Flatのガンプラ製作日記

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2024.01.18
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「神様には負けられない」です。


神様には負けられない [ 山本 幸久 ]

義肢装具士のお話です。
お仕事小説としてはとても細かく説明があってなかなか
良かったです。
義肢装具士は神様に挑戦するかのようなお仕事
なのですね。

体の左右の対称性や微妙な傾きなどが施されている
わけです。
それを補いたくて、例えば脚の膝下から失った方に
義足を提供したくても、簡単にはいきません。
人の体はそれぞれだし、失った足の部分の形も
それぞれなので、ちょっとのズレ、歪みが
つま先が浮く、曲がっていて歩けない、義足と当たる
部分が痛いなど、とても安心できないものとなって
しまうわけです。
オーダーメイドで型を取り、調整に調整を重ねて、
やっとフィットするものが出来上がるわけです。

想いがこもっているのでしょう。

主人公のさえ子は内装会社を辞めて義肢装具士を目指し、
専門学校に通う。同じチームの二人は寡黙な戸樫と
毎週のように髪色の変わる真純。若い二人に羨望を
感じたり、励ましたり、励まされたりしながら、

義肢装具士の未来は明るいかと言われると難しいです。
需要はあるし、今後も続くはずです。
しかし作業がアナログな部分が多くてなかなか作業
時間に見合う報酬を得られません。
つまり給料安いってことですね。
この部分はなかなか解消されないかもですね。
何しろ機械化も難しいし、大量生産もできないわけ
ですから。
あるのはやりがいなんでしょうね。
体の一部を失って失意のどん底にある人の少しでも
役に立てたら、という思いです。
もちろん前と全く同じというわけにはいなかい
でしょうけど。

ラストは少し中途半端に感じました。
専門学校の終盤、国家試験受けるよりも前で終わりと
なります。
もちろん、さえ子、戸樫、真純の未来に希望が感じ
られるラストだったわけですが、もうちょっと続きが
見たかったです。





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Last updated  2024.01.18 13:15:19
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