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河川敷の野原を散策していると、周りの人の声が遠ざかり、野草のかすれ合う音や鈴虫の消え入りそうな声が鮮明に聞こえて来た。いつも来ている淀川も、季節や場所が少し違えば新しい発見がある。人や建物が視界からなくなり、鳥の住む草むらの中、足下に広がる小道が行く先に続いていた。そのまま進むと視野は一気に広がり、目の前は淀川だった。 そこで犬のチロルとのんびりしていると、首にタオルを巻いたウォーキング中のおばたまに出会った。『あら~? このワンちゃんさっきから動かずにじっとしてるから置き物かと思ったわぁ! ホ~ッホッホッ!!』 しばしの雑談後、一見豪快そうなおばたんは自分の旦那の話を始めた。女、借金等全ての道楽をなめつくした人だと彼女はいう。それでも長い間子供達の為に耐えてきたのだと。『近所の人にはややこしくてこんな話でけへんからねぇ。知らないあなたやから話せるんよ。ありがとね。』 どんなに悪態ついたとしても、それが彼女の選び取った道だったのだ。 淀川に日頃の憂さを流し、帰宅後いつもの生活に戻った。
2008年10月25日
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当時は全く思いもしなかったあの時 なんてありきたりの別れだったんだろう またいつでも続きがあると どうせまた会えるのだからと 意識のかけらにすら思わなかった 揺れる犬の尻尾の長い影を見ながら 違う生き物だねと笑っていた 押し寄せる想い 思い出す数々の共有したかった事 あぁあの時が最後だったんだね 今頃気付かされる行き場のない悔しさ
2008年10月11日
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