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訥々ながらも生きる。君は海を見たか 最終回発症以来明日で3ヶ月になる。一郎は治る可能性があると考えていたが、木口先生はバッサリ否定。「そろそろ気持ちの準備をなさって下さい」。多少の咳や血尿が見られたらすぐ連絡するよう言われる。「一度出たら今度は進行が早いと思います」。入院後は痛み止めの麻薬を撃ち続けることになる。一郎はそうやって患者を生かし続けることが本当のヒューマニズムなのか、身体の痛みではなく絶望的な苦痛を根本的なところから取り除くことこそ本当のヒューマニズムではないかと訴える。「すいません・・・私取り乱してます」。佳子との関係を心配している立石にも新居の完成を急ぐよう詰め寄る。「3ヶ月だ・・・宣告されて明日で3ヶ月目になるんだ・・・正一に万が一見せられなかったら・・・万一間に合わなかったら」。この3ヶ月何も起こらなかった。そして4ヶ月目に入る。しかし貯金の残高は数百円しか残っていない。立石に紹介された医師から3ヶ月持てば半年持つ、半年持てば1年持つと言われている。その後も正一は全く変わりなし。極めて元気。定期健診の結果、肺の影の進行もストップしている。正一が学校へ行きたいと言い出したことから木口先生も許可、3ヶ月ぶりに登校する。ある日の早朝、立石が新居の完成を知らせに訪れる。一郎は正一を叩き起こすと新居へ直行。子ども部屋はヨットのキャビンそのままに作られていた。正一は感激のあまり一郎に胸に飛び込んで泣きじゃくる。一方、立石は職人たちと涙を流しながら淹れ立てのお茶を飲んでいた。その後、一郎、弓子、立石、正一の四人は新築祝いのパーティーを企画する。会場はもちろん新居。洋子や佳子も呼ぼう。「ねパーティってダンスもするの?だって僕ダンスしたことないもん」。正一は立石に手を引っ張られてダンスを踊り出すが、おしっこがしたくなりトイレに駆け込む。「行って参ります!」。その間、三人は正一が本当に治る可能性が出て来たのではないかと話す。一郎は先日秩父のある寺を訪れたことを打ち明ける。患者の家族から教えてもらい、その寺で祈願すると命にかかわる病気でも救えるとのことだった。「立石、もし正一が治ったら・・・俺は神様の存在を信じる。もしも・・・このままあいつが」。その時トイレから正一の声が聞こえる。「パパー来てごらんよ早く!弓子おばちゃんも!」「どうしたんだ?」「すっごくきれいなんだ!トイレの中でさ!僕のおしっこ真っ赤なんだよー!」。凍りつく一郎、弓子、立石。そして十月。「十月十日、正一の野辺の送りを済ます」。邦ちゃんが焼香に訪れ、一郎を飲みに誘う。一郎は大石先生から正一に海を見せたことがあるかと言われた時のこと、正一と一緒に沖縄へ行って初めて夕日を見てショックを受けたことを話す。「僕がショックを受けたのはそのきれいさではなかったんです。年中沖縄の海を見ながら、たぶん日没も年中見ながら、それをきれいだなんて思いもしなかったんです。その海をきれいだとかそういう気持ちで・・・一度も見ていなかったこと」。一郎は大石先生から言われたことを噛み締めていた。「自分は子どもに海を見せていなかった・・・それは極めて当然の話だ・・・僕自身が海を見てなかったんですから」。帰宅すると大石先生から手紙が届いていた。大石先生は一郎に対して生意気なことを言ったと後悔していた。しかしこの3ヶ月のあいだに起こった正一の変化を報告することが自分の義務とも思っていた。封筒には正一が描いた沖縄の展望塔と青い海の絵、大石に宛てた手紙が同封されていた。「先生!僕は今沖縄に来ています!パパと二人だけの初めての旅行で沖縄のオクマというビーチにいます。沖縄の海は真っ青でお日様がきらきら光っています。昨日僕たちは遅くまで二人でいろんな話を寝るまでしました。パパは僕が二十歳になったらバーに連れて行くと約束してくれました。その頃僕には恋人がいるそうです。パパは大人と話すみたく僕にいろんなことを話しました。お前はもう一人前なんだよとパパは僕に言ってくれたので、僕はうれしくて泣きそうになりました。僕は大きくなってサッカーの選手になることをパパと指切りで約束しました。先生、海の絵を描いたから送ります。海の真ん中で光っているのがパパの作った水中展望塔です。二十九日に東京に帰ります。では先生くれぐれもお体を大事に。さようなら。八月二十八日 増子正一」。沖縄の海に正一の書いた字で詩が綴られる。生きているということいま生きているということそれはのどがかわくということ木もれ日がまぶしいということふっと或るメロディを思い出すということくしゃみをすることあなたと手をつなぐこと生きているということいま生きているということそれはミニスカートそれはプラネタリウムそれはヨハン=シュトラウスそれはピカソそれはアルプスすべての美しいものに出会うということそしてかくされた悪を注意深くこばむこと生きているということいま生きているということ泣けるということ笑えるということ怒れるということ自由ということ生きているということいま生きているということいま遠くで犬が吠えるということいま地球が廻っているということいまどこがて産声があがるということいまどこかで兵士が傷つくということいまぶらんこがゆれているということいまいまが過ぎていくこと生きているということいま生きているということ鳥ははばたくということ海はとどろくということかたつむりははうということ人は愛するということあなたの手のぬくもりいのちということ
2021年12月20日
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もう寝るか。君は海を見たか 第十回水中展望塔完成。阪神優勝みたいに会社は超盛り上がり。ほぼ閑職状態の一郎は笑顔を見せながらも醒めていた。今日付で退職する女子社員・芹明日香もその一人。プロジェクトの中心だった一郎を差し置いてのばか騒ぎに不満を持っていた。芹明日香はもうじき社内結婚。浮気されたが、自分の打ち込んだ水中展望塔が海の逆光に照らされた姿を一緒に見たい、そう思って一年間頑張ってきたと言われ何も言えなくなったと話す。「主任さんもそんな方います?待たせてる人に…」。一郎は佳子と一緒に水中展望塔を観ている光景を夢想する。その夜も祝賀会。しかし松下課長や坂上部長から仕事を外された時のことが脳裏をよぎる。そして佳子のことも思い出し、電話で水中展望塔の完成を知らせる。祝杯に誘われるが言葉が出ない。帰宅後も悶々と考え続けた結果、佳子に手紙を書く。「結論から先に申します。貴女との縁談とりあえず白紙に戻していただきたいのです」。佳子のことが決して嫌いではない。佳子の存在が崩れそうになる自分のバランスを支えてくれた。しかし「正一の不幸の前でそんな幸せを例え一瞬でも夢見ている自分を何としても許すことができなかった」。近々正一と沖縄旅行へ行く。おそらく最後の旅行になるだろう。医者から告げられた3ヶ月の期日まで残り二週間。「これ以上書いても弁解にしかならないと思います。貴女の幸せをお祈りします」。一郎と正一は沖縄を訪れる。エメラルドグリーンの海に正一興奮。そして水中展望塔に到着。一郎は現地の喜納昌吉風作業員たちからもみくちゃに大歓迎、正一も大興奮。その夜、正一は大石先生や弓子に手紙を書きながら佳子を呼ばなかった理由を聞く。そして美しい海底を母親にも見せたかったと話す。「ママもしかしたらああいうとこにいるかもしれないね」。さらに「僕が死んだらね・・・やっぱりああいうとこ行くのかなあー。ああいうとこ行けるといいんだけどなー。きれいだしとっても静かだし。人が死んだらお墓に入るんでしょ?でもお墓なんかに埋めちゃうよりああいった海の底に埋めちゃうほうがいいよね」。正一は一郎が自分の将来を考えていると聞いて自分がどんなふうになるのか話してほしいとねだる。中学に入ったらサッカー部に入る。高校に入ってもサッカーを続ける。勉強なんてできなくていい。「お前は大きくなり背もパパと同じぐらいになる。それからお前は大学を受ける。勉強なんか全然する必要はない。名門校なんかは関係ない。浪人なんてのは全然する必要はない。お前はその時の出来に応じた最低の大学に入ってくれればいい。大学に入ってお前はのびのびとやる。やがて二十歳になる。二十歳になったらパパと一緒にバーに行く。バーへ行って一緒に酒を飲む。パパとお前は二人だけで話す。その時お前は恋をしている。お前ははにかみながらその少女のことをパパにおずおずと切り出してくる。その娘がきれいだとお前は言う。気立ての良い娘だとお前は言う。逢ってほしいとお前は言う。その時パパは・・・その時・・・パパは・・・」。沖縄の海を満喫する二人。海底に潜る一郎を見つめる正一。その後も大歓迎が続く。喜納昌吉風のおっさんたちと踊りまくる正一。そこに佳子から電話が掛かってくる。佳子も沖縄に来ていた。佳子は子どものころ正月よりも大晦日が好きだったと話す。「お正月っていったん来ちゃうとアッという間に過ぎちゃうでしょ?だから本当に来ちゃった時よりもうじき来るっていうその時のほうが好き。大晦日、年の瀬、クリスマスイブ。何だかずっとそうやっていつも来るはずの楽しみを待っているのが私・・・」。一郎は佳子の話を聞いていない。別のことを考えていた。松下課長から何度も沖縄へ行っているのに夕陽を見たことがないのかと怒られたことを話す。「本当に・・・初めてなんです。何度も来ているのに・・・考えてみると夕日なんて年中見ているのにこうやって夕日を見るのは・・・夕日がこんなに美しいなんてこと」。水平線に沈む夕日を見続ける二人。その後、定期検査を受ける。肺の影は進展していなかった。一郎は正一にサッカーボールを買う。正一大興奮でヘディング、ボールを追って道路に飛び出す。タクシー運転手のガッツ石松(元東京都知事候補)激怒。タクシーに轢かれてぺちゃんこになったボールを見た正一は車体を叩きまくって猛抗議。さらにガッツに殴りかかる、石ころで車体を叩くなどエスカレート。ガッツは正一を羽交い絞めにするが、止めに入った一郎の異様な目つきにビビって退散。その瞬間一郎はガッツに殴りかかるがぼこぼこにされ半殺し状態。殴られても殴られてもガッツに抵抗する一郎。そのガチぶりに団地中大騒ぎ。正一は一郎の姿をずっと見ていた。その夜、そのことを弓子に話す。「僕すごく嬉しかったんだ。感激しちゃった・・・ホントだよ」。ケンカはばかのすることだと叱られるが「違うもん!パパ・・・ばかじゃないもん。パパは・・・僕のためにケンカしてくれたんだ・・・あんな強そうな奴と・・・パパは僕のために・・・」。あと五日で3ヶ月を迎える。つ・づ・く次回感動の最終回。
2021年12月19日
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もう寝るか。君は海を見たか 第九回弓子は門馬に一郎が指圧治療に傾倒していることを相談する。門馬は東亜大学病院にも相談したほうが良いと助言する。佳子は加瀬に会い、先日一郎とどんな話をしたのか聞き出そうとする。一郎は子どもの治療で必死だ、佳子が思っているほど余裕はない。加瀬は佳子のほうがおかしい、正一を心配しているようでいて一郎のことしか考えていないと指摘する。「相手をいったん好きになったらお前の目には相手のことしかなくなる。その人の大切な趣味だったもの、そんなものとことん無視してかかる。相手がそのことで傷つこうがお前一切気にしないよ。そういうところがお前にある」。佳子は否定しなかった。それでもなお一郎のことを聞き出そうとするが「お前が酷く最低に見えるよ。あの人はあの日、狛江の伯母んところからその足で奥多摩まで出かけて行ったぜ。背中なんか汗ぐっしょりにしてな。そういう男に何が言えるかね?お前と俺のつまらない過去なんか」。一郎は正一を連れて毎日奥多摩の診療所に通っていた。そして三回目のレントゲン検査の結果が主治医の為永から伝えられる。肺の転移巣が発達し始めている。咳が出るようになれば至急入院の手続きを取ることになる。さらに正一に気づかせないよう疑いをもたれる行動は慎むよう注意を受ける。ウィルムス腫瘍に指圧や針が効くとは考えにくい。一郎も今まで通り出勤すること、正一が疑問を持つことが一番恐ろしい。その頃正一は一郎と弓子が言い争っている時、耳にした「ウィルムスショウ」という言葉に引っかかっていた。辞書で調べても載っていない。ふと洋子のことを思い出し、遥々自転車を漕いで立石の自宅を訪れるが留守。洋子が忘れられない。そんなこんなで偶然スーパーで見つけて再会する。正一は洋子に「ウィルムスショウ」について尋ねる。「難しいこと調べるのね」「学校の友達に聞かれたから」。その夜、洋子は医学部の友人に電話で問い合わせる。「ウィルムスショウって病気知ってる?あーなんだウィルムス腫瘍!腫瘍ってがんみたいな腫瘍のこと?えー怖いのねー」。立石は洋子の会話を聞いて驚く。洋子は正一から頼まれたことをあっけらかんと話す。立石は慌てて増子家へ電話、弓子は正一がいたため電話ボックスからかけ直す。戻ってくると佳子が訪ねていた。正一を強引に買い物に出すと佳子に正一が自分の病気に気づいていることを打ち明ける。その頃一郎は沖縄から潜水夫のおやっさん(大友柳太郎)が突然上京、羽田へ迎えに行ったままだった。一郎はおやっさんを歓迎するが何故上京してきたのか分からない。しかも明日の朝には沖縄へ戻るという。おやっさんは万病に効く糸満の水が入った一升瓶を差し出す。坂上部長から正一の病気のことを聞き、水を届けるだけのために上京したのだ。一郎は一升瓶を大事に抱えてタクシーで帰宅する。しかし出迎えた弓子から正一のことを聞かされた瞬間一升瓶を手放してしまう。翌朝、正一は布団から出ようとしない。「僕の病気治ってないんでしょ?」「誰がそんなこと言った?」「僕知ってるもん。僕ウィルムス腫瘍なんでしょ?だから指圧に行ったんでしょ?病気はまだ治ってないんだ。僕の病気は進む病気?」「お前はいつもそんな目でパパたちを見ていたのか?・・・正一、パパ悲しいぞ。お前からいつもそんな目で見られてるなんて・・・パパは!」。感情が高ぶった一郎は泣きじゃくる正一を抱きかかえて飛び出すとタクシーで東亜大学病院へ向かう。そのまま医局へ飛び込み為永に向かって絶叫する。「この子が私を嘘つきだって言うんです!自分の病気がまだ治っていないと!この子は私を信用しません!先生言って下さい!私が嘘つきかどうか・・・この子に言ってやって下さい!」。為永は優しく正一を諭す。「君は治ったから退院したんだろ?治らない患者さんだったらね先生が退院させる訳がないじゃないか。どうしてパパが嘘つきなんだ?」。その後二人は遊園地へ。正一はコーヒーカップを見て「パパ・・僕あれに乗りたいな」と言う。ニコニコでコーヒーカップに乗る一郎と正一。つ・づ・く
2021年12月17日
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メシ食ってもう寝るか。君は海を見たか 第八回ばかみたいな洋子と矢的猛を乗せたヨットが出発。正一の表情は硬い。正一は谷川俊太郎の『生きる』を口にする。一郎と正一は油壷を後にし、病院で二度目のレントゲン検査を受ける。その帰りに新居の建築現場を訪れる。完成が近づく子ども部屋に正一は興奮する。その後、立石からレクチャーを受け新居の模型を作ることになる。材料を買うため銀座を訪れていると、見知らぬ男と一緒にいる佳子を見かける。二人とも気づかなかったふりをするが、佳子は二人の視線を感じていた。その夜、早速模型作り開始。正一は最近一郎が怖くなくなったと話す。そして一緒に母親の墓参りと沖縄に行きたいと希望する。一郎が仕事で撮ってきた沖縄の海底の写真は水深15メートル。「幾つになったら僕でも潜れる?」「そうだなあ17か8、練習すれば15でも潜れる」「あと6年だ!あと6年経ったら僕にボンベ教えてくれる?」「ああ」「ホント?そしたらパパと一緒に潜れるね」。キャッキャ喜ぶ正一とは対照的に一郎の表情は暗い。一郎は門馬を通じてウィルムス腫瘍の権威である西邦大学の矢部教授と、大阪千里病院の成田博士を知る。ただし東亜大学病院の患者を西邦大学病院が受け入れる可能性は低い。むしろ大阪千里病院のほうが見込みがあるかもしれない。とりあえずダメ元で西邦大学病院を訪ねる。数時間待たされ、ようやく矢部教授と会うことができたが、これまでのカルテなど全ての資料を東亜大学病院から借りることができるか問われる。一郎がやろうとしていることは東亜大学病院の治療を否定することと同じだ。矢部教授が診ても治療結果が変わることは十中八九無い。「ということは十中一二は・・・あるかもしれないということですね?」「それは分かりませんね」「分からないということは・・・あるかもしれない。そういう可能性も・・・息子を救える可能性も何%残っているということでしょうか?」「まああったとしても0.何%いやそれ以下だと」「0.何%そうであっても・・・それがあるなら私・・・賭けます!0.何%、0.0何%であってもゼロでない限り私は・・・賭けます。先生が本気で仰ってくれるならどんなに向こうが嫌な顔をしようが私は平気です!」。しかし互いの診断を尊重する病院同士の紳士協定みたいなものがある。それでも食い下がる一郎に矢部教授は折れる。その話を聞いた弓子と門馬は猛反対する。翌朝一郎は新幹線で大阪へ向かう。大阪千里病院に到着、成田博士との面会を申し出るが一昨日亡くなっていた。一週間ぶりに出勤すると自分の机が無断で窓側に移されていた。そこへ佳子から電話が入り喫茶店で会うことになる。佳子は指圧と針治療でがんを治した知り合いがいると話す。知り合いとは加瀬の伯母だった。そこで加瀬と会うことになるが既に銀座であっているという。銀座で見かけた男が加瀬だったが「知りません。いやホントに」とはぐらかす。佳子は自分に向こうとしない一郎に不満を口にする。その後、加瀬から詳細を聞き、奥多摩にある診療所を訪ねる。一郎は正一に奥多摩へ行こうと誘う。指圧の先生に手術の跡を診てもらい、帰りに釣りをしようと。正一は釣りができると大喜び、友達を誘いに出かける。弓子は再び反対する。「本気でウィルムス腫瘍をたかが指圧で治せると思ってるの?」「たかが指圧かどうかやらないで分かるか!治せるか治せないか・・・やらないで分かるか。指圧がダメだとお前に言い切れるか!それもするなと言うのか。正一はだめだと言われっぱなしで・・・黙って見てろって言うのか!」「兄さん」「がんを指圧で治したと聞いた!そういう事実があったんだ。ウィルムス腫瘍だって・・・治せるかもしれない」。二人が怒鳴り合う姿を正一はドアの隙間から見ていた。つ・づ・く
2021年12月16日
