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ずいぶん前に買ってあって読んでいなかった本(が何冊もあるのですけど)を今日一冊読み終わりました。
文字が大きくて、一日で読み終えました。と言っても合間に断続的に読んだんですが・・・(おばあちゃんを病院に連れて行った待合室で、ヤッピー☆の迎えに行って車で待っている間、など・・・)
この本は、フィクションです。この小説を書いた方は「言の葉通信」を設立した方。
ご自身のお子さんは、現在養護学校の高等部だそうです。
小説の中で話題になっているのは、いわゆる「軽度発達障害児」の親の心情。
はっきりと重度の障害児なら迷うことなく養護学校と言う選択ができる、けど、ちょっと頑張れば通常学級でやっていけそうな「軽度」の子の方が、親の葛藤が大きい・・・
特学に入れば「普通じゃないか」と言われ、普通学級に行けば「ちょっと変わってる」と言われ、どっちつかずのボーダーライン。
母親のしつけが悪いせいだと言われることもよくある話。
認めたくない父親と祖母。
重いテーマの小説ですが、母親の立場の心情と父親の立場の心情、そしてそれを取り巻くさまざまな立場の人々の考え方をとてもリアルに表現しています。
あまりにリアルで、最初ノンフィクションかと思いました。
「いつの事件?こんな事件があったっけ?」
と考え込んでしまいました。
が、あくまでも小説です。実際に事件があったわけではありません。(念のため)
ただし、これまで起こった数々の事件の中には、このこうたと母親のようなケースが無かったとは言い切れないだろうと想像します。
当事者だけでなく色々な立場の方に読んで欲しい本です。
これもポンチョ♪文庫に持って行くつもり!