといつも思うのは両替のしやすさである。必ず街角に両替商がいて応じてくれる。ただ、今回の私の旅は、関空出発前に少し時間があったため、最もレートがよかった泉州銀行で7000円分を両替してみた。事前に、格安航空券を購入した阪急交通社からもらった両替優遇券を利用して1シンガポール・ドル=約70円。7000円を払って手に入ったのは100シンガポール・ドルである。8円おつり。電光掲示板の両替利率では、7000円では100シンガポール・ドルに届かなかった。シンガポールに到着後、両替商がたくさん集まっている市中心部、ラッフルズ・プレイス周辺のチェンジ・アレーというビルを訪ねた。ビル内には両替所がずらりと並んで、レートを競い合っている。両替商は数字に強いインド人が多い。この一帯では、1シンガポール・ドル=65円前後のレートである。私は旅行中に必要なお金はすべてここで両替することにした。もし1万円を両替したら、泉州銀行と比べて10シンガポール・ドル以上の差が出る。日本の空港で両替してシンガポールへ持って行き、余ったお金をまた日本の空港で円に戻したとすると、チェンジ・アレーで両替する場合と比べ、最大20シンガポール・ドルの差が出ることになる。15%も割高になる計算だ。もちろん空港やホテル、銀行の両替率が悪いのはどこの国も同じである。ただ、日本国内ではこの3つ以外に両替をする場所が見あたらない実情だ。日本を訪れている外国人のバックパッカーたちはどうしているのだろう。ちょっと古いデータだが、英経済誌エコノミストの2000年の国際比較調査では、衣食住にかかわる生活費が世界一高いのは東京で、2番目が大阪である。調査開始以来、10年間ずっと1位・2位なのだそうだ。そんな国へやってきて、さらに15%も割高な買い物をさせるなんて、日本という国はぼったくりも甚だしい。銀行は丸儲けばかりせず、日本を訪れる外国人たちに少しは還元したらどうだ。これだから、日本では外国人旅行者をあまり見かけないのだ。さらに、出稼ぎにきた人々が母国へ送金する際は必ず地下銀行を利用している。こうしてアングラマネーがとてつもなく膨らんでいくのである。【楽天市場】本・雑誌 ◇ パソコン・家電・AV ◇ 生活・インテリア ◇ スポーツ・アウトドア ◇ ファッション・ブランド ◇ ダイエット・健康 ◇ トラベル ◇ ホビー・ペット 蓮4044
October 21, 2004
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先日、マレーシア西海岸のペナン島を訪れた。ここにはバトゥ・フェリンギと呼ばれるマレーシア屈指のリゾートがある。その砂浜のベンチに座っていたとき、シンガポールから遊びにきていた22歳の青年が話しかけてきた。話題が国家に及んだとき、「シンガポールは、リー・クワンユー首相のおかげで、マレーシアの属国から脱することができました」とうれしそうに話した。元首相のリー・クワンユーは、最近地元紙が企画した「いまどきのアイドルベスト50」という投票で、80歳にしてトップアイドルに選ばれる人物だ。ちなみに2位は台湾のアイドルグループ「F4」で、リー・クワンユーから1400票以上離されていた。いま、シンガポールのショッピング街といえば、オーチャード・ロードである。19世紀まではナツメグの果樹園しかなかったこの一帯を、一大ショッピングセンターにしようとリー・クワンユーが宣言したのは約20年前である。いまでは世界中からショッピング目当ての観光客が集まるようになった。シンガポールの南のセントーサ島を観光の目玉として開発し始めたのはさらに10年さかのぼる。この東西4キロ、南北1.5キロの小さな島はいま、シンガポールでは外せない観光ルートになっている。2ドルの入島税さえ支払えば、島内のモノレール、バスはすべて無料。美しい海、水族館、アトラクションが点在し、極めつけは夜の噴水と光のショーだ。息つく暇もないスピード感! 私が訪れたときは、開演1時間前から席取り合戦が始まっていた。リー・クワンユーの先見の明はシンガポール内で高く評価されている。その元首相がかつていつも口にしていたのが「日本に学べ」だった。ところが最近は中国に軸足を移しているようだ。地元テレビのインタビューで、「シンガポールの成績上位200人の学生を毎年選抜し、中国語とその文化を学ばせたい」と話した。「未来のシンガポールの指導者は中国語で教育を受けた中国の指導者や財界人と親しく交流しなければならない」という。2か月前に首相になった長男のリー・シェンロンに小さいころから中国語を学ばせていたことはよく知られている。ひるがえって日本は、リー・クワンユーのような指導者を持ちえただろうか。バトゥ・フェリンギで出会った青年の口から、コイズミの名が出てこなかった。【楽天市場】本・雑誌 ◇ パソコン・家電・AV ◇ 生活・インテリア ◇ スポーツ・アウトドア ◇ ファッション・ブランド ◇ ダイエット・健康 ◇ トラベル ◇ ホビー・ペット 蓮4044
October 20, 2004