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もうあれですよあれ。君は海を見たか 第七回弓子は門馬に先日、一郎が初めて正一を𠮟ったことを話す。以来、正一は少し変わった。正一は一郎に叱られたくて今まで嘘をついていたのでは?一郎は叱るほど正一を構ってこなかったからだ。正一は油壷にある立石の別荘にいた。立石の妹・洋子(水沢アキ)にすっかり懐いてじゃれまくり。洋子も正一をいじりまくり。ちょいエロムード。洋子の命令でソフトクリームを買いに行っている間、洋子はチャラい男二人組にナンパされていた。正一の嫉妬心に炎が灯る。フリーダムな洋子は正一を砂浜に首まで埋めるとナンパ男たちとウィンドサーフィンを楽しむ。その後、二人は喫茶店へ。正一の機嫌は悪い。洋子は店の灰皿を盗もうと提案する。ホテルや喫茶店で気に入った小物を見つけてはゲーム感覚でちょろまかすのが洋子のゲスい趣味。勝新のように股間に隠して持ち出し成功。大喜びの正一と洋子。やたらご機嫌の正一に一郎もにっこり。その夜、一郎は立石から洋子が近々結婚すると聞かされる。そこに洋子が乱入。10月に結婚するので絶対に出席してほしいと迫る。「行けるかなあ」「どうしてー?」「いやちょっと・・・」。洋子は正一の病気を知らない。その頃、正一は布団に包まって悶々としていた。そして一郎に激白。「もしかしたら恋愛に陥ったみたい」と洋子にメロメロ。一郎は明日があるからと寝かしつける。「そうだね、明日もその明日も。その明日もその明日も・・・」。呪文のように唱える正一に不安を掻き立てられる。翌日、弓子は正一と喫茶店で待ち合わせをするが、正一が足早に店を出ようとする。正一を問い詰めると、服の下から喫茶店の灰皿が出てくる。正一は灰皿を洋子に見せるため海岸に向かうが、先日の男たちとウィンドサーフィンに興じる洋子の姿を見てショックを受ける。その後、一郎から「30分ぐらい付き合えよ」と言われ再び喫茶店へ。灰皿を持ち出したことを叱られるが「だけどパパはちょっとうれしかった。お前にそんな度胸があるなんて今までパパ知らなかったからな」。正一は「愛のためです」と素直に話す。洋子の驚く顔が見たかったという。さらに夏休みが終わってしまうことが耐えられないと。「歳が全然離れちゃってるしあの人綺麗だから皆にモテるし。そのうち誰かと結婚して僕のことなんか全く構ってくれなくなって。もしかして来年の夏が来たら・・・」と頭を抱える正一に一郎はしれっと灰皿を服の下に隠す。車に戻って大成功に喜ぶが、店員が現れ灰皿代千円を請求される。間抜けなオチに二人共笑いが止まらない。ご機嫌で別荘に戻ると、そこに矢的猛がいた。若干チャラくなった矢的猛はウルトラの国に戻らず洋子の婚約者として地球に留まっていたのだ(ナレーション・さくらひろし)。正一は婚約者の存在に猛烈なショックを受ける。人目もはばからずイチャつきまくる洋子と矢的猛。その夜、台風並みの強風と強烈な雷雨に見舞われる。正一のマイナスエネルギーが呼び起こしたのだ。正一はベッドで泣きじゃくっていた。一郎に泣いている理由を「洋子さんのことだろ?」と問われ、咄嗟に一郎が変わったからだと答える。「パパは変わっていない・・・パパは変わってないよ」。優しくなったからといって何故泣くのか?正一は先日五匹釣った話は嘘で、本当は二匹だったと打ち明ける。「僕はずっと嘘をついていました」「パパはうれしいよ。お前がそうやって男らしく・・・パパに・・・」。一郎は正一の手を両手で握りしめる。「暗いのは怖いか?怖くないだろ?ほら・・・パパとこうやって手を握ってれば・・・」。つ・づ・く
2021年12月16日
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風呂入りたいよ。朝から。君は海を見たか 第六回佳子は坂上部長に一郎との結婚を取り止めるべきか相談していた。正一にアルバムを見せられたことが引っかかっていたのだ。ある夜、一郎が帰宅すると電話が鳴っているが何となく受話器を取らなかった。電話を掛けていたのは佳子だった。そんな中、佳子の元カレ・加瀬(寺田農・趣味AVコレクション)が帰国する。佳子は加瀬にも一郎との結婚への不安を打ち明ける。その頃、正一は弓子にアルバムの一件を報告。怒る弓子とは対照的に正一は楽しそう。「パパ見てるとあの人のこと何だか好きじゃないみたいだもん」。そのことを弓子は一郎に報告するが一郎ほぼ無関心。寝る前にアルバムを手に取る。翌朝、松下課長親子と釣りに出かける。山奥の渓谷で華麗な釣りテクニックを披露する松下課長。すっかり正一も熱中。一郎は不器用ぶりを発揮。元気に駆け回る正一を見ながらぼんやりうたた寝。その間、正一は松下課長親子と釣りを満喫。松下課長から食べる分以上の魚はキスして逃がしてやるよう言われる。さらに魚を追って一人で奥へ進んでいく。一郎は眠ったまま。木口先生から告知された時のことが脳裏をよぎる。目が覚めると正一の姿が見当たらない。慌てて探し回るが、正一が魚を釣り上げている姿を見つけてホッとする。正一は釣り上げた魚から針を外すとキスをして逃がしてやっていた。その夜、二人はドライブインで食事を摂る。正一は佳子との再婚について直撃質問。「パパが新しいママを貰うのはパパのため?それとも僕のため?」「どういうこと?」「つまりさパパはどうでもいいんだけど弓子おばさんももうじきお嫁に行っちゃうし、そうするとさ僕が困るからさ新しいお母さん貰うの?」。一郎は「どっちもだ」と答えるが「パパあんまりうれしそうじゃないもん」と核心を突かれる。そんなこんなで正一は今回五匹も釣ったと話す。一郎は見せてもらえなかったので信じていない。「だって見せたら弱って死んじゃうよ」。あくまで五匹釣ったと主張する。帰宅すると弓子から出かけている間に邦ちゃんが訪れ、正一が自分の病気はまだ治っていないと友人たち言い回っていると知らせに来たと聞かされる。一郎は邦ちゃんに確認する。「うちの倅から聞いたんです。正一君がそう言ってるって・・・。自分の病気が実はまだ治ってなくて・・・もしかしたら一生治らないかもしれないって・・・」。邦ちゃんは息子を叱ったが「誰も信じちゃいない・・・正一君のまた作り話だって。あいつは人に同情されたくっていつもそういう作り話をするって」。何故そんな嘘をついたのか。今回の嘘は重大だ。夕食時、正一は友達に魚を五匹釣ったことを信じてもらえず頭に来たと話すが、一郎は一匹しか見ていないと答える。「嘘はついていないとお前言い切れるか?」「僕嘘つきじゃない」「今までもずっとか?男としてはっきり断言するんだな?それじゃ聞くがあの詩はお前が作った詩か?」。一郎はこれまでの嘘を徹底的に問い詰める。さらに「お前の病気が治っていないと・・・治らない病気だと誰が言った!いつ誰が言った!」。正一は答えられない。「言えないはずだ。お前が出鱈目を喋っているだけだからな」。しかし正一は泣きながら五匹釣ったと主張する。「魚のこと・・・パパが悪かった。五匹釣ったことはパパは信じてる」。一郎も涙を浮かべている。つ・づ・く
2021年12月14日
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昨日の『日本沈没』は酷かったなあ(笑)。君は海を見たか 第五回やるべきことが分かった一郎は少しだけ元気が出てきた。そこで立石に茅ケ崎の別荘を貸してほしいと頼む。立石ノリノリで快諾。それにしても正一は何故自分の部屋をヨットのキャビンのようにしたがっているのか?病院を訪れると弓子が大慌てで駆け寄ってくる。先日、正一が呟いていた自作の詩は谷川俊太郎の盗作だった。さらに院内の新聞に掲載、印刷までされていた。二人は看護師の戸川純に頭を下げ、配布済みの新聞を駆けずり回って回収する羽目になる。その夜、佳子を連れて飲みに行くが、すったもんだで疲れ切った弓子は泥酔。一郎は谷川俊太郎の詩の内容が気になっていた。そして正一を咎めないことにしたが、弓子は特別扱いに反対する。翌日、一郎は沖縄から戻ってきた部下(イトウチーフ)と再会する。イトウチーフではなく部下は現場を離れた一郎と松下課長の仕事に対する姿勢に猛烈な不満を持っていた。その後、病室を訪ねるとちょっと前まで松下課長が正一の見舞いに来ていたと弓子から聞かされる。松下課長からリアルな毛鉤をプレゼントされ正一大感激、今度の日曜日に釣りへ行く約束をしたとのことだった。翌日、松下課長から改めて日曜は休むものだと言い聞かされる。さらに沖縄へ行った際に何故現地の景色を観なかったのかと問われるが「・・・」。松下課長もかつては愛社精神の塊だったが突然左遷され「その朝いつものラッシュの電車で何故かふと窓の外の景色を見たんだ。何故かふとだ。分かるか?この感じ。俺には全く初めて見る、見たことのなかった沿線が映ったよ。ドキンとしたね。初めて見る景色なんだ。毎朝毎日見てたはずなのに。知らないんだなあ全然。初めて見るんだ。ショックだったなー。呆然としたよ。毎日通ってながら景色なんて全然見てなかったんだな」。その日の帰り、一郎は電車から窓の景色を眺める。7月に入り正一は退院となる。早速元気爆発、友達と自転車で爆走。さらに手術の傷跡を見せる。友達とはしゃいでいる間、訪れていた佳子にアルバムを見せる。アルバムには亡き母親と一郎との写真がびっしり。正一は佳子の反応を試していた。そのことに気づいた佳子は平静を装う。佳子が帰った後、正一は弓子に松下課長との釣りをキャンセルしたいと言い出す。その日は自転車の盗難に遭った大石先生のために友達と傷跡ショーを行って自転車代を稼ぐのだという。弓子から話を聞いた一郎は友達の父親・邦ちゃんにそのことを話す。邦ちゃんは酒が入っていたせいもあってか傷跡は勲章みたいなものだと陽気に肯定。「傷跡ショーいいじゃないすかー。先生の自転車代稼ぐためでしょ?それがまたいい。傷跡は完全に治ってるんでしょ?治ったから退院したんでしょ?いいじゃないすかーそれぐらいのこと」。しかし一郎から正一の命があと2ヶ月しか残っていないことを告げられ「・・・ごめんね・・・ごめんなさい」。その夜、一郎は正一宛てに盗用したことを叱責するメモを書くが、どのような言葉で伝えればよいか悩みながら何度も書き直す。そして佳子が見ていたアルバムを手に取る。亡き妻との写真。「出世なんて全然しないでいいのよ。今みたいに私を大事にしてくれて、一人か二人子どもを作って、もしも出来たらこんなヨット買って土曜の夜、家族でそこに泊まれたら」。ヨットのキャビンでくつろいでいる一郎と亡き妻の写真を見つける。「これだ・・・」。一郎は正一宛てのメモと院内の新聞を破り捨てる。つ・づ・く
2021年12月13日
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あかん。。。君は海を見たか 第四回今回は山田良明が演出。ショーケンは山田良明にプロデューサーのほうが向いていると助言。その後、山田良明はプロデューサーに転身、90年代に入ってトレンディドラマを続々と大ヒットさせる。ショーケンのほうがプロデューサーに向いてるなあ。立石は弓子に建築を再開することになったと報告する。一郎の意向だが弓子はもう遅いと言う。しかし立石はやる気満々で正一の部屋のデザインに取り掛かる。その頃、一郎は松下課長から突然水中展望台のプロジェクトから外される。納得できない一郎は坂上部長に直談判するが、坂上部長は佳子を通じて正一のことを知っていた。休暇を取って正一の傍にいるよう勧められるが、一郎が仕事をしているのは会社のためではなかった。一郎は正一の顔を見ることができない、傍にいることが耐えられなかった。仕事をしている時だけ正一のことを忘れることができ、自分を保つことができる。会社を辞めて一緒にいてあげよう、欲しい物があれば何でも買ってあげる、やりたいことがあればなんでやらせてあげたい。しかし今まで妹任せでほったらかしにしてきた父親が急に傍にいるようになれば怪しむのではないか?「仕事を取られたら耐えられない君の気持ちもよく分かる。君のために僕は同情する。しかしこれはあくまで君に対してだ。今不幸なのは一体誰だね?息子さんかね?それとも君かね?僕ら肝心な息子さんより君のことを考えなければならんのかね?失礼だが君は自分本位に考えているような気がするよ。本当に気の毒な息子さんのことでなく気の毒な息子さんを持った不幸な父親という自分の位置に、苦痛の焦点を当てていると思うよ。本当に気の毒なのは君じゃないよ」。一郎バッサリ。その夜、病院で佳子に会うが涙を浮かべて「君には男が分かっていない」とだけ告げる。一郎は六日間の休暇を取って病院に通うが、却って正一は不安になる。何故弓子は病院に来ないのか?正一は元気だが病状は悪化している。肺に転移しているため、今後呼吸困難になることが考えられる。あるいは右の腎臓が先に悪化、血尿が出始めると進行は非常に早い。しかしそうなるまで日常生活に全く問題ない。そこで木口先生から一度退院して、気分良く過ごさせてはどうかと勧められる。一郎はもし自分の立場だったとしたら何をさせるか尋ねる。「やりたいことをやらせるでしょうね。とにかくやりたいことをやらせるでしょう」。一郎と弓子が病室を訪れると正一は詩を呟いていた。「生きているということ いま生きているということ 泣けるということ 笑えるということ 怒れるということ 自由ということ・・・」。なんだそりゃ?「僕の作った詩」。一郎は旅行代理店の男(39年前の笹野高史)を呼び出すと超豪華な海外旅行を依頼する。予算は300万円。そこで松下課長に退職金の前借を申し出る。プライベートを大切にする松下課長は家族旅行を歓迎するが、仕事人間の一郎には松下課長の考えは理解しがたかった。それでも松下課長は一郎を釣りに誘う。「金はかからんしガキは喜ぶし。どうだい一日?」「・・・帰ります」。一郎は弓子に海外旅行の計画を打ち明ける。弓子は費用を心配するが無理は今しかできない。しかし正一がやりたいことは一郎だけでなく弓子にも分からなかった。翌日、一郎は正一がやりたいことを知るため小学校の大石先生を訪ねる。大石先生は海の絵のことを話す。皆は陽の照った夏の海の絵を描いてきたが、正一だけ真っ黒に塗り潰した海の絵を描いてきた。海は暗くて怖かったと話していた。何故そう感じたのか?「僕には何も言えませんがただ・・・貴方がさっき仰ったように全財産を投げうって借金してでも正一君を楽しませたいとお考えなら・・・それは何となく間違っていると思えるんですよ。そんなこと以前に普通の父親が普通の子どもにするように・・・どう言うのか・・・例えば海を青いと感じさせる方が重要なんじゃないかと僕は思います」。その後、病室を訪ねると正一は立石がデザインした子ども部屋に大感激していた。涙を流しながら廊下を歩く一郎。つ・づ・く
2021年12月12日
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ラー。君は海を見たか 第三回一郎は今まで以上に仕事に励むことで少しでも不安を取り除こうとしていた。そんな中、沖縄の現場で事故が発生する。会社は一郎を派遣させようとするが、部下の平泉成が反対。一郎は先週も休みを返上している。一方でしっかり土日休んでいる社員もいる。不公平だ。休み王の松下課長を派遣するべきと主張して衝突。坂上部長は自分が現地入りし、一郎には連絡役として東京に留まってもらうことで事態を納める。しかし結果として会社に宿直。夜明け、警備員の奥村公延とお茶を飲んでしみじみトーク。その後、一郎は立石に新居建築の中止を申し出る。寝耳に水。職人も手配しているため今更中止できない。違約金も発生する。立石は憤慨するが、一郎から正一のことを打ち明けられる。「信じられるか?お腹がちょっと膨れてる。病状としてはただそれだけだぜ。それがウィルムス腫瘍という悪性の腫瘍だよ。あと・・・3ヶ月だって医者が言うんだ。信じられるか?ね、そんなことが・・・お腹がちょっと膨れてる、それだけだぜ・・・信じられるか?」。立石はいても立ってもいられず、佳子にそのことを告げる。佳子は早速病院を訪ねる。正一は元気爆発で弓子とじゃれ合っていた。その夜、弓子は建築中止に反対する。正一が楽しみにしていた建築を中止すれば不信感を持つに決まっている。しかし現実には家どころではない。事態がどうなるか分からない。「つまり・・・家そのものの設計だって・・・」「どういう意味?」正一の部屋はいらないということなのかと弓子に突きつけられ、一郎は思わず弓子の頬を叩く。「そんなことを誰が・・・いつ言った!俺はただ先のことを想像しただけだ。家が建った日に・・・子供部屋があって・・・その時に正一がいなかったら・・・正一がいないのに子供部屋があったらどんな気持ちか思ってみただけだ。その部屋見るたびに俺は一体・・・」。そこへ木口先生から手術が明日に決まったと電話が入る。一郎は気持ちを落ち着かせるため一人で飲み屋へ。そこで少年野球の監督(邦ちゃん)とバッタリ。監督は日頃正一から色々と話を聞いていたが一郎曰くほとんどが嘘だった。一気まずいムードの二人。監督は諦めず新築の子供部屋は正一の設計で、船のキャビンみたいな部屋なのか直撃。その話を巡って子どもたちの間でトラブルがあったという。本当なら現場を見せろ。お前はいつも嘘ばかりつく。邦ちゃんは子どもたちを𠮟りつけたが、そのことが原因で最近練習に来づらくなっているのか気にかけていた。「そうすかーその話は本当だったんすかー」。一郎は帰宅すると正一の設計図を探すが弓子から「捨てたみたいよ」と聞かされしょんぼり。そんなこんなで手術を迎える。手術中、一郎は妻と産まれたばかりの一郎を連れて夏祭りに出かけたこと、妻が交通事故に遭って亡くなった夜のことを思い出す。大雨の中、ずぶ濡れで帰宅。何も知らない正一が無邪気に笑っている。そんなこんなで手術終了。左の腎臓は全て摘出されたが右にも転移していた。その夜、一郎は正一に付き添う。「今夜はずっしパパがいるから」。しかし正一はぼんやりしたまま「弓子おばさんにいてほしい」と答える。一郎は弓子に電話し、今夜正一に付き添ってほしいと頼む。一郎しょんぼり。つづく
2021年12月12日
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ゴリとラー。君は海を見たか 第二回弓子はフィアンセの門馬に正一のことを相談する。病院側は一郎に今後のことを説明したがっているが、入院の晩に来ただけで沖縄へ出張に出かけたまま。正一は小児科から泌尿器科へ移ったという。弓子の心配をよそに正一は元気爆発、看護師の戸川純(鈴木建設営業3課のOL役でおなじみ)たちとじゃれ合っている。木口先生たちは弓子と門馬に腎臓に腫瘍が見つかったため、これから検査を行うと告げる。詳細は父親の一郎に説明したい。その夜、弓子は一郎に電話、明日14時半の約束を取り次ぐことになる。とりあえずやれやれ。それでも不安が残るが空返事の門馬に弓子は泣き出してしまう。翌日、一郎は羽田空港から病院へ直行するが、急患が入ったため約束の時間が過ぎてしまう。その後、木口先生がどこに行ったか連絡がつかない。16時から会議があるため会社に戻らなければならない。婦長に呼び止められるが、14時からずっと待ち続けていた。明日必ず来ると言って一郎ブチ切れ。弓子にも八つ当たり。急患といって人を待たせたまま連絡もしてこない。「病院なら仕方がないことかい?俺には納得できないな」。そう言って病院を出るが正面玄関で木口先生とすれ違っていた。その夜、接待。明日社長の同行を求められ引き受けてしまう。それを聞いて弓子ブチ切れ。明日は12時半の約束を取り次いだのに。仕事と子どもの命のどちらが大切なのか。「正一のことは心配していた。しかし実際問題何ができる?医学のことは全く分からない。その俺に何ができる?」。弁解ばかりする一郎を責める弓子。翌朝、出勤途中の一郎を門馬が呼び止める。弓子に頼まれ、無理やり車に乗せて大学病院へ。そんなこんなでようやく木口先生から説明を受ける。正一の病名はウィルムス腫瘍、腎臓に発症する小児がんの一種と告げられる。ウィルムス腫瘍は発見が困難であり、見つかった時点で腫瘍は肥大している場合が多い。さらに今回の検査で肺に影が見つかっている。「どうも・・・事情がよく・・・私にも何のことなのか、つまり先生の仰っていることは」「医者としてはっきり申し上げます。お子さんは危険な状態にあります。覚悟だけしておいていただきたいということです」。一刻も早い手術を勧められ同意するが、肺に転移していた場合、3ヶ月持てば良いと。呆然とする一郎と弓子。大雨の中、戸川純とじゃれ合いながら車いすに乗った正一が病棟へ移動する。その様子を見た一郎は看護師たちに何故こんな雨の日に移動させるのかとクレームをぶつける。しかし婦長にバッサリ。「貴方が患者の父親ならどうしてもっと早く病院へ坊ちゃんを見舞いに見えなかったんです?」「そりゃ私だって・・・来たいのは毎日!」「坊ちゃん寂しがっておられましたよ。失礼ですが貴方に病院を責める資格はありませんね。貴方の可愛い息子さんにとってお父様が見舞いに来てくれないことは雨の日に病棟を移されることよりずっと不安なことだったんじゃないでしょうか?貴方私たちに今そんなことを仰る資格はないと思いますね」。会社に行く時間はとっくに過ぎている。どうしてもっと早く気がつかなかったのか。弓子は正一に訊いていた。正一は2ヶ月前、一郎に腹部の違和感を訴えていた。しかし「兄さん仕事の本を読んでいて返事も何もしなかったそうだわ」。一郎は愕然とする。つ・づ・く
