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カンテの話や説明をする時に、ギタークラスいうこともありますが、どちらかというとやはり「ギター目線」「ギターを主軸」にした内容のアルバムの方が聞く入口としてのきっかけにもなりやすい傾向があるようですフラメンコギターの世界ではカンテ伴奏として特に敬意を払われていたり名高いギタリストが多数存在もしますが、その中の一人である名手「ホァン・アビチュエラ」のアルバムを紹介します。僕の知る限りでは彼の名前でのアルバムは3タイトル存在するはずですが、ぞのいずれも ギターソロは僅かで(確か1枚目の1曲目と2枚目のラストの計2曲のみ?)有数の歌い手たちを招待して、彼が伴奏したものを録音した実に興味深いアルバムなんです!いずれも新旧問わず素晴らしい歌い手たちが参加していますので、そこから聴き進めていくのも面白いかもしれませんぜひ参考にしてみてください!
2023.11.30
今回、少々迷ったのですが、フラメンコのカンテとしてはもちろん有名なのですが、歌い手としても国民的な存在となった「ホセ・メルセ」を紹介します!フラメンコのカンテは元々は「アンダルシア地方」発祥の芸能であり、スペイン全土で誰もが好んで歌っている、という訳では決してありません「ホセ・メルセ」もアンダルシア・フラメンコの聖地のひとつでもある「ヘレス」という街出身の歌い手なのですが、20世紀後半 大活躍中だったギタリスト「ビセンテ・アミーゴ」の音楽を組み込んで発表されたアルバムが、見事に現代的な洗練とリズムアレンジの仕上がりで、まず こちらがヒット、そして 盟友のヘレスのギタリスト「モライート・チーコ」を交えて発表されたアルバム「アルバ」はフラメンコのリズムを根っこにもちながらポップス的なサウンドアレンジで大ヒット!スペインで「ホセ・メルセ」のコンサートに初めて行った時のことです。1部は ギタリスト「モライート」と二人のコンビで純フラメンコ2部になると バンド大編成で「アルバ」の楽曲を披露していたのですが、途端に会場中の皆が総立ちで大合唱が始まり、実に驚いた記憶があります!(通常 フラメンコで会場が合唱することはニュアンスの難しさ故にほとんどないのです・・)「皆で共に歌える曲」どちらのアルバムも聞きごたえのあるアルバムですので、参考になれば幸いです!
2023.11.29
スペインのフラメンコアーティストにもしカンテについて質問したならばその人が歌い手、ギタリスト、踊り手であることを問わずに、誰もが「古典を聴きなさい」という返答が間違いなく返ってくると思いますただギターの生徒さんから「古いカンテはなかなか聴きずらい」「もう少し現代的で聴きやすいものはありますか?」という質問が多いのも実際です今回は、古典のカンテを歌っているのだけれども、伴奏に「ビセンテ・アミーゴ」や「トマテ」等の豪華なメンバーを迎え、現代的な音使いを交えつつ、様々な古典の曲形式を録音している「カルメン・リナーレス」の「アントロヒア」(2枚組)を紹介します僕も初期の頃、学習に使用したアルバムですが、様々なカンテの形式を学ぶと共にかなり聞きやすいのではないかな?と思います一時期はスペインでも人気があったアルバムでもあり、またギターにフォーカスしても面白い仕上がりになっていますので参考として 導入としてみてください!
2023.11.27
前回まで「カマロン」を紹介してきました!本当はもう少し深い部分まで書きたいところなのですが、今回はあくまで「これから聴き始めていく方々への紹介」という趣旨なので大まかにすすめていきますさて、今回はこちらも故人ですがグラナダの「エンリケ・モレンテ」を紹介します。カマロン同様に、現在のフラメンコにひとつのスタイルとして、大きな影響を与えた歌い手です当時、前衛的なアルバムも発表していましたが、僕のお気に入りは「ドン・アントニオ・チャコンのオマージュ」というアルバムでしょうか※ チャコンは古のフラメンコのカンタオールで様々な曲種形式を整備し現代に歌い継がれていますフラメンコの中にある毒と切れ味、渋さの中に感性が光るペペ・アビチュエラの伴奏も本当に素晴らしいのですが、純粋すぎて 皆さんにはどう聞こえるのでしょうか?僕も最初の5年ぐらいは「よく判らないな・・」」と放置していた記憶があります 笑ちなみに 娘の「エストレージャ・モレンテ」はもうスペインでは大スターの領域の歌い手です※ スペイン語でエストレージャ=星を意味しますがその名の通りまさにスターです!もし現代的なものに興味がありましたらこちらもぜひ聞いてみてください!フラメンコは継承されていくアルテ(芸)でるあることに気づかされますね!
