時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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November 9, 2010
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 異世界より現れ、人間の存在の力を喰らって世界のバランスを乱す「紅世の徒」(ぐぜのともがら)と、それを阻止しようとするシャナ達フレイムヘイズとの戦いを描いた壮大なサーガ 「灼眼のシャナ」 ( 高橋弥七郎:アスキー・メディアワークス)の第19巻。




 この巻では、フレイムヘイズたちと「仮装舞踏会」との全面戦争の中で、敵の首領である創造神「祭礼の蛇」が復活するのだが、メインは、強大な力を持った、最強の殺し屋「壊刃」サブラクとの戦いの話である。

 サブラクは、その恐るべき力で、「祭礼の蛇」の復活を阻止しようとするフレイムヘイズたちを苦しめる。彼には、「スティグマータ」という恐るべき技がある。受けた傷が、じわじわと広がっていくという自在法「スティグマ」を解呪不能の一点に絞って強化したものだ。しかし、サブラクの圧倒的な優位で進んでいた戦いも、思いもかけない終結を迎える。

 サブラクは大きな力を持っていた。それは、圧倒的なものである。しかし、彼には「志」というものが無い。

 「大きな力があるとて、なにが変わるわけでもない。」

 彼ら紅世の王たちの寿命は人間よりははるかに長い。ほぼ永遠といっても良い生である。その長い生を、「志」もなく、殺し屋として殺伐と生きていく。彼はその生を既に生き飽きていたのかもしれない。いくら強くても、そのような生き方に、どんな意味があるのか。「祭礼の蛇」という自分を遥かに凌駕する存在と出会ったときのサブラクの行動は、彼の心の虚無の大きさを感じさせる。

 一方、愛する悠二が「祭礼の蛇」の代行対として敵となったシャナの方は完全に吹っ切れたようだ。

 「私は、悠二が好き」

     ・
 「この私の抱く気持ち、愛こそが、最強の自在法」

 一度でいいから、こんなセリフを言われてみたいものだが(笑)、具体的にはどうするのかというと、

 「腕づくで倒して、従わせる」

そうだ。さすが、シャナらしい、一直線の思考法である。かかあ殿下の方が、夫婦はうまく行くと俗にも言われている(まだ夫婦じゃないけど)。がんばって、腕づくで悠二を従わせて欲しいと、つい思ってしまう(笑)。


○関連過去記事
灼眼のシャナ18

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Last updated  November 10, 2010 08:18:30 PMコメント(0) | コメントを書く


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