2014/06/26
テーマ： 社交ダンス(8732)
カテゴリ： アートのはなし
＜トレド大聖堂＞
マドリードに首都は移転しましたが、トレドは今でも宗教的にはスペインの中心でトレド大聖堂（カテドラル）はスペイン・カトリックの総本山とも言うべき存在です。
1226年に建設が始まり、完成したのは1493年。世界遺産に登録されています。
バルセロナの サグラダファミリア もそうですけど、スペインて何百年もかけて教会建てるの好きですね。
日本では考えられない時間スケールです。
ここが入り口かなと思って行ってみた所は、中が覗けるだけの入り口でした。
大聖堂のまわりを入り口を求めて歩きます。
ほんとデカイ。
またここでも言語のチョイスに日本語はなく、前に並んでた中国人観光客は『そんなもんいらん。』と突っ返してましたがこれも料金に含まれてるんですからもらっといた方がいいですよね。
音声ガイドには時々聖歌隊の音楽やパイプオルガンの演奏も入っていて、それだけ聞いてても雰囲気掴めてよかったです。
ゆっくり解説を聞きながら順路に沿って進んで行くと、日本人カップルに遭遇しました。
そういえば 団結式 の時にトレドのバスツアーを申し込んだとおっしゃっていましたよ。
出遅れたとき 部屋まで呼びに来て下さった方です。
よっぽどご縁があるのかもしれませんね。
さすが総本山だけあって、絵画コレクションもすばらしいものがありました。
『聖衣剥奪』エル・グレコ（1579）
大理石の祭壇も凄いですよね。
これはエル・グレコのスペインでの初仕事だったそうです。
完成した絵を前にして、当時の大聖堂はケチをつけて報酬を踏み倒そうとしたそうです。
キリストの服が赤すぎるとか、キリストより上に人を描くなとか、マリアを３人も登場させるなとか。
ギリシャ語で書かれていた新約聖書を最も理解出来ていたのはギリシャ人のエル・グレコだったらしいですけどね。
天井画も凄い。
エル・グレコだけでなく、ベラスケス、カラヴァッジョ、ヴァンダイク、ラファエロ、ティツァーノといった有名どころの絵画がずらり。
『洗礼者聖ヨハネ』カラヴァッジョ
『聖家族』アントン・ヴァンダイク
『ベールの聖母』ラファエロ
『十字架上のキリスト』ティツァーノ
解説によるとこちらはエル・グレコの師匠（メンター）の絵だそうです。
お宝は絵画だけではありません。
こちら16世紀に制作された聖体顕示台。
おみこしのように祭りの時に皆で担いで街を練り歩くらしいんですが、重さ200キロもあって、コロンブスが新大陸から持ち帰った金が使われているとのこと。高さは３メートルあります。
こちらフェルナンド王とイサベル女王の王冠。
レコンキスタの立役者、カトリック教の守護者、そしてコロンブスのパトロンとしても有名な方々ですね。
時々解説を聞き直したりしながらじっくりゆっくり見て回っていたらいつの間にか６時を回っていました。
外に出るともうチケット売り場は終了しています。
まだ日差しがきつくて日陰を選びつつそろそろ帰りのバスの目星を付けておいた方がいいのではと広場を目指しました。
来た時に乗った赤いバスは姿が見えませんでしたが、経路の違うバスが10種類くらい行き来しているのでどれかに乗れば駅に行けそうです。
ところがバス停に並んでいる行き先表を見てもトレド駅っぽいバス停名が見当たらりません。
誰かに聞いてみようかなと見回すと、みんな地元のお年寄りばっかりで『私に聞くな』という風に目をそらされてしまいます。
椅子に腰掛けていたおばあさんが独り言のように『あら、５番のバスが行ったわ。』みたいなことをスペイン語でつぶやきました。『シンコ（５）』という単語と今通り過ぎて行ったバスの番号からそう思っただけなんですけどね。
『歩いて行こうか？』
私はブンブン首を横に振って断固拒否。こんな日射しの中を歩いたら駅に着く前に干物になりそうでした。
もう一度ガイドブックを開いてよーく読んだら小さくかいてあるのを発見したんです。
『駅に行くには５番か６番のバス！』
さっきのおばあさんはやっぱりそれを教えようとしてくれたんだ。５番６番のバス乗り場は角を曲がった別の場所にありました。
ほんとはトレドで名物のうずら料理でも食べてとか考えていたんですが、帰りの電車が7時過ぎと決まっているし、それを逃すと後がないのでそのときに来た6Dというバスに乗りこみます。
１人1.4ユーロでした。
安い。
思った通り駅まで向かう道は炎天下の坂道でかなりの距離がありました。
レンフェのトレド駅に戻って来ました。
電車の時間まで20分ほどあったので、駅のカフェでビール飲みました。
出来ればもう少しゆっくりしたかったけど、カテドラルはじっくり見られてよかったですね。
午後７時20分、まだ真昼のように明るいトレドをあとにし、マドリードの喧騒へと戻って行きました。
（つづく）