2021年12月12日
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身震いするほど腹が立つ。 宇宙猿人ゴリ君は海を見たか 第一回ご存じ必殺シリーズ第17弾『新必殺仕事人』にぶつけたフジテレビの意欲作。脚本倉本聰。なので~セリフの改変、アドリブは厳禁。主演ショーケン。ショーケンは偉いので倉本聰が示したルールをきちんと守ってます。ちなみに三回目のセルフリメイク。相当思い入れのある作品のようです。杉田成道の作品を初めてまともに観たが、こういう演出をする人なのか。勝新同様リアルさを追求してかセリフが聞き取りにくい。倉本聰としてはOKなんでしょう。小学校の職員室。増子正一は大石先生(小林薫)に呼び出されていた。図工で描いた海の絵が真っ黒だったからだ。父親の一郎(ショーケン)は海底公園の仕事をしているという。しかし超忙しく海に連れって行ってもらったことがない。「君は海を見たことがあるんだろう?」「ずっと前に・・・」「その時、海はカーッとしたもんじゃなかったか?」「明るい時もあるかもしれないけど・・・ずっと真っ黒で怖かったから」。一郎は正一の面倒をほとんど見ない。妻を早くに亡くし、妹の弓子(亨の二代目嫁)が正一の母親代わりを務めている。一郎の勤める大和造船技術研究所は沖縄海底センターのプロジェクトに取り組んでいた。その目玉である水中展望台の建設が予定より遅れていたため大忙しだが、上司の松下課長(梅宮辰夫)は家庭重視で速攻帰宅。評判悪いよ。ちなみにプロジェクトチームのメンバーは『必殺シリーズ』で殺された悪人ばかりでほのぼのムード。その一人・坂上部長から再婚を勧められ、スチュワーデスの木宮佳子(高橋惠子)とお見合いすることに。しかし帰宅しても仕事。新居を建てることになり子ども部屋の設計図を正一に任せたものの見る時間なし。正一は画用紙に書いていたが、全く取り合ってもらえなかった。佳子は一郎との縁談に特別な思いを持っていない。互いに嫌ではなかった、ただそれだけの理由で見合いに応じた。一郎に子どもがいるため結婚したら仕事は辞めるつもりだ。とある日曜、正一は少年野球の試合に出る予定だったが一郎の都合でキャンセル。試合は何だか楽しそう。監督(邦ちゃん)は正一の友人の父親だ。一郎は正一と佳子を連れて新居の建築現場を訪れる。友人の建築家・立石(春日光二)に全面お任せ。ここでも正一が書いた設計図を見ようとしない。一郎は会社から呼び出され、すがりつく正一を振り払う。正一はグラウンドで一人ぼっち。エア野球で気分を紛らわす。なんか良い試合だったらしく機嫌をセルフで取り戻すが、偶然じゃれ合っている監督と友人を見かけやっぱりしょんぼり。設計図を破り捨てる。そんなこんなで帰宅は夜。遅くなった理由を一郎、弓子、佳子に話すが、女の子を助けた云々のモロばれの嘘をつく。「正一、君が書いた設計図見せてくれ?」「・・・もういいよ」。ある日、正一は体がだるいと訴えて学校を休む。一郎は仮病だと疑う。弓子は近所の病院へ連れて行くが、大学病院での精密検査を勧められる。悪性の腫瘍が考えられるため、そのまま東亜大学付属病院へ。診察を担当した医師・木口(三代目おいちゃん)はガンの可能性があると告げ、今日すぐの入院を勧める。呆然自失の弓子。一方、正一は待合で一人マンガを読んでニコニコ。つ・づ・く
2021年12月12日
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全て重たい悲しみ連れて一人お前は生きている。阿久悠必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第14話「凱風快晴」うさぎは殺し旅が辛くなり、江戸へ帰りたいと泣いて唐十郎に訴える。しかし今回の仕事で江戸に帰れるかもしれない。唐十郎は北斎の新作に変わりにおえいの手紙を届ける。「今度の仕事は江戸です。うちのお父つあんの葛飾北斎を殺してもらいたいのです。お父つあんはどうしても貴女に頼みたいと言ってます。よろしく」。ぎょっとするお艶たち。翌朝一行は江戸に向かうが怪しい浪人(栗虫太郎)につけられる。目的は唐十郎。唐十郎を殺し屋と知って追い続けている。その頃、北斎の住む長屋に版元や借金取りが押しかけて大騒ぎ。「うるさくて絵が描けねー!死んだほうがましだよ!」。つうことでお艶に偽装殺人を依頼。死んでしまえば版元への義理も借金も帳消しになる。その夜、とある料亭でお艶たちの演奏に合わせて北斎ノリノリ。真向かいに集まっていた版元連中は超売れっ子絵描きとなった北斎の話題で持ち切り。その時、北斎の叫び声が響く。北斎の名演技にお艶たちは笑いを堪えるのに必死。そんなこんなで偽装殺人成功。今回の作戦には版元の一人・梅屋重兵衛も一枚嚙んでいた。北斎が死んだことで作品の価値はうなぎ上り。梅屋は儲かり、自由の身となった北斎とおえいは上方へ出発する。お艶に礼を言うよう北斎に頼まれた梅屋はお艶を訪ねるが、殺し旅をネタにお艶たちを強請る。その頃、唐十郎は浪人と対峙。浪人は江戸に来たが食い扶持がない。そこで殺し屋を開業しようと思い立ち、唐十郎をつけていた。白昼堂々と渡り合う二人。そこへ梅屋が仲裁に入る。一方、北斎とおえいは連日遊びまくりで散財。ノリノリの宴会に女形の役者も乱入。その面長フェイスを一目見て北斎先生ひらめいた!宴会を中止して一心不乱に筆を取る。そして完成。「初めて人間の顔を描いたぞ!これが本当の生きた人間の顔だ!」。興奮して江戸に戻ると言い出す。江戸では北斎の絵の値段は上がる一方。守山藩の勘定方は梅屋を通じて北斎の絵を買い占め、梅屋は浪人を用心棒として雇うほどの羽振りの良さ。ところが北斎が江戸に戻ってきた。北斎は旅先で描いた役者絵を「絶対売れる!」と自画自賛。しかし梅屋に「売れませんな」とバッサリ。描いてもいいが北斎は死んだことになっている。自分の名を後世に残したい北斎は梅屋の提案を受け入れ、蔵に籠ってひたすら絵を描きまくる。おえいはそのことをお艶に報告するが、梅屋は信用できる版元なのか?その後、刷り上がった見本を見て北斎びっくり。自分の名前ではなく「東洲斎写楽」と勝手にサインされている。「これは俺の絵だ!北斎の名前で出す!しゃらくせえことすんじゃねえ!」とブチ切れて蔵を飛び出すが、北斎を殺すよう命令された浪人が待ち伏せる。しかし口封じのため守山藩の藩士たちが浪人を滅多斬り、どさくさに北斎も斬られてしまう。駆け付けた唐十郎は浪人の死に愕然とする。自分との決着はどうなるんだと。そして北斎は息を引き取る。そのことを知った梅屋たちは今後値下がりの心配はない、それどころか値が上がる一方、今までのような安値で北斎の絵が手に入るか心配する。そんな中、何気に入手した「従千寿花街眺望の不二」に描かれた守山藩の行列が赤く浮かび上がる。「富嶽百景殺し旅、刷り納めは梅屋さんあなたでございましたね」。お艶たちは梅屋らを次々と始末、北斎の恨みを晴らす。翌朝、江戸から旅立つお艶一行。ふと見上げると北斎が屋根に上って絵を描いている。「北斎先生!」「やあーまた出かけるのか」「先生・・・あなたゆうべ死んだはず・・・」「ええがなええがな、生きようが死のうがそんなこたどうでもええがな。あははは」。あれは現でしたか幻でしたか。その後、北斎先生の絵は遠くヨーロッパやフランスの絵描きたちに大きな影響を与えたと聞きますが、それもまあどうでもええことなのかもしれません。にっこり微笑むお艶。お・わ・り
2021年12月06日
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睫の長さ。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第13話「尾州不二見原」『銀河鉄道999』ぽい話だなあと思ったら脚本が山浦弘靖だった。お艶と宇蔵に荷物の移動を任され悪戦苦闘している鈴平とうさぎ。二人はおりんという女と知り合い何とかライブハウスに到着。唐十郎も合流し北斎の新作『尾州不二見原』を炙る。赤く浮き出たのは大きな樽。樽の奥に富士山が描かれている。早速鈴平、うさぎ、唐十郎は現地へ。『尾州不二見原』で描かれている通り大きな樽と黙々と樽を作っている茂平がいるだけ。鈴平とうさぎはその場でおりんと再会する。おりんは江戸での奉公を終えて十年ぶりに尾州不二見原へ戻ってきたが住んでいた村や家、村人たちが消えていることに驚く。茂平に母親と恋人の行方を聞くが何も答えない。町を訪ね回るが答えてくれる人は誰もいなかった。お艶たちはおりんに協力することを約束する。一方、町名主の尾張屋はお艶たちの行動を警戒、ライブに難癖をつけて追い出そうとする。その後、鈴平の調べで尾張屋の醤油樽の中に大量の朝鮮人参が隠されていたことが分かる。さらに秘密の山奥で村人たちを朝鮮人参の栽培に従事させていた。尾張屋は朝鮮人参を売りまくってぼろ儲け。唐十郎は強制労働させられていたおりんの恋人・清吉と接触、おりんのことを伝える。清吉が来るか来ないか五分と五分。十年の年月が長くなければ良いがと唐十郎は心配する。そんなこんなで清吉はおりんと十年ぶりに再会する。おりんは清吉と一緒に暮らしたいと話す。そのために必死で働いて五十両を貯めた。五十両を見た清吉は駆け落ちを約束、おりんを待ち合わせの場所に呼び出すとぶっ殺して五十両を強奪する。清吉は端からおりんと一緒になるつもりはなかった。おりんも承知していたが自分に賭けた。「でも何も殺すこたないじゃないか・・・金が欲しけりゃ欲しいと・・・ほら持ってけ!」。後ろめたさゼロで清吉逃走。駆け付けた唐十郎に抱かれながらおりんは「あんたの言った通りやっぱり十年てのは長かった・・・でもどうしてこうみんな変わ・・・」と言って息を引き取る。そしてお艶のお便りコーナー復活。「永寿堂さん、今夜でここの仕事も終わりそうです。それにつけても貴方は怖い方とお知り合いですねえ。一つひとつの旅が終わるごとに改めて北斎先生の絵に込められた目の鋭さに空恐ろしさを感じるほどです。貴方様宛に一筆取る気になりましたのは、今度の仕事で江戸から来た女が一人命を落としたからです。それにしてもお金のためにこれほどまで人の心が荒むとは・・・地獄を見るのが商いの私共も目を塞ぎたくなる思いでございます」。お艶と宇蔵は尾張屋一派を始末、唐十郎は命乞いをする清吉を仕置する。翌日旅立つお艶たち。茂平は黙々と樽を作っている。その姿を見て唐十郎は「結局流されて生きるのが一番利口なんですかね」とお艶に語り掛ける。「さあね、あたしには分からないね・・・」。お・わ・り次回感動の最終回。
2021年12月05日
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肩の儚さ。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第12話「東海道金谷」凡作。何かが不足している。場所は大井川。先を急ぐ旅人たちをよそに川留めで立ち往生。でもギャラを払ってくれたら渡してあげてもいいぜ。屈強で下品な川越人足たち。おふじ(今出川西紀)は先を急いでいたため割り増し分込みの報酬を払うとセクハラを受けながらも大井川を渡る。『ドリフ大爆笑』で志村と加トちゃんがやってたあれです(先を急ぐ旅人は松本伊代)。お艶たちは宿に到着すると北斎の新作『東海道金谷』を炙る。赤く浮かび出たのは本陣の旗。金谷宿では若い娘が「極楽桜」と呼ばれる桜の木で首を括る物騒な事件が起こっていた。唐十郎は板前に扮して本陣の富士見屋へ、宇蔵は下働きに扮して脇本陣の佐塚忠五郎(一鉄斎春光)の許へ潜入調査開始。おふじも娘のキヌを迎えに金谷宿へ来ていた。以前キヌと旅をしていた時、金谷宿で病に罹ってしまう。医者に診てもらうには次の宿へ行かなかければならないが大雨で大井川は川留め。しかし十両支払えば「闇渡し」で渡ることができる。キヌは佐塚から十両を借りるとおふじを「闇渡し」で送り出し、借金を返済するため佐塚の許で奉公することに。回復したおふじはようやく佐塚を訪ねることができたが、キヌは女郎屋に売られ三日前に首を括って死んだと知らされる。ショックを受けながらも金谷宿にとどまり、佐塚の許で奉公するおふじを気にかける宇蔵。金谷宿から離れたほうが良いとアドバイスするが、キヌが首を括った桜の木をキヌだと思って一生傍にいてやりたいと話す。「春になって花が咲いてまた散って・・・誰かが見守ってやらないと可哀そうでしょ?」と話すおふじに宇蔵まさかの「ホ」の字ダネ。そんなこんなで川留めは川越人足の元締め・川庄屋(松山照夫)と道中奉行・宗方が結託、わざと川留めしては旅人から法外な「闇渡し」料を貪り取っていた。佐塚は「闇渡し」料を工面できない旅人に金を貸し、若い女は女郎屋に売りつけていた。富士見屋は悪のビジネスモデルを黙認していたが、目に余るようになってきたため止めるよう交渉。しかし凶悪フェイスの川庄屋にぶっ殺される。宇蔵はおふじの身の危険を案じるが「佐塚はあんたにやってもらうよ。でも分かってるだろうけど例えおふじさんを助けたとしてもあんたの商売は殺し屋なんだからね」とお艶に釘を刺される。しかし宇蔵が駆け付けた時、おふじは佐塚の妾になることを断り自ら舌を噛み切っていた。怒り爆発の宇蔵は佐塚の頭蓋骨をバキバキに砕く。お艶、唐十郎も宗方と川庄屋を始末する。翌朝お艶たちは出発。鈴平だけ「極楽桜」を伐ろうとしていたが頑丈で伐れず。諦めてお艶たちを追いかける。お・わ・り
2021年12月05日
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うなじの細さ。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第11話「甲州三坂の水面」おそらく第5話と二本撮り。強烈にハードな脚本と映像美に溜息出ました。富士山の麓に到着。『ヒロシのぼっちキャンプ』風の食事を摂っていると見るからに貧しそうな子どもたちにディナー(おにぎりと漬物)を奪われる。この村は猛烈に貧しいようだ。北斎の新作『甲州三坂の水面』を炙ると湖に映った「逆さ富士」が赤く浮き出る。しかも頂上だけ。早速手分けして調査を開始するが村人たちの口は一様に堅い。一方お艶はライブの許可を得るため庄屋の久兵衛を訪ねていた。全然OK。でもお茶も出せないぐらいの超貧乏。結局手掛かり得られず。北斎は何を伝えようとして「逆さ富士」を描いたのか?鈴平はうさぎにけしかけられて湖に潜る。すると頂上部分の湖底に夥しい白骨を見つける。村人たちは厳しい年貢の取り立てにもう限界。巳代松の妻おそでは食い扶持を減らすため身籠っていた赤ん坊を堕ろそうとするがばあちゃんに止められる。その夜、久兵衛が巳代松家を訪れ村に先祖代々伝わる「逆さ富士」のしきたりを説明。「ばあさんは幾つになったかね?」年貢米の代わりに老人を湖に沈めて食い扶持を減らすつう話。このしきたりのおかげで村は守られてきた。ばあちゃんは「喜んで富士に登らせていただきます」と久兵衛の提案に応じる。「逆さ富士」は身を投げる場所であり「富士に登る」とはそのことを意味していた。そうだとしたらしきたりに従っている村人全員が仕置の的になる。巳代松の父親は何とかなんねーかと思い久兵衛を訪ねるが、久兵衛が代官の塩沢と米商人の近江屋と結託し、年貢米を横流ししていたことを知って逆上、その場で斬り捨てられる。しきたりの怪しさを払拭できないお艶たちは調査を再開。翌朝、巳代松の漕ぐ小舟で「逆さ富士」を目指すばあちゃん。昨夜はじいちゃんの位牌を握しめて震えていたが覚悟を決めたのか笑顔で身を投げる。「ばーちゃーん!」。その間、唐十郎は裏を取っていたが間に合わなかった。久兵衛たちは年間二百石も横流ししていた。金に換算すると五百両。村のしきたりも久兵衛のでっち上げだった。「殺してやる!」。怒り爆発のお艶、宇蔵、唐十郎は久兵衛の屋敷を襲撃。「富士に登ってもらいますよ」。代官、近江屋たちを仕留めると久兵衛を小舟に乗せて「逆さ富士」へ。月明りできらきら光る湖に突き落とす。暗い表情のお艶。お・わ・り
2021年12月05日
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指の冷たさ。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第10話「隅田川関屋の里」凡作過ぎだがあえて「凡作」を狙っているような気がする。時系列もスゲー雑。お艶たちの傍を馬三頭&侍三人+中間が爆走。唐十郎が持ってきた北斎の新作『隅田川関屋の里』にも爆走する馬三頭が描かれていた。しかも赤く炙り出される。そんなこんなで宿に到着。宿には昼間見かけた侍三人も泊まっていたが何故か渡世人姿。三人は「秋月様」なる人物を探している様子。三人と行動を共にしているのが中間の新助。ある日、新助の兄が幼い娘を残して首を括る。その後、宇蔵たちの調べで侍たちが探している「秋月様」は将軍家の馬だと分かる。侍三人の正体は将軍家御召馬預組頭の家臣、「秋月様」の療養のため流山へ訪れていたが、何者かに盗まれたため渡世人姿で必死に探していた。「秋月様」の世話係だった新助の兄は責任を取って自害したのだ。この一件、勘定奉行・鬼丸主膳が大目付・本田但馬守を失脚させるため流山代官・稲取権三郎らに「秋月様」を誘拐、本田但馬守失脚後は俺たちが権力握るぜつう企て。鬼丸は適当な理由をつけて渡世人姿の侍三人を捕まえる。侍三人から事情を聞くと「その白い馬なら預かってるぜ」と快く案内、安心させたところで皆殺し。鬼丸&稲取やったぜ!その頃、新助は江戸に向かい御召馬預組頭・小関左内に報告。自分の采配ミスで部下たちを死なせたことを悔やみつつ怒り心頭。新助を連れて流山の鬼丸を直撃するが「俺が殺しちゃったヨ」としれっとした説明に怒り爆発。お艶は唐十郎を江戸に向かわせ鬼丸を始末。お艶と宇蔵は現地で稲取らをぶっ殺す。その間に鈴平は「秋月様」を解放。「秋月様」と無事に再会できた新吉はムツゴロウさん並みに大喜びで良かったね。お・わ・り
2021年12月04日
