ミュンヘンのパッチワークファミリー

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2004.04.22
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のお昼は、久しぶりに社内のカンティーネ(いわゆる社員食堂ね)へ。


でも、なんだか今日は、ぱーっといきたい気分(社員食堂でぱーっともくそもあるもんかって?)になったので、別の部署のともだちのピア、アレックス、マリアを誘ってランチです。

話題はもっぱら、わたしが帰ってきたばかりということもあって、日本のことに。
桜の花がきれいだったとかなどのよもやま話がひととおり終わったあと。
わたしは、うちのおねえちゃんが「わたし、日本に住みたい」と発言したことに言及しました。わたしとしては、それで、彼女の、日本に対する熱い思いを表現したつもりでした。
そしたら、わたしより年は下なんだけど、社内のヨガのグループを設立したりするしっかり物の現実派、ピアが
「彼女は、日本のどんなところがそんなに好きなの?」
と聞きます。で、

と答えたら、
「あら、単純にマテリアルな理由なのね。じゃああんまり根は深くないから大丈夫。これが、日本のお友達と別れがたいとか、オーパやオーマとずっといっしょにいたいとかなると大変だけど」
と言われました。

どきっ。

今までそんな風に考えたこともなかったわたしは、ちょっとびっくり。
そうかー。そういえば、マテリアルな理由ばっかりだなー。心情的なものの、かけらもないよなー。
うちのおねえちゃんは、マリリン・モンローに扮したマドンナのように、マテリアルな少女だったのか・・・。

そういうわたしは、いま日本で買ってきた本を読み漁っていて、その中に、伊藤比呂美さんの「伊藤ふきげん製作所」があったりします。

彼女の本は、まだ遠い昔、わたしが大学生だったころ、中野駅北口アーケード(サンモールとかいったっけ)の2階のはるや書店で、ふと手に取り、かといって当時は読みもせず、そのまま数年の時を経て、ドイツに来てすわ妊娠! という状態になってから、はじめてページをくった「よいおっぱい、わるいおっぱい」が始まりでした。
合計3回の妊娠・出産のたびに、この本を読み返し、本に書いてあることと、わが身に起こっているできごとを比べては、なぜか安心する、という、本当に役に立つ本です。

その後、タイムラグはありつつも、「おなかほっぺおしり」「おなかほっぺおしり・・・そしてふともも」等を読みすすめ、長女で兄、姉がいないわたしは、比呂美さんを、一世代上のおねえさんを慕うような気持ちで、その一語一句をかみしめ、パワフルなその生き方に共感を覚えていました。


比呂美さんも、パッチワークファミリーだ!

なんて、単純に喜んでいるんですね、わたし。

これでも、まだわたしと比呂美さんのあいだには、タイムラグがあって、この本の内容は約5年前のことなんですね。ちょうど、上の2人の娘さんたちが、12歳、10歳と、思春期に入りかけでむずかしい年頃の記述です。
思春期って、それだけでもやっかいなのに、それに加えて、我が家でもいろいろ問題としているステップダッドとのこととか、なによりこどもたちが比呂美さんとがっぷり四つに組む日常の様子が描かれていまして、とても興味深い。

わたしも、そろそろ思春期の娘を持つ母。

どんな服を買うとか、どんな本がほしいとか、おねえちゃんのマテリアルな部分にしか、注意がいっていなかったかもしれない。
これからは、もっとおねえちゃんの内面に心をむけていかないといけないなあ。
と、反省した母、朔耶でした。





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最終更新日  2004.04.23 01:26:47
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