Flatのガンプラ製作日記

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2024.01.11
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「あやかし草子」です。


あやかし草子【電子書籍】[ 千早茜 ]


千早さんの作品は「透明な夜の香り」を読んだことがあって
他にも読んでみたいと思い、こちらの本を手に取りました。

タイトルの通りあやかしが出てくる短編集となっています。
構成は多彩で人を狂わせるほどの笛の奏者が主人公で
その音色を聴きにくる鬼の話とか、反対にムジナが

化けて里に入り込む話とか、天狗の自由奔放な
生き方に憧れる姫様の話とか、何も考えずとも名作を
生み出せてしまうせいで厭世的になっていた彫師が
本物の龍と出会い、その姿を彫るために本気になる話
とか、イロイロで、それぞれ味わいがありますね。

笛の話は音色を聞くだけの間は問題なかったのですが、
ある時お礼と言って鬼は絶世の美女を男に与えたのです。
見た目は人間ですが、実はまだ人間ではありません。
そのへんに打ち捨てられていた死体から鬼が作った
ものでした。そして100日経つとその女は本当の人間に
なるそうです。しかしその前に触ってしまうと死体に

そんな恐ろしいものを男は最初は恐れたのですが、
あまりの美形だけに「まだ人でもない」と言われても
壊すこともできません。しかしその女の姿をひと目
見たものは誰も彼もぜひ嫁にくれとせがんできます。
この女を渡したらとんでもない修羅場になる事は

女を隠すことにしたものの、男もその女の魅力に
ジリジリと惹きつけられていきます。
男は悟ります。鬼は善意で女を与えたわけではない。
人間が右往左往する姿を見るためだったのでは
なかろうかと。
そして男は・・・





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Last updated  2024.01.11 22:42:40
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