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猛烈にダルい。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第9話「深川万年橋下」深川では旗本くずれの本間左近(飛鳥五郎)率いるチーマー・雷党と地元やくざの親分・大五郎(木村玄)率いる辰巳一家が激しい縄張り争いを展開。左近と大五郎は互いの息子を人質にゲットするが膠着状態に陥っていた。その頃、お艶たちはライブで儲けまくり。今回の客のノリがいいね。そこへ唐十郎が北斎の新作『深川万年橋下』を届けに来る。江戸所払いの身だというのにまたしても江戸での仕事。赤く浮き出たのは深川万年橋の橋脚、しかも深川寄りの橋脚の下の部分のみ。早速唐十郎と鈴平が船を出して調査に向かおうとするが、自分も乗せてほしいと花束を手にした女・おたきがやって来る。おたきは橋脚の下に花を添え手を合わせる。込み入った事情がありそうだが訳を話そうとしない。その後、唐十郎の調べで七日前、深川万年橋に子どもの首が流れ着いていたことが分かる。どうやら左近の仕業らしいが証拠がない。子どもの首は人質に取られていた大五郎の息子。一方おたきの正体は不明。身なりは貧しいが品がある。お艶たちは手分けして調査を開始。そんな中、町名主の徳兵衛(ナックル星人)が縄張り争いの仲裁役を買って出る。息子を斬り殺された大五郎は激おこ。左近も鬼おこで一触即発。そんな中、おたきは芸者に扮して左近の宴会場へ。先に潜入していたお艶はおたきに接触するが、おたきは事情を打ち明けようとしない。徳兵衛の背後には改易になった風間家の元家老・堀田が暗躍していた。徳兵衛は「人質賄」という人質斡旋業を営み堀田が悪のサポート。揉め事が起こると徳兵衛が仲裁、人質を出し合うことを提案→堀田は元家臣たちから人質の身代わり役を「人質賄」に差し出す→万が一殺された場合は15両が支払われる→しかしうち10両を御家再興のため堀田に提供するシステム。しかし堀田はその金で直参旗本の株をゲットしようと企んでいた。悪の人材派遣&悪の保険。そうとは知らず元家臣の水嶋は10両を差し出そうとする。左近の手に掛かったのは水嶋の息子であり、おたきはその母親だった。堀田はおたきが自分たちの企てに感ずいていると察知、左近と大五郎のトラブルを利用しておたきを消そうとする。そんなこんなでおたきはお艶に息子を殺した左近と、「人質賄」を営む堀田が許せないと訴える。翌朝、左近に接触するためお艶の警告を無視して自ら大五郎の人質役となる。一方、真相を知った水嶋は堀田に斬り殺される。その夜、徳兵衛と堀田は左近と大五郎を呼んで人質交渉を開始。しかしお艶たちに左近、大五郎共々ぶっ殺される。おたきはお艶たちに礼を言うとこれから元家臣の子どもたちに読み書きを教えると話す。お・わ・り
2021年12月01日
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うどん食べたい。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第8話「甲州犬目峠」推理もの風。でも面白さは凡作に近いイマイチ。お艶はライブ中に過労で倒れる。しかし仕事は引き受けます。つうことで北斎の新作『甲州犬目峠』を炙ると商人二人と百姓一人が赤く浮き出る。北斎は百姓が殺されたところを目撃した様子。その頃、近くの湯治場に流行り病の新型コロナではなく痘瘡に罹った男がぶらり現れたことで騒動になっていた。男は江戸の絹問屋・上州屋と名乗っていたが、本当は金銀地金問屋・黄金屋であり、湯治場を買い取ることになる。その後の調べで『甲州犬目峠』の商人二人は黄金屋とその番頭、殺されたのは甚五郎という百姓だと分かる。この辺りでは金が採掘されるらしいと聞いたお艶たちは甲府金山の奉行所を調査開始。甲府金山を取り仕切っているのは守口玄蕃と目付の冬木。黄金屋は使えなくなった湯治場を買い取ったのち守口に報告、守口は湯治場の立ち入りを禁止するが、その近辺には金の鉱脈が眠っていた。そのことを発見した甚五郎をぶっ殺して鉱脈を独占。さらに人を寄せ付けないようにするため自ら痘瘡に罹った男を演じ、守口とひみつの精錬所を作り金を独占しようとしていた。冬木の正体は江戸の勘定奉行から派遣された隠し目付であり、妻と共に守口らの悪行を調査、金山奉行の神尾に逐一報告&連携プレイで捜査に励んでいた。そんなこんなでお艶と宇蔵は痘瘡に罹った夫婦を装って湯治場に潜入。いったんは役人に立ち入り禁止と止められるが、二人の顔にできたブツブツ(※特殊メイク)を見た途端ビビりまくってスルー。その頃、冬木は守口らの悪事と既に隠し金山が稼働していることを突き止め神尾に報告するが、妻共々斬り殺されてしまう。神尾は守口&黄金屋とグルだった。宇蔵と唐十郎がそれぞれ神尾と守口を仕留め、お艶は黄金屋を始末する。「甚五郎さんの使いで参りました」。翌朝一行は次の目的地へ向かう。お・わ・り
2021年11月30日
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全然。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第7話「駿州江尻」脚本は『伝説巨神イデオン』『ウルトラマン80』でおなじみの山浦弘靖。何でも書くなあ。唐十郎は男たちに絡まれていた女を助ける。その後お艶たちに北斎の新作『駿州江尻』を届ける。赤く炙り出たのは富士から吹く風に吹き飛ばされた夥しい紙切れ。この紙切れを拾った者たちは次々と変死を遂げていた。そのうちの一人は指折りの船大工で有名な佐平。佐平は廻船問屋・清水屋の許で将軍家への献上船の図面を引いていた。お艶と宇蔵はライブの許可を得るため土地の親分・政五郎(イマケン)を訪ねる。政五郎は献上船の建造で忙しいことを理由に断るが、いかさま博打を宇蔵に突かれて渋々許可する。ちなみに政五郎は清水屋の商売敵・駿河屋のバックについていた。その後、唐十郎が助けた女・お京は佐平の女中であり、『駿州江尻』に描かれていた紙切れの持ち主であることが分かる。唐十郎はお京に接触するが、浪人たちの襲撃を受ける。お艶はお京を駿河屋のスパイではないかと疑う。そこで唐十郎を通じて小屋におびき出すが、政五郎の手下によって石原プロ並みに小屋を大爆破される。お京は佐平から図面を盗み出していたが、最後の一枚を探し回っていた。さらにこの間、唐十郎とお京を付け回していた謎のやくざ・仁助が佐平の息子であり、お京と将来を約束した仲だったことが分かる。かつて仁助から江戸へ行くことを誘われたが、仁助を好いている妹のため身を引く。幼い頃、自分の不注意で妹の右脚を不自由にさせたことに負い目を感じていた。一方、仁助は佐平の死を聞いて戻ってきたが、お京が駿河屋&政五郎のスパイになっていたことにショックを受ける。実は駿河屋&政五郎に妹を人質に取られていたのだ。自分の幸せを捨ててまで妹に尽くす健気な姿にお艶は入手していた最後の一枚をお京に渡す。真相を聞いた唐十郎もお京を許すことに同意する。許せないのは駿河屋と政五郎だ。お京は最後の一枚と引き換えに妹と捕まった仁助を解放するよう取引するが、返り討ちに遭ってしまう。駆け付けた唐十郎は怒り爆発で政五郎の手下たちを皆殺し。最後の最後まで妹と仁助を心配するお京。口に咥えた図面を破ろうとするが息を引き取る。唐十郎はお京の瞼を閉じてやると代わりに図面を破る。「お京さん・・・二度と船は作れねえよ」。その夜お艶と宇蔵は駿河屋と政五郎を始末する。お京を弔うと唐十郎は江戸へ、お艶たちは次の目的地へ旅立つ。お・わ・り
2021年11月28日
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退院一周年記念ウォーキングで脚が痛い。全然痛い。全然。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第6話「下目黒」凡作。唐十郎が北斎の新作『下目黒』を持ってきましたよ。下目黒は奉行所の管轄下。江戸所払いの身なのに北斎のアバウトな創作活動にうんざり。しかしお艶は依頼を引き受け現地入りする。赤く浮かび上がったのは鷹匠。下目黒は将軍家が飼っている鷹の訓練場でもあった。鷹組頭の前田伊三郎(春日光一)は将軍家の鷹=お鷹様を意向に村人たちにパワハラしまくり。村では修復工事やら何やらで物入り。特に社の屋根には萱の刈り取りが必要、そのため前田の機嫌を損ねないようパワハラに耐える日々。前田はそのことを承知の上でパワハラ三昧。飲み食いの金は庄屋に払わせ、奉公人に差し出した村の娘を女郎屋に売り飛ばしたり、逆らう村人ぶっ殺したり派手にゲスいことやってます。村の青年・友吉は売られた妹おたみが女郎屋からの脱走に失敗、その挙句病死したことを知る。仇を討とうとするが失敗して山の中へ逃走。前田は庄屋の娘であり友吉の恋人でもあるおそでを人質に取る。友吉は前田の要求に応じて下山するがぶっ殺されてしまう。その後、お艶たちは前田たちを始末、死体を目黒川へ不法投棄する。明け方には品川沖へ流れ出る。前田たちには鷹が止まっている。これ悪行三昧がハッキリしてるんだから被害者が出る前に始末できなかったのか?前田も超エリート役人なのに貧乏人相手に何やってんだか。お・わ・り
2021年11月28日
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一年前、入院してた時のほうがマジ良かったっス。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第5話「本所立川」必殺シリーズが人情ものを取り入れるようになったエポックメーキング的な一本。ベル様こと山田五十鈴御大が絶大な信頼を寄せていた撮影の石原興が演出も担当。くらくらするほど映像美が壮絶。唐十郎が北斎の新作『本所立川』を届ける。赤く浮かび上がったのは掘割。本所七不思議のひとつ「おいてけ堀」と呼ばれ、河童が出ることで評判だった。宇蔵と鈴平も「おいてけ~」の声を耳にする。さらに河童を目撃するが、正体は子供たちだった。後を追って辿り着いたのがボロボロの旗本屋敷。そこに小汚いじいさん(花沢徳衛)と六人の子どもたちがいた。じいさんは隼の俊次と呼ばれた元盗賊。孤児で軽業の芸人だった子どもたちを引き取り一緒に暮らしていたが、身体を壊し生活がままならないため子どもたちを河童に化けさせ、釣り人から魚を盗んでいた。目的はそれだけなのか?その後、俊次が住んでる屋敷は旗本・神尾が盗人たちに貸し出している訳アリ物件だったことが分かる。しかも神尾は盗人たちから家賃+泥棒仕事の上前をゲットしまくる極悪家主だった。子どもたちは俊次に懐き、身の回りの面倒を見ていた。身体を壊した人間や身寄りのない子どもたちにまともな働き口はない。俊次と子どもたちは田舎で家を買って暮らす夢を実現させるため神尾と手を組み、とある両替商から千両強奪計画を立てていた。「おいてけ掘り」騒動は千両強奪を河童の仕業と見せかけるための仕掛けだった。俊次にとって子どもたちとまともに生きるための最後の大仕事だ。宇蔵、鈴平、うさぎは俊次たちの純粋すぎる夢に言葉を失い退散するが、口封じのため落とし穴に閉じ込められてしまう。そんなこんなで千両ゲットに成功するが、俊次は惨殺される。子どもたちは神尾らに復讐しようとするが「あんたたちの手をこんな汚い奴らの血で汚しちゃいけないよ。いいかい、後ろを向いて目を瞑り。あたしが安来節を一節歌い終わるまで決して目を開いちゃいけないよ・・・さあ、おいてけ!その薄汚い命を!」とお艶たちは神尾らを次々と始末する。子どもたちの行く末を心配するお艶たちをよそに子どもたちは残った大金に大喜び。金さえあれば何でも買えるとはしゃぐ子どもたちを一喝するお艶。「おいらたちがじいちゃんと田舎へ行く夢を持って・・・おいらたち河童の真似までして、そのためにじいちゃん死んじまって・・・だからおいらたちの金だ!」。唐十郎は子どもたちに諭す。「夢ってのは大切にしなきゃいけねえよ。その夢に架けた梯子が泥の梯子だったら登ろうとするお前たちまで汚れっちまうんだぜ。盗んだ金じゃ夢は買えねえんだぜ。悪い奴らの血で汚れた金じゃあ絶対に夢は買えねえんだぜ。分かったか?こうやって六人力を合わせりゃなんだって出来るんだ。夢ってのは銭で買うもんじゃねえ」。涙を流す子どもたち。翌朝、唐十郎は江戸に戻り、お艶たちは船で次の目的地へ。うさぎは子どもたちを一座に引き取ることを提案する。身軽なので良い踊り子になれる。お艶と宇蔵は反対する。「からくり人の手は子どもを育てる手じゃないよ。刃物を握る手だからさ」。安来節を歌いながら川を下るお艶たちに子どもたちが手を振る。「おいてけーおいてけー」。お艶たちも手を振って笑顔で別れを告げる。「あらえっさっさー」。お・わ・り
2021年11月27日
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昔のことは忘れな。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第4話「神奈川沖浪裏」唐十郎の過去話。鎌倉辺りに到着。ある夜、お艶たちは初鰹を運ぶ漁師たちが殺される現場を目撃する。そこへ唐十郎が北斎の新作『神奈川沖浪裏』を届けに来る。早速炙り出すと海全体が赤く浮かび上がる。仕事に取りかかろうとするお艶に唐十郎は今回だけ仕事を降りたいと申し出る。はっきりした理由はない。ただ嫌な予感がすると云う。殺された漁師は網元・魚辰の若い衆だった。魚辰は初鰹を江戸に運ぶ船も襲撃されていた。魚辰のライバル網元・魚甚(魔風雷丸)の仕業ではないかと疑うが、魚甚はきっぱり否定。では誰の仕業か?今回の件で一番儲かったのは誰なのか?お艶は調査のため唐十郎を江戸に向かわせる。その途中で唐十郎はかつて八丈島へ島送りになった時に一緒だった殺し屋三兄弟(ハヤタ・ブラック指令・内田勝正)と再会する。殺し屋三兄弟は上総屋に雇われていた。上総屋は今回の一件を企て、殺し屋三兄弟に魚辰の若い衆たちを殺させたことで大儲けしていた。殺し屋三兄弟は唐十郎に手を引くよう迫るが、唐十郎にとって上総屋は因縁ある人物、からくり人としてのプライドから申し出を拒否する。唐十郎が島から戻っていたことを知った上総屋は殺し屋三兄弟を使って唐十郎を拉致、何のために自分を狙っているのか知るため拷問にかける。「何だいその顔は?そんなにあたしが憎いかい?女を寝取られたのがそんなに悔しいか?もう七年になるかな、お前がまだあたしの料亭で板前修業をしてた時だ。末を約束した女がいた。確か名前はお静とかいったな」。唐十郎は板前として働きながらお静と幸せに過ごしていたが、上総屋がお静に横恋慕。父親からの借用書を突き付け無理矢理手籠めにする。さらに唐十郎にパワハラ攻撃、二度と料理人として働くことができないよう業界に御触れを回す。「お前の行く先々一生あたしの影がついて回る」。怒り爆発の唐十郎は上総屋をぶっ殺そうと屋敷に乱入するが、上総屋に添い寝するお静を目撃する。地獄だ。「ばかもの、お静は自分から来たんだ」。襲撃は失敗、島送りになってしまう。お静は今も上総屋の許にいた。お静は唐十郎を見逃すよう懇願するが却下。唐十郎の危機を知ったお艶たちは所払いになったことを無視してしれっと江戸へ潜入。そんなこんなで唐十郎救出、お艶と宇蔵は殺し屋三兄弟を瞬殺、唐十郎は眠っている上総屋を釣り竿に仕込んだ針で始末する。上総屋の傍にお静が添い寝している。また地獄だ。殺しを終えて一人江戸の街を歩く唐十郎。お・わ・り
2021年11月21日
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一年前の今日、酸素マスク外れた。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第3話「駿州片倉茶園ノ不二」なかなかの凡作。但しレベルが下がったのではなく、視聴率安定のため意図的に勧善懲悪っぽい作りにしたのだと思う。うさぎはイケメンの唐十郎に「ホ」の字だネ。一方、宇蔵は警戒している。そこへ唐十郎到着。北斎の新作「駿州片倉茶園ノ不二」を炙ると茶畑一面が赤く浮かび上がる。「片倉」とは何を指しているのか?鈴平と唐十郎の調べで「片倉」という地名は存在しないが、地元・小島藩の土地のほとんどが江戸の茶問屋・片倉屋のものであることが分かる。小島藩は弱小のスモール藩、お茶の栽培が唯一の産業。それを失ったらあっという間に破綻してしまう。そういう事情を知ってか将軍家茶道指南役の玉木千阿弥は小島藩にパワハラましくり。将軍家に小島藩のお茶を推挙する見返りに金品撒き上げまくり。千阿弥は大名をしのぐ権力を持っていたため小島藩は世阿弥の言いなり。お艶たちは横暴をふるまう世阿弥を目撃する一方、千阿弥の命を狙う若侍たち(北斗星司)と対峙する。殺しの的はどっち?家老の土居玄番は片倉屋のリクエストに応えて娘の琴路を差し出したが、翌朝琴路は母親の墓前で自害。それから一年。姉の雪絵は仇討のため千阿弥を襲うが返り討ちに遭ってしまう。若侍たちガッデム。しかし藩の存在と領民を守るため玄番は千阿弥に手を出すことなく送り出す。一方、千阿弥はお茶壺ゲット。お艶たちは千阿弥一行が小島藩の領内から出てくるのを待ち構え、白昼堂々始末する。そしてお茶壺は唐十郎が川へ投げ捨てる。千阿弥殺害の知らせを聞いた玄番は片倉屋を斬りつけ、娘たちの仇を打つとその場で切腹して果てる。依頼主は玄番だったのか?お艶たちは小島藩をあとにする。お・わ・り
2021年11月20日
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一年前の今日、全身麻酔から目覚めて七転八倒。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第2話「隠田の水車」「神や仏がいなさって悪を罰して下さると、小さい時に聞きました。それはやさしい慰めと、大きくなって知りました。やさしさ頼りに生きてはきたが、やさしさだけでは生きてはいけぬ。早く来てくれ、からくり人」(ナレーション:吉田日出子)。お艶たち出雲太夫一座は隠田村へ。巡礼の娘たちが下品な男たちに襲われる。お艶たちは娘たちの悲鳴を聞くが、姿が見当たらない。その後、唐十郎から北斎の新作を渡される。「古今随一の浮世絵師・私の父、葛飾北斎が版元の永寿堂さんの依頼でそのどこかに人の恨みつらみを描き込んだ二枚目の絵は『隠田の水車』。江戸の外れ渋谷川にある米突きの水車でございました」(ナレーション・吉田日出子)。とりあえず宿にチェックインするが、代官から甲州の商人が五人泊まるからダメと命じられる。金持ち連中が何故こんな寂れたところに泊まるのか?お艶は興行の許可を得るため代官所へ。先ほどの代官から三日間のみ認められる。さらに同席していた庄屋(ミッキー蛇川)から木戸銭を高めにしてその上がりを寄進してほしいと頼まれる。橋の修復費などに充てたいと聞いて賛同、早速ライブハウスの設営に取り掛かる。唐十郎は賄い担当。器用な包丁さばきを見て板前だったのか?と聞くに宇蔵に答えようとしない。お艶からも互いに昔のことは探り合わないのがルールだと嗜まれる。その夜、北斎の絵を炙ると「亀」が赤く浮かび上がる。一方、寺では招待した甲州の商人たちを相手に「亀レース大会」が開かれていた。それぞれ気に入った亀を競り落とし一斉にスタート。亀が向かうゴールには景品として女たちがずらり。辿り着いた女を好き放題楽しめるゲスい趣向。女たちは旅の途中や村からさらわれ、用済みになれば四谷の岡場所「亀甲屋」に売り飛ばされていた。このビジネスモデルを考えたのが代官と庄屋。寺の和尚もグル。三人ぼろ儲けでナイスですね。村の青年「亀吉」は行方不明になった恋人のおたね(吉野刑事の妻)のことを案じていた。神隠しではない、かどわかしに違いない。お艶たちは亀吉に協力するが、亀吉は売上金を持ち出して亀甲屋へ。そこには女郎になったおたねがいた。二人は逃げ出そうとするが下品な男たちに見つかり、心中に見せかけて殺されてしまう。その後、宇蔵の調べで下品な男の背中に亀の入れ墨があることが判明する。下品な男は代官たち三人の実働部隊だった。そんなこんなで三人はうさぎを次の獲物に狙う。下品な男は娘たちがかどわかしにあったのは出雲大夫一座が来てからだと村人たちを扇動。一方、唐十郎は和尚が子どもたちから亀を高く買い取っていることを知る。フーリガン化したピュアな村人たちはライブハウスを放火、そのどさくさにうさぎがさらわれてしまう。お艶たちはうさぎを救出するため亀レースで盛り上がる寺を襲撃。唐十郎が下品な男たち、宇蔵が庄屋、お艶が和尚と代官を始末する。翌朝、お艶たちは隠田村を後にする。お・わ・り
