2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全8件 (8件中 1-8件目)
1
![]()
マクドナルドのメニューだけで一ヶ月食生活を保ったら? を実践した告発系ドキュメンタリー映画。マイケル・ムーアのシリーズがあたっての登板だろうが、こちらは取材や調査主体で真実を追うというよりも、自らが結果を示す材料となるという、最もわかりやすく真を得やすい手法で、ジャンクフードは体に悪いか? という疑問と不安に単純に取り組み、二番煎じと意識されることもなく、かなりの人に受け入れられたようである。とは言えこういう話に興味を持つ人というのは、既にそういう不安を感じている人達が大半であって、見るべき感じるべき人は、油や甘味に自制が効かず、日堕落的な日常を送りがちな人達であって欲しいものだが、きっとこういう人等はこれ観たとしても「バカな男だ……」ぐらいの感じで、変わらぬ楽天的な日常を続けることだろう。大体やってることがツライ思いして一ヶ月日3食をマクドナルドのメニューで補うという、あまり普通じゃ考えられないことなので、それでいくらアル中並に肝臓が痛んでしまったところで、そりゃそうさと見られるところが落ちかもしれない。ここにもう少し食品業界の裏の部分とか安全性なんかに触れてもらえれば、もっと重みと深みはあったと思うが、そういう一般ピーに受け入れてもらうにはこの程度の仕上がりでよいのかな。なおDVDには、そういう深い部分に触れた、「ファーストフードが世界を食いつぶす」の著者エリック・シュローサーや、食品業界の顧問達、作品に登場するビッグマックマニアのドン・ゴースクなどのインタビュー集や、腐敗してゆかないマックフライポテトを取り上げたドキュメンタリー等々の特典映像が収録されているらしい。学校に置いてくれないかしら。画質はいかにも安手のドキュメンタリー調で、とても高画質を謳うものではないが、それでも十分。音の方も同等。
2006.03.26
コメント(0)
![]()
アフガニスタン映画。タリバン政権下、イスラム原理主義の抑圧の下生活を続けるカブールの町で、男装をして仕事を得ようと懸命に生きる少女の物語。アフガニスタンといって記憶にあるのは、ソビエトによる侵攻と最近のアメリカによる空爆ぐらいのものだろうか。こんな何の資源も得も無い荒れ果てた土地だというのに、大陸東西を結ぶ重要な場所に位置し、古来より異国や他民族の侵攻、侵略に晒されてきた国。独特の地形風土に守られつつも苛まれ、それでも逞しく息づいてきた人々をそれ以上に追い込んでいったのはなんだったのか。近代の歴史を眺めれば、安定した王政がクーデターにより共和制と移行し、そこで台頭したマルクス主義とイスラム原理主義による対立がソ連の介入を招き、そこにイスラム圏の覇権を担おうとするサウジやインドと紛争を抱えるパキスタンなどの思惑などが関わって内戦へ繋がっていったという感じかな。結局その根本には、こういう貧しく面白味のない国で知識を得、豊かさを知った一握りの人達が、まとまりもないうちからその欲求のはけ口として主義主張を唱え、よりまとまりを崩してしまったってのがあるんじゃないだろうか。日々の糧のために働き、消費し、家庭を育む。生き方などそれだけで十分のはずだが、人は考えられる人ほど、誰でも可能で評価もされず存在価値を見いだし難いそんな生き方を否定しようとし、そしてそんな退屈な日常からの逃避を正当化しようと、それ以外にそれ以上に満たされた生き方があると考えることに意義を見出そうとする。それは今の日本でも顕著に見受けられる意識だが、仕事やモノ、情報に溢れる環境なら、そんな生き方でも擬似的に充足してくれるものは豊富だが、それが著しく不足をしているこういう国では、そんな自分を一番満たしてくれるのは他の論理を否定し屈服させること。それすら正義として自分の価値を高めること。そしてそれをも正当化させる偏った宗教観に傾向していっても不思議ではない。一方でそこには当然否定され屈服させられた意識がどこまでも存在するわけだから、安定など遠のくばかりだろうし、そこに押しつけられた人々、その犠牲となり守るべきものさえ奪われてしまった人々は、その混乱の中にこそ居場所や生き甲斐を見出すしかなく、それが周囲の同じ境遇にあった連中までを引きつけてゆき、今の姿を作り上げてしまったのではないかな。それで大国から空爆されちまうってもホント酷な話だが。お話的にはこんな終わり方かよ……と、ドラマチック性にはちと欠けるし、作り自体もいかにも低予算映画らしく省けるとこ省いた粗い仕上がりも感じるが、その分そういう思いと、なかなかニュース映像だけでは感じられない風土や民衆の描写がリアルに伝わってくる。画質は甘めだが、それがこの国らしい。音も同等、前半割れる
2006.03.24
コメント(0)
![]()
