＜第６９話＞ユニークな結婚式

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2004/10/30

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テーマ：社交ダンス(8731)

カテゴリ：社交ダンスA級への道

もてたい男性に一押しのスポーツは「フラメンコ」です。

大会から２週間後の2000年7月1日、ビデオを撮ってくれた友達の、フラメンコの発表会がありました。百花繚乱、色とりどりのドレスに身を包んだ美しい女性たち、舞台狭しとオープニングがはじまります。

そのフラメンコの友達は、もともと合気道で知り合いました。稽古の後、ファミレスで彼女と一緒にお茶したり、ご飯食べたりしていましたが、そのうち「ぼくも」「私も」と、だんだん人数が増えていき、稽古が終わると「ファミレス部隊」となって、わいわい遅くまで騒ぐようになりました。

合気道「ファミレス部隊」から初のカップルが生まれ、花嫁となったのが彼女。実にユニークな結婚式でした。

合気道の道場での人前結婚式です。

道着姿の二人を描いたウエディングケーキは、合気道仲間が、地元では有名なケーキ屋さんで修行中の弟に頼んで、特別に作ったもの。

先生の気払いの儀式の後、二人で宣言文を読み上げ、道場に集まったみんなからの祝福を受けました。

最初の余興は、新郎新婦による合気道演武。「結婚初日から夫婦バトル」です。

道場いっぱいに長テーブルを並べて、ごちそうをいただきながら、これに続いてさまざまな余興が披露されました。本格的に声楽を習った友達がオペラのアリアを歌えば、ギターの弾き語り、手品から瞬間芸まで、本当にアットホームな思い出に残る結婚式でした。

お腹もいっぱいになり、そろそろ余興もつきたとき、彼女が、

「社交ダンス！」

と、私たちに向かっていいました。

「今日はいいよ。踊る場所ないし、全然予定してなかったから」

すると、皆がいっせいに立って、机を脇によけ始め、真ん中に６畳ほどのスペースが出来てしまいました。

「踊って、踊って！」

道場ですから当然、畳です。しかも私たちは、はだし。

「音楽ないと踊れないよ」

というと、

「みんな、手拍子、手拍子！」

うちのリーダーさんはもうすっかりその気になって、その畳フロアーに出て行って私を呼んでいます。私も覚悟をきめて、その手拍子に、あってるんだかあってないんだかわからない「愛の踊り、ルンバ」を披露しました。

多分、ほとんどみんな、生で社交ダンス見たのは初めてだったんだと思います。あっけにとられたような顔で、手拍子をしてくれてました。

その様子を写真に撮って下さった先生が、
「ねえ、この写真、音楽が聞こえるようだね。」と言って下さいました。

さて、話はフラメンコ発表会にもどります。オープニングステージで１００人ほどの女性に囲まれて、たった一人男性が中央で踊っています。

それは、ファミレス部隊の一人、まぎれもなくOさんです。みんなにだまってあんなことしてたんだー。

ハーレム状態で踊るOさんは、合気道では見せたことのない素晴らしい笑顔でした。

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