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September 26, 2010
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カテゴリ: TVドラマ


「浅見光彦シリーズ第38弾 十三の冥府」 。内田康夫による同名の旅情ミステリーを原作に映像化したものである。


○原作「十三の冥府」:内田康夫



 このドラマでモチーフに使われているのは「東日流外三郡誌」。青森県五所川原市の民家の屋根裏から突如見つかった膨大な文書類には、日本の歴史を書き換えるような驚くべき内容が書かれており、その真贋をめぐって大きな論争が巻き起こった。もっとも、ドラマでは、「東日流外三郡誌」は、「都賀留三郡史」と変えられ、発見されたのも民家ではなく八荒神社の蔵の天井裏となっているのだが。

 この事件についてまとめたのが、 「偽書「東日流外三郡誌」事件」 (斉藤光政:新人物往来社)であるが、これを読む限りどう考えても偽書説に軍配を上げざるを得ない。

 さてドラマの方だが、この「都賀留三郡史」を巡って、八荒神社の改修工事を請け負った大工の棟梁、巡礼の女性、偽書説を発表しようとしていた学者が次々と殺され、光彦が大石神ピラミッドで知り合った女子大生の神尾容子と事件の真相を追求しようとするもの。光彦は、藤田編集長から、「旅と歴史」の存続の危機だとして、真贋論争の取材を押し付けられていたのだ。

 このシリーズの最大の魅力は、光彦が訪れた先々の名所・旧跡や風物などがふんだんにドラマに織り込まれているということだ。今回の舞台は青森だが、いつにも増して、見どころがたくさん紹介されていた。気がついたものを列挙してみよう。

蕪嶋神社(かぶしまじんじゃ)
大石神ピラミッド
種差海岸
三内丸山遺跡
斜陽館
十三湊
十三湖
千畳敷
ねぶた
津軽三味線

 青森県は、まだ行ったことがないが、これだけ見どころが多いと、旅情を大いに掻き立て、ぜひ訪れてみたい気にさせる。

 ところで、ドラマ中で、津軽三十三か所巡りをしている巡礼のことを、お遍路さんと呼んでいたのは気になった。お遍路さんとは、巡礼の中でも特に四国八十八か所を廻る人のことを言うのであり、それ以外はやはり巡礼と呼ぶべきだろう。


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偽書「東日流外三郡誌」事件
十三の冥府(内田康夫 浅見光彦シリーズ)


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Last updated  September 26, 2010 10:10:57 AM
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