マドリードに首都は移転しましたが、トレドは今でも宗教的にはスペインの中心でトレド大聖堂（カテドラル）はスペイン・カトリックの総本山とも言うべき存在です。
1226年に建設が始まり、完成したのは1493年。世界遺産に登録されています。
バルセロナの サグラダファミリア もそうですけど、スペインて何百年もかけて教会建てるの好きですね。
日本では考えられない時間スケールです。
ここが入り口かなと思って行ってみた所は、中が覗けるだけの入り口でした。
大聖堂のまわりを入り口を求めて歩きます。
ほんとデカイ。
またここでも言語のチョイスに日本語はなく、前に並んでた中国人観光客は『そんなもんいらん。』と突っ返してましたがこれも料金に含まれてるんですからもらっといた方がいいですよね。
音声ガイドには時々聖歌隊の音楽やパイプオルガンの演奏も入っていて、それだけ聞いてても雰囲気掴めてよかったです。
ゆっくり解説を聞きながら順路に沿って進んで行くと、日本人カップルに遭遇しました。
そういえば 団結式 の時にトレドのバスツアーを申し込んだとおっしゃっていましたよ。
出遅れたとき 部屋まで呼びに来て下さった方です。
よっぽどご縁があるのかもしれませんね。
さすが総本山だけあって、絵画コレクションもすばらしいものがありました。
『聖衣剥奪』エル・グレコ（1579）
大理石の祭壇も凄いですよね。
これはエル・グレコのスペインでの初仕事だったそうです。
完成した絵を前にして、当時の大聖堂はケチをつけて報酬を踏み倒そうとしたそうです。
キリストの服が赤すぎるとか、キリストより上に人を描くなとか、マリアを３人も登場させるなとか。
ギリシャ語で書かれていた新約聖書を最も理解出来ていたのはギリシャ人のエル・グレコだったらしいですけどね。
天井画も凄い。
エル・グレコだけでなく、ベラスケス、カラヴァッジョ、ヴァンダイク、ラファエロ、ティツァーノといった有名どころの絵画がずらり。
『洗礼者聖ヨハネ』カラヴァッジョ
『聖家族』アントン・ヴァンダイク
『ベールの聖母』ラファエロ
『十字架上のキリスト』ティツァーノ
解説によるとこちらはエル・グレコの師匠（メンター）の絵だそうです。
お宝は絵画だけではありません。
こちら16世紀に制作された聖体顕示台。
おみこしのように祭りの時に皆で担いで街を練り歩くらしいんですが、重さ200キロもあって、コロンブスが新大陸から持ち帰った金が使われているとのこと。高さは３メートルあります。
こちらフェルナンド王とイサベル女王の王冠。
レコンキスタの立役者、カトリック教の守護者、そしてコロンブスのパトロンとしても有名な方々ですね。
時々解説を聞き直したりしながらじっくりゆっくり見て回っていたらいつの間にか６時を回っていました。
外に出るともうチケット売り場は終了しています。
まだ日差しがきつくて日陰を選びつつそろそろ帰りのバスの目星を付けておいた方がいいのではと広場を目指しました。
来た時に乗った赤いバスは姿が見えませんでしたが、経路の違うバスが10種類くらい行き来しているのでどれかに乗れば駅に行けそうです。
ところがバス停に並んでいる行き先表を見てもトレド駅っぽいバス停名が見当たらりません。
誰かに聞いてみようかなと見回すと、みんな地元のお年寄りばっかりで『私に聞くな』という風に目をそらされてしまいます。
椅子に腰掛けていたおばあさんが独り言のように『あら、５番のバスが行ったわ。』みたいなことをスペイン語でつぶやきました。『シンコ（５）』という単語と今通り過ぎて行ったバスの番号からそう思っただけなんですけどね。
『歩いて行こうか？』
私はブンブン首を横に振って断固拒否。こんな日射しの中を歩いたら駅に着く前に干物になりそうでした。
もう一度ガイドブックを開いてよーく読んだら小さくかいてあるのを発見したんです。
『駅に行くには５番か６番のバス！』
さっきのおばあさんはやっぱりそれを教えようとしてくれたんだ。５番６番のバス乗り場は角を曲がった別の場所にありました。
ほんとはトレドで名物のうずら料理でも食べてとか考えていたんですが、帰りの電車が7時過ぎと決まっているし、それを逃すと後がないのでそのときに来た6Dというバスに乗りこみます。
１人1.4ユーロでした。
安い。
思った通り駅まで向かう道は炎天下の坂道でかなりの距離がありました。
レンフェのトレド駅に戻って来ました。
電車の時間まで20分ほどあったので、駅のカフェでビール飲みました。
出来ればもう少しゆっくりしたかったけど、カテドラルはじっくり見られてよかったですね。
午後７時20分、まだ真昼のように明るいトレドをあとにし、マドリードの喧騒へと戻って行きました。
（つづく）
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