2021年11月17日
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ぽいぽい。必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第1話「江戸日本橋」ご存じ必殺シリーズ第13弾。『新必殺からくり人』の続編。薄汚ねえじいさんと娘が大八車を押してひいひい言ってます。「江戸もつまらねー街になったなー」。この二人、浮世絵を描かせたら当代随一の絵師・葛飾北斎(小沢栄太郎)と娘のお栄(吉田日出子)。引っ越し魔で生涯に96回転居。スーパー貧乏だがゴッホを始め西欧の芸術家たちに影響を与え、かのドビュッシーは北斎の絵から交響詩『海』を作曲したとか。北斎は楽し気な音曲に誘われ、お栄を放り出してライブハウスへ。天保太夫一座から出雲大夫一座にリニューアルしたお艶(山田五十鈴)が三味線を演奏、うさぎ(高橋洋子)たち踊り子がきわどい踊りを披露。ブラ平改め宇蔵(芦屋雁之助)の安来節で場内大爆笑。その様子を謎の男が監視していた。お栄は貧乏ライフを滝沢馬琴(北村英三)に相談、浮世絵の版元・西村永寿堂与八(岡田英二)を紹介される。お栄の苦労も知らず北斎はお艶のライブハウスへ足繫に通い、今日もノリノリ。そこへ奉行所の役人たちが踏み込み、お艶たち捕縛。北斎は永寿堂から南蛮の絵の具「べろりん」を報酬に示されるが「話が上手すぎるねー」と難色。しかし安藤広重の『東海道五十三次』を突き付けられてライバル心バーニング。「広重の絵なんて絵じゃねー!見たまんましか描けねーあほ絵師だ!」。でもばか売れ。「あの広重を吹き飛ばすような仕事をしてはどうかね?北斎の富嶽百景ってのはどうだい?」と永寿堂の誘いに揺れる絵師魂。そもそも何故広重の絵が売れたのか?「殺しの匂いがあるのさ、血の匂いがね」そう言って広重の絵を炙ると鶴の部分が赤く浮き出る(※『新必殺からくり人』第4話参照)。それは極悪人を記した殺しのサインだった。「広重に負けず富嶽百景の中に消してもらいたい悪い奴を描き込んでは?富士には殺しがよく似合うと思うがねえ」。こうして北斎は「べろりん」ゲット、青色の美しさに大興奮。但し絵を描き上げるごとに一瓶のみ。橋渡し役は配下の殺し屋・唐十郎(沖雅也)。その頃お艶たちは奉行所で江戸追放を言い渡され、ライブハウスも壊されていた。お艶たちを挑発する唐十郎。ライブハウスにいた男だ。唐十郎は東海道での仕事を知っていた。そこへ永寿堂が現われる。永寿堂は殺し屋の元締でもあった。「今度の依頼主はあっしです。広重を上回る浮世絵師・葛飾北斎が描いたものです」。仕掛けは広重のものと同じ。お艶は仕事を引き受けるが、唐十郎を加えた混成チームを強いられる。北斎は最初の仕事として心中する男女を描きたいと夜な夜な日本橋へ繰り出す。しかし現れるのは瞽女ばかり。瞽女たちはやくざ風の男たちに導かれて蔵の中へ姿を消す。「津軽三味線じゃねーか。でも音色がおかしいなあ」。さらに逃げ出した瞽女が殺されるところを目撃。三味線からこぼれた白い粉を持ち帰り、翌日何となく炙ってみるとラリラリ。これアヘンだヨ。ブッ飛んだ勢いで新作着手。そんな特殊な事情を知らずお艶は「さすが北斎先生。良い絵だねえ」と北斎の絵を炙る。赤く浮かんだのは津軽藩御用達・井筒屋の米蔵。井筒屋は瞽女の三味線に津軽産のアヘンを忍ばせ、運び屋として江戸に呼び寄せていた。そして江戸の政財界を操るため、米蔵で奉行所の役人や名だたる商人たちをアヘン漬けにしてラリラリ状態、用済みになった瞽女たちを皆殺しにしていた。お艶は瞽女に扮して井筒屋へ潜入。まず宇蔵が下っ端を捕まえ、頭から魚籠を被せて顔面の骨をバキバキに粉砕(※とてもチープなアニメーション)。続いて唐十郎が釣り竿に仕込んだ針で遠隔殺法&接近戦。そしてお艶が井筒屋を始末して大乱闘。うさぎと鈴平(江戸屋小猫)が米蔵に火を着ける。翌日、出雲大夫一座は殺し旅に出発する。お・わ・り
2021年11月16日
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明日は大阪・読売テレビ。ウルトラマン80 第50話「あっ!キリンも象も氷になった!!」猛烈なサブタイトルから想像できないハードな展開。しかも最終回にしてオオヤマの主役エピソード。九州の南原市が異常寒波に襲われ街全体が氷漬けになってしまう。動物園のキリンや象、ライオンも氷になった。本当は世界規模の事件を想定、動物たちもアフリカの予定だったが予算の関係で九州になったとのこと。金を湯水の如く使っていた『80』なら普通に撮れたと思うが。ちなみに『80』の時に作った借金が完済したのは『ウルトラマンティガ』(1996)の頃だったらしい・・・。そんな事情も知らず作戦会議。楽観視するフジモリとイケダをオオヤマが一喝。「果たしてこれまで怪獣を倒してきたのは本当に我々だっただろうか?」。とりあえず臨戦態勢で待機を命じる。その時、猛と視線が合い何か言おうとするがそのまま退室する。猛もオオヤマのただならぬ様子を感じ取る。異常寒波の原因は怪獣マーゴドンが吐き出す冷凍ガスだった。UGM初の全員出動。マーゴドンはあらゆる攻撃を吸収して歯が立たない。猛は垂直降下して接近しようとするオオヤマを止めるが「人間には出来ないと言うのか?」と言い返される。結局攻撃失敗。スリップしながら何とか機体を上昇、止むなく一時撤退。マーゴドンは熱エネルギーを吸収する宇宙怪獣だと判明する。80に頼ろうとするイケダとセラにオオヤマ激おこ「ばかもん!もうウルトラマン80は現れない!80の助けはいらない。断固として80の力を借りないで怪獣をやっつける!」。その後イトウの提案でジャイアントボール作戦が開始。硬いものは脆い。凍ったものも脆いはず。スカイハイヤーとシルバーガルで巨大な鉄球を吊り下げ、マーゴドンにぶつけて粉砕しようとする。しかしシルバーガルからワイヤーが外れてしまう。猛と涼子は変身しようとするがオオヤマに呼び止められる。「矢的、星、これまでウルトラマン80に随分助けられた・・・。これまでの礼を言うよ、ウルトラマン80」。オオヤマは猛がウルトラマン80だと知っていた。猛は地球人も広い意味では宇宙人、宇宙人同士が力を合わせるのは当たり前だと言う。しかしオオヤマは「もう80に変身しないでくれ」と頼むとシルバーガルで現地に向かう。再度作戦を試みるが今度はスカイハイヤーが燃料切れのトラブルを起こす。そこへ謎の戦闘機が飛来、スカイハイヤーに空中給油を始める。「キャップお久しぶりです!タジマです!」「ハラダです!オーストラリアゾーンから駆け付けました!」「ありがとう・・・ありがとう!」。そしてマーゴドンに冷凍液をぶっかけて氷漬け、鉄球で粉砕する。オオヤマたちが基地に戻ると殉職したエミ隊員が笑顔で迎える。オオヤマびっくり(※全身銀色のボディスーツ姿に)。それはセラとユリちゃんがUGMの科学班に依頼して作ったアンドロイドだった。石田えり降板したのによく出てくれたな。こんな再登場をさせるぐらいなら殉職させなくても良かったのでは?ハラダとタジマみたいに。そんなこんなで5人体制でスタートしたUGMも何と11人体制。しかしオオヤマは全員揃っている前で猛に「いよいよお別れだな、ウルトラマン80」と別れを切り出す。猛と涼子の送別会でオオヤマは延々と演説を続ける。「これまで我々はいつも80の助けを借りてきた。我々はいつも弱かった。(略)しかし私はある時決心した。自分たちの手で戦い抜かねばならないんだと。(略)今我々は怪獣に勝った。(略)我々は胸を張ってウルトラマン80とユリアンにさよならが言える」。猛と涼子はウルトラの星へ帰還後、別の星に派遣されると話す。「本当はウルトラマン80にいつまでもいてほしかった」と言ってオオヤマはグラスに入った酒を一気飲み。その後、猛と涼子は遊園地や歩行者天国で激遊び。海岸で80とユリアンに変身すると誰からも見送られることもなくウルトラの星へ飛び立っていく。お・わ・りこれだけ路線変更しまくった番組も珍しいのでは?第1話と最終回を比べると別番組。よく一年間完走できたな。しかし円谷プロとTBSの関係は激悪化。番組制作に最も力を持つのはプロデューサーではなくテレビ局の編成部。その意向に従ったのに散々な出来。円谷プロが怒るのも尤もです。そのためシリーズは16年間も中断してしまうのです。
2021年11月15日
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転移なし?ウルトラマン80 第49話「80最大のピンチ!変身!女ウルトラマン」深夜0時になると怪電波が発生する現象が続いていた。猛と涼子は調査に出発。突然起こった崖崩れに巻き込まれそうになるが何とか帰還する。調査の結果、怪獣が発信していることが判明。しかも14ヵ所から。つまり14匹の怪獣が東京を狙っていることになる。しかしオオヤマがサラッと訂正&否定。さらに分析したところ二種類に分類できた。つうことで怪獣は14匹ではなく2匹。せっかくの緊張感台無し。イトウはセラを通じて公表することを提案するが、またしてもオオヤマがサラッと否定。「怪獣の奴、仲間と連絡を取ってる可能性が大だからな」。つうことでどかどかと作戦室に入ってきたセラを全員ガン無視。猛の知り合い・つとむ少年は誕生日のプレゼントに買ってもらったラジオ組み立てキットを組み立てて適当にチューニングしているとモスクワ放送や平壌放送ではなく、例の怪電波を傍受してしまう。翌朝、猛に報告。猛は放送局の試験放送だと誤魔化す。その夜つとむ少年に噓をついたことでしんみり。涼子は自分たちがウルトラ戦士だというもっと大きな嘘をついていると指摘する。地球人を助けるために地球人の姿を借りなくてはいけない。そしていずれは地球を離れる。「だからこそ地球人が自力で戦える時が来るまで僕か君か、どちらかが最後まで戦って戦い続けなければ・・・」。そんなこんなで深夜0時。今夜も怪電波をキャッチ。発信場所は奥多摩の仁王山付近と断定。翌朝イトウと猛が調査に向かい、怪獣の存在を確認するが地底に潜んでいるため攻撃の加えようがない。その作戦会議の様子をつとむ少年がマーシーのように覗き見してた。UGMのセキュリティーは伸び切ったパンツのゴムより遥かにユルユルだ。将来UGMへ入隊を希望するつとむ少年は現地入り、ラジオをいじって怪電波傍受。その電波に反応して怪獣プラズマが姿を現す。イトウと猛が緊急出動、猛は地上に降りてつとむ少年を救出しようとするが、さらに怪獣マイナズマが出現。つとむ少年を避難させると左腕を負傷したまま80に変身する。二大怪獣が80を苦しめる。いつもの華麗な連続攻撃が全く効かない。駆け付けた涼子は変身しようとするが80に止められる。万一二人共やられたら地球はお終いだ。しかし80最大のピンチに涼子はユリアンに変身する。合体する二大怪獣に対して80とユリアンは合体攻撃、木っ端微塵にする。事件解決。つとむ少年反省。そして夕陽を見つめる猛と涼子。「あの時どうして僕の言った通りにしなかったんだ?僕たち二人に万一のことがあったらこの地球がどうなるかウルトラの戦士である君ならよく分かっているだろう?」「・・・」「君、聞いてるのか?」「私・・・地球人に生まれたかった」。涙を流しながら走り去る涼子。その後ろ姿を見つめる猛の目にも涙が浮かんでいた。つ・づ・く次回感動の最終回
2021年11月15日
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もいっぺん風呂入るか。ウルトラマン80 第48話「死神山のスピードランナー」久々の凡作。UGMの連中がジャージ姿でジョギング中。広報担当のセラ、気象班のユリちゃんも加わってます。この二人フジモリとイケダよりも存在感あるね。中学対抗マラソン大会に備え、中学生たちも走ってます。猛は教え子ではなく知り合いのマサオの姿がいないことを心配する。マサオの母親は病気で入院中。そのため高校進学を諦め、八百屋を継ぐことになったが・・・。河原でふて寝していたマサオに猛は拗ねてる暇があれば思いっきり走ってみてはどうか?と教師風アドバイス。マサオは高校駅伝で走ることが夢だった。そこへ妹が来て母親が何の病気か分からないが手術することになったと告げる。母親は『怪奇大作戦』第24話で美川冴子を演じた姫ゆり子だったので精神病院に入院してるのかと思ったら違った。マサオは母親に励まされ練習再開。そこへものすごいスピードで走る謎の少年・通称マラソン小僧が登場。優勝候補の中島君と激突、転んだ弾みで中島君はアキレス腱を切ってしまう。「なんつうことすんねん!」と校長(犬飼一郎※二度目の出演)とボリューム感ある毛髪が気になるコーチが憤慨。しかし校長は「負け犬には用が無いな」とゲスい名台詞と共にマラソン小僧をスカウト、死神山から来たので死神走太とブラックな名前を付ける。そのやり取りを猛と涼子は超能力でキャッチ。校長とコーチはマラソン小僧を利用して学校の宣伝を企んでいた。それを聞いたオオヤマとイトウは死神山に伝わる伝説をだらだらと解説。要するにマラソン小僧の正体は怪獣イダテンランかもしれないので調査しろつう話。その頃マラソン小僧は校長室でVIP待遇、好物の大根と山芋をバリバリ食う。覗いている生徒たちに「チミたちもどう?」と勧めるが「そんなもん食えるか!」とボロクソにばかにされる。マラソン小僧ぶち切れ。イダテンランに変身すると街を爆走、建物破壊しまくり。猛は80に変身、死神山へ帰れと説得するが拒否、そのままどこかへ走り去るイダテンラン。その後、マラソン小僧はマサオに挑戦状を叩きつける。しかし飛び出してきた子犬にびっくり。マラソン小僧は犬が苦手だった。そんなこんなでマラソン大会の当日。トップを走るマラソン小僧。後を追うマサオ。マラソン小僧はマサオを挑発するが何だか仲良くなってきました。それを快く思わない校長とコーチ。「死神走太が勝たねえと意味ねーよ」と犬を放ってマサオを妨害開始、しかしマラソン小僧がびっくりしてイダテンランに変身。突風を起こして校長とコーチを吹き飛ばす。木に宙吊り状態の校長は「助けてー」とお約束シーンを披露。猛は80に変身、特殊な光線でイダテンランをマラソン小僧の姿に戻す。その間もなんとレース続行、マサオが優勝する。そこへ妹が駆け付け母親の手術が成功したと告げる。マラソン小僧は猛の説得に応じて素直に死神山へ帰っていく。お・わ・り
2021年11月14日
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今から風呂入るか。ウルトラマン80 第47話「魔のグローブ落とし物にご用心!!」間抜けなサブタイトルですが何気に最終回を意識したエピソード。オオヤマと気象班のユリちゃんが二人きりでイチャイチャではなく紫外線の異常な減少をキャッチ。夕焼け空には巨大なオーロラが発生。日没と同時に消えていくオーロラを確認する猛と涼子。イトウ、イケダ、フジモリは出番なし。少年野球で盛り上がってますよ。しかし正君のエラーで試合はサヨナラ負け。正君はグローブのせいだと八つ当たり。踏んづけまくって帰宅。しかし母ちゃんに叱られる。試合に負けたのは「正の守備が下手だったからでしょ!」。渋々グローブを拾いに戻るが、オーロラから発射された変な光線がグローブに直撃。紫色の怪獣のような物体に変化する。でも形はグローブ。正君は回収しようとするが逃げ回る。そこへ紫外線を調査中の猛とユリちゃんがやって来る。グローブは紫外線の塊だった。そんなこんなでUGM本部でユリちゃんが紫外線について解説。大気中のオゾン層が紫外線を食い止めているが、大気汚染でオゾン層が破壊され紫外線の量が増えている。眉間に皺を寄せてそれらしく聞いているUGMの連中。涼子は何気にオリオン座のブレイアード星が紫外線が原因で2万年に滅びたことを口にする。オオヤマ「え゛?」。童話で読んだ話だと慌てて誤魔化し、猛も会議中に不謹慎だと注意して揉み消すがオオヤマの表情は疑惑満々。とりあえず徹夜でパトロール開始。猛は涼子に我々が地球以外の人間だとまだ知られない方がいいと注意する。「地球の人間が変に我々の力を当てにし始めるのが一番怖いんだ」「はい気をつけます・・・」。翌朝、正君一家ランニング。正君は車の中でガス中毒死している猛と涼子を発見。「ばかね~パトロールで疲れてるのよ」。ホント正君ばかです。そんなこんなでグローブ発見。しかし怪獣化して父ちゃんの手から外れない。そこへ猛と涼子が駆け付ける。すかさず涼子は人差し指から強烈な赤外線を発射。緊急時とはいえ変な力を使うなって猛にこないだも注意されたばっかりやん。。。でも涼子の未熟さがよく描けてます。逃げるグローブを追う猛と涼子。涼子は再度赤外線を放つが、気が立っているグローブは巨大化し怪獣グロブスクとなる。「刺激し過ぎました・・・」「これは君と僕の責任だよ」。そんなこんなでもう夕方。夕焼けの中をグロブスクは街を破壊しまくり、日没と共に姿を消していく。発生から随分時間が経過してますが・・・。オオヤマは太陽が沈んでいる間に怪獣を探し出すよう指示。涼子は紫外線の塊が西にあるとキャッチ、グロブスクを確認すると猛は80に変身。ミスをした涼子に代わって「君一人を観客に、君の代わりに力いっぱい戦うよ」「お願いします・・・」。80は身体をぐるぐる回転させて体当たり、赤外線入りサクシウム光線でグロブスクを倒す。グローブを拾い上げる涼子。その後、猛は正君の野球チームの練習に参加。猛のノックをぽろりの正君。「いくら失敗しても腐ったり腹を立てたりしないことだ。怪獣たちは人間の心の乱れに付け込もうといつも狙ってるんだからね。球が落ちるのはグローブのせいではない。君の練習が足りないからなんだ!!」(ナレーション・さくらひろし)。お・わ・り
2021年11月14日