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先日こんな話を本で読んだ。子どもがくも膜下出血で倒れたため、慌ててその73歳の父親が検査を受けたら破裂していない動脈瘤が発見された。だが、高齢のためそれを取り除く手術を受けることができない。その父親は発症の恐怖に苦しんだ末、自殺してしまったというのである。日本の医学の問題点がこれほど凝縮された話はない。最近、脳ドックというのが流行っている。日本に1000近くの検査施設があり、受診に平均6万円ほどかかる。このMRIという磁気共鳴撮影は精度があまりに高いため、患者を15%ほども発見してしまう。60歳代なら20%、70歳以上だと30%にもなる。患者を発見した医者は、アスピリンなど血を固まりにくくする薬を飲ませたり、血圧を下げたりするわけだが、実は、こうした治療をしても、もともと深刻な病気ではなかったため、発作の件数や死亡する確率はまったく変わらない。検査である日突然「患者」扱いされ、不安をあおられたうえ、ムダな治療にお金と時間を費やしただけだったというわけだ。脳ドックではまだ破裂していない動脈瘤が見つかることが多い。成人ではたとえ無症状でも5%程度は動脈瘤があると言われる。精度のいいMRIはすぐ見つけてしまうのだ。医者は破裂率は1~2%程度だと説明し、「放っておいたら大変なことになりますよ」と手術を持ちかける。1~2%でもいきなり死と向き合うことになる。ところで、最近の欧米の2000人以上の調査では、1センチ未満の動脈瘤の年間破裂率は0.05%程度であることが分かってきた。1万人に1人の低確率である。医者に勧められて、動脈瘤をクリップで押さえて破裂しないようにする予防手術した場合、15%の確率で半身不全麻痺や視力障害などなんらかの後遺症が残ってしまう。知らなければ済んだものをMRIで発見してしまったばっかりに、薬を飲み、毎日血圧をはかり、破裂の恐怖にさいなまれ、果ては手術をして15%の半身不随の確率と戦わなければならないである。これを健全な医療の姿と言えるだろうか。ちなみに脳ドックは日本でしか実施されていないのである。聞いたところでは、日本の脳外科医は5000人いるそうだ。人口が倍の米国は3200人しかいない(「成人病の真実」近藤誠著)。私たちが不必要に患者にされるのは、彼らの失業対策のためなのだろうか。この構図は高血圧症も同じ。2000年に根拠不明なまま、高血圧の基準値が140/90に引き下げられた。それ以前の基準値である160/95だと患者数が1600万人だったのに、なんと3700万人にも増えたのである。30歳以上の40%、60歳以上の60%以上が患者で、やれ血圧を計れ、やれ降圧剤を飲め、と勧められる。これなら医療費はいくらあっても足りないだろう。日本の03年度の国民医療費が30・8兆円となったそうだ。診療報酬のマイナス改定で昨年度は一時減ったものの、今年は前年度より2.1%増えて、過去最高という。私自身、これを書きながら、頭の未破裂動脈瘤がいつ破裂するかドキドキしてきた。天寿を迎えるまでに破裂することがないのなら、未破裂動脈瘤があったとしても知らぬが仏でいたい。もし、近いうちに破裂するようなら、「いますぐにでも手術しなさい」と勧めてもらいたい。これは勝手な望みなのだろうか。【楽天市場】本/パソコン・家電・AV/ 生活・インテリア/ スポーツ・アウトドア 蓮4044
October 8, 2004
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今年1月、カンボジアのプノンペンを訪れたとき、ポル・ポト派の大量虐殺をいまに伝える「虐殺博物館」を見てきた。当時のまま残された処刑室の床や壁には、拷問でついた血痕がこびりつき、殺された人々の顔写真が延々と並べられていた。ポル・ポト派は70年代後半、共産主義の旗のもと、私有財産制を否定して都市住民を農村に追いやり、抵抗した知識人ら170万人を殺したといわれる。そのポルポト派の元幹部たちを裁く特別法廷がようやく設置されることになったそうだ。カンボジア政府と国連がすったもんだの末、先日やっと合意文書を交わした。元幹部らが裁かれる罪は、集団殺害(ジェノサイド)と人道上の罪である。我々人類は、こんな非道を二度と繰り返さないため、何年かかっても必ずや法廷を用意して、極悪人たちを被告人席に座らせなければならないのである。93年に設置された旧ユーゴ戦犯法廷でも、ミロシェビッチ元大統領らを法廷に引きずり出した。そこまではよかったが、この法廷の検事らは、NATOによる列車誤爆を捜査対象にしなかった。ミロシェビッチが「勝者の裁判だ」と批判するのもごもっともな話である。より独立性の強い常設の戦争裁判所をつくろうという声が高まり、1年前、オランダ・ハーグに設けられたのが国際刑事裁判所(ICC)である。早くも、コンゴやウガンダの集団虐殺の捜査を始めている。ところが、この国際刑事裁判所の初仕事は、別のものになりそうだ。