Flatのガンプラ製作日記

Flatのガンプラ製作日記

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

flat2775

flat2775

Calendar

2021.08.18
XML
カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「翼の帰る処5 下 蒼穹の果てへ」です。


翼の帰る処(5 下) 蒼穹の果てへ [ 妹尾ゆふ子 ]

前10冊、毎回300ページ越えの大ボリュームでしたが、
いよいよ最終巻です。

最終巻になっても問題はまだ2つ残っています。
1つは魔界の蓋が開きそうになっていること。
もう一つは皇帝の皇位継承問題が片付かないこと。


ヤエトでしょうが、「人間界のことは任せろ、お前はお前にしか
できないことを為せ」と皇女に言われ、ヤエトは腹をくくります。

皇女のことを信頼するときなのかもしれません。
しかし、そうはいっても、帝都にも魔物が出てくるような
情勢なので、人間界のこと、だけではないのですが、そういった
者への対処も、兄弟への対処も、皇位の話も、皇女に任せちゃいます。

そして、ヤエトは北に向かいます。ルシルの助けが得られればと
思ったのですが、それはどうも違うようです。
しかし、違うとどうしても思いたくなかった。なぜならそれは
ウィエナが命を懸けて得た情報だからです。
でも、ダメなものはダメ、ともう一つの手がかりがあると思われる

そこでファルバーンの母と再会したヤエトは驚くべき真実を知ることになります。

魔界への蓋がどこにあるか知り、そして、蓋が空いてしまったことを
知ります。
その魔界への通路ともいえる場所でヤエトはアストラに会います。
アストラは時間の放浪者で、時を順番に進んでいないという不思議な存在です。

話しても、彼はまだ体験していない場合もあるのです。

さて、彼に粘り強く話しかけていたら、彼が「自分も世界とつながっている、
自分も世界に愛されているわけか」と納得してもらえるシーンがあります。
人は孤独、でも、完全に一人では生きられない、他の人、そして世界に
生かされている。

そんなことを思い出させてくれたヤエトにアストラは半単にアドバイスをするのです。
「今まで出会った人、もの、すべてに祈ってごらん。その中で応えてくれるもの
こそがそなたの神と言えるだろう」
そして、ヤエトは正解・・・なのかな、に辿り着きます。
後でヤエトも語っていますが、ヤエトが成し遂げた、というよりも、神が
やりたい、なしたいと思っていることにたまたま合致した、ヤエトは依り代?道具?
として使われた、という感じのようです。

かくして魔界から魔物の侵入の危機は去ったのですが、皇位問題は完全には
決着しなかったようです。
でも、神の依り代となって廃人一歩手前までなってしまったヤエトに
また興味、意欲を持たせることができたのは皇女のおかげでしょうね。

ヤエトの恩寵の力はなくなってしまったようですが、今後も皇女と仲良く
頑張っていくことでしょう。
死なない程度に頑張ってね~

というわけで、とても楽しく読めました。

全体的に軽く過ぎず重すぎず、なかなかの内容で、とても好きです。
ヤエトは病弱なので、ヤエトが戦闘で活躍する、ということは皆無なのですが、
そんなシーンなしでも十分素敵な物語ができるのだなぁと思いました。

良かったです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021.08.18 22:51:43
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: