GOlaW(裏口)

2005/10/28
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カテゴリ: ライトノベル/TRPG


―――ああ、終わってしまったのだと、今更ながらに実感する。
 この事実から目を逸らすためだけに、『Canon』もちびちびと読んでいたのに。
 原作者はこの世に無く、新しい物語は紡がれることはありません。

 私はこれから先も、『Trinity Blood』以上にはまれる小説に出会うことは無いでしょう。
 この作品との出逢いこそが奇跡だったと確信しています。

 ラストの『Sunao Yoshida』の文字に、ただ大きな喪失感と僅かな達成感が湧き上がるのです。

 改めて、ご冥福をお祈りします。

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 確かに私の中の最強ヒーローはOVA版『ロードス島戦記』のパーンです(←近く、リメイク版『日本沈没』の小野寺がその順位を抜く可能性が大きい)。

 いや、吉田先生が亡くなってからしばらく経つ今だからこそ、私に与えた影響力の大きさを思い知らされます。

『俺達は実験体だ! …俺も、あんたも、カインも、セスも… “計画”の消耗品として作られたんだ!』

 途方も無い絶望と憎悪と業を、果てしない年月と愛しき者の喪失で、人類愛に昇華する主人公。
 その魅力を今、強く実感しております。
 実際、私のサイトの小説にも『被遺伝子調整児』や『実験体』の登場人物が複数います(ネタバレに成るので、どの小説のどの人物かは明かしません)。彼らが魅力的に見えたなら、それはアベルから分けてもらったものです。
 またサイト小説『LOST HEART』での草なぎ君の役柄も、『二つの人格を持ち合わせ、過去に大切なものを失った神父』であり、これもアベルを意識しています。

 そうやって、私もまた『吉田先生の影』を追いかけている状況です。

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 大好きなロンドンの街での戦闘や、印象深い『兄弟全員が揃った宇宙船シーン』など、映像化してくれて嬉しかったものも大きいです。
 勿論、『いつの間に納得してるお前ら!?』『異星人の宇宙船を生身で落としにいくか、あんたら!?』等など、脚本のぶっとびかたも最後まですごかったです(苦笑)。…『フードファイト』脚本に迫る破天荒ぶりでしたよ(褒め言葉)。
 それでも『アベルVSカイン』が見れたから、全てを許してしまいましょう。

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 ラストは『アベル・イオン』コンビ結成や、『箱舟』の始動など、未完部分にも少し踏み込んだ内容になっていましたね。

 だからこそ続きや謎解きを見たいと思ってしまいます。
 スタッフ様、是非考えてくださいませ(願)。そして漫画版作画様、頑張ってください(願)。

 そして、素晴らしい作品をありがとうございました。





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Last updated  2005/10/28 09:55:07 PM
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