きょう、イラクで大量破壊兵器の捜索にあたってきた米調査団が「イラクには生物・化学兵器の備蓄は一切なく、核兵器開発計画も91年以降頓挫していた」とする最終報告書を発表した。旧フセイン政権からテロ組織への兵器や情報の供与、さらには米同時多発テロ事件との関係についても「証拠はない」という。では、ブッシュが始めたあの戦争はなんだったのか。勘違いだったというのか。米英のNGOによれば、イラク戦争開戦以後の死者数は1万1千人を超えるという。勘違いでは済まされないだろう。日本の細田官房長官が、国連査察を拒否していたから戦争は間違っていなかったと言っているが、大量破壊兵器のあるなしと、国連査察を受ける受けないというのは、あまりに次元が違いすぎる話だろう。ICCは、ブッシュと小泉とブレアを裁く戦争裁判を準備すべきだ。彼らの罪は、ポル・ポトやミロシェビッチらとどこが違うというのか。おまけに、許せないのは、米ブッシュ政権はこの国際刑事裁判所の設立に今も反対していることである。軍事力で世界を思い通りにできるから、この国際刑事裁判所は目障りなのだ。自分だけ大量破壊兵器を持つ身勝手さが私には理解できない。あろうことか日本の小泉政権までも、ブッシュに追随し、国内法の整備ができていないとかなんとか言って、国際刑事裁判所の設立条約にいまだ署名していないのである。自分らが裁かれるのが怖くて、設立に反対している、と言われても仕方がないだろう。【楽天市場】 本・雑誌 ◇ パソコン・家電・AV ◇ 生活・インテリア ◇ スポーツ・アウトドア ◇ ファッション・ブランド ◇ ダイエット・健康 ◇ トラベル ◇ 趣味・ペット ◇ 楽天フリマから現金5万円プレゼント 蓮4044
October 7, 2004
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外務省改革とは一体なんだったのだろう。2年ほど前、当時の田中真紀子外相に逆らって更迭された前外務次官の野上義二が先日、英国大使に栄転したそうだ。大臣に情報を隠したという大罪は、私たちの税金を使い、「公使」の肩書きでロンドンのシンクタンクに勤務した優雅な2年間で帳消しにされたわけだ。外務省の人事を決める輩はどんな神経の持ち主なのか。昨日は、政府のODAを扱う外務省経済協力局長の後任に、前インドネシア公使を充てることが決まったそうだ。この局長ポストは、外務省改革の象徴といわれ、外部の人間である経済産業官僚がついていたのだが、この試みはわずか一代で終わってしまった。ちょうど1年前、前駐レバノン特命全権大使だった天木直人氏が退官直後に書いた「さらば外務省!」が話題になった。この著書には聞き捨てならないことが書かれてある。天木氏がカナダの日本大使館で公使をしていた90年代半ば、その1年前に催されたサミット関連のホテル代800万円が、ホテル側にすでに支払っていたのに、その後に異動人事で引き継いだ大使館の会計担当官がそうと知らずに再度、外務省側に送金を依頼したというのである。外務省はまったくノーチェックで再度送ってきた。会計担当官がすでにホテル側に支払い済みだったことに気づいて慌てて本省に返そうとしたら、外務省は「返されても処理に困る。聞かなかったことにするから、そちらで処理しろ」と言ったというのである。開いた口がふさがらない。天木氏の上司であった当時の大使は「隠し財産ができた」と喜んで、すべて使ってしまったというから、なにをか況わんやである。だいたい、一度のサミット経費の精算に1年の歳月をかけるとはどういうトロさだろう。この件はのちに、外務省会計課長が「当時の大使の証言も含め、800万円の返還金の存在自体が確認されていない」と発言し、うやむやにされてしまった。よく考えてみると、現在の在外公館には、経済産業官僚やら防衛官僚やらそれぞれ専門の役人が詰めているわけだから、社交だけを担当する外務省職員などとすでにお払い箱になっていいのではないか。91年の湾岸戦争で、日本の戦費拠出額を決める最終打ち合わせが日米で行われたとき、日本政府代表の立場だった駐米大使は同席を許されなかったといわれる。同席する必要がないからだ。2000年には、駐ロシア大使館が、ドリア第一副首相が来日予定であることをまったく知らず、来日3日前になって、本国の外務省職員が日本の新聞報道で知って大騒ぎになったということもあった。慌てて小渕首相との会談がセットされて事なきを得た騒動もあった。ところで、日本の在外公館の多くには、料理人が2人もいるそうだ。大使館員とその家族の健康を診る医務官も70か国以上に配置されている。歳出削減が叫ばれるいま、これは笑いごとではすまない。この医務官の業務のひとつに「旅行者の健康診断に応じる」とあるそうだ。海外に旅行に出掛けた日本人はぜひ、ヒマを持て余した医務官の健康診断を受けることをおススめする。ただし、腕がにぶっていることをお忘れなく!【楽天市場】ブック/パソコン・家電・AV/ 生活・インテリア/ スポーツ・アウトドア 蓮4044
October 3, 2004
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