時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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March 4, 2008
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 日本人の多くは、自分の家は仏教であると思っていることと思う。もちろん、キリスト教や神道の家もあるが、やはり葬式などの際には、お寺に来てもらう家が圧倒的に多いのではないか。

 でも考えてみると、ちょっと不思議である。例えば阿弥陀仏系の経典によると、阿弥陀仏の本願により、人間は死ねば、極楽浄土に生まれ変わる。そして、そこで修行して、成仏して仏になり、輪廻転生の苦しみから開放されるのである。別に、お寺にお経を上げてもらったから、成仏できる訳でもない。また、お墓や仏壇をつくって先祖を奉るというのも、阿弥陀如来の教えとはどこかそぐわない気がする。実は、これは、儒教の先祖崇拝の考え方がかなり入っているのである。また、仏教徒のはずなのに、何かにつけ神社にお参りをするし、キリスト教にゆかりのクリスマスやバレンタインデーには、国中が大騒ぎする。


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 これらの疑問を解き明かしてくれるのが、 「仏教・神道・儒教集中講座」 (井沢元彦:徳間書店)である。八百万の神々の住むわが国は、宗教に対して非常にフレキシブルであり、外来の神々をも、自らの中に取り込んで、日本独特のものに変換してしまうのだ。仏教しかり、儒教しかりである。

 井沢氏の宗教についての考え方は、これまで、「逆説の日本史」シリーズなど、いろいろなところで騙られていたが、この本は、それらを一冊にまとめたような書である。「逆説の日本史」シリーズを読まれていた方には、それほど新しいことは見当たらないも知れないが、題名に「集中講座」とあるように、日本人の宗教観を再認識するには、最適の1冊であろう。


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「仏教・神道・儒教集中講座」(井沢元彦:徳間書店)



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Last updated  March 20, 2008 11:04:00 PM
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