＜第５１話＞舞踏晩餐会紅白戦デビュー

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2004/10/12

テーマ：社交ダンス(8693)

カテゴリ：社交ダンスA級への道

「ブライアンみたいな服が欲しい」
パーティの紅白戦に出るにあたって、競技会より気合いが入っていた私たちは、コスチュームも気に入ったのにしようということになりました。紅組なので、私はそのままの赤いドレスでよかったにもかかわらず、
「それなら私もカレンみたいな黒の総ラメのミニドレス買って。」

パーティを目前に控えた週末、二人で西日暮里に出かけました。競技用ドレスではないので、それほど高くないお手頃なパーティドレスを二人で新調し、ウキウキ気分でパーティの日を心待ちにしていました。

1999年8月29日、茨城県つくば市にあるホテルグランド東雲で、教室の舞踏晩餐会が開催されました。結婚式の披露宴で使われる会場には中央にダンスフロアが設置され、周りをとりかこむように丸テーブルが置かれて、ダンスのデモンストレーションを見ながらコースの食事をいただくという形式のパーティでした。２００名くらいのお客さんが、美しく着飾ってテーブルにつきます。舞台では生バンドの演奏が華やかに行われ、食事の合間に誘い合ってフロアで踊るダンスタイムもありました。

私たちはお昼のリハーサルからそこに居ました。紅白戦はプログラムのトップで、各８組がワルツ、タンゴ、ルンバ、スロー、チャチャチャ、クイック、ワルツ、サンバの順に踊って、二人の審査員の先生によって点数がつけられることになっていました。同じ紅組でも、ほとんどが知らない方で、いまいちチーム感がありませんでしたが、どうも後ろの方に行くに従ってうまいカップルが出場するようになっていたみたいです。

リハーサルで初めて特訓の成果を披露すると、先生たちも大変驚かれて、「ずいぶんうまくなったね」と言って下さいました。うれしくて、内心得意でしかたなかったんですが、まだ本番はこれから。何が起こるか分かりません。

そのときは無我夢中で、あっという間に終わってしまい、一応紅組勝利ということで記念品をいただきました。プログラムのトップだったおかげで、ゆっくり食事ができて助かりました。友人の披露宴の余興で、最後の方に出番があったりすると全然食事を食べた気がしないことがありますよね。

パーティが終わってしばらくすると、そのときのビデオが出来上がりました。最初に美しい夜景が映し出され、そこにドラマの出演者みたいに自分たちの名前がテロップで流れた時、思わず「おーっ！」と声が出てしまいました。

しかし2000年の年賀状は、このときの写真を使っています。後にも先にも、写真屋さんに年賀状印刷を頼んだのはこの時だけ。本当にうれしかったんですねー。

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