時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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June 8, 2010
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「江戸諸藩妖談奇譚手控え帖」 (新人物往来社)。旅の徒然を紛らわすために、山陰行きの長距離バスに乗る時に買った本だ。

江戸諸藩妖談奇譚手控え帖

江戸諸藩妖談奇譚手控え帖

価格:700円(税込、送料別)




 本書には、52の話が、49人の著者によって執筆されている。タイトルからは、怪談・奇談ばかりを集めたものだろうと、つい思ってしまうが、実際の収録されている話は、全部がそのようなものと言う訳ではない。確かに、「大蛇退治」や「お菊伝説」などタイトルに相応しい話も結構収められているのだが、「前田慶次行状記」や「黒船一番乗り争い」のような、歴史こぼれ話といったような話も多い。

 それにしても、自分が住んでいたところに関する話でも、案外と知らないことが多いものだ。例えば、幕末に、長州藩で亡命中の勤皇派公家である中山忠光が暗殺された事件があったとか、漫画「朝霧の巫女」のモチーフとなった、広島県の三次市に伝わる、「稲生物怪録」の主人公である稲生武太夫が、松山で八百八狸退治に乗り出した話があったとかなどは、この本で初めて知った次第だ。

 歴史こぼれ話はともかく、いわゆる怪談・奇談にしか思えないような話についても、おそらく、その裏には、何らかの歴史上の事件があったのだろう。そんなことを考えながら読んでいると、珍妙な話も、案外と面白いものだ。

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Last updated  June 8, 2010 07:55:11 AM コメント(2) | コメントを書く
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