大友克洋が原案・脚本・監督を手がけ、9年の歳月と24億の制作費をかけて作り上げたアニメ大作。のわり、19世紀半ばのイギリスを舞台に、謎の球体スチームボールを廻る大活劇という設定は、あまりに地味という気がしたが、さすが手間暇かけただけあった見応えのある仕上がりとなっている。とは言え私的には大友克洋、漫画にしてもアニメにしても、作者的にはまったく評価していないので、お話に期待しているものはないし、その通りでも結構なのだが、これだけ時間がかかってしまうと、CG技術の向上に合わせることが出来ずに、仕上がってみれば最早古くさいと感じさせられる描写が見受けられ、しかしそれが幸いしてかあるいは意識してか、最近のアニメ映画にありがちな、あまりにビジュアル描写に傾向してバランス欠くような仕上がりを抑え込めたところは評価できるかな。画質はディズニーCG系の目の覚めるようなクリアさにはほど遠い、ちとベタっとした色合いと解像感。よって暗いシーンなどちと見苦しいが、見られないほどではない。音場感もまぁそれなりに頑張ってた。
2006.03.22
コメント(0)
![]()
うぉ……まぁ巷の評判からしてつまらなそうなのはわかっていたし、HDD残量も結構切羽詰まってきていたのだが録ってしまいました。伊東美咲の大胆演技だけが話題になってた森田芳光監督のロマンス映画…と言っていいのかな。まぁそういうわけでお話はどうでもいいんだが、漁師の家に嫁いでいった美人妻が旦那の弟と過ちを持ってしまい……という、描きようによっちゃもっと官能的に仕上がっても良さそうなものを、そんな彼女に遠慮してか、ありがちなつまらん仕上がりとなっている。大体その伊東美咲、ちょっと見ではタイプだったんだが、露出が多くなるにつれ、女優としては仇になるような背の高さや華奢な顔つきが目につき、それでも巷ではやはりビジュアル的に整ったスタイルがウケたのかドラマや映画の出演が多くなってきて、よりその部分で退いてしまったって感じだったかな。まぁ別に推していたわけでもないのだが。そんな彼女に大胆なラブシーン挑戦させても、どう見ても貧相な体、色気も何もないって感じだったが、やっぱつまんないラブシーンだこと。大体、どう愛恋語ろうが、やってることはグロでしかないセックスシーンを今時スローやフォーカスまでかけて綺麗に見せようとする感覚が気にいらんなぁ。別に先っぽぐらい見せいっ! つーわけじゃないけど、こういう男と女の愛憎絡む物語は、その肝心な部分を思いっきり切なく、ヤらしく、叩きつけつけるように見せてくれねば描ききれないと思うのだが、まぁ今売れ線の彼女でそこまではやれないだろうな。とは言えこの程度の仕上がりでもその呼び込みで大半の男はとりあえず一見したくなるだろうから、売りとしちゃ成功なのかもしれないけれど、話も見せ方もフツーだし、これといって他に売る点感じられないのが残念だ。画質はそう悪くもなしだが良くもないボチボチの邦画レベル。音も同等。
2006.03.20
コメント(0)
![]()
クリント・イーストウッドの監督・主演の1977年制作の5作目(多分)。77年と言えば、まさに自分がTVの洋画劇場中心に映画に惹きつけられていった時代だった。そんな中この作を知ったのは映画誌「ロードショー」での白黒新作紹介頁だったかと思う。そしてこの作、当然TVの洋画劇場で初見することになったのだが、まぁそれなりに面白く観れたものの、私としちゃ当時はこういう暴力的な作品にあまり惹かれず、同じ77年の作としちゃ、「JAWS」「グレートハンティング」「オーメン」「サスペリア」…など中学生らしい健全な嗜好に傾向していた頃だった。けど今でこそ、アクションシーンだけで見せてしまう映画など珍しくない時代だが、当時としちゃこりゃその集大成のようなモンだったんだろうな。家潰れるぐらいの集中砲火や、へりとのチェイス、そして最後のバス銃撃と、今見ればあまり意味なくやり過ぎじゃんという気もするものの、当時「お~スゲー」というインパクト与えるには十分だったに違いない。よってお話もこの程度で十分だったというわけだが、まぁ悪くはないだろう。画質はボチボチ。けどやはり青空は抜けはイマイチ。音場感はマルチではかったけど、ビジュアル的には合って不満はない。
2006.03.19
コメント(0)
![]()
と、今宵はそういう一昨年のアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞した「フォッグ・オブ・ウォー」。ケネディ、ジョンソンに至る、まさに危うい時代のアメリカ国防長官を務めたロバート・ストレンジ・マクナマラへのインタビューによって綴られる一作である。政治・経済学のスペシャリストとしてハーバード大ビジネススクールでで教鞭とっていた彼は、戦時中得意の数値解析手法を活かし陸軍航空軍で戦略爆撃の解析および立案の仕事に従事。B-29による対日戦略を効率的として推し進めたという。その後当時経営難にあったフォードに入社し経営を改善し、初めて創始者一族以外からフォードの社長に就任して5週間、ジョン・F・ケネディから国防長官への就任を要請されその職に就き、人間的判断より論理的判断を優先した国防構想を実現した。