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日曜日はランラララランラン。ウルトラマン80 第46話「恐れていたレッドキングの復活宣言」ゆるゆるで今回も楽しい。猛と涼子はどっかのスキー場で普通にスキーをしながらパトロール。番組イベントとのタイアップで訪れていたのかもしれないね。淳君一家も滑ってるぜ。淳君と妹のヨッコちゃんは洞窟で薄汚ねえ壺を見つけて持ち帰る。ヨッコちゃん曰く壺には何でも叶えてくれる壺の精マアジンがいるという。つうことで壺をきれいに洗い「アカサタナンナンマミムメモン」と呪文を唱えると横山あきおソックリの壺の精マアジンが現れる。壺を洗ってくれたお礼にマアジンはバカデカいワンちゃんのぬいぐるみを与える。マアジンは綺麗好きだが、300年間も薄汚ねえ壺に閉じ込められ苦痛な日々を強いられていたとのこと。ふと周囲を見渡すとゴミが散らかっている。「嫌でガスなーこのゴミ・・・」。淳君たちは掃除を開始。マアジンはご褒美にエミちゃんにドレス、サトル君にデジタル腕時計を与える。続いて淳君はラジカセと自転車とラジコン飛行機とマンガ100冊とチョコレートパフェをリクエスト。ついでにテストで100点取りたい。欲望剝き出し過ぎだ。そこへ謎の音波を追って猛と涼子がやって来る。それに気づいたマアジンは「大人は嘘つきが多いでガスからね」と壺に戻ってしまう。マアジンに願い事を叶えてもらうため子どもたちは街中を掃除しまくり。但しセラによると少々やり過ぎらしい。わざわざごみを撒き散らして掃除、屋根に上って掃除など80年代の子どもは欲望の塊だ。ちなみに同世代ですが超禁欲生活を強いられていたので関係ないネ。つうことでマアジンは子どもたちはポイポイご褒美を与える。当時ゲームウオッチが欲しかったなあ(※今はいらない)。猛と涼子はエライ高い塔に登って掃除をしている少年を目撃。子役にホントに登らせる鬼監督・東條昭平恐るべし。猛は落下した少年を受け止めた際に怪我をする。涼子は銃のようなものを取り出して傷を治す。「メディカルガンよ」。どんな怪我や病気も簡単に治せるらしいが、猛は二度と使わないよう忠告する。「君は郷に入れば郷に従えって言葉を知ってるかい?」「ええ、郷ひろみならテレビで観たけど」。衝撃的なボケがスパークした瞬間だった。「分かってないなあ。僕たちは今地球で生活してるんだ。地球には地球のやり方があるってことだよ」。涼子は分かっていない。そんな便利なもの持ってるのにエミ隊員殉職。。。そんなこんなでジャイアンのような悪ガキが三人も登場、壺を強奪する。ちなみに淳君は黄色いシャツに眼鏡をかけたのび太系のビジュアル。ジャイアンたちは欲望会議を開く。本物そっくりに動く怪獣のおもちゃが欲しい。数ヶ月後には空前のガンプラブームが訪れますがね。「俺エレキングがいいなあ」「それより俺はウーがいいなあ」。渋いチョイスだ。つうことでレッドキングに決定。マアジンは適当にレッドキングを呼び出すと「ほんじゃ・・・」と壺に戻る。しかし現れたのは本物そっくりではなく本物だった。街を豪快にぶっ壊すレッドキング。マアジンが壺に閉じ込められた理由が分かったような気がしたよ。そんなこんなで壺は粉々に割れてしまうが、逃げ遅れたヨッコちゃんを助けてジャイアンとのび太ではなく淳君仲直り。猛は80に変身するがレッドキングに苦戦。涼子はメディカルガンを向けるが「80はそれを断った。80は子どもたちに楽をしてはいけないということを見せたかったのだ!」(ナレーション・さくらひろし)。つうことでレッドキング爆殺。事件解決。涼子は猛にメディカルガンを預ける。淳君も願いを叶えてもらえずしょんぼり。そこへ雪が降ってくる。マアジンが最後に与えてくれたプレゼントかも知れないね。雪が降り積もった街をミニチュアでリアルに映し出す。このカット無くても十分なのに金かけてるねえ。お・わ・り
2021年11月14日
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そして一週間が終わる。ウルトラマン80 第45話「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」石堂淑朗先生の脚本がスパークする怪作。正也君たちは缶蹴りに熱中。熱中するあまりプレイヤー同士激しく衝突&喧嘩。その様子を見ていたバルタン星人。「殴れ~!いがみ合え~!人間みな仇!一日一悪!」。冒頭からぶっ飛ばすねえ。笹川良一&山本直純もびっくり。そこへパトロール中の猛とイケダが現れて喧嘩を止める。さらに正也君の母ちゃんもやって来て「父ちゃんが写真を現像してるよ」と告げる。カメラ小僧でもある正也君はダッシュで帰宅。『80』の終盤は釣り、昆虫採集、ラジコン、サッカー、相撲など趣味系少年たちが続々登場。オタク文化の夜明けは近い。帰宅後、写真を確認するとUFOが映ってますよ!先日ブルートレインを撮影した帰り道、余ったフィルムで夕焼けを撮影したところ少年の投げたフリスビーとドンピシャで激写つう話。実は少年の正体はバルタン星人だった。「これが喧嘩の元になるとはお釈迦様でもご存じあるめえ!」。初代バルタン星人はアラシ隊員(毒蝮三太夫)の脳髄を借りないと日本語が話せなかったのに驚異的な進歩です。翌日、正也君は友達軍団にUFOの撮影に成功したと嘘をつく。しかし一枚しかないため信じてもらえず、捏造撮影を開始するが上手く撮れない。その様子を見ていたバルタン星人。「ガハハハ。出番ですよってか!」と正也君の母ちゃんに変身して撮影を協力。完璧な捏造写真の完成に大喜びするが、猛たちが近づいていることに気づくと「急に用事を思い出したわ!バイバーイ」と撤収。猛は写真をUGMのコンピュータで解析、偽物ではないことが判明。お墨付きを得た正也君は友達軍団に写真を突きつけるが「信用できるかボケ!」と言われ激突。猛は正也君たちを仲裁する。「こういう問題は最後までケリがつかないもんなんだ。UFOは神様や仏様と同じでね、いるという人にはいるし、いないと思ってる人にはいないんだ。それだけさ。それ以上やり合うと喧嘩になる」。なるほどね。さすが元中学校教師。しかし和解ムードは一瞬だけ。再び激突。その様子を見ていたバルタン星人。「子どもと子どもが喧嘩する!男と女が喧嘩する!家と家とが喧嘩する!そしてお終いには国と国とが喧嘩する!ミサイル発射!手裏剣シュッシュ!日本は滅びる!世界は滅びる!」。作戦のスケールがデカいね。そしていよいよ最終段階。お休み中の正也君に「明日は日曜日。昼ジャストにUFOが嵐が丘に出現するヨ」とテレパシーで呼び掛ける。その頃UGMの作戦本部では涼子が謎の電波をキャッチ。オオヤマに報告するが「何で計器より先に分かったんだ?」と突っ込まれる。オオヤマの何だか怪しいなーの表情が最終回への複線か?たぶん違うと思う。翌日の12時。UFOが現れないため正也君はボロカスに突っ込まれる。そこへUFOに乗ったバルタン星人が遅刻して到着、正也君たちを袋の中に押し込んで人質ゲット。しかしUFOは猛によって撃墜され粉々。バルタン星人巨大化、猛も80に変身する。「ウルトラマン80は初代ウルトラマンから習ったバルタン星人への必殺技ウルトラスラッシュを思い出した!」(ナレーション・さくらひろし)。忘れてたんかい!つうことでバルタン星人真っ二つ。その後、正也君たちは猛から意地の張り合いを注意され「どうもすいません」&「もうフリスビーはたくさんだヨー」。お・わ・り
2021年11月13日
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月曜から疲労困憊。ウルトラマン80 第44話「激ファイト!80vsウルトラセブン」客演ウルトラマンや人気怪獣を出さない方針を貫いていたが緩和。というか破れかぶれでウルトラセブン登場。但し本物ではないところは筋を通してます(※理由は今年の3月17日を参照)。少年たちがサッカーやってるぜ。そこへ暴走族が乱入。その名もサタン党。顔バレしないよう全員目出し帽着用。練習の邪魔するぜ。直人君のお姉さんもバイクで追い掛け回すぜ。怒りの直人君はボールを蹴飛ばしてサタン党のリーダーに命中。怒りまくりのリーダーは直人君をバイクで跳ね飛ばし止めを刺そうとするが、猛が現れたため退散。重傷を負った直人君は病院へ。枕元にはウルトラセブンのソフビが置かれていた。直人君はセブンのソフビをお守りのように肌身離さず持っていた。理不尽な出来事に直人君のお姉さんは泣き崩れる。猛は何としてでも暴走族を探し出して謝罪させようと思ったが、それはUGMの仕事ではなく警察の仕事だとオオヤマに止められる。当たり前だ。しかしオオヤマは猛に特別休暇を与える。話が分かるねえ。飛び出した猛に涼子がテレパシーで呼び掛けるが、猛に諫められる。地球人以上の能力は地球人として暮らしていくには不必要だ。本気で地球に住むつもりなら地球人と同じ暮らしをすることだ、と。なるほど。サタン党のリーダーの正体は直人君たちのライバルチームの選手・多田君の兄だった。多田君は今回の経緯を知ってブチ切れ。しかしリーダーは反省しないぜ。自分たちを探しに来た猛を襲うぜ。そんなこんなで直人君の容態が急変。遠のく意識の中で直人君はセブンのソフビを掲げる。「ウルトラセブン!僕に力を貸して!」。直人君はウルトラセブンに変身する。しかしこれは直人君の意識の中での出来事。ところが直人君の涙がセブンのソフビに零れ落ちた瞬間、本物のウルトラセブンとして実体化する。「ウルトラセブン!僕の命をあげるよ!だから悪い暴走族をやっつけて!」。セブンは大館左馬之助を追い詰める大魔神のようにサタン党をひたすら追い回し、街を破壊する。UGMは渋々出動するが確かにセブンがビルを破壊しまくっている。しかし涼子は目の前のセブンがウルトラ星人ではないことを見抜く。正体が何者か分からなくてもこれ以上暴れさせる訳にはいかない。猛は80に変身、セブンと対決する。セブンはダンプカーを蹴り上げる。そのフォームは直人君そっくりだった。一方、直人君の枕元にセブンのソフビが無くなっていた。80はセブン=直人君の心にセブンは平和の守り神ではないのかと語りかけると光線発射。セブンは倒れ、病床の直人君も意識を失うが、色んな意味でヤバかった状況を乗り越える。その後、直人君のチームと多田君のチームの試合が行われる。二人は仲良く握手を交わすが、直人君は多田君のことを「おおた君」と呼ぶ演出ミスを発見。今回良い話なのにグダグダだなあ。そして直人君がゴールを決め、思わず抱き合って喜ぶ猛と直人君のお姉さん。やきもちを焼く涼子。お・わ・り
2021年11月08日
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風を感じた。ウルトラマン80 第43話「ウルトラの星から飛んで来た女戦士」あと2ヶ月で終わるのにまたしても路線変更。但し今回は石田えり降板の申し出に伴う偶発的な処置らしい。それにしても色々変わり過ぎ。謎の宇宙船が複数飛来。UGM出動。何故かセラも出動。一機が撃墜され、機体は跡形もなく粉々。乗組員の生存も不明。他の円盤はどこかへ飛び去ってしまう。散らばったものを回収していると猛に助けを求める女性の声が聞こえる。「矢的ー矢的ー助けてー」。名字で呼ぶとは馴れ馴れしいな。しかし他の連中には聞こえないよ。猛は白いドレス姿の女性を発見。女性は安心して気を失う。そこへ登山客風のおっさんたちが襲ってくる。そんなこんなでUGM本部へ。セラと空気隊員たちが女性の正体を巡って下世話な与太話をしている頃、エミは女性の面倒を見ていた。女性は重傷を負っていたが命に別状なし、驚異的な回復力で頬の傷もきれいに治っていた。女性が記憶を失っていたことからオオヤマは星涼子と名付ける。しかし「矢的ー」て呼んでたりする雑な演出が気になる。そんなこんなで猛、エミ、星涼子の三人は仲本工事やキャンディーズが着ていたような体操服に身を包んでドリフ風体操シーンを披露。星涼子の身体能力の高さにびっくりする猛とエミ。星涼子はエミに友情の印として自分のブレスレットを与える。その後、エミはおっさん二人組に拉致される。イケダもいたがぼろくそにシバかれて気絶、役立たずだ。エミを拉致ったのはガルタン大王とその下っ端・ガラガラ星人たち。星涼子の正体はウルトラ星の王女ユリアンだったが、ガルタン大王はエミを星涼子だと勘違いしていた。一方、エミの救出に向かう猛、星涼子、イケダ。星涼子のイヤリングがブレスレットと共鳴、エミはこの近くにいる。そこへガラガラ星人たちが襲撃。しかし弱いので自爆。その衝撃で星涼子が記憶を取り戻す。「矢的ー思い出したわ。私はウルトラ星のユリアンよ」「ユリアン王女か。僕がウルトラの星から地球に来た時、君はまだちっちゃな女の子だったもんな」。いつから地球に来てたんだ?ガルタン大王はウルトラの星を侵略しようとしたが失敗、逆に王子を失い復讐するため地球へ。そのことを知らせるためにユリアンはやって来たらしい。そんなこんなでアジトに到着。ガルタン大王はエミの前で猛の正体をばらす。エミは猛の正体に薄々気がついていたが思わず「私を騙すなんて…」とキツイことを呟く。そこへガラガラ星人が猛に向かって槍を投げつける。「猛危なーい!」と猛を庇って串刺し。「エミー!」って名前で呼び合うとはやっぱり付き合っていたのか。猛は80に変身、ガルタン大王も巨大化するが80にぶっ殺される。エミは瀕死の状態だが、地球にとって大切な人を守れたので後悔していない。そして星涼子に自分の代わりにUGMに入隊してほしいと頼む。「猛…さよなら」息を引き取るエミ。そこで何故かイケダが「じょーうの隊員~!!」と涙を流して絶叫する。お前の出番じゃないよ!空気読めない奴だな。いや演出がおかしい。エミを抱き抱える猛、星涼子、イケダは夕日に向かって誓う。力いっぱい戦ってくよ。お・わ・り
2021年11月02日
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山が動いたよ?山田洋次監督『キネマの神様』山田洋次の劣化ぶりが酷く全く期待せずに観に行ったが、泣けた。オファーから30分で代役を引き受けたジュリーが素晴らしい。代役の立場を貫いて宣伝には一切顔を出さない。取材も受けない。全国ツアーも縮小。その代わりエネルギーは劇中で披露する志村のメガヒット曲『カラスの勝手でしょ』のカバーに費やされる。すげー。ジュリーが志村をカバー。『ドリフ大爆笑』の付き人コントそのまんま。泣けた。内容も素晴らしかった。ジュリーはあくまで代役なので一切役作りしなかったらしい。つうこで本来の志村バージョンも観たかった。深作欣二監督『赤穂城断絶』本当はむちゃくちゃやりたかったらしいが、主役のヨロキンが難色。フカキンにしては大人しい仕上がりになった。でもその後『忠臣蔵外伝 四谷怪談』でむちゃくちゃやったからいいんです。実相寺昭雄監督『歌麿 夢と知りせば』歌麿の映画としてはつまらないが、実相寺昭雄の映画としては超面白い。大衆性(特撮)と芸術性(エロ)が完全に融合。興行的には大失敗したらしいが面白いです。実相寺昭雄監督『波の盆』昭和58年度の文化庁芸術大賞など受賞。倉本聰の脚本を忠実に撮影、倉本聰も演出に一切口を出さなかったとのこと。面白かった。リアルタイムでは映像の迫力に圧倒されただけで物語は理解していなかった。とても良い物語。武満徹作曲のメインテーマが何故か東京オリンピックの開会式で使用されていたらしい。実相寺昭雄監督『青い沼の女』火曜サスペンス劇場100本記念作。ロケ無し。オールセット。もちろん沼も。雨降らしまくり。サスペンスというよりもホラー。リアルタイムでも観たが、感想は当時も今も変わらず。あんまり面白いとは思わず。実相寺昭雄監督『春への憧れ』確か当時最新のビデオカメラのデモ映像作品。13分の短編。モーツァルトのピアノをバックに3月になったばかりの奈良の景色が延々と映し出される。観ていて心地よい。実相寺昭雄監督『東京幻夢』ハイビジョンの実用化に向けたデモ映像作品。14分の短編。こちらはベートーベン。セリフなし。芝居のみで見せる。すごいなあ。実相寺昭雄監督『宵闇せまれば』『ウルトラセブン』を撮った後、会社に内緒で作った劇場デビュー作。息苦しい。念願叶って大島渚の脚本を演出したものの相性はどうだったんでしょうね?大島渚は自分より若い佐々木守を紹介したらしいけど。たぶん大島渚が正解。実相寺昭雄監督『帝都物語』日本で初めて本格的にハイビジョンを導入した映画。それでいて成功。円谷英二もびっくり。原作を知らなくても楽しめて面白い。ちゃんとしたブルーレイが出たら買います。平山美穂監督『映画おしりたんてい カレーなる事件』もっと下品でもいいと思うが。芝田浩樹監督『映画おしりたんてい テントウムシいせきのなぞ』意外とおとなしくて意外。セルジオ・レオーネ監督『荒野の用心棒』これは酷い(笑)。黒澤明の『用心棒』をそっくりパクりまくり。面白いけど東宝と黒澤明は面白くないね。でも両方を比べると色々と面白い。パクリぶりが。大森一樹監督『ゴジラvsビオランテ』何べん観ても面白い。飽きない。当時はボロクソに叩かれていたけど。最近やたら評価が高いらしい。いい加減なもんですな。小谷承靖『F2グランプリ』80年代の東宝は変な大作ばかり作ってて楽しい。しかもほとんど空振り。本作もオヨヨな一本。オヨヨ大作には妙な味がありますな。熊井啓監督『日本の黒い夏ー冤罪ー』松本サリン事件と冤罪がテーマ。事件から10年も経っていないのに作ってしまうエネルギーのすごさ。とんでもない真犯人の登場で急展開する物語。しかもそれが現実だったりする。でも爽やかな景色や自然が映し出される。こういう映画をもっと観ないといけないな。熊井啓監督『日本列島』デビューから二本目。話はデカいけどモヤっとした印象。結局事件の真相は分からないまま。芦川いづみの絶叫が素晴らしい。何となく救いのあるラスト。飯島敏宏監督『ウルトラの揺り籠』実相寺昭雄の兄貴分にしてバルタン星人や『金妻』『毎度お騒がせします』などの産んだ超ヒットメーカーの逝去にショック。追悼鑑賞会を実施。2003年製作。出演者も随分亡くなってるなあ。工藤栄一監督『裏切りの明日』1990年製作のVシネ。念願叶って初鑑賞したものの・・・予算と時間が無かったせいか出来がしょぼい。バブル期なのに。脚本も薄い。監督に罪はありません。工藤栄一監督『赤と黒の熱情 Passion』1992年製作。念願叶って初鑑賞したものの・・・脚本との相性が良くないような。工藤栄一は90年代以降あまり良い作品に恵まれていない。テレビはものすごいのにな。『雲霧仁左衛門』とか。福田純監督『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』疲れた時に心地よいヒーリングムービー。
2021年11月01日
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山が動いた!菊池馨実『社会保障再考 〈地域〉で支える』岩波書店社会保障を論じているようでいてそうではないと思わせて社会保障を論じた本。なので~マニア以外には分かりにくいけどマニアには分かりやすい。ちなみに社会保障と相談支援をセットで論じた元祖は僕ですよ!吉本隆明『改訂新版 共同幻想論』角川書店期待していた内容と大幅に異なっていた。それでも我慢して最後まで読んだが部分的にしか分からなかった。やたら柳田國男を引用するのも謎。ちょっと強引だなー。TORI『TORIさんの特撮放談④ゴジラの逆襲のまき』目から鱗。発見の連続でした。説得力もあり。勉強になりました。八木毅編『ウルトラマンティガ25年目の証言録』立東舎貴重な証言が多いが、編者の思い入れたっぷりのたんなる同窓会文集になっているのが残念。悪いがそういう話には全く興味なし。佐藤進一『日本の中世国家』岩波書店期待していた内容と大幅に異なっていた。その一言に尽きます。立花隆『日本共産党の研究(一)』講談社立花隆の文章は平易で読みやすい。それでいて濃厚みっちりのボリューム。推理小説みたいで面白い。今更ながら共産主義と社会主義の違いも分かりました。続刊も楽しみ。
2021年11月01日
