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2004年04月14日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 私小説といえばこの人田山花袋(タヤマカタイと読む)

 この小説、とにかく内容がすごい。田山は門下生の女性を愛するあまり、恥や外聞も、道徳や慣習などをもかなぐり捨て、ひたすら本能のおもむくまま中年男性の性の悩みを赤裸々に描いている。普通の社会人なら卒倒ものだ。
 物語の結末は、実家の理由で門下生は彼のもとを去っていくことになるのだが、未練が募りつもって、それまで門下生が残していった蒲団に顔を埋め、そこに染み込んだ彼女の寝汗や体臭やらをかぎ、名残を惜しむありさまが「なんとも自然だ」と文学界で絶賛されたんですね。
 ちょっと原作を抜粋してみましょうかね。煩悩の凄さがわかりますよ。

 その向こうに、芳子が常に用いていた蒲団ーー萌葱唐草の敷き蒲団と、綿の厚く入った同じ模様の夜着とが重ねられてあった。時雄はそれを引き出した。女のなつかしい油の匂いと汗の匂いとが言いも知らず時雄の胸をときめかした。夜着の襟のビロウドの際立って汚れているのに顔を押しつけて、心のゆくばかりなつかしい女の匂いを嗅いだ。
 性欲と悲哀と絶望とがたちまち時雄を襲った。時雄はその蒲団を敷き、夜着をかけ、冷たい汚れたビロウドの襟に顔を埋めて泣いた。
 薄暗い一室、戸外には風が吹き荒れていた。
                   「蒲団」田山花袋



 ところで話はそれますが、早稲田の植草一秀さんもきっと自然主義なんじゃないでしょうか。今後は文学者で再起をされたら良いと思うな。話術も巧みだし、説得力もあるし、案外やれそうだね。



テスト (PM 02:21)
テストです
<終>





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最終更新日  2004年04月15日 14時21分28秒
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