2023.11.26
さて前回に引き続きもう一枚「カマロン」のアルバムを紹介したいと思います先に挙げたのは純粋にカンテとギターのみという正統派なフラメンコでしたが、時代が1980年位になってくるとギターの他に「ベース」「パーカッション」「フルート」等、様々な楽器はフューチャーされ、またレコーディング用のアレンジにも趣向が加わり、前衛的なアルバムが発表されてきますその中で スペイン・グラナダの有名な詩人であった「ガルシア・ロルカ」の詩を全編に用いた「レジェンダ・デル・ティエンポ」というアルバムが発表されますが、ここで ベースやドラムなども含めたかなりロック・ポップス的なアレンジが加わり非常に興味深い作品になっています!当時、「大絶賛」と「非難」の両論が巻き起こったと耳にしますが、(時代やジャンルを問わず変革に賛否がつきまとうのは必然ですよね・・)今を生きる現代の耳で先入観なく聞くとどう感じるのでしょうか?時の流れで変わる価値観と決して変らないものぜひ それぞれの耳と感性で聴いてみてください!
2023.11.23
前回は「カマロン」の事を少しだけ紹介しました。では「どのアルバムがお勧めですか?」と質問されるとなかなか困ったもので・・「全て聴いてください」となってしまうのが本音ですただ、現実的な取っ掛かりも必要かと思いますしギターの「パコ・デ・ルシア」の時にも書きましたが、今後、様々なカンテを聴き始めるときに自分なりの時系列や定点観測地点みたものがあるのも良いかと思いますので今回は カマロンとパコのコラボレーションアルバムの1作目を紹介します(タイトルはそのままです 笑)伴奏はパコ・デ・ルシアとセカンドギターにはお兄さんのラモン・デ・アルヘシラスも参加しています。1作目という事もあり若き日のカマロンの声と共に純粋で脚色のないフラメンコをそのまま聴く事が出来ます!また、この時代はパコのソロアルバムデビューの発売時期と同時進行しているため、様々なギターのファルセータ「メロディ」が伴奏のシーンでも短編的に使われていたりもするので、そういう角度から聴いてみる事も出来るかと思います!そして次に紹介したいのは一気に時代を進めてほぼカマロンの晩年に近くなりますが「ライブ パリ」こちらの伴奏は若き日のトマティートで、純粋さと共に切れ味のあるギターそして愛情と敬意と共に素晴らしいフラメンコを聞かせてくれます!どちらもお気に入りのアルバムですが何度、聞き返しても新たな気付きが与えられるフラメンコですので参考になりましたら幸いです!
2023.11.22

少し時間が経過してしまいましたが、先日、高校時代の同級生でもあり札幌在住のブラジリアン・プロギタリストの(実質はオールラウンドギタリスト)飛澤良一君のライブが都内で行われるという事で伺ってきました!ここで彼の素敵な音楽と人間性、そしてここに至るまでの決して平坦であるはずのないギタリストとしての履歴や物語を記せればかなり興味深いものになる気もするのですがそれはまた機会を見て(本人の承諾を得て)にしたいと思います!他者にも音楽にも寛容で深い優しさを持ちながら、でもあくまで自分には厳しく、そして耳と内なる音へのあくまで謙虚な姿勢は学生時代から変わらない・・そんな彼の音は懐かしさと共に大事な記憶と慈しみを届けてくれました改めて思いますがブラジル音楽の懐の深さ、豊饒さにはいつも感嘆してしまいますハーモニーの響きや親和性もそうでうが、腰に直接反応してくるリズムの抱擁さと共時性とでも言えばいいのでしょうかまたぜひ聞きにいきたいものです飛澤君素敵な再会と音楽をありがとう!
2023.11.16
アウラ音楽院でフラメンコギターの教授活動を始めてから短くない時間が過ぎましたが、習ってくれていた生徒さんの一人がスペイン留学へ旅立つ事になりました。フラメンコギターを学ぶアプローチは本当に様々あるかと思います。最後のレッスンでは「スペインで何をどのように学ぶのか?」自分が通ってきた経験を踏まえていくつかの考え方や視点みたいものを伝えつつ、むしろスペインに住み始めたらそんな戯言は逆に忘れて、改めて先入観なく真摯にフラメンコと向き合ってくれたなら本望かな・・と思ったりもしていますどんな地にも必ず「光と影」みたいものがあります。フラメンコはギターだけで存在するものではなく、歌や踊りはもちろん、アンダルシアの生活文化の所作と切っても切り離せないものその地で暮らし、食べて寝る事、生活してみることでしか見えてこないものが確かに存在します決して目には映らなくても、そこで感じずにはいられない質のものそしてそれを見出す事ができるのはあくまで自分の心の在り様だけ大事な決断と旅立ちに心からエールを送りたいと思います!※ いつも通りといいますか、また写真撮り忘れてしまいましたが・・苦笑また逢う日がくるかとも思うのでまたその時に
2023.11.05
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