その後あまりに効率の悪いヴェトナム戦争の戦闘停止を提言しジョンソンと確執が生じ長官を辞したと言われる。履歴をざっと見れば、そういう調子の冷徹な効率主義振りであまり良くは言われなかった人だが、一応公職にある身の自分としては、上辺だけのヒューマニズムや義理人情と唱え、実は保身に走ってるだけのような管理職よりは、よっぽどこういう公と自分の立場に則った徹底した姿勢を持って、その責任においての判断を的確に指示してくれる管理職こそ欲しいものだし、実際それで救われる部分が相当あると思うのだが、賢くなれば狡くなるし、足も引っ張られるだろうし、国から県、町、層が下がれば愚人に合わすもより必要だろうし、ともかく人の世中々効率だけで動きはせぬもの。大体この人だとて、キューバ危機やヴェトナム戦争など、正な理論は結局通用しなかった見える部分もあるわけだけど、劇中でも語っていたように、話すわけにはいかないもっともっと酷く狡い部分が真実として存在し、そこに何よりも自分の身の効率を優先した対処を行っていった結果、最終的に世界銀行の総裁のポストまで就くことができたのだろうな。構成は彼へのインタビューを主体に当時の映像が差し込まれるありがちなものだが、編集の巧さで引き込んでゆく。そしてその表情の変化を克明に描き出そうとするインタビューの撮影シーンは緻密なハイビジョン描写による極上の仕上がり。音作りの方はほとんど必要ない作だがそれに不満もない。
2006.03.12
コメント(0)
![]()
そしてこちらが昨年のアカデミー作品賞。ボクサーの才能に全てをかけ、懸命に成功を目指す女ボクサーと、そんな彼女を煙たがりながらも次第にうち解けてゆく老トレーナーとの絆を描く、クリント・イーストウッドの手による「100万ドルの可愛い奴」。いやぁ、さすがにこちらは見応えあった。以前も書いたがイーストウッドの作は役者使いが絶妙で、画的にも楽曲的にも内容的にも誇張抑えて且つ染み込ませるような巧さがある。よって観る方としてもどこまでそれに染み染まる白さと厚さがあるかで、満足度が違ってくるとは思うのだが、それは内容、作りだけでなく、そういう役者や、撮影、楽曲……アートとまでは言わないけれど、それらを駆使することで作り上げられる映画ならではの見方や楽しみ方をどこまで感じようとするかで大きく左右されるだろう。役者としてのイーストウッドは、顔をいじってあるのだろうか感情の表現には表情的に無理がある感じだが、役者向きのでかい口と目を兼ね備え、表情も豊富だが、美人でもなく戦闘的な顔つきはなかなか使いこなしが難しいと見ていたヒラリー・スワンクの役付けはよいね。次第に様になるファイティンポーズなどきめ細かい演出も冴えている。お話的には、こういう展開はあまり好みではないのだが、なんかきめ細かく作り込むその姿勢が目を惹きつけ、「あぁこれでいんだよなぁ……」という気持ちにさせるラストまで引っ張っていってくれた。色数落として、明暗でくっきり分けて暗はつぶして見られる明で画を作る、彼流の映像世界はこの作で完成の粋か。一見地味で鮮やかさに欠ける画作りながら、ハイビジョン映像がその凄みを克明に描き出し、極上の映像世界を堪能できる。音場感も派手さはないけど観衆のざわめきや質の良い楽曲が心地よく包む見事な出来映え。
2006.03.05
コメント(0)
![]()
今月のWOWOWは昨年のアカデミー受賞作特集。まずはハワード・ヒューズの生涯を描く「アビエイター」。油断してたら3時間近い長丁場。リアルタイム視聴だけに疲れた。それがこの仕上がりの評価だろう。大体マーティン・スコセッシ手がける作ってのはなんか落ち着きがない。いや、見せ場を全体に広げてここぞという気持ちが入るタメがないっていうかな。撮影も悪くないはずだけど、どうも空ける部分が少ないって言うか、ちと腹いっぱいって感がある。それもおそらくこれだけの名を持つと、あれこれ言えるプロデューサーもいないせいかな? って気がするが、ともかくアカデミー作品賞としては、ちと緩い独りよがりを出しす過ぎるって感じだ。そういうわけでドラマの組み立ても今一歩。大体お話の背景となるヒューズに流れる金の姿が見えているようで見えない。夢を追ったアメリカ一の浪費家の生涯を描くにしても、もっと汚い部分の描写を省くとちょっとリアリティに欠ける感じだ。まぁあまり描かれ過ぎてもつまらんが。そして主演のレオナルド・ディカプリオも、なんでこの作にこの役者が……っていうキャスティングの気がしたが、ハワード・ヒューズのイメージとしちゃ相当似ているってのが大きな選定理由だったのだろうかな。それにしてもまだ童顔で色気がなく声が軽いので、さすがに主演男優賞は無理だったろう。あと10年も経てばわからないが。画質においても、そういう監督の嗜好のせいか、色数多く鮮明ではあるがそうとう弄ってぽい画作で素の質感に欠ける。音場感は良好。
2006.03.04
コメント(0)
全8件 (8件中 1-8件目)
1