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真実は見えない。ウルトラマン80 第42話「さすが!観音さまは強かった!」今回も狂ったお話です。ガッツ石松の故郷・栃木県ロケ。コソ泥二人組(『帰ってきたウルトラマン』のスーツアクターさん・そば屋の三吉こと鈴木建設の堀田常務)はお宝を探していた。昔、江戸で千両箱を盗んだ大泥棒は栃木県へ逃走、とある洞窟の縦穴に放り投げるが役人たちに捕まってしまう。拷問を受けるが、千両箱の在り処を吐こうとしない。そこに安政の大地震が発生。特撮がホントにリアルです。地震で皆飲み込まれてしまい千両箱の在り処は誰にも分からなくなってしまったが、何故かコソ泥二人組は栃木県宇都宮市にある大谷平和観音像にあると突き止める。その近所に住んでいる岩水君は倉田まり子の大ファン。日夜、観音様に倉田まり子との結婚を祈願するシャイボーイ。ある夜コソ泥二人組が観音像の足元を掘っていると地震発生。UGMも地磁気の乱れをキャッチ。猛とエミではなく猛とイトウが現地を訪れる。石田えりがやる気を失っていたのかもしれない。そんなこんなで岩水君と合流、何故か岩水君ちに泊まらせてもらうことになる。岩水君の母親は土地の名物・かんぴょう汁と山菜どんぶりを振る舞い、猛とイトウは「いけますねー」などと食レポするのだった。その夜、二人は布団を並べてお休みタイム。猛は地磁気や大谷岩についてぐたぐだ解説するがイトウ熟睡。同じ時、岩水君は倉田まり子のことで悶々としていた。同じ時、コソ泥二人組は観音像をダイナマイトでぶっ飛ばそうとしていた。夢で観音様からのSOSをキャッチした猛と岩水君は観音像へダッシュ。ダイナマイト爆発。観音像の足元から千両箱ではなく怪獣が現れる。UGM出動。オオヤマもスカイハイヤーで現地に向かう。空気隊員たちから久々の操縦を茶化されるが「馬鹿にするな」。しかし岩山に激突寸前、急上昇して難を逃れる。これ何かの伏線ではなく、お話と全然関係ありません。こんなイミフシーンのために超絶特撮を披露。そしてオオヤマたちは怪獣に撃墜されるのだった。そんなこんなで猛は80に変身するが苦戦。戦いを見守る人々。じいさん(宇田川刑事)が「観音様と一緒に戦えー!仏の力を借りるんじゃー!」と絶叫。80は倒れている観音像を抱え上げてビカビカの後光光線発射。怪獣は地底に戻され、菊の花で封じ込められる。事件解決。どっかの河原で佇む岩水君親子、イトウ、猛。そこへ一台の車が到着、中から倉田まり子(本物)が降りてくる。近くで映画撮影があったので寄ってもらったとUGMが公権力を行使。これも観音様のお導きです。岩水君は倉田まり子(本物)と握手&記念撮影。「嬉しさのあまり岩水君の目はすっかり垂れ下がってしまった。この日から彼のあだ名は、そう勿論、タレ目君となったのである!」(ナレーション・さくらひろし)。お・わ・り
2021年10月28日
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やるせねえなあ。ウルトラマン80 第41話「君はゼロ戦怪鳥を見たくないかい?」とんでもない怪作。恐怖の鬼監督・東條昭平復帰。猛とイトウはパトロール中にゼロ戦のラジコンと遭遇。持ち主の斉藤君はラジコンきちがい、明日の大会に備え最終トレーニング。「斉藤君は五年生の春、長い間憧れていたゼロ戦にとうとう会えたのだ。ゼロ戦の勇ましい姿は長い間少年の頭を占めていたのだ。本物を見た夜、斉藤君は直ちに重大な決心をした。何としてもゼロ戦を飛ばしてみたい。飛ばせてみる。そう決心した。ラジコンのゼロ戦を何としてでも手に入れたい。そのためには他の遊びを整理しよう。やるぞー。男ならとことんやるぞ!。そして斉藤君のアルバイトの一日目が始まった」(ナレーション・さくらひろし)。父親の車の洗車、近所のスーパー、友達からゲーセンの誘いを拒否、切手収集中止、おやつを食べないで済むよう給食のドカ食い、遠足の小遣いは1円も使わない、そして岡山のおばちゃんから貰ったお年玉で遂に目標金額12万円を達成する。その苦しさか、感激か、斉藤君は布団の中で眠りにつきながら涙を流す。「なんぼ何でも度が過ぎてるわ」と母親(フジアキコ隊員)は呆れ返る。一方父親はゴルフに夢中。そして大会当日。特撮班によるラジコン飛行のシーンが秀逸。しかし斉藤君のゼロ戦はコントロールを失い行方不明になる。心配して駆け付けた猛とイトウに「昨日おじさんたちに会ったからこんなことになったんだ。僕のラジコン返せ!」とやくざ並みの言いがかりをつける。さらにショックで不眠症になる。その後「この前の日曜日、このゼロ戦のリモコン機を見た方どうぞ僕に教えて下さい」と書いたゼッケンとプラカードを持って捜索開始。一緒についてきた父親に「恥ずかしいんだろ?」と鋭い一言。「そそんな・・・」。街の人たちから爆笑の後ろ指を指されても斉藤君は平気。そのまま北へ北へ向かう。後からついていく父親。そんなこんなでどっかの山奥の谷に辿り着く。そこでゼロ戦を目撃した老人に会う。しかし谷には5、60年ごとに宇宙鳥がやって来て人間の子どもを食うので引き返すよう言われるが「ゼロ戦と一緒なら死んだっていい!」と斉藤君(と父親)の奇行は続く。何気にリモコンをいじくった時、怪鳥バレバドンが飛んでくる。しかもリモコン通りに動く。斉藤君感激。バレバドンの背中に跨って飛んでいく。バレバドンは飛びながら産卵、地上に落下して街中ぐちゃぐちゃ。酷い迷惑行為。「不審に思った矢的猛はダブルXレントゲン光線で怪鳥の体を透視した」(ナレーション・さくらひろし)。バレバドンはゼロ戦を飲み込んでいた。志村のメガヒット曲「カラスの勝手でしょー」と口ずさんでいるとカラスが飛来。カラスを飲み込もうとした瞬間、口からゼロ戦がポロリ。言うことを聞かなくなったバレバドンは斉藤君を振り落とす。80は斉藤君をキャッチ、バレバドンは宇宙へ飛び去る。つうことで一件落着(?)。お・わ・り
2021年10月28日
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本日も自律神経がおかしいぜ。ウルトラマン80 第40話「山からすもう小僧がやって来た」いよいよ最終クール。終了まで3ヶ月を切ったというのに主題歌変更。クィーン風でカッコよかったのに何故?やけくそ?踏んだり蹴ったりですわ。相撲部の連中がまわし姿で合宿中。高校生か大学生かはっきりしないアバウトなやけくそ感が演出サイドからも漂ってます。地元キッズたちが相撲部の連中にすもう小僧の伝説を語る。しかしすもう小僧は現れない。代わりにまわし姿のセラが現れる。セラは連中の先輩だった。準レギュラーだったのに今やUGMで最も目立つポジションをゲット。そんなこんなですもう小僧登場。セラ以下全員投げ飛ばされる。その様子を見ていたコソ泥二人組は「町にはもっと強い人間がいるぜ」とすもう小僧を連れ去ってしまう。セラはUGMに報告。「よし分かった。至急対策を考える」ってオオヤマ大丈夫か?さらにイトウまですもう小僧について解説。「その正体は足柄山秘境に住む地響き怪獣のジヒビキランなんだ」。どうやらすもう小僧が実在する世界観のようです。だったらそのことが分かる演出が必要だと思うが、スタッフ一同モチベーションが相当下がってるよ。そんなこんなで猛はまたしてもエミと行動。すもう小僧に山へ帰るよう交渉開始。しかしすもう小僧は「相撲取ろうよ」としか言わない。猛はすもう小僧と相撲を取るが完敗。さらにコソ泥二人組にエミ共々棒切れでしばかれて気絶。すもう小僧は本物の力士(松崎真)やイトウ率いる空気隊員たちも投げ飛ばす。但しイトウはすもう小僧の四股だけで。ハードなキャラだったのに今やお笑い要員のイトウチーフ。その後、コソ泥二人組は相撲大会を開催、参加料3000円、勝てば賞金10万円。もちろん誰もすもう小僧に勝てず、コソ泥二人組ぼろ儲け。さらに猛とエミを木に縛りつけて退散。コソ泥に負けるUGMに地球防衛を任せて大丈夫なんだろうか?すもう小僧は100番取ったら山に帰ると言う。あと一番で100番達成。そこでコソ泥二人組は金持ち屋敷の襲撃を計画。すもう小僧を暴れさせて金の延べ棒ゲットするぜ。しかしすもう小僧は防犯用の電線に引っかかったショックでジヒビキランに姿を変える。猛は80に変身、100番目の勝負に挑む。かなり本気の相撲。思わず80が「待った」するぐらい。ジヒビキランは80に投げ飛ばされるが100番取って満足、すもう小僧の姿に戻って山へ帰っていく。ほぼ民話。お・わ・り
2021年10月25日
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過労&自律神経がおかしい。ウルトラマン80 第39話「ボクは怪獣だ~い」年が明けて1981年。何かが弾けたのか、今回から狂ったようなエピソードが連発する。今回はその新年一発目。ちびっ子たちが野球の試合をしてますよ。そこに円盤が飛来。まんじゅうみたいなものをポトンと落として大騒ぎ。斉藤清六風の少年テツオは自分が見つけたので自分の物だと主張。んなわけねーだろと大混乱。その弾みでまんじゅうみたいなものがテツオの口に飛び込む。テツオはナチュラルボーイなので「意外と旨い」と食レポ。その後、何だか眠いなあと土手で昼寝。目が覚めると怪獣テツオンになっていた。テツオンは見た目ブサイクだが、野球で大活躍、大学生の宿題もすらすら回答、瞬間移動の超能力も発揮。神成さん風ガンコおやじからボールも取り返してスゲー。但しケーキ喰いまくり。しょっちゅう腹空かせてるよ。テツオの父親と母親はUGMに許の姿に戻せないか相談するが、テツオンは今のままで良いと拒否。 そんな中、町内会で仮装大会開催。一位の商品はビデオカメラ。ちびっ子たちはテツオンを担ぎ出して出場。まんまと一位に入賞、ゲットとしたビデオカメラでリアル特撮映画を撮影するが、テツオンはやられ役。楽しんでいる内はいいが皆冷めてくる。宿題も野球も。そしてテツオンは一人ぼっちになってしまう。そんなこんなで猛はテツオンを諭す。「友達は努力して野球が上手くなるように練習したり、勉強したりしているのに君は何でもできるようになったんだもんなあ。だけどそれは本当に良いことだったんだろうか?」。そして迷惑をかけた街の人たちに頭を下げている父親と母親を見て「元の姿に戻りたいよ~今すぐ戻りたいよ~!」と号泣する。猛は80に変身、ミクロ化してテツオンの体内へ飛び込む。体内に巣くっていた宇宙植物を倒すとテツオンはテツオの姿に戻る。その後、猛とエミは私服姿でデート。テツオたちの試合を観戦。やっぱりデキてんのか?そして何かもぐもぐ食ってるエミに「テレビを観ているキミも変なものを口に入れると怪獣になっちゃうかもしれないぞ。気をつけて」(ナレーション・さくらひろし)。お・わ・り
2021年10月24日
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過労で二回休み。ウルトラマン80 第38話「大空にひびけウルトラの父の声」何気に良い話だと思ったよ。但し前回のバルタン星人といい、今回のウルトラの父といい登場する必然性ゼロ。長距離トラック。男の旅は一人旅、女の旅は帰り道。そこに暗雲が立ち込めトラックは陰から転落してしまう。今回も特撮が凄いよ。運転手の太の父親は何とか救出されたが、2ヶ月後に亡くなってしまう。太の父親は怪獣に襲われた、必ずまた犠牲者が出ると言っていたが、UGMの調査では現地にそれらしい証拠が見つからず、居眠り運転が事故の原因とされた。太の母親は亡くなった同僚の妻から激しく叱責され、太も同級生たちから嘘つき呼ばわりされる。その頃UGMにセラを通じて新聞社から写真が届く。それは事故現場と同じ場所で撮影されたものであり、空に巨大な光が映り込んだものだった。しかし光ではなく怪獣のオーラの可能性があった。ある日、太は凧揚げ得意中学生のマサルから嘘つき呼ばわりされて激昂する。帰宅後、父親が遺した手作りの凧を見つける。風の中をぐんぐん舞い上がっていく凧のように強くなってほしい。太は一心不乱に80の絵を何度も描きまくるが何故か泣きべそをかいてるみたい。そんなこんなで会心の作を形見の凧に仕上げる。その後、桜ヶ岡地区凧揚げ大会が開催され、太は母親には内緒で80凧で出場する。そのことを知った母親とガールフレンドの悦ちゃんは感激する。優勝候補はマサルの怪獣凧。次々墜落し、太とマサルの一騎打ちとなるが決着がつかず。そのため一時間後に勝負再開となる。パトロール中にその様子を観戦していた猛とイケダは、基地に戻ってからイトウにバレて逆立ちの体罰を受ける。そんなこんなで勝負再開。そこに暗雲が立ち込めて雷が発生する。そして暗雲の中に潜んでいた怪獣の悪霊がマサルの怪獣凧に乗り移り、心霊怪獣ゴースドンとして実体化する。怪獣は実在した。太母子を散々嘘つき呼ばわりしまくっていた連中は二人に詫びるが怪獣が迫ってくる。猛はスカイハイヤーで攻撃するが撃墜、80に変身しようとするが怪しい光線を浴び体に力が入らない。その時ウルトラの父の声がこだまする。「ウルトラマン80よー立って戦えー」。猛は80に変身、見事怪獣を倒す。80凧はぼろぼろになったが、太は母親と互いの無事を喜び合う。お・わ・り
2021年10月22日
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過労で一回休み。ウルトラマン80 第37話「恐れていたバルタン星人の動物園作戦」飯島敏宏監督逝去。その知らせを聞いた時に観ていたのが本作。。。セラが企画したUGM豆記者訪問に小林くんと純子ちゃんがくじ引きで選ばれたよ。基地の内部や訓練の様子を見学。そして集まった隊員たちにぶっちゃけ質問コーナー。オオヤマは小林くんに今後の女性隊員の採用について質問されると「僕とチーフ以外はすべて女性隊員だって構わない」と本音をぶっちゃける。今ならセクハラ発言でマスコミの餌食です。そして空気隊員たちとセラによる笑えないお笑いシーンなどなど。その様子はテレビで全国に生中継されていた。テレビを見てマサオはムカついていた。オオヤマや空気隊員たちの言動に対してではなく、自分がくじ引きに外れたことに。俺が豆記者になりたかったのに~。ぶっちゃけ質問コーナーは続く。なぜ80はUGMが負けそうになると現れるのか?「ゔ・・・どうしてかなあ・・・セラ君明確に答えなさい」とオオヤマはセクハラに続いてパワハラを発揮。さらに無茶振りされたイトウが「分かった!UGMは人事で80は天命なんだ」と適当に説明する。さらにしょーもないやり取りが延々生中継。これ放送事故だろ?その後UGM解体論が出たと思う。小林くんと純子ちゃんを乗せてスペースマミー発進。マッハ5だよ。わーい(殺す気か!)。自分も乗りたかったと悔しさいっぱいのマサオに謎の声が語り掛ける。「その残念な気持ちよく分かるよー。ひとつ相談に乗ろうじゃないかー」。そんなこんなで何故かマサオはUGM作戦室へ。セラはスペースマミーの帰還が遅れている理由をオオヤマに報告するが、オオヤマの顔には「子どもの前でやべー軍事秘密をペラペラしゃべんじゃねーよ!」と書いてあった。マサオはオオヤマたちにぶっちゃけトーク。80は悪い宇宙人かもしれない。上手く取り入って地球人を油断させ大変なことを要求するかもしれない。例えばUGMの解散要求とか。地球を寄こせとか。そこへ小林くんと純子ちゃんが戻ってくる。「君のお母さんが交通事故に遭って大怪我して入院したんだ。すぐに帰ってくれって頼まれたんだよ」「本当かい~!」。つうことで小林くんの代わりにマサオは豆記者に収まる。こんな嘘に騙されるUGMに地球防衛は任せられないよね。その頃、木に縛り付けられた純白ブリーフ一姿のマサオを発見。では作戦室にいた少年は?マサオが偽物だと気づいていた猛は飛行体験と称してシルバーガルに乗せる。マサオはバルタン星人に姿を変えると地球人たちを「バルタン星の動物園に入れるんだー」と今回のしょぼい目的を説明。母船も姿を現す。猛は80に変身、バルタン星人を母船にぶん投げて大爆発。相変わらず特撮のレベルが凄いなあ。こうしてバルタン星人の野望は打ち砕かれ、UGM不要論が巻き起こるのだった。お・わ・り
2021年10月22日
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山ちゃん寒い。ウルトラマン80 第36話「がんばれ!クワガタ越冬隊」ほぼ民話。脚本はご存じ石堂淑朗。クワガタ大好き少年のあっちゃんは飼っているクワガタを越冬させようと考えていた。そこへ「風が冷たくなってきたなー」とおっさんみたいなことを言いながら山ちゃん登場。あっちゃんがこの季節になってもクワガタを飼っていることを知ってもっちゃん共々お家訪問。その頃シベリアの寒気団が日本を覆っていた。そのため光の屈折により見えないものが見える逆転現象が発生した。あっちゃん、もっちゃん、山ちゃんはクワガタが越冬できるのか確認するため「子ども電話相談室」に電話。先生の一人(ムーミンパパの声の人)は温かくすればだいじょうぶだあと回答。三人は越冬計画に移ろうとするが、山ちゃんは見た目だけでなく言動もばかっぷりも実写版ジャイアンだった。クワガタを一晩貸せと脅迫。その夜、多摩エリアに謎のドームが突如出現。逆転現象かもしれないと思ったオオヤマはシルバーガルにそのまま突っ込めと命令する。オオヤマの予想通りシルバーガルはドームをすり抜けた。がオオヤマはさりげなくホッとしていた。ところ変わって山ちゃんち。山ちゃんの母ちゃんは大の虫嫌い。山ちゃんが寝ている間にクワガタが入っている虫かごを家の外に出してしまう。クワガタ凍死。翌朝、山ちゃんは「わりーわりー」とだけ言ってあっちゃんにクワガタ(の死骸)を返す。あっちゃん学校にも行けないぐらいショック。その後、小高い丘にクワガタの墓を建て「山公なんて死ねばいい!」と恨み爆発。勘のいい山ちゃんは「お、今何か言ったか?」と逆ギレ。しばらくして山ちゃんはもっちゃんを連れて山芋掘りに出かける。偶然あっちゃんが立てたクワガタの墓を掘っていると巨大な角を発見、クワガタ怪獣グワガンダが出現する。逆転現象かもしれないと思ったオオヤマはシルバーガルにそのまま突っ込めと命令する。しかし南方に生息するクワガタが映し出される可能性はゼロと聞いて「マジか!」。慌てて回避させようとするがグワガンダに激突&爆発。イケダとフジモリは脱出したがオオヤマは給料半年分カットでは済まないだろう。そんなこんなで80登場。グワガンダ強い。何故ならあっちゃんの怒りがパワーの源だからだ。あっちゃんはもう怒っていないと80とグワガンダに呼び掛ける。あっちゃんが山ちゃんを許した時、グワガンダは土の中へ潜る。その後、あっちゃんは墓からクワガタを掘り返すと山ちゃんに「標本にしてあげる」と言う。その時、奇跡的にクワガタが復活した。あっちゃんたちは今度こそクワガタを越冬させようとクワガタ越冬隊を結成する。「がんばれクワガタ越冬隊!がんばれクワガタ越冬隊!」と楽しそうな三人。お・わ・り
2021年10月18日
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寒くなったな!ウルトラマン80 第35話「99年目の竜神祭」「遠い昔のことじゃった・・・」と常田富士男の語りでスタート。三つ首竜は牛や馬や人間喰いまくり。そこで当時の村長は三つ首竜に酒を飲ませて首ちょんぱ。首の付け根から水晶が出て来たよ。以来やまなみ神社ら受け継がれてるよ。と神主(常田富士男)が子どもたちに語り聞かせる。神主夫婦にはみつおという養子がいた。そんなこんなで99年に一度の祭りが開かれ、最後の日に水晶は開帳されることになっていた。村は祭りでにぎにぎ。屋台と見世物で楽しそう。怪力男(ビップ大臣)、火吹き男などが芸を披露。そこへ休暇を取ったイケダと猛がぶらり旅。イケダは神主の甥だった。早速ご挨拶。神主夫妻にとってみつおは実の子ども以上の存在であり、祭りの最後に水晶を磨く大役を任されていることを誇りに思っていた。一方、みつおは火吹き男、怪力男とは不穏なムード。翌朝、みつおは猛に空手の稽古を申し出る。猛と互角以上に渡り合うみつお。みつおも猛をリスペクトするが負傷してしまう。何故か巫女のバイトに来ていた気象班のユリちゃんが傷の手当。みつおから本当の家族がいないことを聞いてUGMの皆が家族だと語り掛ける。本来ここはエリの役どころだが・・・。その謎が明らかになるまで時間はかからなかった。そんなこんなで怪力男と火吹き男が村人を襲う。ついでに村人の子どももぶっ殺そうとするが、みつおが炎から守る。駆け付けた猛とイケダには適当にごまかすが、駐在も加わってややこしいことに。猛はみつおにテレパシーで語り掛けてみるとすかさず反応。みつおは祭りの最後の日に恐ろしいことが起こると語る。そんなこんなで来なくていいイトウとフジモリもやって来て、四日目、五日目が過ぎる。怪力男と火吹き男は復活の時が近づいてるとみつおに迫るが、みつおは人間の世界が良いと抵抗する。そして祭りの最終日。儀式が行われる中、みつおは水晶を奪って逃走。村中大騒ぎ。怪力男、火吹き男、みつおが水晶に手を乗せると三つ首怪獣ファイヤードラコに姿を変える。三人は斬り落とされた首だった。しかしみつおの首だけ戦おうとせず猛を気遣う。そんなこんなで80登場。みつおの首に助けられ80はファイヤードラコを倒す。人間態に戻ったみつおは村を去る。人間として生きることを決心したみつおの後ろ姿を見つめる猛。お・わ・り
