時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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June 9, 2010
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 「絶対領域」の表紙イラストに、思わず買ってしまった、 「メイド・ロード・リロード」 (北野勇作:アスキー・メディアワークス)。著者の北野勇作氏は、ユニークな作風で知られるSF作家ということだ。そのユニークな作家が描いた、一言で表すならば、ナンセンスSFとでも言うべき作品だろうか。

○「メイド・ロード・リロード」(北野勇作:アスキー・メディアワークス)



 確かに、ユニークと言えばユニークだ。なにしろ、一読した後、思わず、

「くっ、くっ、くだらねー!! 」

と叫びそうになったくらいである。しかし、「くだらない」ということは、ナンセンスものとしては、褒め言葉なんだろうな。きっとこれも作者のねらっていたところだろう。たぶん・・・

 何しろタイトルにしても、冥土とメイド、道(Road)とコンピューターのロード(Load)との、良く言えばダブルミー二ング、つまりはダジャレである。前者は、もう使い古されている感があるし、後者はそもそもRとLが違うし・・・

 内容をかいつまんで紹介すれば、メイド・ロード・リローダーという、ヘンな機械により、生きている状態と死んだ状態の重ね合わせという、これまたヘンな状態にされた売れないSF作家が、思いつくままに、ライトノベルを書いていくというもの。リロードとは、うまく行かなければ、最初にもどって、上書(リロード)すればいいやということだ。プロットなしに小説を書くことで有名なミステリー界の大御所である内田康夫センセじゃあるまいに、売れないSF作家と言う設定の主人公にそんなことさせちゃだめだろう。メイドは、作中作に出てくる勇者の連れという設定だが、どうして、勇者にメイドの組み合わせかはよく分からない。もっとも、ナンセンスものだとすれば、分かろうとすること自体が無駄なのかもしれない。



 しかし、内容はともかく、表紙には強力な魔法がかけられているようだ。何しろ、知らないうちに、この本をレジまで運んで行きそうになるのだから(笑)。

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Last updated  June 9, 2010 07:49:22 AMコメント(0) | コメントを書く


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