2021年10月18日
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寒くなったな。ウルトラマン80 第34話「ヘンテコリンな魚を釣ったぞ!」阿井文瓶に代わって師匠の石堂淑朗(元大島渚軍団)が登板。基本設定無視。かつてのようにやりたいようにやるぜ。そんな叫びが聞こえてくるような一本。前回&前々回に続いて海(三浦半島)が舞台。釣り人たちでにぎにぎ。おさむちゃんは一匹も釣れない。そこへ釣り大好きおじさんの山田(坂本新兵ちゃん)登場。釣りの楽しさと奥深さを語る。しかし釣りフレンドたちの間で一番大きな魚を釣った奴にはカッコいいバックルをプレゼント。そいつがどうしても欲しかったおさむちゃんは漁師が釣り上げた変な魚を貰って帰る。そして釣りフレンドの五味くん、斉藤くん、妹の光子ちゃんに披露。五味くんは敗北を認め、ズボンからバックルを外しておさむちゃんに譲る。その瞬間、五味くんのズボンがずるっと下がって純白ブリーフを曝け出す。光子ちゃん「いやん!」。丁寧だがどうでもいい演出だ。その頃UGMでは謎の電波を・・・このパターン止めようぜとスタッフは誰も言わなかったのか?そして謎の電波は発見できなかった。その夜おさむちゃんは寝苦しいぜ。自分が釣り上げたなんて嘘ついちゃったからね。魚は水槽いっぱいにまで大きくなってるし。翌日、五味くんたちはおさむちゃんと同じ魚を釣ろうと磯釣りにチャレンジ。そこへ山田もやって来ましたよ。山田はほいほい釣り上げるが、小魚はキャッチ&リリース。もったいないと言う光子ちゃんに釣りの楽しさと奥深さを以下略。おさむちゃんは宇津井健のように陰からジトっと五味くんたちの様子を窺っていた。嘘がバレんじゃねーか?と冷や冷やしていた。とそこへデカいのが来たよ。五味くんビッグフィッシング。一度掛かったら絶対逃がさねー。しかし山田は竿から手を離すよう呼びかけるが「一万円もしたんだ!」「お前の命は一万円か!」とぶち切れ。今回の名セリフ。引っかかったのは巨大怪魚アンゴーラス。おさむちゃんが不法所持していた魚はアンゴーラスの子どもで、謎の電波はこの二匹から発せられていた。アンゴーラスは子どもを取り戻そうと海岸に接近。津波を発生させる。『80』は脚本ゆるゆるなのに特撮はホント超絶です。そんなこんなでUGM出動。オオヤマはアンゴーラスを釣り上げるよう命令。釣り針を垂らすが餌だけ喰われて失敗。そんなこんなで猛は腹から海へダイブ、80に変身。アンゴーラスと激闘を展開。プールを使ったアクションが見応え振り。おさむちゃんが子どもを海に返すとアンゴーラスは戦いを止め、子どもと一緒に沖へ帰っていく。。事件解決。猛も加わって皆で仲良く釣りを楽しむ。釣りは楽しむもので競争するものではない。そう話す山田におさむちゃんは「競争はテストだけで十分さ」と言って皆爆笑。全然笑えないよ。今回の事件で相当死傷者出てるぞ。お・わ・り
2021年10月18日
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寒くなりましたな。ウルトラマン80 第33話「少年が作ってしまった怪獣」今回でメインライターの阿井文瓶降板。やる気の無い脚本が続いていたが、文献によるとやはりモチベーションが下がっていたとのこと。その背景にはTBSのプロデューサーに対する不信感や意見の相違があった様子。そんな事情もあってか本作は「元々ウルトラってこういうもんだろ?」とTBS側に突きつけた王道エピソード。しかし悲しいかな今回よりまたしても放送フォーマット変更。OPがきびきびした赤坂順一アクションのシルエットから猛がどっかの公園を走り回ったりにこにこ花を眺めるものへ変更。その挙句が低視聴率。こりゃ降板したくなりますね。西山院長(キリヤマ隊長)と美人看護婦は愛人関係かもしれない。往診(ではなくどっかで遊んできた?)の帰りに人魂のようなものと遭遇する。さらに病院の付近で怪獣の姿を目撃して大騒ぎ。UGMが駆け付けるが、怪獣の姿は確認できなかった。西山院長は見間違いではないと主張する。この騒ぎで大切な手術を延期せざるを得なかったぐらいだ。その患者がけんいち君だ。けんいち君は酷く手術を怖がっていた。翌日、猛とエミは休みを利用して病院を訪れる。デートのついで?けんいち君のすぐ傍で西山院長がけんいち君の両親に「手術の成功率は15%ですなー」と立ち話。周囲に丸聞こえ。コンプライアンスとか守秘義務はⅯ78星雲より遠い宇宙の彼方に存在していた。けんいち君は両親に心配かけさせまいと自分で作った怪獣の人形を解説する。「やっと完成したんだよ怪獣ガゼラ。ほら見て。この胸の真ん中にはめ込んでいる増幅器。これがこの怪獣の特徴なんだよ。ウルトラマンから攻撃されるだろ?そうするとその攻撃された力をこの増幅器が吸収してすぐ倍の力にするんだ。そうしてそれで攻撃する。これをこのまま200倍すればウルトラマンだってUGMだってこの怪獣にだけは絶対勝てないんだ」。思わず涙ぐむと両親と視聴者。その様子を見た猛とエミは何故か崖へ移動してしんみりする。この二人は何しに来たんだ?デートのついでだったと思う。けんいち君は健気に振る舞っていたが不安と恐怖でいっぱいだった。しかし追い打ちをかけるかのように病室の廊下では手術の失敗を嘆く家族の鳴き声が。とんでもねー病院だなあとけんいち君は思った。そしてUGMに怪獣が出たと通報するがレーダーに反応なし。闇に浮かび上がる怪獣はけんいち君が幻灯機を使って霧に向かって投影したものだった。猛はけんいち君と面会。「僕もね本当は怪獣が怖いんだよ。ビルみたいにでっかいし、ものすごい顔してるし。それに力も強いし、火を吹いたり殺人光線出したり、本当に怖いょ。でも戦うんだ。怖くないものに向かって行く、それは当然のことじゃないかな?怖い者に向かって行く、それが本当に勇気のあることじゃないかな」。阿井文瓶は教師路線に全然ノらなかったという。しかも『金八』大嫌い。生徒とため口する教師なんてとんでもない。「先」に「生」きてきた人である以上、生徒よりも絶対に格は上であり、導く存在でなければならない。その考えがこのセリフに凝縮されてますな。けんいち君は怪獣騒ぎを告白しようとするがガゼラの人形が無い。翌朝、岩場に置き忘れたガゼラを見つけるが、人魂のようなものが乗り移り人間大の大きさへ。やべーと思い棒切れでバシバシ叩くがエネルギーを急襲、海に落っこちて巨大化する。UGMの攻撃も吸収。80も攻撃を跳ね返され苦戦するが、けんいち君は増幅器が取れやすいことを思い出し80にアドバイス。キックで増幅器をぶっ壊してガゼラを倒す。さらに分離した人魂も仕留める。その後、エミの調べで人魂の正体は怪獣の魂だと判明する。殺しても他の生物や物体に乗り移る。そしてけんいち君の手術は無事成功した。お・わ・り
2021年10月18日
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頭が痛いですな。ウルトラマン80 第32話「暗黒の海のモンスターシップ」太平洋上で謎の船舶消失事件が続発。消失した現場が一定していないことから怪獣の仕業?安易だな。猛はアキラという少年と仲良しだった。ぶっちぎりで中学校の設定を無くそうとしているな。アキラの父親(ガッツ石松)は外国航路の船長だった。危険に巻き込まれてもUGMがきっと守るよ。その頃、船の残骸の塊のような物体バラックシップが次々と船を襲っていた。そのため船会社からUGMに苦情が殺到していた。広報担当のセラにそのことを告げられ、猛はめんどくせーけどスカイハイヤーでパトロールに出発。しかしある地点でコントロールが効かなくなり脱出。海に浮かんでいる猛の前を一隻の船が通っていくよ。アキラの父親が船長を務めている船だ。ガッツ船長は今回の仕事で引退するつもりだった。理由は不明。そこにバラックシップが出現、スカイハイヤーと同じくコントロールを失う。船はバラックシップに引き寄せられる。何だかよく分からないが猛は気絶、ガッツ船長は行方不明になる。その後、アキラはUGMの作戦本部に怒鳴り込んでくる。「嘘つき!矢的の馬鹿野郎!」。ご尤も。その後、UGMはバラックシップから発信される謎の電波をキャッチ。発信源はガッツ船長だった。ガッツ船長によるとバラックシップの正体は15年前に沈没したクィーンズ号だった。クィーンズ号はコンピュータで自動制御された無人船だった。つうことで猛は勝手についてきたアキラと一緒にバラックシップに上陸、ガッツ船長を救出する。そしてクィーンズ号が15年前にプログラミングされた通りに航行していたことが分かる。しかもゴールは東京湾。やべーよ。つうことでスペースマミーで攻撃しようとするが逆にやられちゃう。猛は80に変身。80は『スペクトルマン』の第1話のようにバカデカいバラックシップの上空をくるくる旋回しながら攻撃。あっさり撃沈させる。将来UGMに入りたいと話すアキラ。なんだこのガキは!とムカつく猛。そしてガッツ船長の故郷・栃木県に海は無かった。お・わ・り
2021年10月17日
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急に冷えてきましたな。ウルトラマン80 第31話「怪獣の種飛んだ」またしても路線変更。毎回子どものゲスト出演。そして放送フォーマットも変更。何もしないほうが良いのに。猛はマリコという少女と手をつないで歩いているよ。誘拐犯かロリコンに見えます。桜ヶ岡中学の連中に目撃されたらえらいことになりますが、その設定は「無かったこと」になっているためセーフだと猛は思った。ある日、車に轢かれそうになったところを助けたことで二人は急接近。マリコの母親は身体を壊し、入院していた。お見舞いの後、猛はマリコの母親の主治医にぶっちゃけどうなん?と質問。神経性の心臓病で薬や注射では治らない。自分で良くなろうという気持ちが無いと回復が難しい、と家族でも何でもない猛にぺらぺら喋る主治医。時は昭和55年だった。マリコは庭で花を育てていた。そこへタンポポの綿毛のようなものが飛んできましたよ。マリコは土に埋めて育てることにしましたね。その頃UGMは謎の微弱な電波をキャッチしていた。嫌な予感ですな。翌朝、お花畑に何だかでっかい芽が出ていた。優しいマリコは大雨の夜も必死に守ろうとする。その後、猛はパトロール中に偶然マリコのお花畑を目撃。でっかい植物がうねうね動いている。思わず銃をぶっ放そうとするがマリコに止められる。母親に見せて早く病気を治してあげたいと話すマリコに猛は納得。甘いな。そんなこんなで謎の電波は日増しに強くなり、発信源を辿るとやっぱりお花畑に育っていた植物だった。イトウは思わず銃をぶっ放そうとするが猛に止められる。マリコの母親に見せて早く病気を治してあげたいと話す猛にイトウは「よし分かった」と納得。納得すんなよ!その後、やっぱり植物ではないことが判明。猛はお花畑で倒れていたマリコを助けると植物に向かってやっと銃をぶっ放すが何故か巨大化して怪獣になる。そんなこんなで80登場。植物怪獣を焼き殺すが、お花畑がめちゃくちゃになっている。しかし「ウルトラマン80はマリコには気づかれないよう花を生き返らせたのだ。マリコは自分の願いが天に通じたと思った」(ナレーション・さくらひろし)。バルも生き返らせてやれよ。その後、マリコと猛は母親の病室を色とりどりの花で覆いつくす。「マリコの育てた花は見事に咲いた。マリコの願いが必ず母親の病気を治すだろう。猛はそう信じた」(ナレーション・さくらひろし)。お・わ・り
2021年10月17日
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晴れてきましたな。ウルトラマン80 第30話「砂漠に消えた友人」隕石落下。怪獣のような唸り声も聞こえたとの市民からの通報を受けてUGM出動。現地に向かったが、既に街は廃墟と化していた。これで四度目。何者かがUGMの動きを掴んでいるのでは?しかしあちこちにボディセンサーを設置、基地には簡単に侵入できないはずだが監視員の隙をついて二人の男が通過。監視員の一人は80のスーツアクターさんで今はどっかの市長で二期目。すごいな。その二人とはセラの先輩で新聞記者の土山、カメラマンの青木。二人はアフリカを取材中、行方不明になったが奇跡的に助かっていた。セラは今でも中学生の時、マラソン大会で土山に励まされたことを感謝している。土山もアフリカの砂漠をさ迷いながら同じことを思い出したと語る。あの時も暑かったなー。「あれ?寒中マラソンだったけど。まいいや」。そんなこんなでシルバーガルでパトロール中の猛とイケダ。突然の故障で操縦不能。どんどん速度が上がっていく。「宇宙船には万一の故障に備えてA、B二つの操縦システムがある。シルバーガルにはさらにA、B、Ⅽ三つのシステムがあるのだ。そのシステムがすべて同時に故障することはあり得ない。何者かが特殊な細工をしない限り 」(ナレーション・さくらひろし)。ものすごいスピードで失速、強烈なGに耐えられず機体が溶け出す。この特撮が超絶。猛は謎の機械を発見、ぶっ壊したことで空中分解を免れる。そして足元には「T」と刺繍されたハンカチが落ちていた。「ウルトラマン80である猛には思い当たることがあった。あのハンカチにあったTというイニシャルだった」(ナレーション・さくらひろし)。猛はエミを連れて土山と青木を尾行。鍵を持ち出してマンションへ不法侵入。その間エミは喫茶店で待機。そこへ土山と青木がナンパ風に接触。やたらボディタッチを繰り返す土山が気になる。セラは土山を弁護、一方警備隊の隊長(ブラック指令)はセンサーに反応しなかった土山と青木のデータを提出。骨が無かったことから猛は二人をザタン星人と見抜く。土山と青木はセラを人質に取って何か言ってるが、エコーを利かせ過ぎて本当に何言ってるんだか不明。猛とセラに撃たれザタン星人の正体を現して消滅。代わりに怪獣出現。基地で暴れ回っているのにオオヤマとイトウは現場に出向かず、二人揃って本部から指示を出す。しかもエミを両側からぎゅうぎゅうに挟んで。この絵面が暑苦しいこと。そんなこんなで80登場。怪獣をぶっ倒す。その後、さくらひろしによるポエム風ナレーションと共にセラは土山と過ごした少年時代を思い出す。美しい山や川。その風景は二本撮りのため鬼矢谷村とソックリだった。お・わ・り
2021年10月17日
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冷えてきましたな。ウルトラマン80 第29話「怪獣帝王の怒り」よく集めたなというぐらい喜劇役者の大御所たちを集結。但し脚本が弱いため空回り気味。サブタイトルも適当。日本の秘境と言われる鬼矢谷村には300年に一度甦る怪獣伝説の言い伝えが残っている。そこで村長(南利明※ハヤシもあるでよ)は怪獣ツアーで金儲けを企画。自警団の団長(関敬六)は半信半疑ながらも怪獣の名前を鬼矢谷村にちなんでキャッシーと適当に命名。あちこちの旅行会社や文化人にテレホンして怪獣騒動で村おこし、ついでに次期村長再選を狙う。怪獣騒動を聞きつけUGMは捜査を開始するが発見には至らず。そんなこんなで旅行会社の男(玉川良一)、女子大の講師(児島美ゆき)、脱サラして怪獣小説を書きたい男とその弟が怪獣ツアーに参加。それ以外参加者ゼロ。とりあえずツアー開始。山の中から自警団の団員(辻シゲル)がスピーカーで怪獣の鳴き声を流す。村人総動員で「怪獣が出たー」とリアルアクト。「良い芝居ぶっこくねー」「まったくだー」と村長と団長にぎにぎ。ところがちょいちょい発生していた地震で本当に怪獣キャッシーが復活する。玉川良一の芝居なのかアドリブなのか分からないセリフや関敬六のリアルアクトがスパーク。そこへキャッシーを捕獲するため旅行会社のヘリコプターが飛んでくる。「うちの社長が乗ってるんだよー」。しかし怪獣の所有権をめぐって南利明と玉川良一が大バトルを展開。しかしヘリコプター墜落。謎の演出で南利明と玉川良一は高い木の上に吹き飛ばされる。そんなこんなでUGM出動。モニターでキャッシーを見たオオヤマは「ゴーストロンに似ているな」と適当なことを言う。全然似てねーよ。どちらかというとゴルバゴスにそっくりだが。さらに「その怪獣には特別な弱点はない」と衝撃的な助言。そして肉食なので「人間の味を覚えさせるな」と身もふたもない指示を出す。そんなこんなで80登場。実はキャッシー意外とおとなしい奴。80は人里離れた山奥へ連れて行きキャッシーも感謝感激。つうことで大物喜劇陣の熱演のわりに演出も喜劇に徹し切れず、現場のモチベーションは相当下がっていたのではないかと猛は思った。お・わ・り
2021年10月17日
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ワイルドだぜ。ウルトラマン80 第28話「渡り鳥怪獣の子守歌」気のせいかやる気が感じられない脚本。巨大な隕石群が次々と落下。『伝説巨神イデオン』でも似たような展開があったが、あちらは隕石の正体が何だったのか不明のまま打ち切り。こちらは怪獣の焼けただれた破片であることが判明する。グロいなあ。さらに怪獣の卵を発見。なんで怪獣の卵だと分かったんだ?猛の目の前で怪獣バルが孵化したよ。つうことで今回も城野博士登場。何でも知ってる一の谷博士状態です。博士だからといって何でも知ってると思ったら大間違いですよ。しかし城野博士はバルが渡り鳥怪獣だと解説。さすが博士。つうことでバルは猛のことを母親だと思い込んでますね。じゃれ合う猛とエミの真似までする。それにしてもこの二人コンビで活動することが多い。おかげでそれ以外のUGMの連中は空気状態。そんなこんなで怪獣の破片の落下は続いている。ナレーションのさくらひろしによるとこれバルの死骸だってさ。城野博士はスペースジョーズこと怪獣ザキラの仕業と指摘する。バルにとってザキラは天敵だった。さすが博士は何でも知ってるよな。つうことでスペースマミー発進。城野博士が言ってたとおりザキラがバルの群れを襲撃、バルをもりもり喰ってるよ。円谷プロにしては珍しい残酷描写。しかしUGMの連中はバルの群れを助けず地球へ帰還。万が一の事態に備えて訓練を開始する。地球防衛のためバルの群れを見殺しにする恐ろしい連中ですね。そしてザキラが地球に侵入。スペースマミーで発進するが、ザキラの攻撃で全員気絶。特訓の成果なし。猛はスペースマミーを自動操縦に切り替えると80に変身、ザキラに立ち向かうが今回は劣勢。80を助けるためバルは命を落としてしまう。80はザキラを倒してバルの仇を討つ。「猛は思った。あのバルを仲間たちと一緒に広い宇宙へ旅立たせたかったと」(ナレーション・さくらひろし)。で、スペースマミーはどこまで飛んでるんだ?お・わ・り
2021年10月16日
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